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アジアの手仕事展が終了してちょうど一週間。またまた鳥取へ出向くことになりました。今回は1泊2日、高速バスを利用しての弾丸ツアー…いや旅行ではなくお仕事の一環になりますなんばOCATを出発したバスは伊丹空港を経由して一路鳥取へ。途中休憩で立ち寄った中国自動車道加西サービスエリアはお花いっぱいでまさに春爛漫JR鳥取駅前の丸由百貨店アートギャラリーで5月15日から風之窯の陶展があり、搬入設営のお手伝いにやってきました。ワンオペ零細業者の
さてと、岐阜県土岐市の美濃陶磁歴史館で常設展のコーナーへ。曰く、収蔵品展「美濃桃山陶」と。解説の「はじめに」としてまずはこんな紹介が。室町時代、茶の湯の道具への価値観は中国陶磁を第一とし、戦国時代に入ると国産品にも美を見出すようになっていきます。安土桃山時代には全国各地の窯場で茶陶生産が盛んになり、美濃窯においても「美濃桃山陶」が生まれました。唐物重視から嗜好が変化するあたり、アニメ『へうげもの』でも見たとおりですけれど、それほどに茶陶生産が盛んとなっていったのは、茶の湯の大衆化が背景にあり
二子玉川から丸の内に移転した静嘉堂文庫美術館。駅から遠かったので、二重橋前直結は嬉しい。岩崎彌之助が集めた名品を一堂に。曜変天目も油滴天目もみごとだ。特に曜変天目は、上からみこみが見えるように低い位置で展示してあるのが秀逸。油滴天目は、その大きさ、おおらかさが良いなあ。大名物の唐物茄子茶入は、その来歴を記したもの、収納用の箱などが揃っているのが良い。お仕服もたくさんあるのだろうから、そちらも見たかったなあ。版本の李白文集は、印刷の美しさに加えて、たくさんおされた蔵書印に
夏前に、買った土がありがたいことに、固くなっておらず丁度、良い量だったのでこちらで、取りあえず土練り開始。来年のグループ展の共通作品が茶陶なので茶道に馴染みのない私としてはまず、茶碗で。こちらは、京都の楽窯で焼成した手びねりの茶碗です。中はブクが、出たのでまだ、使ったことがないのです。焼いたと言っても火箸で、真っ赤に焼けた茶碗を窯から取り出すのはとても怖くて他の方に、任せてしまったのです。先生から見えない様に、他の生徒さんの後ろに隠れたと言いますか、、も
伏見のギャラリーで、志郎さんの作品とともに分けて頂いた坂倉さんの粉引。毎年同じメンバーで開かれるこの展示では、皆さんとても良い土味と焼きをみせて下さって、欠かさず出向くことにしている。いつも、今度はどんな作品が迎えてくれるかとワクワクしながら足を伸ばす。初日に伺ったわけではないが、少なくとも、筆者が拝見した限りでは、志郎さんのあの藁灰の作品と坂倉さんのこの粉引がとくに目を惹いた。志郎さんの作品を紹介したときに書いたように、この方は、造形における芯のようなものを理解されているようにみえる。
コロナもようようおとなしくなって、世の中も少しずつ日常を回復しつつある。世界中が大騒ぎして大混乱を巻き起こしたこの災厄はいったい何だったのか、これに対する各国行政の対応やひとびとの反応のどれが適切だったのか、今後この経験が世界をどう変えていくのか、様々な言説が巷には溢れているが、現時点で確実にわかっていることは何もない。そもそも風邪の一種といわれる新型コロナウィルスの正体がいまだにはっきりしない以上、そこに正確な解を求めるのには無理がある。おそらく、今後数年もしくはそれ以上かけてこれを解明して
GW中に三井記念美術館へ。リニューアル工事のため、しばらくお休みして今回無事オープンを迎えられました。三井家所蔵の陶磁器となれば逸品ぞろいに違いない!と踏んでいましたがまさしくその通り素晴らしい作品ばかりでした。この美術館内は洋館のような内装でカーペット敷き。静かに重厚感のある雰囲気で数々の展示を鑑賞できるところも大好きな美術館です。仁清の仁清地ではないお茶碗からスタート。構図といい、細やかに書き込まれた絵は一幅の絵画を見るような心地でした。
