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橋が築く都市景観ターナーとロンドンのウェストミンスター橋発表者:大石和欣氏コメンテーター:アルヴィ宮本なほ子氏東京大学ヒューマニティーズセンター2024年3月21日17:00-19:00ZOOM昨日はオンラインでオープンセミナーに参加しました。ロンドンと聞いて大多数の人が浮かべる観光イメージがウェストミンスター橋と国会議事堂です。そのイメージはターナーを中心とした18世紀末から19世紀初頭の絵画・版画によって形成されていったことを沢山の絵画と詩に見ると
ジェンダーと身体ー「帝国」を再考するー2024年2月17日10:00-17:00大東文化大学&ZOOM昨日は大東文化大学のシンポジウムにオンラインで参加しました。来日中のLucyDelap氏の講演を聞くためです。14:30からのDelap氏の発表を楽しみにしていました。LucyDelap氏はケンブリッジ大学教授で主に近現代イギリスのジェンダーやフェミニズムを研究されています。修士論文執筆時に氏の論文を多数読みました。期待通り大変刺激的で示唆に富む内容でし
あたらしいフェミニズム史DIFFICULTWOMENAHistoryofFeminismin11Fights著:ヘレン・ルイス(HelenLewis)訳:田中恵理香Originallypublishedin20202022年5月16日第1刷発行株式会社みすず書房堺市立図書館より貸出去年から細切れに読んでいた本を読了しました。去年新聞で新刊の書評を見てすぐに絶対に読もうと決めた本です。19世紀から現在までのイギリスのフェミニズム運動
朝日選書395著:井野瀬久美恵1990年2月20日第1刷発行朝日出版社東大阪市立図書館譲渡会にて入手19世紀イギリスで庶民の娯楽場であったミュージック・ホールを通して都市の文化と労働者の形成、さらにその労働者と大英帝国との結びつきを明らかにした研究書です。ミュージック・ホールそのものの歴史について詳細が記載されています。ミュージック・ホールはかって貧民のジャーナリズムであったブロードサイド・バラッドを下敷きにして生まれながらも(p.104-1
シンポジウム「インターセクショナルな視点を採り入れる」2023年6月24日13:00-17:30京都キャンパスプラザ/ZOOM先週の土曜日はイギリス女性史研究会のシンポジウムをオンラインで聞きました。読書会があったため、後半の発表を聞くことはできませんでしたが、お目当ての発表を聞けました。まず最初の発表の前にイギリス女性史研究会の設立メンバーでもある今井けい先生が昨年12月に亡くなられたことについて述べられました。今井けい先生はイギリス女性史の研究者で
性をめぐる26の神話著:度会好一Originallypublishedin19972004年9月16日発行中央公論社電子書籍hontoより購入ヴィクトリア朝の性文化の神話を当時の新聞や雑誌記事、書簡などの資料から検証した本です。娼婦や男色など当時の性文化に触れられる日本語の書籍としては有名な本です。新書が絶版で入手できない状態でしたので電子書籍で復活して嬉しく思います。著者はエミリー・ブロンテやオスカー・ワイルドに言及しヴィクトリア朝の
連休は・・・リフレ~~ッシュ!!!遠出はしなかったけど近場でウロウロ友達、親、弟家族と楽しいひとときを過ごしたり気になっていた用事をあれこれ消化してスッキリ✨✨✨「連休ってあっという間に終わるよね」見事に勉強はしませんでしたが、私には長年の懸案事項がありますそれは通訳案内士試験の日本歴史と一般常識今年も懲りずに受験予定ですまだブログではやる気を見せていませんが実生活でもそれほどやる気は表面化していませんだけどこのアプ
