ブログ記事209件
皆さまはチェコの作曲家スメタナの「モルダウ」をご存知でしょうか?最初は水滴チョロチョロの源流描写、最終的には、かの有名なメロディを伴ってモルダウは大河となる。そんな曲の流れですが、実生活でも最初はチョロチョロ、でも今から思えば、あれが始まりだったんだね、という大事件があるかもしれません。先日、うちの車がガタガタいうんで市内の修理屋さんに出した帰り、普段、あまり馴染みのない地帯をせっせと歩いて帰っていました。車だと目に留まらない面白そうなお店とかがあって、早足ながらも横目で楽しんでいましたよ。
この写真は僕が20代終わりの頃、N響から1年間のお休みを頂いて留学していたドイツの南西に位置する「坂の街シュトゥットガルト」の下宿前の通りです。緑が多く清潔な街でしたが、日曜日はデパートも何もかも閉まって街中、シーン。市民は家で家族団らんなのか、本当に街中が静かでした。独り身の僕としては部屋にいても寂しいので、日曜日でも唯一開いている駅ナカの立ち食いホットドッグみたいな店に行ってみたりしていました。ついでに売店で600円もする日本の新聞を買ってみたり。まだネットがなかったので日本の情報は新聞
コンサート予定の追加です。4月8日(月)19時オペラシティリサイタルホール、桑田歩メモリアルコンサート「森の静けさ」をN響チェロ奏者5人で、我々に桑田君の師匠である堀了介先生を加えた6人でワーグナーを演奏します。桑田君とは何でも通じ合ってきたので、今でも、この話し彼にだったら伝わるのになあと思う事がしばしばあります。4月9日(火)15時、鎌倉稲村ヶ崎駅より徒歩6~7分、柴田邸。稲村ヶ崎が目の前です。バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番ボッケリーニ、モーツァルト、バルトーク、ポッパーの
昨年は、とても心の温まる同級生達との共演が幾つかありましたが、本日、またまた思いがけない嬉しいお知らせが飛び込んでまいりました。明日、横浜イギリス館で学生時代のチェロの先輩方がリサイタルをされるというのです!イギリス館ならアットホームな雰囲気だし家からも遠くない。うわあ、これはものすごく懐かしい!行ってみたいなあ。でも・・・僕の母校、桐朋は、かつて下は15歳くらいのピヨピヨから、上は既にオジサンになり始めたヤンチャな25歳くらいまでが、ゴッタ煮のように狭い校舎の中で暮らしていたものです。
機内アナウンスで「只今の現地の気温は24℃との連絡を・・」と言っています。数時間前までN響定期公演でショスタコーヴィチの悲しくて沈鬱な交響曲を弾いていました。そんな重い重い心持ちのままやって来たのは、夜中でも24℃あるという沖縄です!!それにしても東京は明日大雪らしいのに、ここでは、半袖ですけど何か?って感じの別時間が流れているようです。ところで今回は、ここ那覇が最終目的地ではありません。僕は初めてなのですが、明朝、船で座間味島に渡るのですよ!そして、そこの小中学生にN響の仲間との弦楽
前号の後日談です。僕のお弟子さんが美容クリニックの院長になったお祝いに、東方の三賢人なら何をたずさえて馳せ参じただろう?僕の場合は、彼の売上に少しでも貢献すべくシミ取りレーザーを予約して、この顔を差し出すという事が贈り物だった訳ですが、早いもので、あれから3週間。今やほぼ痕跡のないところにまで復活いたしました。とは言っても、一見、平和そうに見えている肌、皮膚下では大変な勢力争いが起きているようなのです。それではこれより、皆様にそんな皮膚下の争いをお見せするべく、空想の世界にお連れしたいと
皆様、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。いきなりですが、僕の生徒さんに美容クリニックの院長になった者がいるのです。なんでも最年少院長らしいので、おお、それはおめでたい、何か微力ながらも応援出来ないかと考えて、うちの奥さんと、じゃあシミでも取ってもらおうと正月早々、行く事となりました、湘南美容クリニック松戸医院へ!でも、ちょっと待って下さい。男が美容クリニックに行くなんて・・そんなにすぐには気持ちの整理が付きません。昭和生まれの同期達が、なんと思うか?そんな女