今頃になってアレですが、3月11日から27日まで奈良市高畑町の〈あーとさろん宮崎〉さんで風之窯の陶展が催されています。なんとなくぼお~っとしてブログにUPするのを忘れていましたBTSのソウルコンのYoutubeをチェックするのに夢中だったのもありますが…とにかく思い出したので記事にすることにします。〈あーとさろん宮崎〉さんは奈良では知られた老舗のギャラリーこれまでにも夫婦共々(私はアジアの手仕事展で)お世話になっています。陶展前期(3月11日~1
光悦作品の分解式(④)だけで、その茶碗の独創性は解明できない。しかし、この式と個々の作品の結合式(③)と、そして実際の作品とを同時に並べて立体的に再構成すると、それがどのような過程を経て生成したのかをたどることができる。茶陶界であれ、自然界であれ、従来のアイテムを結合させて独自の語法をいくつか創出し、それらをさらに茶碗というひとつの表現手段に結合させる。「七里」も「雨雲」も「紙屋」も完成された相において趣を異にするが、その生成のプロセスにおいては同じやり方を共有する。そして、そのプロセス
10日ほど前、コロナ禍でずっと会えなかった友だちと、2年ぶりに会うことができました。名古屋で落ち合い、多治見に戻ってまずはカフェななつきでランチ。七種のベジプレート。手前は玉葱を皮のまま焼いたものです。奥にある車麩のカツとか、とても喜んでくれました。その後、近くのガレリア織部へ。可児陶芸協会作家展「縁に随う」開催中で、彼女はマグカップ二個を「娘夫婦のプレゼントに」とお買いあげ。その時はまだ美濃焼goをやっていたので、とてもお得になりました。そして、豊蔵さんつながりで可児の荒川豊蔵資料館へ
テレビのローカルニュースで、茶陶の特別展をやってるのを知り、出かけました利休と織部の名前が謳われているのですが、う〜ん・・・それよりも、今まで、あまり鑑賞したことがなかった、常設の日本画がとても良く、しっかり観、楽しむことができました。それと、日本庭園が素晴らしかったのが、印象に残りました。死ぬまでには、京都大山崎妙喜庵(みょうきあん)の中にある、利休作の茶室、国宝「待庵(たいあん)」に行ってみた
吉村楽入先生の個展が京王百貨店新宿店の美術画廊にて行われます。会期は4/1(木)~4/7(水)です。前回の横浜そごうに行けなかった!という方も是非、お出かけください♪私は土曜日(4/3)に伺おうと思ってます♪花入の出来が愉しみです★彡
吉村楽入「茶盌削りの会」「花入作りの会」in京王百貨店というわけで、京王百貨店にて「京王百貨店新宿店に於ける「華甲記念萬福堂吉村楽入茶陶展」のプレイベントと致しまして、“掛花入作陶体験会”と“楽茶碗削り体験会”を開催致します。」とのこと。◆会場京王百貨店新宿店6階茶室「京翔」立礼席内新宿駅西口より徒歩1分○会期3月13日(土)各回定員6人第1回花入作陶午後1:30~午後3:30第2回茶碗削り午後4:00~午後6:003
アタシほど色々な作品を創るアーティストは、いないと思っている。昨今世間で言われている、アーティストと一緒にされたんじゃ、たまらねぇ・・・よ。もの本、正真正銘のアーティストだよ、お立会い!!色々な作品の中の陶芸一つとっても、その表現方法は多彩。抹茶椀だけでも、色々な技法を使い作品を創る。そんな抹茶椀の一つ、赤絵漢詩の茶碗でお薄を飲んだ。隣町の和菓子屋で買って来た三種の菓子の中の一つ、桜餅でお薄を飲んだ。桜の葉が切りにくく、お薄には合わない。桜餅は、ほうじ茶
どうゆう訳だが我が家には、売るほどの沢山の抹茶椀が有る。それを使わぬ手はないと、先日久しぶりの串抜き団子の茶碗を引っ張り出した。長火鉢に熾した炭を埋ける前に、炭籠に炭を入れる。炭鋏や火箸を使ってたんじゃ面倒だと、素手でやると手は真っ黒。前回は南部霰の鉄瓶を使ったが、今回は渋い花模様の鉄瓶。隣町の和菓子屋で買って来た鶯餅を、主菓子の代わりに・・・・。隣町の更に隣町に、東京では珍しい注文主菓子専門の和菓子屋がある。以前はそこで菓子を買っていたが、一人になっ
