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船戸与一「群狼の舞~満洲国演義3~」読了。昭和7年(1932年)満州国建国から熱河侵攻を描く。国内では三井財閥の理事長で男爵の団琢磨暗殺、そして五・一五事件勃発と、青年将校達による決起が激しくなっていく。そして日本は国際連盟を脱退する。支那では、満州国の要職に就いた馬占山が早々に反旗を翻す。馬賊の徒が集結し東北抗日義勇軍を結成。蒋介石の国民党は、関東軍の攻撃には沈黙を貫き毛沢東共産党との殲滅に注ぐ。また、パラス・ジャフル、ナラヤン・アリによるインド独立の動きも興味深い。
船戸与一「事変の夜~満洲国演義2~」読了。昭和6年(1931年)満鉄戦柳条溝爆破を皮切りに起こる満州事変、上海事変を描く。軍事力で各地を制圧していく関東軍。明らかに軍部の暴走だが、政府も軍部を抑えることが出来なくなっていき、そして青年将校達が国家改造を掲げ日本の要人達を暗殺するという事態へと進む。国民も満州への期待が膨れ上がっていき、満州制圧を望んでいる雰囲気が描かれている。世界恐慌で大不況となり失業率もうなぎ上り。潤っているのは財閥ばかりで、農村部では人口過剰で娘売りも頻繁にあったという
船戸与一「風の払暁~満洲国演義1~」読了。まず「何でそんなビリビリなの?(笑)」船戸は好きでほぼ全巻購入しており、この満洲国演義シリーズも出版されてすぐの2007年に購入していた。当時まだ存命だったウチの愛猫ふみにかじられてしまったのだ。。。購入時は日本の侵略の歴史に向き合う気になれず途中で挫折してしまった。船戸の作品では初めてだ。あれから17年、もうそんなに経つのかぁ。少し前に読んだ景山民夫「虎口からの脱出」がきっかけでようやく読んでみる気になったが、面白い!時は昭和3年(1928
1982年頃発行の冒険小説です。今イチ判らないタイトルだけれども、雑誌掲載時のタイトルは「アフガン血風記」だったとか。こっちの方が判りやすいなぁ当時、ソ連が侵攻していた、アフガニスタンがほぼ舞台のストーリー。ソ連、アメリカ、アフガニスタン、そして日本人それぞれが複雑な事情を抱えつつ、アフガニスタンの荒れ地を舞台に冒険ストーリーが進みます。そう、この時代はソビエトが現役バリバリに敵役だったんだなぁと。話の発端は、薬きょうが要らない自動小銃の開発が成功!って事なんだけれど、この小説書
このところの当ブログで、10月17日に「テアトル新宿」で行われた「若松孝二監督命日上映会」におけるトーク・イベントのことを取り上げています。ひとつ前の当ブログで書いたように、この日上映された『海燕ホテル・ブルー』(2012若松孝二監督)の撮影現場は、井浦新さん、大西信満さんなどの出演俳優たちも「スタッフ」として現場についたり、まるで「60年代の若松プロ作品の現場」を実感させる雰囲気だったそうです。若松監督作品の常連俳優の井浦新さんは、それまでの映画と違っていつも笑顔だったという若松孝二監督
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今日の宮崎は晴れ夏物を片付け冬物(ジャケットなど)を出してベランダに干しました私は爪先が霜焼けになる体質なのでモコモコの靴下も直ぐに取り出せる所に用意しました冬がダメな私には他にも苦手なモノがあります先ずは辛い物特に唐辛子見ただけでヘンな汗が出てきますタイへはカンボジアと同じくらい行っていますが未だに世界三大スープの一つトムヤムクンを食べていません写真を見ているだけでイヤァ~ァ~な
2020/06/02G・以前書いたが、森詠作品の主人公は生き延びる。船戸与一作品の主人公は死ぬ。池井戸潤作品の主人公はハッピーエンドのはずだけど、段々と心配で心配で心配になる。夜も寝られない、仕事も手に付かない。そんな時は『終わりの数ページをこっそり読む』!安心して読み進める事が出来ます(笑)★「そんな事して、折角の作品が台無しじゃん」御尤も。でも原作読んでからテレビドラマを見ている人も多いはず。それでも面白い、飽きさせない、わかっているけど最後まで読ませるのだから池井戸潤さ
もう神は信じねぇって神に誓えそしたらなまた一緒に間違った事を繰り返そうぜ(ジョニー・ザ・ラビットより)●虹の谷の●(NAVERまとめより)毎年、この時期になると思い出します。「MayIhelpyou?」という英文を「わたしがあなたを助けたのって5月?」と訳した中学生時代の友人の事を・・・●胸騒ぎ●「今何時?」って聞かれたから「そうねだいたいね~
