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見田宗介著、『社会学入門』(岩波新書1009)、p.144-157では、「二十世紀後半、特に1960年代、70年代という時代」は、「人間の歴史の中で、一回限りの特別な時期」だった、ということについて述べられている。その著者なりの根拠、ないしは社会学的には「定説」なのかもしれないが、それは、単純な人口増加数ではなく、「増加率」に着目した場合、1970年を変曲点として、「世界同時的」に、人口増加率が減少に転じている、というものである。そしてこれは、いわゆる先進国だけではなく、発展途上
2020年代の新聞切抜の2回目。今回は小平奈緒、上野千鶴子、見田宗介、吉田純子、石田芳夫、池内了、鶴見俊介の各氏に関する記事を掲載する。
令和5年12月3日仙台キリストの教会礼拝説教荒野の40年細井実今日は12月3日。あと一月で2023年も終わりです。びっくりです。何度も言っていますが年を取ると時間の流れを早く感じるということです。年の終わりが近づくと、いやおうなしにそのことを強く感じます。この一年は何だったのか、「何を成し」、「何を成し終えたのか」、そう考えると時間が過ぎ去るのを感じながら、ただ茫然としている自分を見出します。もはや「何を」と問うことさえできないほど時間は早く過ぎてしまっているのかもしれません
2023年9月9日「大ばくち・身ぐるみ脱いで・すってんてん」帝国日本・満州侵略の裏工作にあたっていた当時満州映画協会理事長・甘粕正彦の辞世の句である。陸軍の闇工作資金調達のための阿片の密売にも彼は深く絡んでいたようだ。1945年8月16日甘粕はこの句を詠んで青酸カリ自殺した。「大ばくち」が、彼にとって公的なものであったのか、私的なものであったのか、いずれにしても帝国日本の破滅とともに、それはついえ去ったのである。甘
そういえば、自分はいろいろな資格を持っているはずなんだが、それを掲げたことは一度もない。資格をもらった時も、そもそも資格がほしいわけではなく、興味があって勉強したら結果的に資格だとか修了書みたいなのをもらい、そういうかたくて大きい紙類をもらうたびに、捨てるわけにはいかないしめんどーだなと思ったものだ。(でも、ほとんど捨てちゃったけど)そもそも私自体が、資格なんて信用してないし。世に出回っている多くの資格の、ほとんどが国家資格じゃないし。いや、
こんにちは。いい大学いい会社は、工場から二酸化炭素、です。推薦入試・エスカレーター式vs大学・ダブルスクール、と私は考えます。官僚や旧司法試験のかたは、工場から二酸化炭素を出していません。在日のかたは、いい会社が入れてくれないですよね。故・見田宗介さんの『まなざしの地獄』にありました。大学へ行くと遊んでしまうと思ったので、私事で恐縮ですが、私は、大学・ダブルスクール・テレビ無し、でした。それでは、失礼致します。
こんにちはご近所に用事があり出かけた時には雨が上がってい😊でも、冷たい風に当たると、体感は3月並み?と感じる程💦💦もう少し早く雨が上がっていれば、通学や通勤の方々の気持ちも少しは軽かったのでは………?ほぼ毎週行き来する道から拝見する紫陽花紫陽花先々週は、小さな蕾が数えるほど先週は、だいぶ増えていた!今週は、花びらが開き始めているものも☆昨年は、あまりの暑さで、咲かずに枯れたものがほとんど★今年は、咲いてほしい!昨夜の「日曜日の初耳学」には、菅田将暉さんがVTR出演「銀河
○『スワイプ』でいとも容易く消費されるもの、のひとつひとつ〈自殺者は年何万人多重債務者の行く先孤独死は何パーセント記事では見えない想いないがしろ〉〈いつか僕も数字になるスワイプで過ぎ去る記事になるここに存在する確かな想い数行で語られる幻泥沼の悲しみもどん底の喜びも強奪された怒りも〉○人は死において、ひとりひとりその名を◇詩人・石原吉郎(いしはらよしろう)1915年生~1977年没石原の随想「シベリア・エッセイ」群中、「確認されない死のなかで