来年のコンサート情報の前に、ちょっとひと言ふた事。ジェットコースターというものは、1周して人々の待つスタート地点に戻って来た時、少し乱暴な止まり方をしますよね。先程までアトラクション側から良くしてもらっていたのに、最後の最後で少し乱暴だなと思っても、次の人達が大勢待っているので、そんな事、すぐに忘れてしまいますが。ところで今年は、この間まで20℃もあったりして、いつ冬になるんだ?なんて思っていたら、突然、寒くなって強引にクリスマス、そして今週末はなんと年末です。ええ!ちょっと2023年の終わ
雲ひとつない秋晴れのある日、とあるホームコンサートでの、ヴァイオリン戸田弥生さん、ピアノ梯剛之さんとのトリオが終わってしまいました。和風の年季の入ったお部屋で演奏致しました。お客様との距離、近いです。僕は、このお宅を拝見して、はたと気付いたのです。チェロのエンドピンから床を守るストッパーを忘れてきた!この事を恐る恐るご主人に申し上げると、開演前のお忙しい時間帯だというのに、あっという間に、こんな素敵な物を作って下さいました。黒いベニヤ板だけだと椅子の幅より狭いので、小さな切れっぱしを付け
ピアニストの悌剛之くんが、うちに来ました。ヴァイオリニストの戸田弥生さんも、間もなくいらっしゃるはずなのですが、タクシーが、なかなか来ないと駅からのメール。今日はお天気が良いからタクシーが出払っているんですかねえ、などと話していると、悌くんが指慣らしっぽく本日リハーサルをするチャイコフスキーのトリオを弾き出します。お邪魔かなと思いましたが、僕も、なぞるようにチェロパートを一緒に弾いてみます。おやおや、なんだか、とても弾き心地が良いぞと、段々と興が乗ってきて、音も時々大きくなってきます。そ
先日、東京都千代田区紀尾井町という、高級な地帯にあるホールで催された『岩崎洸スペシャルコンサート』に参加させて頂いてきました。プログラム前半は岩崎先生のお仲間や薫陶を受けた生徒によるチェロ・アンサンブル、後半は岩崎先生ソロによるドボルザークのチェロ協奏曲でした。岩崎洸先生は僕の師匠である安田謙一郎先生と同じく、長く日本チェロ界を引っ張ってこられたレジェンドで、僕が学生の頃はアメリカにお住まいだったので、帰国された時などにレッスンを受けたりして大変お世話になりました。ところで話しは、いきな
ご縁あって娘がこんな素晴らしい共演をさせて頂きました!【篠崎史紀先生と藤村俊介先生です】公開レッスンを受けて、別日で本番でした。公開レッスンでは娘の挑戦的なピアノに私はハラハラ^^;“かめのさんぽ“という曲でしたがのんびりした雰囲気はなく娘曰く、ワニガメをイメージして弾いていたそうです😂ワニガメ連れて散歩行くのかい特に曲の終盤の裏打ちのピチカートの部分が強烈でマロ先生も苦笑されていました。親は終始生きた心地がしませんでしたよ生徒さんの保護者のお気持ちを初めて感じたコンサー
9月11日(月)19時紀尾井ホール『岩崎洸スペシャルコンサート』チェロ・アンサンブルに出演しますし、後半の岩崎先生の弾かれるドボルザーク:チェロ協奏曲も弾きます。9月15&16日NHKホール、N響定期9月20日(水)宇都宮石の蔵無伴奏チェロ・リサイタルバッハ:無伴奏チェロ組曲第1番、3番ヒンデミット:無伴奏ソナタ黛敏郎:文楽カサド:無伴奏ソナタ残券少9月23日(土)佐賀県鹿嶋市市民会館杮落としコンサート。N響メンバーによる合奏団。9月27日(水)旭川クリスタ
去るものあれば、来るものある。N響の本番服、普段の定期演奏会の時は燕尾服、夏の演奏旅行シーズンになると背広となり、我々はそれを着て全国をまわる訳なのですが、要するに燕尾服は、夏の間、ヴァカンス気分でゆっくり出来るという事になるのです。僕の長年の友の燕尾服くん、今年もヴァカンス前に、まずはシーズンの汚れを取るべくクリーニング屋へと向かいます。思えばコロナ禍には演奏会が無くて、自宅待機が続いたなあ。今年はクリーニングしたら、久しぶりにどこかに行こうか等と考えながら、お店に入ったようなのですが、
藤村さんは、コロナ真っ最中、宗次で横川晴児さんとのデュオを拝聴、ついでN響刈谷公演でもまた拝聴。ずっと以前のN響アワーでDIYのお話をされた時から気になる方でした。お人柄が演奏に出ておられるのでは、と拝察しております。