旅空香高堂「ブックカバーチャレンジ⑨冒険ハードボイルド系~船戸与一」「ビッグコミック」で連載中の人気劇画「ゴルゴ13」が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、連載52年の歴史で初めて休載することになった。分業制での感染リスクや長時間の密集環境の中で作画過程を維持することは困難と判断した。ゴルゴ13は、1968年から連載され、国籍不明のA級スナイパー<デューク東郷>が主人公で、単行本など関連書籍の総発行部数は2億部を超えるという。小説家の船戸与一は<豊浦志朗>の名でルポルタージュ、<
1日遅れですが、このネタに乗っかりますよ。今回はいつにも増して真面目に書いております。ホントだよ。最近読んだ本、教えて!▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしようはるたろうブログを飽きもせず読んでいただいている皆さんはご存じだと思うのですが僕は48歳なんですよ。1972年生まれ。昭和だと47年生まれになります。それで現在は2020年。平成も終わって令和の2年。僕ら昭和生まれの人間はある時は自嘲気味に、ある時は誇らしげに「俺(私)、昭
今日は仕事帰りに書肆吉成丸ヨ池内ゲート6F店に寄ってきましたが、これといった目新しい本が見つからないまま、帰り際に100円ワゴンを眺めていくと、以前に上巻だけ買ってあった作品の中巻と下巻を見つけました。てっきり上下巻ものだと思っていたのですが、実は中巻がある3巻ものだったんですね。ということで、買ったのは、船戸与一著「新・雨月戊辰戦役朧夜話(中)」、「新・雨月戊辰戦役朧夜話(下)」(徳間文庫)です。すでに上巻は購入済みでしたが、全巻揃えるまで3年ほどかかりました。新・雨月
船戸与一さん満州国演義5灰塵の暦5というくらいなので、長編です。9まであります。そして1冊が400ページ超。内容がハード、そして長いので、読みごたえ、あります。一年ぶりに読みました。4を読んだのは妊娠前です。満州事変~満州国建国~満州国解体までの歴史を、フィクションの登場人物敷島4兄弟を介して描く全9巻の歴史小説。主人公4兄弟こそフィクションですが、登場人物は事実に基づいた人々。名前は聞いたことあるなぁ~みたいな人がでてくるので、そのたびにググる。教科書で名前を
2020/02/199船戸与一「新・雨月戊辰戦役朧夜話上・下」徳間書店2010年2月28日第1刷初出問題小説2008年1月号~2009年10月号図書館で船戸与一の名前を見つけたので借りてみた。船戸与一は辺見庸の盟友。読み進めていくと既視感がある。この既視感は司馬遼太郎の「峠」で読んだものか。「峠」は戊辰戦役で奥羽越列藩同盟の一翼を担った長岡藩家老河合継之助の奮戦ぶりを描いている。しかし上巻の三分の一ほどまで読んでいくと何年か前にこの本を読んだことを自覚する。愕然。
チャック・ホーガン『流刑の街』(ヴィレッジブックス)後半の展開に身も心も震えます。読み終えた時に船戸与一の『猛き箱舟』を思い浮かびました。チャック・ホーガンの作品、この後は全然紹介されていませんが読んでみたいなぁ。読んだ当時の感想はこちら↓https://ameblo.jp/rasimaru/entry-10800531285.html
∂虹の谷の五月船戸与一虹の谷の五月(上)(集英社文庫)[船戸与一]817円楽天虹の谷の五月(下)(集英社文庫)[船戸与一]838円楽天∂とにもかくにも、ページをめくる手を休ませない。それくらいに引き込まれる筆致。船戸与一氏の作品は、勝つか負けるかという図式がはまりやすいですが、この作品はそこを主観ではなく、主人公トシオの成長物語。一人称を「おいら」から「俺」に変わって行く様。自分の意見だけだったの
皆さ〜ん、ごきげんいかがですか?10/30より上演してまいりました「燃えつきる荒野」11/4を以ちまして、全ステージ無事に終了いたしました。考えてみれば、ピープルシアターさんとのご縁は、遡ること16年前。「アヴァター-聖なる化身-」あの時はただの観客で、16年後にまさか自分が出演させていただくことになるなどとは思いもしませんでした。いつも、キャラクターの強い役が多い中、今回はいたって普通の人物。難しかったです。相手役さんとセッションにセッションを重ね、作り上げた役。そして、今
3年間3部作舞台荒野シリーズが遂に完結した。燃えあがり、燃えひろがり、燃えつきる。残ったのは事実の歴史。僕らの舞台も心と記憶に残るものになっただろうか。自分自身にとっては間違いない。この作品に関われた事を幸せに感じている。全ての人に感謝いたします。3年間共に生きてきた敷島次郎ともお別れの時。虚無感が半端ない。「次郎が死んだ時、満州の夢も消えた」「全て背負って生きていくしかないんだ」生きていきます!新たな夢に向かって!本当にありがとうございました!!
