人間の生活の究極型とは、自然を制御し尽くすことではなく、自然の中に人間の生活そのものを無理なく置いていくことなのではないか。これまで人間は、雨が降れば屋根をつくり、川が増水すれば堤防をつくり、暑ければ冷房をつくり、暗くなれば電気をつくり、自然の変化を一つひとつ遮断することで、安全で快適な生活を構築してきた。しかし、それは同時に、自然と人間の生活を切り離していくことでもあった。自然を外側に置き、人間の生活だけを内側に固定する。その結果、都市は自然から離れ、生活は自然の変化を感じにくくなり、私たちは