がんばることがいいことだという神話にわれわれは追い立てられてきた。私の大好きな社会学者の見田宗介さんと一緒に呑んだ時に、こんな話を聞いた。ある人が、働かずにブラブラしている若者にこう言ったそうだ。「ちゃんとマジメに働け」と。そうしたら、その若者はこう聞いたそうだ。「そうしたら、何かいいことがあるんですか」と。その大人はこう答えた。「マジメに働いてお金がいっぱいあったら好きなことができる」と。若者はこう答えたそうだ。「もう好きなことをやっていますから」と。見田さんは、ゴッホとゴ
令和4年7月17日仙台キリストの協会礼拝説教「しゃくらのはなのいつくしさよう」細井実見田宗介の「超高層のバベル」という対話集に、「苦界浄土」の著者、石牟礼道子との往復書簡が掲載されています。「死んでゆくものたちの眼が最後に見ている景色というようなことを考えています。『花たてまつる』という御本の「いまわの花」という御文章では、あの現代の非業の病に八つばかりでみまかってしまった少女が、多分最後にみることのできた花の色のことを記しておられます。工場の排水の毒で目の見えなくなっ
宮澤賢治と法華経についてのご紹介〜その10農民芸術概論綱要5宮沢賢治は、とても有名な作家ですが✍️この世に奇跡的に一瞬だけミロク菩薩のエネルギーにあふれる花が開いた🌸羅須地人協会(以下ラスと書いてマス)においてテキストとして使われたとゆー農民芸術概論綱要(以下綱要と書きマス)とゆーのがとても気になってダラダラと書いてますけどよろしければ読んでみてください🙏🟦農民芸術概論綱要を読むどー!この綱要は、解読するのに結構骨が折れるスゲー内容だしなので、あまり急がずに、
先日、社会学者の見田宗介さんが亡くなりました。ご冥福をお祈りいたします。見田宗介さんは1937年生まれ。長らく東京大学で社会学者としての仕事をしておられた方で、1998年に東京大学を退職、その後は共立女子大学に勤められた後、2008年に退官されました。60年代から70年代にかけてはかなり実証的な研究を行われていたようですが、とくに70年代中盤以降は社会学の実証的な著作に加え、読書人層向けにも様々な著作を書かれてきた方で、学者・研究者だけではなく、一部の読書人層にも読まれてきた書き手でもありま
https://www.videonews.com/marugeki-talk/1100われわれ一人ひとりが翼を持てば自由を手放さずとも社会を変えることはできる(大澤真幸社会学者、元京都大学大学院教授)-マル激カテゴリー「社会」本番組の司会を務める宮台真司氏の大学時代からの師匠である社会学者の見田宗介元東京大学教授が、この4月にご逝去された。見田氏は必ずしもお茶の間に広く知られたタイプの学者ではなかったが、その世界では知る人ぞ知る、「知の巨人」として不動の地位を築いた存在で、「見田なくし
ウクライナ侵攻、スマホで見る現代戦の本質福田充・日大教授|毎日新聞毎日新聞...日本大危機管理学部の福田充教授は「フェイクニュースが重要な兵器になった」とも語る。現代の戦争はかつてとどう違うのか、台湾侵攻も懸念される中国.【書評】俳句は決して「浮世離れの遊び」ではなく時代と共にある-NEWSポストセブンNEWSポストセブン現代の俳句は、この不安と動揺のなかにある。俳句を時代の空気のなかでとらえようとする著者の考えに共感する。本書を書いている時、一九五...「サ
「ありがとう不比等さん」奈良・平城宮跡歴史公園、復原の大極門-Lmaga.jpLmaga.jp現在は国営公園であり、今年で史跡指定100年という記念すべき節目を迎えた「平城宮跡歴史公園」。国営公園化を希望し、尽力してきた奈良県の荒井正吾知事...●藤原不比等[1]・[2]・[3]史跡高松城跡「桜御門」80年ぶり雄姿市、復元へ外観工事完了7月中のオープン目指す47NEWS香川県高松市玉藻町の史跡高松城跡で、市が復元整備を進めている「桜御門」の外観工事が完了、約80年ぶり
