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#373「天才の栄光と挫折」を読んでいます「いかなる天才といえども無から有を産むことはできない必ず手本がいる人間の頭脳はそのようにできている」(p27)「観光バスで名所旧跡を回らず彼は地図を頼りに手探りで道を探しながらそれらの場所にたどり着いた」(p138)「天才の峰が高ければ高いほど谷底も深いということだった」(p253)私は誰かの才能を「突然どこからか生まれたもの」のように思ってしまいがちなんですけれど、実際には積み重ねと模索の連続なんだと感じました。高く登るほど
今朝のbach-dschさんのブログを読んで知った本。Kindle本が安価で出ていたので買ってみた。アマゾンの商品説明を引く。名著講義(文春文庫)Kindle版受講者は毎週一冊の文庫を読む根性があること。受講者は毎週一冊の文庫を買う財力があること。そしてレポートを出し、ディスカッションすること。そんな受講条件で集った、女子大生との、時に激論、時に人生相談?時に脱線&爆笑の平成版「人生劇場(青春篇)」。『武士道』『学問のすゝめ』『きけわだつみのこえ』等を巡る、女子大生との丁々発止の「
本日も引き続き、生成型人工知能のchatGPTとの会話結果を、掲示していきます。本日の話題は、異色の演奏家である角野隼斗さんの革新性についてです。角野さんの演奏は、音楽に数学を持ち込んで融合させたものであり、この時点ですでに革新的です。しかもこの行為は、東大が現在目指しているところの「新領域創成」なわけです。でも彼の革新性はこの時点に留まりません。彼の音楽数学融合は、数学を音楽へという方向に留まらず、「音楽を数学に持ち込む」と言う逆方向の融合も示唆しています。つまり両方向の完璧な
------------------------------「世の中で最も重要なことには論理的に説明できないとこが多い」人を殺すのはだめ。だめだからだめ。若き数学者のアメリカ(新潮文庫)Amazon(アマゾン)1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書Amazon(アマゾン)
祖国は国語2025年5月24日藤原正彦氏の「祖国とは国語」より引用国語が思考そのものと深くかかわっている。…言語は思考した結果を表現する道具にとどまらない。言語を用いて思考するという面がある。…人間はその語彙を大きく超えて考えたり感じたりすることはない、といって過言ではない。母国語の語彙は思考であり情緒なのである。…日本人にとって、語彙を身につけるには、何はともあれ漢字の形と使い方を覚えることである。…読書は過去も現在もこれからも、深い知識、なかんずく教養を獲
談志の「芝浜」や「文七元結」などの人情噺は上手かった「野ざらし」「死神」「百川」は六代目円生さんが上手かった天気の悪い日は本を読んだり落語聴いたり落語とゆう文化があっていいねこの日本藤原正彦ご存じ新田次郎氏の息子さんこの方の奥さんは美人です
ダミアン・フジワラこと藤原正彦の30万部のセールスを誇る『日本人の誇り』(2011)に続く、エッセイ風となっている文春新書の第二弾。以前は頓珍漢な歴史観を羅列していたが、今回は文藝春秋のコラムを原稿としてかき集めたという単行本なのだとか。新潮新書では実に270万部を売った『国家の品格』(2005)と、続く『国家と教養』(2018)が存在するが、コチラも13年のインターバルを経ている。あまり本を書く人ではないのだろう。そもそもエッセイ風の著書が数多いものの本業は数学者。不定方程式。