皆さ〜ん、ごきげんいかかですか?気がつけば「燃えつきる荒野」本日が最終日でこざいます。この後、14:00より最終公演。今すぐ、両国•シアターX(カイ)にgo!皆さまに劇場でお会いできるのを楽しみにしております。
皆さ〜ん、こきげんいかがですか?なんだか、実感のないままアッと言う間に初日が終わってしまい、本日2日目でございます。11/4まで、まだまだお席ご用意できます。皆さま、どうぞ劇場まで足をお運び下さいませ。お待ちしております。チケットのお申込はこちらからどうぞ。
皆さ〜ん、ごきげんいかがですか?寒かったり暑かったり、空の荒れ具合も不安定な今日この頃、、、。ワタクシは、10/30からの舞台「燃えつきる荒野」のお稽古中でございます。この公演で初めてのお稽古場日誌ですが、今日がお稽古場での稽古は最後。明日、小屋入りします。「燃えつきる荒野」船戸与一先生の原作「満洲国演義」3部作の完結編です。太平洋戦争、日中戦争を挟んで、歴史の中に13年と言うあまりに短い期間存在した満洲国。原作は全9巻に及ぶ超大作。作品のスケールの大きさに飲み込まれないよう
舞台『燃えつきる荒野』脚本・演出・美術森井睦直木賞作家・船戸与一氏からその全作品の舞台化・上演を認められ「砂のクロニクル」をはじめとして、「蝦夷地別件」「新宿・夏の渦」と上演してきたピープルシアターが、氏の遺作となった「満州国演義」全9巻を三年間に亘り三部作として上演する大型企画もいよいよ完結編を迎えます。五族共和の名のもとに、満州国という理想の国を創り出そうとした多くの若者たちの夢と希望が、様々な権力闘争と、揺れ動く時代の奔流の中で、無残に、歴史のはざまに棄てられ埋没していく姿を描くこ
今月末客演させていただきます船戸与一氏の遺作「満州国演義」を元に描かれた三部作の完結編絶賛お稽古中!第二作目につづいてATMAN小森氏も出演なのでTHEATREATMAN総出で頑張っております歴史からみる人間ドラマ歴史好きな方はもちろんそうでない方も引き込まれる作品です✨✨✨ピープルシアター第67回公演シアターΧ提携公演「燃えつきる荒野」脚本・演出・美術/森井睦揺れ動く時代の奔流の中、歴史のはざまに棄てられていく若者たちを描く3部作完結編
客演します!去年も出させていただいたピープルシアターさんの船戸与一さんの小説満州国演義を原作に、9巻ある大作を3部にまとめ、3年連続公演を行っております!その3部作目、完結編でございます!しかも、今回はなんとATMAN代表の清水さんも参加されます!ATMAN総出陣でございます!!濃密なシーンの連続で展開させ引き込んでいきます!学校では、詳しく取り扱われることのない、満州国の話、日本帝国は何をしたかったのか、そして、その中で生きていた人、現地の人、どう生きていたのか。そして、その歴
THEATREATMAN客演情報!!!今年のATMAN、11月に実は…韓国公演を控えておりますそれだけか?かと思いきや、なんと二人揃ってプラス客演です船戸与一原作の「満州国演義」舞台化作品三部作がついに完結編。前作第二部には劇団員小森が客演。第三部の今回、小森に、加え清水も客演する運びとなりそうなんです、THEATREATMAN総出(二人なのでね💧)で挑むこととなりました!!是非、ご来場くださいm(__)mピープルシアター第67回公演シアターΧ提携公演「燃えつきる
2019/09/2546船戸与一「夜来香(イエライシャン)海峡」講談社2008年5月28日第1刷発行初めて読む作家。あの辺見庸の信頼する作家といえば読んでみたくなるというもの。なかなか機会がなかった。本作は、中国人花嫁を日本の農村の若者に斡旋するということがビジネスとして成り立っているという社会的背景をテーマにしている。中国マフィアとロシアマフィアと日本の暴力団との三つ巴の抗争に巻き込まれる花嫁紹介協会の社長蔵田雄介。書き下ろしだそうなので発行部数は出版社から信頼されている
皆さ〜ん、ごきげんいかがですか?この数日で急に秋らしい気候になりましたね。さてさて、ワタクシこの度、以前からご縁がありながら、スケジュールの都合でなかなか出演が叶わなかったピープルシアターさんに出演させていただく運びと相なりました。船戸与一先生の長編小説「満洲国演義」による荒野3部作の完結編。外国人のキャラクターも多数登場しますが、そんな中、ワタクシは珍しくすべて日本人の役です。皆さま、ぜひ観にいらして下さいませ。シアターX提携公演、ピープルシアター「燃えつきる荒野」-船戸与一