まず最初にお断りしておきますが、今から申し上げる事は、N響演奏旅行中の仕事の隙間に行われた、ほんの『遊びの部分』だけの記録で御座います。ようやくコロナ前の演奏旅行らしい演奏旅行になりました。コロナ中のおっかなびっくりの頃は終演後、コンビニ以外、居酒屋も何もかも全てが閉まっていたので、ホテルの部屋でコンビニ弁当をひとりぼっちで食べるしかなかったものです。それが世の中もすっかり変わりましたねえ。N響大阪公演、終わるとダッシュで、なんばへ!もうお分かりですよね。なんばと言えばチケット買
ヴァイオリニスト堀米ゆず子さんや、僕の先生である安田謙一郎先生との室内楽の本番が先日、名古屋ルンデ・ホールでありました。堀米さんや安田先生達と弾くんだと、その日まで気合いを入れて集中して臨んだコンサート、終わって、少しだけほっとしていたら、あっという間に6日間も過ぎてしまいました。泳ぐのやめると下流に流されるの、あっという間だよ、という事でしょうか。安田先生には中学生の頃から、とてもお世話になってきましたので、今でも機会があれば感謝の気持ちを表したいと思っております。そんな中での今回のリハー
N響定年&還暦フィーバーから、はや1ヶ月。先週、久しぶりにN響の定期演奏会に出演して来ました。プログラムは、一度も弾いた事のないカセッラ作曲「蛇女」という曲だったのですが、とにかく音符が細かくて多くて、まるで蟻のようでした。ご存知のようにオーケストラの弦楽器は2人で1つの譜面台で楽譜を見る訳ですが、その蟻のような音符を斜めから見ると、こんな感じになります。向こう側のページは遠いですよねえ。ですので円熟味と引き換えに視力の方が差し引かれている僕のような者には、この赤印のあたりの細かい音符を瞬
60歳を迎えるって、どんな感じなのか?我が身に、どんな影響があるのか?と、今年に入ってからずっと「還暦ブルー」で過ごしてまいりましたが、時は否応なしに流れていくもの、先日、N響でのラスト出演を無事、終える事が出来ました。この日の演奏が終わると、ステージ上での花束贈呈は事前に辞退していたにもかかわらず、チェロセクションの皆が握手しにきてくれました!なんだなんだ、みんな今日で僕が最後って知っていたんだあ、と嬉しかったです。(来月からの再雇用が終わる65歳時、本当の本当にN響を辞める時にはステージ上
先日、僕の昔の弟子が主催するチェロ・アンサンブルグループで一緒に演奏するため仙台に行ったら、大変嬉しいサプライズがありました。本番直前のステージ・リハーサルにて、背後より人の気配で振り返ると、いないはずの僕の東京でのお弟子さん6人が勢揃いしているではないですか!ええと、なんで??なんでいるの??サプライズ慣れしていない僕は、一瞬、あまりの事に、訳が分からずポカーンとしてしまいます。それは、とうとう人生の節目である還暦を迎える僕のために、わざわざ遠いところを駆け付けてくださった面々だっ
いやはや気が疲れたなあ。昨日、84歳になる僕の母親のピアノ・リサイタルがあり、プログラム後半のモーツァルト・ピアノ協奏曲をN響の仲間達との弦楽四重奏で伴奏したのでした。母は、元々コンサート・ピアニストでもなんでもない上に、年齢が年齢ですので、随所にヒヤヒヤする箇所がありましたが、N響の仲間は、そんなのなんのその、ピタッと臨機応変に辻褄を合わせてくれます。しかし僕はその度に、仲間が怒りださないだろうかと心配したり、申し訳ない気持ちになったり、それと同時に感謝の気持ちでいっぱいになるのでした。
神奈川県逗子市でのコンサートを終え、今、宮崎への移動中の機内でブログを書いておりますが、隣にはNEWケースに入ったチェロが例によって上下逆さまになって座っております。このように置くと前の席の方が思いっきり背もたれを倒しても大丈夫なのですよ。左のが30年以上使った白いチェロケース。全ての箇所を修理しましたが、もはや限界で、右の黒いケースと交代です。今後は部屋の片隅から僕の練習を見守ってくれることでしょう。ところで先程の逗子では、御歳82歳になられるN響ヴァイオリンのレジェンド、前澤均さんと弦楽
今、N響ではワーグナー作曲オペラ「ニュルンベルクのマイスタージンガー」のリハーサルをやっています。通すだけで4時間半!一応、事前に全曲聴いて、ここのテンポは、このくらいかあとか把握しておかなければなりません。聴くのはだいたい電車の中。しかも僕のは先日申し上げた通り、今どき珍しいコード付きイヤホンなので、毎回、カバンから取り出す時に、こんがらがっているのをほぐすのがみっともないのです。それで先日、遂にBluetoothのイヤホンを買う一歩手前まで行ったのですよ。しかし、いやいや待て、お前は普段
