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須見工――、今となっては懐かしい名前。当時は明青にとって、東東京地区の高校野球部にとって、乗り越えなければならない絶対的な壁だった。カッちゃんが出場しなかった夏の地区予選を皮切りに夏、春、夏、春と四大会続けて甲子園への切符を手にした。当時は南が見知ったスポーツ記者の誰もが、新たな強豪校が誕生したと思い、監督の上村氏をそんな視点で紹介した記事も出た。しかし明青に敗れて出場を逃した夏の甲子園以後、須見工は予選のベスト8にも顔を見せるのは稀になった。エースピッチャーの佃さん、当時の高校野球の四番
左から、達也・南・和也『タッチ』西村は、レアキャラじゃありませんよぉ!!上の3人以外では、一番活躍したんじゃないですか?(笑)テレビ版のオリジナルアニメでは、プロになったものの、肘を壊して(=変化球の投げ過ぎにより)引退しました。高校卒業後の新田は、あまり覚えてません。西村勇(左)新田明男(右)ちなみに、達也は単身渡米して、メジャーリーグにまで挑戦したくせに、「俺、南がいないとダメなんだ…」
昨日を持ってやっと終わった私の脚本版『タッチ』。創作の練習になって楽しかったけど、私の気持ちでは前回で終わってました。[4530]『タッチ3』72「達也の逡巡、南の戸惑い」の八月三十日を掲載し、後一回分と想定していたので。実際、昨日の記事で構想した内容と違えたのは住友里子の台詞「何で私とのデート受けてくれたの?」ぐらい。他は最後の達也の投球を甲子園のに決勝戦しにしたことを含め、思い描いた通りの展開であり。新田を打ち取る場面の排除は、原作を越えたかったから。思いついた時期は忘れたけど、「ぼ
あだち充の原作と違って私の「俺タッチ」では、(単なる)引き立て役を避けてる。先に完結した「タッチ2」では勢南の西村勇だし、連載中の「タッチ3」ではさらに須見工の五番ファースト、大熊も追加。西村の場合は達也との対比にしても迷惑者の代表者のような描かれ方でぞんざいだし、大熊は新田との才能の差を描写するための存在。でも私としては『タッチ』の枠でも新田に次ぐライバルに主人公の瞬間が欲しく、また新田には人を尊重する人間であって欲しく。だから原作にある引き立て役としての西村は出来るだけ排除し、憎まれ役
[1164]新田明男が感じたもの[1165]新田明男は何を考えていたか?[1398]新田明男が望んだもの次は新田家での南ちゃんとの会話になるはずの私の『タッチ3』、新田が戦いたい相手を原作準拠テレビシリーズを採用するか、迷っていました。原作では達也について「上杉和也としておれと戦い、上杉和也としてきみに甲子園を贈る」という自分の認識を告げた後、「戦うべき相手と戦えるのは幸運(ラッキー)だよ」と宣告。一方テレビシリーズでは、「上杉和也のコピーでない上杉達也として」戦いたいと南ちゃんに告
[4415]『タッチ3』34「三安打に抑えろ」住友里子とマネージャー、スタジオミュージシャン一同、テーブルを囲んでいる。テーブルには食べ終わった弁当箱など。里子「ご馳走さま」スタジオミュージシャンA「里子これからどうする?」里子「バンドのみんなは今日はいいわ。後はマネージャーと話し合うから。Aも自分のバンドがあるんでしょ?」A、壁掛け時計に顔を向ける。2時過ぎを指している時計。(Aの声)「2時だぜ。観ないでいいのか」Aに里子、ちょっと不審の表情。里子「そうね」
[4414]『タッチ3』33「これが新田明男です」駐車場に次々と停まる「貸切」のフレートを嵌めているバス。バスから出てくる明青の夏服の男子女子。校長や達也たちの担任などに続いて、南と原田も。入場口を入る明青応援団。廊下を左に歩く、南と原田を含む明青応援団一同。南「原田くん」原田「ん?」南「今日の準決勝、無事に勝つと思う?」原田「勢南にたまたま勝った相手だろ?」南「そうだけど」南、後ろの原田の方に首を半端に捻り、前に向き直る。南「油断すると碌なことないから」