今朝、ニュースを見ていたら、社会学者の見田宗介さんが84歳でお亡くなりになられたことを知りました。東大名誉教授の社会学者ですが、平易で私たちにもわかりやすく、そして詩的に社会学を説かれた方でした。現代社会の危機を自由な社会という原則を手放すことなく克服する方向を示されました。コロナ禍・ロシアのウクライナ侵攻など、今こそ見田さんの学問が必要な時代なのかなと思います。もう一度、見田さんの作品を読み直してみようと思います。にほんブログ村
令和4(2022)年4月10日(日曜日)晴れ社会学者の見田宗介(みたむねすけ)さん(84歳)が4月1日に敗血症で亡くなられました。見田宗介さんの著書は高校時代に倫理社会の授業の課題図書で「時間の比較社会学」(真木悠介(まきゆうすけ)名義1981年岩波書店)を読んで以来・・・同書にかぎらず、そして現在まで・・・折に触れて読み返してきました。「死の恐怖とニヒリズムをいかにすれば超克できるか?」という問題提起に始まる「時間の比較社会学」の結論は「現時充足的に
社会学者で東京大名誉教授の見田宗介さんが1日死去した
大澤真幸・編戦後思想の到達点NHK出版(第1回)日本にとどまらず、海外にも影響を与える二人の思想家、柄谷行人と見田宗介について、社会学者の大澤さんが、インタビュー等を交えながら、明らかにしていこうという試みです。まずは、柄谷行人。[交換様式論とは何か(大澤さんの記述)]柄谷さんが唱える交換様式論。これは、社会における交換の形式が、歴史的にどのように変化してきたかをみることで、社会の仕組みを明らかにし、次の時代のあるべき姿を考察しようというものです。今は生
社会学入門-人間と社会の未来見田宗介社会学の学者(現東大名誉教授)による社会学の入門書です。コラム風のくだけたところと難解な理屈のところの落差を感じました。戦後の日本の時代ごとのの分析、理想の時代→夢の時代→虚構の時代という捉え方はその時代を生きてきた私にはなかなか面白かったです。ずっと興味を持って読書とともに考えてきた、「動物としての性質を含む人間の性質と社会の出来事の関係」については、マスコミや政治家が視聴者や支持層の受けねらいで意見を発信するたびにフラストレーションを感じ
今日3月1日から新たにこの本を読み始めようと思います。この本の存在は以前から知っていたのですが、きちんと読む機会が作れていませんでした。しかし、私が非常に尊敬する経営者がこの本からさまざまなインスピレーションを得ていることを最近になっても強く感じているので、読んでみたいと思いました。ただし、本書の内容を理解するために読むのではなく、あくまでも、自分が読んだ時にどのような気づきを得るのかという観点で読み進めていきます。さらに、社会学の研究という観点よりかは、見田先生自身が冒頭に書いている以下の
冬の郊外の駅前の夜の屋台で、仲のよかった人と一緒に熱いラーメンをすすっていた時今ここで死んでしまってもいいという幸福感に充ちあふれていることを意識していた。その幸福が好きな人といっしょにいるということから来るのか、熱いラーメンの方から来るのか、どちらかは分からなかったが、少なくともこの二つが両方そろえば、それ以上のものは、自分には何もいらないなと感じていた。もちろん社会には幸福のために必要な基本的な物質条件をすでに十分に確保しながら、その上になお、何億でも何十億でも金もうけしてみたいという人は
