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新作俳句2025年7月31日夏…夏山路それて難儀の藪漕ぎに願はくはぴんぴんころり雨蛙もがくほど蝿取紙の粘地獄客絶えて店に風入る夏暖簾蛇弱るやはき連打の猫パンチホルマリン漬けの蝮や舌匂ふ嫌はれて蛇は死ぬまで蛇で生く汗にじむ人車一体オートバイ激闘の敗者や汗が目にしみて街晩夏少年ひとり偲び泣く
七月廿一日曇、しかし朝蝉が晴れて暑くなることを予告しつゝある。山へ空へ、樹へ草へお経をあげつゝ歩かう。黒井行乞、そのおかげで手紙を差出すことが出来た。安岡町まで行くつもりだつたが、からだの工合がよくないのでひきかへした、暑さのためでもあらうが、年のせいでもあらうて。・朝早い手を足を伸ばしきる・伸ばしきつた手で足で朝風・いちりん咲いてゐててふてふ・あつさ、かみそりがようきれるかな物を粗末にすれば物に不自由する(因果応報だ)、これは事実だ、少くとも私の事実だ!
七月廿日曇、土用入だから、かん/\照ればよいのに。朝の山へ、蜘蛛の囲を分けて登つて萩を採つて来て活けた、温湯に挿したが、うまく水揚げしてくれるとうれしい。昨夜はとろりとしたゞけだつた、こんなでは困る。盆草――精霊草。人間は(いや、あらゆる生物は程度の差こそあれ)自分の好きなものを中心として(或は基本として)万事万物を観察する(または換算する)、それが自然でもあり真実でもある、といふ訳で、私は酒を以てすべてを観る、山を眺めては一杯やりたいな、野菜のよいのを見るとしんみり飲
六月廿七日同前。曇、梅雨らしく。朝蜘蛛がぶらさがつてゐる、それは好運の前徴だといはれる、しかし、今の私は好運をも悪運をも期待してゐない、だいたい、さういふものに関心をあまり持つてゐない、が、事実はかうだつた、東京から送金して貰つた、同時に彼女から嫌な手紙を受取つたのである。二三日前からの寝冷がとう/\本物になつたらしい、発熱、倦怠、自棄――さういつた気持がきざしてくるのをどうしようもない。小串へ出かける、月草と石ころとを拾うてきた、途中、老祖母の事が思ひだされて困つた、