[4400]『タッチ2』51「南を思ってくれるなら・3」昨日の記事を持って、私の考える『タッチ』第二部の映画版は終わりです。実際の劇場版『タッチ2さよならのの贈り物』が物語を変えてでも第二部の要素を取り入れようと努力したように、私も律儀に和也の他界後の二学期から、新田が事故る話まで含めようと思ってました。しかしブログを中断中に二時間弱では挿話の数が多すぎると思い至り、最初の場面を勢南との地区予選二回戦に設定した次第。しかし新田と達也のジャンケンは重要なので、回想として処理。今回の
[4399]『タッチ2』50「南を思ってくれるなら・2」左側面を見せている新田。左手前の達也、歩く新田を見る。歩いている新田。(南の声)「カッちゃんの練習メニュー、ちゃんとこなしてる?」振りかぶる達也。(達也の声)「ああなんとか」投げる達也。速球の球筋。新田、見逃し、孝太郎、ど真ん中で捕球。主審「ストライク!」(達也の声)「ならねえよ」孝太郎からの送球を受け取る達也。(達也の声)「ランニングだけで精一杯でい」口を小さく開けて驚いている南。南
[4391]『タッチ2』44「明青の先取点」放物線の打球の球筋。打球、ライトの吉田のフェンスを越え、住宅の屋根に落ちて弾む。(由加の声)「見たか」ベースを軽い足取りで走る新田。(由加の声)「半端な力じゃお兄ちゃんの」一塁側のベンチ、呆然とする西尾。(由加の声)「本当の力は計れないのよ」マスクを上げて立ち上がっている孝太郎。ライトを見て、達也に目を向ける。(由加の声)「これが私のお兄ちゃん」ライトを放心しているような表情で眺めている達也。(由加の声)「新田明
[4390]『タッチ2』43「上杉達也のライバルは・2」帽子を飛ばして走る須見工の外野手。打球、外野手の走る先に落ちる。外野手、ボールを掴んでバックホーム。一塁ランナーの丸山、三塁を回って半分を過ぎ、懸命に走る。丸山、送球がキャッチャーに届く前に本塁にスライディング。主審「セーフ!」一塁側のベンチ。丸山、笑顔と歓声で迎えられる。須見工のキャッチャー、ボールを受け取り、ショートに送球する構え。左にベースを踏んでいる須見工のセカンド、右にベースに足をかけている
[4388]『タッチ2』42「上杉達也のライバルは・1」黒板のスコアボードを見ている達也。上が須見工、下が明青の、五回表まで0の、黒板のスコアボード。一塁側のベンチに、右に歩く達也。(原田の声)「吉田の好投の後でも」左を向いている原田。原田「別に気負った様子はないな」左を向いている西村。西村「当たり前だ。あの程度で気にするようじゃ」一塁側のベンチ、左に吉田、右に達也、座っている。。(西村の声)「俺のライバルじゃねえぜ」カメラ、左移動して、由加、原田、西村
[4370]『タッチ2』40「西村勇、明青学園高等部、到着」打球音。マウンド上の吉田、ライトを振り返る。ライトの上杉、前進し、グラブを差し出して捕球。(西尾の声)「なかなかいけるじゃないか」一塁側のベンチ。左に南、右に西尾、座っている。西尾、笑顔。西尾「上杉のライト」上が須見工、下が明青の、五回表まで0の黒板のスコアボード。(原田の声)「エースが投げずに五回を0点」フェンス越に立っている、左に由加、真ん中に原田、右に西村。原田「大したものだろ」西村「俺も新
[4378]『タッチ3』26「西村の運命、達也の決意」「明青学園高等部」、表札。体育館のドアの手前、右に妹の由加、左に手提げを持った兄の新田、相対している。新田「ほれ着替え」由加「ありがとうお兄ちゃん」新田「西村の試合見たんだな」由加「そうそう勢南のピッチャー、最後にマウントでおいおい泣いて、見っともないったらありゃしない」新田「由加!」上が勢南、下が三光の、九回表までのバックスクリーンのスコアボード。得点は勢南が3点、三光が2点。アウトカウントはツーアウト。ラ
[4377]『タッチ3』25「三枚看板倒れのあと」スタンド。左に座ろうとする南、右に座っている原田。グラウンドを見ている南、南に顔を向けている原田。原田「南風の店番は?」南「やっぱり偵察は必要だからって」振りかぶる西村。(南の声)「断っちゃった」ど真ん中で捕球する、勢南のキャッチャー。主審「ストライク!」ボールを受け取る西村。(南の声)「原田くんも」南に原田、目を向ける。南「みてあげて」振りかぶって投げる西村。観戦している勢南の女子マネージャー。
