「いつの時代も、戦争とは人間の能動的な意思だけで起きるものではなく、反対した人も少なからずいたはずだ。それでも、時代の流れや国家を動かす大きな力には抗えなかった。つまり、物事を考える際にイエスかノーかという二者択一しかできなくなり、『行くしかない』と信じ込んだ先に戦争がある、とも言えるのだろう。実は、それを止められるのは、イエスとノー、すなわち白と黒の間にあるグレーな考え方ではないか。白黒をはっきりさせず、『まあまあ間を取って』と考える姿勢は、日本人の特徴であり、ある意味では欠点ともされてきた。