姫路からJR山陽本線で20分強の相生で赤穂線に乗り換え、15分ほどで、忠臣蔵の町、赤穂です。ここにも焼き物があります。赤穂焼です。赤穂焼の珍しいことの一つは、兵庫県の他の窯が京都系なのに対し、関東の今戸焼の系統であることでしょう。発端は、この地の大島黄谷という人物です。彼は鋳物師の家柄でしたが、風流を好み、俳句、茶道、絵画、華道などを学び、ことに華道は、源氏流生花の皆伝で、宗丹と号し、近隣諸国から多勢の門弟が集まったといいます。余談ですが、私の先祖にも源氏流の皆伝を得た人がいて、源氏流とい
Dr.誠です。たまに書く文化記事。焼き物の話の続きです。お盆休みにもなりますので、この地域の案内も兼ねて。写真は焼き物の図録『日本の陶磁』。こういう図録見ているだけで今の私はワクワクしてきます。昔は全く興味がなかったんですけどね。『桃山陶とはなんだったのか』『美濃陶の近現代史はどんなものだったのか』。それがわかるとこの街は本当に楽しい街だということに、私はこの数年で気がつきました。素晴らしきかな、美濃の焼き物。ぜひ皆さんにもお伝えしたく、この回の記事といたしました。========多治見
伝統工芸青山スクエアで、7/10(金)〜7/16(土)に懇意にしていただいている吉村楽入先生の工房展があります。茶盌の実演があるそうなので、『盌』の字の成り立ちを見に、是非お出かけください(๑•̀ㅁ•́๑)✧横浜そごうの個展が中止でをご覧になれなかった方も多いと思いますので、この機会に是非♪在廊されるのか確認しておきます\(^o^)/https://kougeihin.jp/event/20200710-rakunyu/京焼吉村楽入工房作品展ろくろを使わずに手づくねでつくる楽焼
なんでも、その道のプロはすごい。俳優魂で通常は数十年かけてなしえる茶道の先生もできちゃうんですねそんなことを感じる映画があるのをご存じですか?知っていたら、観たくなりますでしょうか?「はい、みました」また「興味あるわぁ」というあなたこの後を是非お読みくださいね。今日はうつわやさん店長、うつわ好きのための食器アドバイザー須藤真一郎がその映画『日々是好日』(にちにちこれこうじつ)日日是好日豪華版[DVD]Amazon(アマゾン)5,209〜11,0
今回の横浜そごうの京都老舗の会中止にともない還暦記念吉村楽入茶陶展は中止になってしまいましたが、4/10(金)~16(木)に伝統工芸青山スクエアで作品展も中止となりました。昨年の様子また、茶盌削りの会も行われます。日程は4/10(金)、11(土)、13(月)で、13時〜と16時〜の二回。各回の募集人数は2〜3名だそうです。ご応募はお早目に!緊急事態宣言が取り沙汰される中での中止、困ったことですが……
3泊4日の薪窯焼成を終えてぐったり、寄る年波か、疲れ過ぎると目がかすんでしまうようになりました。窯出しは今週の土曜日。待つというのは楽しみでもありますが、よい結果とは限らないものです。焼き物の世界にも「公募展」というのがあって、朝ドラ「スカーレット」でも、ハチさんが金賞をとったとか、きみちゃんが、落選したとか、うんたらかんたらありました。陶芸のそんな世界が、朝ドラで取り上げたことに妙に感心しました。そんな話が身につまされてつらいという陶芸家さんもいたようです。大抵の人にとって、陶芸=
今日は土岐市までお出かけ公募『現代茶陶展』への応募、作品搬入のためです毎年ひとりで行っていたそう今回ははじめての同行♫お茶碗と振出、2点応募大事に大事に持っていきました応募手続きのあとはほかの方の応募作品も見られるし、いつもaoの作品ばかり見ているので驚きや発見や感動もありました目を惹く現代的な作風のもの繊細なつくりのもの美しいいろaoもますます気合が入った様子たくさんの茶陶の中のひとり…まだまだこれからだと特に岐阜県は美濃焼、志野焼、黄瀬戸などやきものの