[4375]『タッチ3』24「三枚看板ということは・その2」車内。後部座席に座っている住友里子。里子「明青の次の試合もお願いするわね」(マネージャーAの声)「今日のこの後の試合の勢南が勝てばな」球場に横付けにバス、停車。バスの開いたドアから降りる、勢南ナイン。(里子の声)「西村勇を擁する勢南高校。昨年は明青に勝ったのに」バスから降りる、西村。(マネージャーAの声)「ヒット一本打てなかった」車内。後部座席に座っている住友里子。里子「絶対面白い次の試合を観るだ
[4355]『タッチ3』20「浅倉南をめぐる感情」三塁側のファウルグラウンドで投球練習しているバッテリーを、スタンドの南、見ている。三塁側で孝太郎を座らせ、達也、投球練習。捕球している、しかめっ面の笑顔の孝太郎。(達也の声)「孝太郎、球は走ってるか?」孝太郎、一塁側のベンチを指差す。一塁側のベンチに顔を向ける、達也。呆然としている、対戦相手の赤宮のナインたち。孝太郎に達也、食ってかかる。達也「お前に訊いてんだよ!」孝太郎「文句なし」自信の笑みの孝太郎。
[4369]『タッチ2』39「達也、二回目の遠投」余裕を持った笑みのキャッチャーの孝太郎。キャッチャーミットの下に、孝太郎の右手の動き。吉田、頷いてセットポジションから投げる。須見工のバッター、振り切り、打球、上に上がる。孝太郎、マスクを取って見上げている。孝太郎「吉田!」吉田、グラブを頭上に上げて捕球。(主審の声)「スリーアウト、チェンジ!」「明青学園高等部」、表札。明青の校門前、自転車に乗った西村、左に通り過ぎてから振り返る。グラウンド。奥に南や校長、
[4368]『タッチ2』38「四回表の吉田対新田」西村の自転車、校門の前で止まる。「明青学園中等部」の表札と、自転車に跨ったままの西村。西村「明青学園中等部?」西村の視線の先、校舎らしき建物。(西村の声)「じゃああそこか」西村の自転車、走り去る。中等部の校門、小さく聞こえる歓声。カメラ、上に上がり、奥の高等部の校舎と校庭も映す。グラウンドで守るのは明青のナイン。マウンドには二人、立っている。左奥に二塁ベースの上に立っている新田、手前のマウンド上に吉田と孝太
[4366]『タッチ2』36「俺に投げさせてみろよ」「勢南高校」、校門前。校門から西村の乗った自転車、出てくる。車道を西村の乗った自転車、左向きに走る。西村「新田の野郎」フェンス越しの観客。黒板に書かれた、上が須見工、下が明青のスコアボード、二回表裏まで0対0。三塁側のベンチ、左の新田、腕を組んで立ち、右の監督、ウインドブレーカーを着て座っている。マウンド上の吉田、左向きで投げる。カーブの球筋。須見工のバッター、鈍い音でボールを当てる。吉田、一塁側に
[4364]『タッチ2』35「達也の三盗」三塁に目を向けている南。(達也の声)「何だよさっきの三振は」左のベースを踏んで立っている達也、右で正面を向いて顔が低い位置の新田を見ている。達也「俺にずっとライト守らせる気か」左奥に一塁側のベンチ。中央手前に投げている須見工のピッチャー、右のもっと手前にサードを守る新田。(達也の声)「さっさとKOして俺に投げさせろよ」一塁側のベンチ。画面中央の吉田、緊張した表情で正面を見ている。吉田(新田の声)「いいピッチャーだよ。うちの打線で
[4349]『タッチ3』16「西村、須見工を訪問」グラウンドに出た西村を見ている一塁側のベンチで座っている須見工野球部員と、一人だけ右の壁に背中を預けている新田。新田「問題はその兄弟の弟の方が」真面目な表情の西村。(新田の声)「無残な敗北で明青野球部を貶めたいのか」西村を背にして一塁側のベンチの須見工野球部の面々、左から右に横移動。。(新田の声)「それとも自分を追い出した先輩たちを見返したいのか」新田「分からないことだ」「明青学園高等部」、表札。明青学園高等部の校門
