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ある土曜日の稽古の話です。この日のテーマは「蹴り」でした。時間一杯、「蹴り」だけを稽古するわけですが、単に数をこなすだけではありません。そこは直真塾としてのこだわりがあり、タイトルにその様子が記されています。稽古した「蹴り」を挙げると「前蹴り(まえげり)」、「三日月蹴り(みかづきげり)」、「回し蹴り(まわしげり)」、「後蹴り(うしろげり)」、「回転足刀蹴り(かいてんそくとうげり)」の5種類です。正面に向かって蹴る技と転身して蹴る技に分けられますが、そのような違いと同時に
ここ2日ほど、上肢の技の話が続きましたので、今日は下肢の技をテーマにしたいと思います。つまりは「蹴り」ということになりますが、技を出す時片足だけになり、その瞬間は不安定になりますので、武術としては的確に極めたいものです。2本足で立っていても技をかけられれば転倒しますし、ましてや片足となればそのリスクは大変大きくなります。「蹴り」という武技を客観的に眺めてみれば、そのような中で放つ技であり、この点を念頭に改めて考えてみようというのが今日のテーマです。このブログで空手道のことを書く
土曜日の稽古の話です。出席者の顔ぶれの関係で稽古メニューを決めますが、この日の冒頭の数稽古のところでは、タイトルにある「膝蹴り(ひざげり)」をテーマにしました。最近、接近戦を意識する下肢の技の稽古がなかったことからですが、「手刀打ち(しゅとううち)」のような上肢による接近戦用の技は行なっています。稽古のバランスを取る意味も込め、この日は下肢による接近戦用の技の代表格である「膝蹴り」を選んだわけですが、もう一つ意味があります。それは通常の「蹴り」の際の膝のかい込みに通じるところで
先日、元気の良い移籍組の道場生が多かったので、最初に鍛錬の意味を込めた稽古をすることになりました。もちろん、通常の稽古の中にも鍛錬を意識したケースは多々ありますが、今回はそれなりの負荷を伴い、数もこなすことを念頭に行ないました。具体的にはタイトルにも挙げた「立ち上がり蹴り(たちあがりげり)」ですが、文字通り、一旦膝を屈曲し、立ち上がり様に蹴る、というものです。スクワットと「蹴り」を融合したような稽古ですが、下半身の強化に役立ちます。この日、稽古の冒頭にそういう話をすると、何故か嬉し
先週の土曜日の稽古の話の続きです。先日、この日に個別稽古していた人へのアドバイス(「突き」がテーマでした)を中心に書きましたが、その後全員揃っての稽古になりました。そのアドバイスが本来の稽古時間に少し食い込み、その様子を他の道場生も見ていたため、一緒に身体を動かすことこそありませんでしたが、実質的に最初の稽古が「突き」になったため、全員で行なうテーマを「蹴り」にしました。ただ、「蹴り」と言ってもいろいろあります。そこで浮かんだのが熊本での話でした。新年会の2次会での話ですが
先週の土曜日の稽古の話です。先日、この日の稽古の冒頭部分である、「後蹴り(うしろげり)」と「回転足刀蹴り(かいてんそくとうげり)」の違いとそれぞれのポイントについて書きましたが、今日はその後に稽古した「連蹴り(れんげり)」についての話になります。この日の全体稽古では、あえて上肢による技の稽古は行なわず、器用に下肢を使う意識を練るため、勘違いしやすい「蹴り」、あるいは連続して蹴ってもその質を落とさないための意識を再確認する、ということを目的に行ないました。組手の際、もっと積極的に「蹴
2週間前の火曜日の稽古の話です。最初から2組に分けて行ないましたが、そのうちの1組については先日書きました。今日はもう1組の稽古の話ですが、そこではタイトルにあるように「前蹴り(まえげり)」に特化した内容になりました。入門して日が浅い人たちですが、基本の徹底をテーマに行ないました。基本の場合、各技について簡単に説明して数をこなし、たくさんの種類を稽古することもできますが、一つ一つのことにこだわる直真塾の場合、なるべく各人の癖の矯正を意識し、その認識で稽古し、きちんとした技を身に付け
一昨日・昨日と「受け」→「突き」の連続技の稽古の話を書きましたが、今日はタイトルにもありますように「蹴り」のことになります。最近、組手を意識した上での基本稽古が多かったのですが、この日の「蹴り」は本来の基本を意識したものになりました。この日、そういう稽古内容になったのは、これまでしばらく日本を離れ、タイで仕事をされていた方がやっと本社勤務となり、日本に戻られ、その最初の稽古だったからです。改めて基本の確認と見直しを意図したものでしたが、2日続けて書いた連続技の場合は、本来の基本にほんの
先週の土曜日の稽古ですが、最初に基本稽古を行ない、その中の「突き」の話を先日のブログで書きました。今日の話はその後に行なった「蹴り」に関することですが、そこでは実質的に「膝蹴り(ひざげり)」になりました。しかし、タイトルにもあるように、この日に行なったのは特に「前蹴り(まえげり)」と「回し蹴り(まわしげり)」で意識しなければならない膝のコントロールをきちんと認識してもらうためであり、そこではその引き上げが「蹴り」としてのクオリティを有するくらいのものでなければならない、という認識で行な
