第27回すばる文学賞と第130回芥川賞の受賞作。もちろんこの有名な作品は聞いたことがあった。だが、どういう内容かは全く知らずに読み始める。読みはじめてすぐに、これは嫌いなタイプのお話だということは分かる。ピアスやらタトゥーやらアブノーマルな性行やら。しかし、ルイ視点の素直な心情が、なんともシンプルに物事を伝えていて、読みやすい。隠語もそのまま語られる。110ページくらいの短い物語は、あっという間に人を、その生と死の暗部に連れて行く。そんな心構えがなくとも、否応なく、自然に、スッと連れて行かれるの