書店で新しい文藝春秋が置いてあると大抵買うか迷う。特集を見て決める。気になった記事は「エマニュエル・トッド米欧の分裂と日本の選択」。この人の本は過去に何冊か読んだことがある。共感した覚えはあるけど、内容はほぼ忘れてしまった。今回はアマゾンで電子版を買う。文藝春秋2025年5月号[雑誌]Amazon(アマゾン)まずあそこを読む。立花隆さんが定位置だった、小コラムの最初のやつ。今は藤原正彦さんの「古風堂々」。トランプ・ゼレン
『代表的日本人』と言えば、かの内村鑑三の名著。明治維新を成し遂げ、日清戦争に日本が勝利したころの話。世界の関心が日本に集まり始めた。そんな折りに、日本の文化や思想を西欧社会に紹介・発信していった。しかも英語で発信した。その代表的著作が三著ある。そのうちの一著がコレだった(ちなみに、他の二著は、岡倉天心『茶の本』、新渡戸稲造『武士道』)。いずれも世界から高い評価を受けている。内村鑑三が挙げた名著『代表的日本人』の5人には、西郷隆盛・上杉鷹山・二宮尊徳・中江藤樹・日蓮の名が挙げられていた。こ
エイプリルフールで笑った嘘▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしようエイプリルフール。こういう「行事」を知ったのは小学校一年のころ。当時、毎週日曜日の夜、不二家提供でテレビ放映していたテレビアニメ「ポパイ」で。悪役のプルートがポパイをからかって、ポパイが怒ると「四月バカさ」とうそぶく。そんなシーンを見て四月バカって何と両親に尋ねました。当時はエープリルフールではなく四月バカと直訳していたのか子供向け番組だからあえて日本語訳にした
☆戦闘的な思想と日本人の美質これからの人類に求められるのは誰かを相手に権利を勝ち取るような戦闘的な思想ではなく、自らの心の内に静かに語りかける憶隠、誠実、勇気といった日本人の美学。藤原正彦(お茶の水女子大名誉教授)
文藝春秋2月号藤原正彦の「古風堂々」(69)「新旧メディアに踊らされぬために」オーストラリア議会が、2024年11月に画期的政策を可決した。15歳以下のSNS利用を禁止する~違反した場合は50億円以下の制裁金を課す。SNS事業者に、厳格な年齢確認を義務づけ~自由の暴走に歯止めをかけた。オーストラリア国民の77%が支持している。SNS、スマホ、インターネットなどは、雑多な情報が満載今の人は、SNSを主たる情報源としている。暇なときは、ほとんどの人がスマホを見ていいる
「遥かなるケンブリッジー10」藤原正彦✪善きにつけ悪しきにつけ、イギリスを考える上で欠かせないのは、ジェントルマンの影響である。14世紀から19世紀までの間、イギリスには、最上級の貴族と中間層ヨーマン(独立自営農)の間にジェントリーと呼ばれる、準貴族という社会集団があった。このジェントリーは、さらに四分され、上からバロネット、ナイト、エスクワイア、ジェントルマンとなっていた。上位二つには、「サー」の尊称が付され、下位二つには「ミスター」が付されていた。この社会集団が、後にジェントルマン
「遥かなるケンブリッジー11」藤原正彦✪16世紀末、サー・トーマス・スミスという一ナイトの試みた、ジェントルマンの定義について要約すると一、義務教育でなく、古典教養と数字という、あらゆる知的活動の基盤原理を会得していること。二、土地所有による地代という、不労所得により自主独立を確保していること。とりわけ利潤追求の仕事についていないこと。三、ジェントルマンとしての徳性、すなわち、公正、自制、勇気、忍耐、礼節、寛大などを備えていること。ひと言で言うと、高等遊民がイギリス紳士の理想の姿な
「藤原正彦の代表的日本人」(文藝春秋)を読んでみた、この本は日清戦争後に列強で広がった黄禍論を見て、内村鑑三が「代表的日本人」を著したのを参考に、著者が「日本人」の美質を体現した人という観点から、江戸時代から二人、明治時代から三人を選んで書いたものである藤原教授の本は何冊か読んだことがあり、文藝春秋でも毎月投稿されているので楽しみに読んでいる、歴史や時事問題についても博学なところを存分に示されており、啓発されることも多い、ただ、私は藤原教授の歴史認識について同意できないところもある