世の中に浸透しているから知ってはいるが、自分としては機が熟さず、踏み込んでいなかった世界。それはBluetooth。電車の中でイヤホンの絡まったコードをほぐす時、周りの視線に対して、いつも、こう思って心の平衡を保つのです。「今どき有線コード使ってんだと思っているでしょうが、僕があえて有線を使うのには、それ相当の訳があるんだよ」「このイヤホン、実はね、デンマーク製のとっても音の良いやつなんだ」「だからねえ、こんなの持っていると、やっぱりこれ使っちゃうんだよねえ」本当は、まだあの都会的な
先週、大阪で小さなリサイタルを3日で5回もやってきました。桐朋音高時代の同級生、ピアニスト吉山輝君の作ってくれたリサイタルです。彼のように主催して下さる方の苦労と足を運んで下さるお客様に応えるべく、毎回、全力で弾くのですが、今回は帰宅してからの疲れが、いつもと何か違うぞ、と感じました。その原因は、おそらく、これでしょう。「居酒屋ライブ」!!麦酒ケースを少しずらして弓がギリギリ当たらないよう確保したスペースに、まる椅子置いて、そこが今宵の僕のステージ兼控え室。他に身の置き場所がないので
今回の定期演奏会より、N響、怒涛の定年ラッシュが始まりました。1963~64年生まれは本当に多い。本日はコンサートマスターの篠崎マロさんが長年ご苦労さま花束を貰っていましたが、実は首席の藤森氏と次席の僕も、そのうちそうなる2人なのでした。僕が早めに次席を後進にバトンタッチする事にしたので、今回の定期演奏会が2人が並んで弾く最後のコンサートとなります。N響での隣同士が28年くらい、N響に入る前の22~23歳の頃も東京ゾリステンという合奏団で一緒に並んで弾いていたので38年くらい一緒です。おま
皆様明けましておめでとうございます!ワールドカップと鎌倉殿のダブルロスだなんて浮かれて言っていた頃は、1年で最も華やぐクリスマス直前。あれから夢中でたくさん弾きましたよ。どれも思い出深いコンサートになりました。そして、ようやく訪れた何の予定の無い本日は、すでに1月10日。世の中は今日から本格始動なのでしょうが、僕はソファーに寝っ転がってブログ書いていますよお。最近のお気楽な出来事から幾つかご紹介します。庭のシシトウ、冬なのに実がなっていました!シワシワの葉っぱで、よく頑張ったもの
12月18日、日曜日、長野県穂高でリサイタルをしてきました。ピアニストの三亀さんご紹介の「あづみのコンサートホール」、オーナーご夫妻が明るい、木のぬくもりのする素晴らしいホールでした。雪の予報が出ていたので、本来なら車で行きたかったのですが、電車となり、おかげで、先日、行った長野市と相まって、今にして、ようやく「長野市は新幹線」「松本市は中央本線」という事を身体に叩き込む事が出来たのでした。こう申し上げると、そんな事も分かっていなかったのか!長野と松本とでは文化とかも・・と長野県の方に
今、長野でヴァイオリン堀正文さん、森田昌弘くん、ヴィオラ中村洋乃理くん、ピアノ清水和音さんと、ブラームスのピアノ五重奏曲を演奏しての帰りの新幹線です。緊張して迎えた初回のリハーサル以降は、和気あいあいとした中にもピリっとした真剣さの宿る素晴らしいグループとなりました。特に堀さんの音楽に対する真剣さには多大な影響を受けました。ところで今、乗っている新幹線、予定していた新幹線より1本早いのに着替えず飛び乗ったのです。なぜかって?数時間後に始まるサッカー日本代表VSクロアチアの試合を見るためです
昨日は久しぶりに奈良県は橿原のテーネザールに呼んで頂き、チェロ・リサイタルを行ってきました。当初は日帰りしようと思っていたのですが、やはりキツイから前泊しようと考え直した時にはホテルはどこもいっばい、あっても高い!いつもは7000円くらいのホテルが27000円もしてしまいます!紅葉シーズン&旅行支援の影響でしょうか?困っていたらテーネザールの方がホール近くのマニアックなホテルを見付けて下さいました。バス&トイレなし素泊まり、旅行支援価格で1泊2400円らしい。昼間のN響公演後に移動。橿原に到