[4348]『タッチ3』15「吉田の敗北」自転車で車道を走っている西村。「須見工業高校」、表札。西村の乗る自転車、須見工の校門を跨ぐ。ノックする須見工のコーチ。コーチ「サード!」新田、ジャンプして捕球した後、着地。(西村の声)「新田!」新田、一塁へ送球した後、一塁線の向こうのフェンスに目を向ける。フェンス越しに立っている西村。(新田の声)「西村か。入れ、空いてるぞ」西村、フェンスの扉を開け、グラウンドに入る。(コーチの声)「よおし休憩!」西村と須見
[4315]『タッチ3』10「吉田剛の敵愾心」遊歩道。右から左に、体育着姿で走る南。暫くしてから、南と同じ服で同じ方向に走る女の子たち。文子「南、速すぎるよお」(南の声)「はーい」南、ガードレールに両手を乗せ、来た方向に顔を向ける。左の手前に足を止めている南、右奥に走っている女の子たち。南、ガードレールの向こうに顔を向ける。南「中等部のグラウンドだ」左手前に南、右奥に明青中等部が練習しているグラウンド。さらに奥に中等部の校舎。中等部のグラウンド。右バッ
[4321]『タッチ2』21「達也と南、西村と新田を知る」・2「三人の子供部屋」、室内。左に達也、勉強机を前に、椅子に座っている。右に南、長いスカートで絨毯に胡坐をかいている。達也、横目で南を見ている。達也「西村ね。結構しつこかったな」不満顔の南。(達也の声)「考えていたんだよ」南「何を?」達也、椅子を回し、南に左側面を向ける。達也「あそこで俺が何か言ったら、西村は俺に対し」ちょっと不満顔の南。(達也の声)「お前は南ちゃんの何なんだ」バイクの排気音。車を追い
[4321]『タッチ2』21「達也と南、西村と新田を知る」・2「三人の子供部屋」、室内。左に達也、勉強机を前に、椅子に座っている。右に南、長いスカートで絨毯に胡坐をかいている。達也、横目で南を見ている。達也「西村ね。結構しつこかったな」不満顔の南。(達也の声)「考えていたんだよ」南「何を?」達也、椅子を回し、南に左側面を向ける。達也「あそこで俺が何か言ったら、西村は俺に対し」ちょっと不満顔の南。(達也の声)「お前は南ちゃんの何なんだ」南、瞬きしてちょっと真面
[4301]『タッチ2』20「達也と南、西村と新田を知る」・1不審げな新田の表情。ソファの左に南、右に達也、座っている。南、正面向いて笑顔。南「毒なんて入ってないわよ。新田くんを倒すのは」南、達也に目を向ける。南「タッちゃんに任せてあるんだから」(西村の声)「無理無理」南、画面右手前に目を向ける。西村、テーブルに身を乗り出す。西村「南ちゃん、その役はどうぞこの西村に」達也、両腕を上げて、組んだ両手に頭を乗せる。左に南、右に達也。南「何で西村くんと?」
[4300]『タッチ2』19「二年の夏の後」(改版)練習でホームランを打つ新田。顧問から指導を受け、演技を見せる南。ストレート、カーブを織り交ぜて投げる吉田。ジョギングの西村。息を切らせて走る達也。左からの達也と右からの西村、すれ違う。西村、立ち止まって達也を振り向く。西村「こら」河川敷の風景。(西村の声)「ピッチングは駆け引きだぞ」荷物を抱えた南、遅いバイクの二人乗りさせてもらっている。南風、外観。南風のガラス窓越し、外を見ている達也。バイ
[4298]『タッチ2』18「負けちまった」「新田」の表札。二階建ての家屋、外観。(由加の声)「あれがお兄ちゃんの」廊下でドアを背にしている由加。由加「新しいライバル?」(新田の声)「ああ」由加「でも野球始めて一年経ってないし」新田、部屋で椅子に座り、雑誌を読んでる。(由加の声)「須見工と当たるのは決勝だったんでしょ?」新田「そして明青が決勝までいけたか分からない。しかし夏が終われば」由加、ドアを開けて姿を見せる。由加「お兄ちゃん、呼ぶの?行くの?」口
[4297]『タッチ2』17「バッター西村対ピッチャー達也」大歓声の一塁側、勢南の応援団。(主審の声)「1対0、勢南高校!」審判団を中心に左に明青、右に勢南のそれぞれのナイン、お辞儀している。審判団、早々にばらけて画面から消え、随分距離を取って達也と西村、対峙。潔い敗残者の達也の表情。西村、ムッとした後、両手を派手に上げる。西村「はっはは、やったやった!」達也たちに西村、背を向けて歩き出す。三塁側のスタンド。佐知子と南、立っている。佐知子「終わったわね、私