郷土愛を土台として育まれ、この三つがあって初めて人類愛が生まれる藤原正彦(お茶の水女子大学名誉教授)
かの「国家の品格」を書いた藤原正彦さんの今年の著書です。タイトルが「美しい日本の言霊」。「ことだま」と読みます。私は、ふりがながなかったら読めないです。サブタイトルは、「歌謡曲から情緒が見える」と。全36曲の歌詞が出てきます。古いのばかりで、最初は古文を読んでいるような感覚。でも、懐かしい感覚になります。藤原さんの言葉を借りれば、きっと生まれていない時代のことでも、日本人のDNAに刻まれていて、過去に見た、聞いたような感覚になるのだろうと思う。私が知っていている歌も出
JamesSetouchi2024.11.29覚書武士道2016.1.282019.12.8改2024.3.20改*武士道、と言われるが、時代によって変遷し、その内実も多様だ。(1)『平家』木曽義仲は情死を希望し、今井は木曽殿に公的な自害を要求する。また、今井は忠義を尽くすが、他方300人が一挙に5人に減ったのは、多くの兵は逃げたかもしれない。平安後半(『今昔』沢股五郎など)、源平合戦、南北朝、戦国~関ケ原(豊臣か徳川か)、幕末(幕府か薩長か。今治は薩長についた。愚
スマホ依存症の方に読んでほしい。読書がいかに大切であるか分かると思う。「いやいや、スマホで毎日文字を読んでいるんだからいいんじゃね。」と言われるかもしれない。もし読んでみようと思う方がいたら、絶対に紙の本で読んでほしい。その理由はこの本に書いてある。
JamesSetouchi2024.11.6藤原正彦『国家と教養』新潮新書2018年12月1藤原正彦1943年(昭和18年)旧満州生まれ。数学者、理学博士、お茶の水女子大学名誉教授。東大理学部卒、修士課程を経てハーバードやケンブリッジでも学ぶ。著書『若き数学者のアメリカ』『遥かなるケンブリッジ』『祖国とは国語』『論理と情緒』『国家の品格』など。父親は新田次郎(『アラスカ物語』など)、母親は藤原てい(『流れる星は生きている』など)。『流れる星は生きている』は敗戦で旧満州から
「代表的日本人」とは、内村鑑三が100年前に外国人に対して書いたもの。当時、西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮上人の五名を紹介したものである。五人ともなるほど、代表的日本人であると思える。藤原正彦さんは、上杉鷹山はかぶるものの、数学者の関孝和、「学問のすすめ」の福沢諭吉、そして、私は今回はじめて知った、河原操子、柴五郎の五名。やっぱり上杉鷹山は、少しだけ知っているだけに読んでいても楽しかった。正直、河原操子と柴五郎は、よくわからなかった。ただ、当時の日本は貧
JamesSetouchi2024.9.16五神真『大学の未来地図「知識集約型社会」を創る』ちくま新書2019年2月1五神真(ごのかみ・まこと)(1957~)東大総長(当時)。専門は光量子物理学。1980年東大理学部卒。理学博士。東大院教授・研究科長・学部長などを経て、2015年から総長。各種政府系会議の議員・委員も歴任。著書『変革を駆動する大学:社会との連携から協創へ』(東大出版会)など。(新書カバーの著者紹介を参考
藤原正彦氏の心に響く言葉より…十年余り前ですが、私が委員を務めていた文化審議会国語分科会で答申を出しました。この答申を貫くテーマが、まさに私が長年いってきた「自ら本に手を伸ばす子供を育てる」ことでした。そういう子供を育てるためには何が必要かというわけで、小学校教育を中心に地域の活動に至るまで、いろいろな提案を行っています。学校教育について紹介すれば、まず基本的な考え方として「国語教育を中核に据(す)えた学校教育を」と訴えています。とくに小学校においては、