わたし桜井はなぜいろんなテーマにくびをつっこむのか?桜井芳生文化社会学遺伝子社会学著作権保持201022+++わたし桜井が、紙にかいたり、オンラインにかいたりしたものをごらんになって、またよくやる「公開セミナー」のテーマやテキストをごらんになってなぜ、この人(桜井)は、いろんなテーマにくびをつっこむのだろう?こんなんじゃ、アマチュアの研究モドキはできても、専門家としての研究者とはいえないのでは?などと疑問におもわれるかたもいるかもしれません。今回はこの点に
『スロー・イズ・ビューティフル(遅さとしての文化)』(辻信一著)という本から影響を受けている。この本を読まなかったら、畑も始めなかったかもしれない。私は、2003年にこの本と出会っている。「世界危機を救う方法として、ひとつ、我ら熱狂的な運動家や活動家がいまだに提案したことのなかったものがあるんです。それは、スローイング・ダウン、つまり減速すること。」(「スロー・イズ・ビューティフル」p18)そう、2003年当時、私は、正しさを追求している草の根的な市民運動
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最近、学生時代の「読書ノート」が自宅の奥の倉庫から出てきました。40年近く経つのに表紙も中のページもきれいなまま。懐かしい筑波大学のノートです。開いてみると、もうとうに忘れていたのですが、自分の読書を追体験できて面白い!字は汚いし、稚拙なメモではありますが、自分自身の思索の記録として貴重だと思い、捨てずに取っておくことにしました。教授から受けた講義のノートはほとんど捨ててしまったのですが。見田宗介著『現代日本の精神構造』のノートです。自分自身の精神構造を見つめるための手がかりとして
先輩からゴッフマン(ErvinGoffman)の本を紹介されて読もうとしたのだけど何せ社会学は門外漢なもので掴み所がなく、一旦社会学の入門書から読む事に。それで私立図書館に出掛けて目に留まった一冊が、これ。ところが「入門」と銘打っているわりには初心者仕様ではなく、やっぱりよく分からないところが多いまま読み終わってしまった。序章で一通り社会学の概観的な手ほどきはあるのだけれど、ちゃんと大学時代に一般教養科目で「社会学」を受けておくべきだったか?川嘉多喬先生だったし。さて、本書
∂超高層のバベル見田宗介超高層のバベル見田宗介対話集(講談社選書メチエ)[見田宗介]2,090円楽天∂読者レビューより引用・加筆著者は、対談によって現代社会の病理を炙り出す。冒頭の対談は、精神分析学者河合隼雄氏との対談である。核家族化により家族の機能が縮小し(家族機能の外部化)、現代社会が抱える機能が増大し、複雑化すると指摘する。姥捨山のエピソードは、複合大家族であれば、食料の不足を家族で協力して助け合い、姥捨山を出さなくても済んだという。核
見田宗介著『宮沢賢治存在の祭りの中へ』(岩波現代文庫)賢治において自我や存在とは何かを追究した本。賢治において自我と存在の結節点にあるのは、明らかに「自己犠牲」という問題である。「自己犠牲」は倫理の極北に位置するだろうが、それを完全に行えなければニヒリズムに陥るしかなく、完全に行えば、我が身を死に晒すことになる。賢治はその「自己犠牲」のかなたに行こうとしていたというのが、見田の考えである。本文から引用します。—————-賢治がほんとうに行こうとしたのは,――賢治の合理化された観念がで
今年ももうすぐおしまい。過去と同様、今年読んだ本の中からとくに面白かった本について取り上げ、まとめておこうと思います。今年は古い本はあまり読まず、最近出版された本を多く読みました。最近はとくに歴史分野で、実証研究の成果をコンパクトにまとめた本が多く出版されており、これらが分かりやすくて面白いので、今年は最近出版された歴史の本を読むことが多かったです。その他、5年前から自分は「読書メーター」(→こちら)というサイトを活用していましたが、今年は個人的に読書メーター離れが進んだ1年でした。大