読書会の課題本の読書の合間に読んでいたのが終わりました。ヴィクトリア朝中期からのフェミニズムの興隆から女性参政権運動と戦後の女性運動までをナショナルトラストが所有する豊富な資料とともに紹介する本です。サフラジェットの破壊活動など女性参政権運動の功罪や女性参政権反対論者の主張や活動など包括的に歴史を叙述することで歴史の複雑さを丁寧に描いています。最近は戦間期のフェミニズム運動にも関心があるのでsixpointgroupやTimeandTideについての
Thelastkingdom:Sevenkingsmustdieラースト・キングダム:死すべき7人の王NetflixPresents制作:CarnivalFilms<YouTube予告編>音楽も良いのだ。お勧めです。見るべし!<英国史についてはかなり知っているつもりだったが。。。>英国史については、かなり知っているつもりだったが、11世紀頃の英国の状態については、実はあまり知らなかったということがこのドラマを見てわかった。改めてこの時代の英国の状況
小公女セーラからブラック・フェミニズムまで著:堀内真由美2022年2月15日初版第1刷発行株式会社筑摩書房堺市立図書館より貸出先月のイギリス女性史研究会でこの本が議題なので読みました。『イギリス女性史研究会第38回研究会』『女教師たちの世界一周ー小公女セーラからブラック・フェミニズムまで』と「女性史」までの寄り道・回り道・迷い道2022年12月10日13:30-17:30青…ameblo.jp本書は19世紀から21世紀にかけて大英帝国とその植
『女教師たちの世界一周ー小公女セーラからブラック・フェミニズムまでと「女性史」までの寄り道・回り道・迷い道2022年12月10日13:30-17:30青山学院大学/ZOOM昨日はZOOMでイギリス女性史研究会の発表を聞きました。最初ZOOMの調子が良くないのかなかなか入室できずに焦りましたが、入ってからは問題なく安心しました。最近、IKEAで入手した安楽椅子で聞きましたが、座り心地が良くリラックスして楽しめました。まずは本「女教師たちの世界一周ー小公女
さて、前回の続きです。ハノーヴァー朝も19世紀半ばから20世紀にかけて、また安定した女王の時代に入ります。若干18歳で即位したヴィクトリア女王の登場です。ハノーヴァーの男たちは、どういうわけか妻への扱いが悪く、また世継ぎである息子には厳しすぎたり甘やかしすぎたりで、ろくな男が育ちませんでした。が、そこにいくと、このヴィクトリアは小さい頃から君主として育てられたので覚悟があり、実務能力に長けていたそうで、今年亡くなったエリザベス女王に通じるところがあ
発表者:城西大学牟田有紀子氏日本ヴィクトリア朝文化研究学会第22回大会2022年11月19日10:00-10:45ZOOM土曜日はヴィクトリア朝文化研究学会の大会にZOOMで参加しました。一番のお目当てが表題の発表です。ヴィクトリア朝後期の少女雑誌の二誌の読者による共同体とその役割についての研究発表で非常に知的な刺激を受けました。雑誌Girl'sRealmについては詳しく知らなかったのでこの発表で特色を知れて勉強になりました。発表によるとギルドと呼ば
皆さんおはようございます。我が家のお隣にある10メートルはありそうな金木犀の香りが日増しに強く香り秋の深まりを感じます。今日は、秋の夜長に見つけた小さなお楽しみのご紹介です。私は自分用に持ち運び可能でDVDもみれるビエラを愛用。キッチンで、浴室の中、と意外に使い勝手が良いのです。最近、模様替えをした一階のリビングのソファに座り今夢中になっているのが「TheTudors」とゆうヘンリー8世とその妻を巡る物語のDVDを見るのがマイブーム。始めは何気なく見ていたけれ
著:由貴香織里白泉社実家が断捨離中の為、処分前の漫画を最近読んでます。伯爵カインシリーズは雑誌「花とゆめ」に連載されていた漫画です。下記がコミックスのタイトルと順番です。忘れられたジュリエット少年の孵化する音カフカ-kafka-赤い羊の刻印(全2巻)ゴッドチャイルド(全8巻)作者の由貴香織里さんは「天使禁猟区」が代表作です。伯爵カインはイギリスのヴィクトリア朝を舞台にハーグリーヴス家の若き伯爵カインが従者リフを中心とした仲間とともに自分を虐待していた父親
