それでは昨日に引き続いて、対人恐怖を例にとり、心の癖について、見ていきたいと思います。昨日は「心の癖」はそのあらわれ方によって、「気持ちの持ち方の癖」、「考え方の癖」、そして「行動の癖」と呼ばれている、という話でした。互いは連関しており、「気持ちの持ち方」が、「考え方」に影響し、さらに「考え方」が「行動」に影響するといった図式になっています。しかしこれは必ずしも一方通行ではなく、「行動」の結果、「考え方」や「気持ちの持ち方」に変化が現れる場合があります。森田療法でまず「行動を正せ」と言われている