サントリー美術館で開催中の茶陶展に行ってきた。普段全く興味がない分野だけど、いやー、なかなかどうして、とても面白かった。美濃焼だけど、美濃で焼かれていたことが判明したのは昭和に入ってからだとか。それまでは瀬戸のものと考えられていたんだって。。。あ、作品自体は桃山時代の作ですね。都内で一時間ほど時間を潰す必要があって、ちょうど良いと思ったんだけど、全然足りなかったですわ。知らない世界で
まだ暑さ残る頃のこと‥サントリー美術館に‥美濃の茶陶、近代数奇者旧蔵と、近代陶芸家の作品双方からの名品がたくさん!そしてやっぱり惹かれるのは✨黒✨瀬戸黒茶碗覚々斎歌銘氷逸翁追香理宝塚歌劇団など阪急東宝グループの創業者、小林一三氏の旧蔵品、神秘的な景色が魅惑的‥同じく一三氏の愛蔵品黒織部菫文茶碗正面には鉄絵で2株のすみれの花背面の口付近には鹿の子文様🦌エレガントな雰囲気が好き黒い茶陶が好
日本語は英語の後に続きます。Japanesefollows.Iwentto“MinoTeaWares:Kiseto,Setoguro,Shino,andOribe“beingheldatSuntoryMuseumofArtwithmytea-mates.IntheMomoyamaperiod(1573-1603),pottery“Chato”forthepurposeofChanoyu(Teaceremony)were
サントリー美術館で開催中の、しびれるぜ、桃山。黄瀬戸、瀬戸黒、志野、織部。-美濃の茶陶-展へ行きました。岐阜県美濃地方出身なもので、美濃焼は好き、というか馴染みがあるんですよね。副題にもある、黄瀬戸、瀬戸黒、志野、織部。全部美濃焼です。岐阜県の南部を美濃地方と言いますが、西濃、中濃、東濃の3つに分けられ、そのうちの東濃地方が、美濃焼の産地です。ですが、桃山時代の茶陶が盛んだった時代に、黄瀬戸、瀬戸黒、志野、織部は、盛んに作られたのですが、その後、窯元が廃れてしまい、長い間、愛知県の瀬戸地
入り口で出迎えてくれたのは白い地に浮かびか上がる格子を竹垣に見立て白い卯の花を連想したのだろう。銘卯花墻さすが国宝、品がある。口は丸くも見え、三角にも見える。いやいや、四角かも知れない。五角形?不思議だ。ジィ~っと見てしまった。まだ一歩中に入っただけなのにピッチを上げないと最後まで見れないかも知れない。奥には見たかった黄瀬戸や織部が待っている。現代アートと言っても過言ではない斬新で自由なデザインの織部茶陶がなぜ衰退したのか。東京芸術大学名誉曰く「時の政権徳川の庇護を受けられなか
三越本店をぶらぶらしていたら、とても現代的な作陶展が開かれているのに遭遇した。東京芸大の講師もされている田中隆史さんの個展。土もの半磁器磁器と三種類の素材でそれぞれの茶陶を。これは、磁器の盃。いろいろなバリエーションがあったみたいだけれど、さいごのひとつ。手に馴染む大きさとやさしさ。色のグラデーションの美しさにひかれて。裏返すと、サインと2019の文字田中先生は、宇宙をテーマにした茶陶のシリーズもあり、そこには、H31T18というようなタイトルがつけられている。こ
粟田焼の展示を米子市の高島屋さんで行っています‼️行きたいと思っていた展示でしたが、日程の調整がつかず、行けませんでした。残念です。
ピタットハウス川口店たちばなホームのスタッフブログへ本日もご訪問ありがとうございます!美術館や博物館が好きな、芝崎kです。先日の定休日、予定が延期になって時間ができたので、六本木まで遠征してミッドタウンのサントリー美術館に行ってきました。ちょうど開催中の「美濃の茶陶展」が観たかったのです。志野や織部、黄瀬戸に瀬戸黒といった、桃山時代に茶の湯とともに発展した当時の名品に加えて、荒川豊蔵氏、加藤唐九郎氏の名作が揃っています。陶器の区別がよくわからなかっ