幕末の時代にオランダから西洋学を輸入し続けるのは、時世の流れから適当ではない。そのように蘭学を学べば学ぶほど当時の蘭学者や蘭医らは薄々感じ取って居ただろう。当時広く読まれた緒方洪庵の翻訳書「扶氏経験遺訓」は、元々はドイツ人の医師フーフェランド(ChristophWilhelmHufeland扶氏)によって書かれたものであり、それをヘーハマンが蘭訳したものを洪庵が抄訳したものである。他にも当時読まれた書に、ウンデルリヒやニーマイルの内科書、ストロマイルの外科書などがあるが、これらは全てド
「モノ」の歴史とジェンダー2022年6月25日ZOOM土曜日はイギリス女性史研究会にZOOMで参加しました。お目当ては最初の佐藤繭香先生によるイギリス女性参政権運動の発表です。「1枚のポストカードからみるイギリス女性参政権運動のプロパガンダ」発表者:佐藤繭香イギリスのポストカードの歴史の説明から始まり、反女性参政権運動と女性参政権運動、両方で使用されたポストカードが紹介されました。反女性参政権運動のポストカードが示すメッセージの一貫性の欠如とそれに
デザイン・社会主義・手しごと・文学WilliamMorrisandHisLegacyDesign,Socialism,Craftmanship&Romance著:川端康雄2016年12年15日第1刷発行株式会社岩波書店堺市立図書館より貸出週末に読了しました。ロマンス文学などウィリアム・モリスが手掛けた多岐に渡る仕事の評価とモリスとラスキンの日本での受容、ヴィクトリア朝におけるモリスとラスキンがどのようにモダニズム文学と繋がっていくかにつ
イギリスの女たち1830-1910編:北條文緒クレア・ヒューズ(ClairHughes)川本静子1989年11月30日第1刷発行株式会社国書刊行会ドーンセンター情報ライブラリーより貸出GW休みはこの本の読了とともに終わってしまい、本日から仕事です。また次の長期休みにはいっぱい本が読みたいです。本書はヴィクトリア朝からエドワード朝の英国の主に絵画を中心に写真やパンチなどの雑誌の挿絵やカリカチュアに描かれた女性像を分析しています。新聞記
-社会階級とジェンダー-AHistoryofWomen'sEducationinEngland著:ジューン・パーヴィス(JunePurvis)訳:香川せつ子Originallypublishedin1991,UK1999年3月30日初版第1刷発行株式会社ミネルヴァ書房ドーンセンター情報ライブラリーより貸出ヴィクトリア朝からエドワード朝にかけての英国、主にイングランドの女子教育についての本です。家庭教育にはほぼ言及せずに、学校などの教育機関
Gyaoで無料公開していたので、週末に観ました。20世紀初頭、英国における女性参政権運動についての映画です。サフラジェットと呼ばれ、過激派とされたtheWSPUの活動家たちの運動を描いています。初めて視聴したのは2017年、留学中に大学で観ました。2回目の視聴のため、細かい点に着目しながら、観ることができました。メリル・ストリープ演じるエメリン・パンクハーストは演説シーンにしか登場しませんが、台詞も含め印象的でインパクトがありました。その中でも、最も好きな台詞
DaughtersoftheBritishAristocracy著:村上リコ2014年9月30日初版発行河出書房新社東大阪市図書館より貸出ヴィクトリア朝とエドワード朝の貴族の令嬢の暮らしを解説した本です。少女時代から社交界の仲間入りをしたデビュタントの日々、そして舞踏会などでの婚活の末、奥方となり貴婦人の生活と移っていく貴族の令嬢の生活史です。実在した人物の話も多く楽しめます。限嗣相続制や貴族の称号呼び掛け方など英国の貴族制度の説明もあります。
