既読だとしてもどの版で読んだのかが問題だ。『歌野晶午/葉桜の季節に君を想うということ』(既読)
◆歌野晶午は1988年に『長い家の殺人』でデビュ-。初出本は当時の新本格派作家のデビュ-舞台としてよく使われた「講談社ノベルス」。例えば『綾辻行人/十角館の殺人』なんかも最初はここから出た(1987年)。帯には大御所・島田荘司による推薦文が付いた。自分はこの本が発売された時に本屋さんで見つけ、その島田荘司の推薦文に惹かれて購入。そのまま浅草(いや、北千住だったかもしれない)の某喫茶店に入り、アイスコ-ヒ-を飲みながら取り敢えず一気読み。最初の方は、そして部分的には面白い箇所もあったが、最後ま
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