1978年10月4日(水)正午前、我が家の者だけをこよなく愛してくれた「ろく」が死んだ。この年の夏ごろから、どことなく普段の元気さがないと感じはじめ、散歩もさほど喜ばなくなっていた。そして体にダニが食らいついているのを見つけた。ぞっとするほど大きなダニで、「ろく」を蝕んでいるのはこいつだと、素人考えの我が家では、「ろく」の異変の理由を発見できて安心したりしていた。けれども弱い者にたかる代名詞のようになっているダニは、実はもっと深刻なもののはずだった。伝染病の媒介といった問題もあり、なぜかあのとき