著:ChaTea紅茶教室2014年5月30日初版発行河出書房新社東大阪市図書館より貸出前回のティーカップの本に続いて、『図説英国ティーカップの歴史』紅茶でよみとくイギリス史著:ChaTea紅茶教室2012年5月20日初版発行河出書房新社東大阪市図書館より貸出英国紅茶文化の歴史の本です。イギリス…ameblo.jp同じ著者が出したのがこの紅茶の歴史の本です。イギリスにおける紅茶の受容史です。茶が持ち込まれた時から現代までのイギリスの紅茶文化の歴
紅茶でよみとくイギリス史著:ChaTea紅茶教室2012年5月20日初版発行河出書房新社東大阪市図書館より貸出英国紅茶文化の歴史の本です。イギリスに紅茶が入ってきた経緯、最初は薬としてもたらされた茶がどのように普及し、やがてアフタヌーンティーに代表されるような喫茶文化へと発展していったのかを説明しています。上級階級と中産・労働者階級、両方の喫茶の習慣を取り上げています。ティーカップなどの茶器の歴史も紹介しています。18世紀には主に中国から伝来した
-ヴィクトリア朝イングランド-VictorianEngland:PortraitofanAge1936著:G.M.ヤング(Young)訳:松村昌家村岡健次2006年12月20初版発第1刷発行株式会社ミネルヴァ書房東大阪市図書館より貸出ヴィクトリア朝を始まりから終わりまで解説した歴史書です。政治、経済、社会、文化、思想、教育と様々な面の事を叙述しています。少し堅い文体と内容ですがヴィクトリア朝についてはこの1冊を読むと全般的な知
さすが英国、どっこい日本著:桜井俊彰1999年2月20日第1刷発行駿台曜曜社株式会社東大阪市図書館より貸出著者は1996年から1997年の2年間、イギリス、UCLの大学院で英国中世史を専攻しました。本書は1997年の著者の留学記です。ロンドンのフィンチリー・セントラルに住み、妻と娘と家族帯同で留学されています。大学院留学をする前に読み、大学院での日々をイメージしていました。実際に自分が留学した後に再読すると共感することが多く、自身の留学生活を彷彿さ
ヴィクトリア朝の社会史著:戸田理衣奈2000年7月10日第一刷発行株式会社講談社東大阪市図書館より貸出ヴィクトリア朝の身体観や社会の変化を通して現代的な下着の誕生を探求した著者の修士論文を元にした本です。クリノリン、ドロワーズ、コルセット、コンビネーションなどのヴィクトリア朝の下着について詳しく知ることができます。また電灯などの物質的変化から唯美主義などの思想の変化が女性の衣服とその身体にどのように影響を与えたかを考察しています。主にヴィクトリア朝の
TheWorldUpstairsintheVictorianHousehold-TheMakingoftheBritishLady著:岩田託子・川端有子2011年2月28日初版発行2016年9月30日新装版初版発行河出書房新社東大阪市図書館より貸出本書は2004年に発行された「英国レディになる方法」の本をタイトルを改めふくろうの本シリーズとして出版された本です。そのため、内容は重複しています。両方読みましたが、ほぼ変わりはなかっ
著:小池滋2006年7月10日初版発行株式会社昌文社東大阪市図書館より貸出イギリスの鉄道についての本です。著者はディケンズ研究の第一人者であると同時に大の鉄道愛好家です。ロンドンに滞在する時も家の窓から鉄道が見えるという理由で住居を決めています。本書はイギリスにおける鉄道の歴史から始まります。鉄道の発明と普及、ヴィクトリア朝の文学作品における鉄道について述べられています。ディケンズの「ドンビー父子」を中心に文学作品の中での鉄道の描かれ方、作家の鉄道の利
イギリス2000年の歴史を歩くAnotherLondon著:中村久司2014年7月20日第1刷発行株式会社高文研東大阪市図書館より貸出この本は観光のガイドブックではなくロンドンの名所や建物を通してイギリスの歴史を学ぶ本です。古代ローマ時代のイギリスから現代イギリスまでのイギリスの歴史を全体像を見ることができます。大英博物館やハイドパークなどロンドンの各所の歴史に触れることでイギリスの歴史を奥深く知ることができます。著者は平和学で博士号を取った