秋田市のメリッサで8月の読書会が開催されました☔️台風はこないかな?📘📕📙📗📕📘📕📙この度の台風で被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます台風が多いなあ🌀雨が多いなあ☔️大曲の花火できるかなー🎆しかも蒸し暑いなー🪭家のクーラーがこわれたしメリッサでは雨のなかお花がキレイに咲いてるなー🌺本日8月31日(土)秋田市のカフェ・メリッサでは以下のよーな本を📕中心にこ
「貧乏か金持ちかということと、幸せであるかは何の関係もない」藤原正彦『サライ』インタビューより🐱💬究極のどん底の生活をしたからこそ言える言葉です。藤原正彦さんの本はいくつか読み、母、藤原ていさんの子どもたちを連れ満州から引き揚げ38度線を超えた体験を記す小説も読みました。そして父親新田次郎さんの山の美しい文章にも心を打たれ(まだまだ読みたい)。過去の生い立ちから説得力を感じます。そして藤原正彦さんの言葉はいつも面白いです!天才なのかな。
-------------------------2024年「世の中で最も重要なことには論理的に説明できないことが多い」教育は難しい。「人を殺してはいけない。卑怯はいけない。男が女をぶん殴ってはいけないという論理的な理由は何もない。そういう価値観を親が自信をもって問答無用で押しつけることが重要だ」親がその役目を担えない場合、昔は寺小屋で教えていた。親が教えれないということを、親が認識できない世の中なら、難しいのではないでしょうか。教えてくれる人が、その子の人生を左右するのでしょう
今朝は、昨日発売の月刊文藝春秋誌9月号から、表題のエッセーを採り上げてみた。著者は、作家・数学者の藤原正彦氏。本誌巻頭近くの随想集の冒頭を飾る同氏の『古風堂々』シリーズから。今回は、その第64回とのこと。確か2019年6月号からだから、もう5年以上続けておられる筈。よく書くことがあるものだ。(表紙)◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇今回のテーマは、「素数」。氏の専門分野である数学絡みだ。とはいっても、決して
最近読んだ本。【随筆・実用書編】🔳「アフロ記者が記者として書いてきたこと。退職したからこそ書けたこと。」稲垣えみ子朝日新聞の元名物記者が、一念発起して新聞社を辞め、好きなことをしながら生きることを選んだ気持ちを書いています。辞める前には、朝日新聞の捏造記事事件があり、社内のゴタゴタも書かれています。長年、新聞記事を書いてきただけあって、問題の捉えどころや簡潔な文章がすばらしいですね。新聞記者という高給取りから一転、無職の低所得者になったので、狭い部屋に引っ越し、電気をできるだけ使わず江戸
新し目のバックナンバーを見つけ、気になる特集もあってラッキーと意気揚々と持ち帰ったら、20233年4月号とちょうど1年前のものだった。ガッカリ。ま、政治ネタなどの時事だと賞味期限切れ、と言いつつせっかく借りてきて”しまった”のもなにかの縁ということでさほど期待もせず、飛ばす記事は飛ばして読めばいいとすると冒頭ののっけから、藤原正彦氏の連載が秀逸すぎました。とはいえ内容は、これまで私がここで口を酸っぱく書き続けた内容と重複するも氏が同論調で心強いなと。氏が書かれてるのなら私は間違えてな
前回の「国家の品格」に次いで藤原先生。2011年4月発刊。「国家の品格」は2005年11月の発刊なのでさらに6年後の著作。藤原先生は法学者でも歴史学者でもなく数学者でいらっしゃるのに、このような内容で日本人に当時の(2024年現在でも状況は変わらないと思うのだけれど)日本・日本人の歴史に憂慮する思いが強い。1970年台前半に米国から日本の状況を俯瞰することができ多くのことを感じてこられてきたのだと思う。当時ヨーロッパ列強が植民地化していた東アジア各国を独立させるための大義が、東アジ