昨日の稽古の話です。先日、基本稽古の中で「四方蹴り(しほうげり)」を行なった話を書きましたが、その時、少年部からの移籍組の道場生がその稽古に興味を持ったようで、この日は稽古前に一人でやっていました。元々基本は割ときれいにできるタイプですが、前回初めて行なったことから、まだ身体には馴染んでいません。たぶん本人も自覚しているからこそ、その稽古を自分でやっていたのでしょう。今日のブログのタイトルは「足刀(そくとう)」による「四方蹴り」の話ですが、導入部分の流れから最初に一人稽古の道場生に
火曜日の稽古ですが、細かくグループ分けしての稽古になりました。大きく分ければ基本のグループと「形(かた)」のグループになりますが、後者のほうで「形」ごとに分けたためです。今日のブログは前者のグループのことですが、こだわりの稽古となり、タイトルにあるように「足刀横蹴り(そくとうよこげり)」のみを徹底して行ないました。そこでは武技として通用する意識で行なってもらうことが前提であり、基本を踏まえた上で個別に問題になっている箇所をアドバイスしました。以前のブログで、最近は試合で見ることが少なく
火曜日の稽古ですが、開始時間前に一人で「蹴り」を行なっている道場生がいました。少年部からの移籍組の道場生ですが、今年高校生になります。一般部に移籍して結構経ちますので、大人の会員とも親しくなっており、この日もそのうちの1人からアドバイスを受けていました。その様子を見ながらこの日の稽古メニューを考えていましたが、「蹴り」を意識する道場生がいるならばそれを共有し、その稽古を集中して行なおうと思いました。でも、それが全員となるとレベル的にバランスが悪くなるので、この日も2組に分け、「蹴り」を
昨日の稽古の話ですが、スタート時、集まりが悪く、最初はその時点での出席者全員が知っている「基本型Ⅲ(きほんかたさん)」を中心に稽古していました。なるべく細かく、じっくりということで行なっていましたので、その話を書こうかとも思いましたが、途中から人数が増え始め、この時期ならではの数稽古をして、少し汗をかこうかという感じになりました。その際、何を稽古したいかというリクエストを尋ねたところ、「足刀蹴り(そくとうげり)」というのが挙がってきました。最近の試合ではあまり使用頻度が高い技ではなく、関心
空手道の代表的な「蹴り」とは、と尋ねた場合、現代であれば「回し蹴り(まわしげり)」を挙げる人が多いと思います。それは組手を見ていれば分かりますが、「形(かた)」に目を転じると、「前蹴り(まえげり)」や「足刀横蹴り(そくとうよこげり)」が多くなります。このような話をすると、「形」と組手の遊離といったイメージになりますが、「蹴り」は打突系の武術では遠間に対する効果的な武技であり、きちんとその「理」を認識し、適切に使えるように稽古しなければなりません。今日はタイトルからもお分かりの様に「
昨日の稽古の話です。直真塾では中学生から一般部での稽古になりますが、昇級・昇段については少年部の規定に沿います。稽古前、来年のことを話ししていたら、ある茶帯の中学生の道場生が初段に挑戦したい、という話をしてきました。もっとも、中学生の場合、前述した規定から少年初段までしか取得できませんが、チャレンジの意識を明確にしたわけです。こういう積極的な意識は良い傾向なので、ちょっと突っ込んで尋ねてみました。昇段までにある程度仕上げておきたいことと、、黒帯を取った後の抱負です。突然の質
火曜日の稽古の話です。昨日、後半の稽古については、土曜日の話と合わせて綴りましたが、今日は前半のことになります。最近、少年部から稽古に来ている小学生のことを書き、試合に出たいと思っていても指の捻挫から通常の稽古ができず、「蹴り」主体で行なった、という話をしました。先日のブログでその試合のことを書いたわけですが、この道場生も「形(かた)」・組手に出場し、アウェーの大会ながら「形」で準優勝しました。組手のほうは指の怪我が完治していない状況でのことですから、入賞できませんでしたが、都大会
先週の土曜日の稽古の話です。最近は連続技やその用法を意識するための組稽古が多くなっていますが、その一環となるような内容になりました。試合の傾向を見ると、「蹴り」の場合、「回し蹴り(まわしげり)」が頻繁に出されていますが、出場する道場生を考慮すると、それに即した稽古も必要になります。そういう前提がこの日の稽古のテーマにつながったわけですが、直真塾の場合、攻防のいずれか一方に偏る意識はありません。つまり、「回し蹴り」の稽古を意識するということは、相手がその技で攻撃した時にはどう防ぐか、
昨日、土曜日の稽古の話をしましたが、終日「三戦立ち(さんちんだち)」をベースにした稽古になりました。でも、その中にはいわゆるスピンオフした部分もあり、今日はそのことについてお話しします。具体的な内容は端的にタイトルに示していますが、「三戦立ち」の運足では中心軸についてしっかり意識してもらったことを昨日のブログでお話ししました。今日の話はそこで培った中心軸をベースに、戦いの中で用いる武技との絡みについてのことになります。左に中心軸がきちんと意識された状態で構えているイラストをアップしまし
火曜日の稽古の話の続きです。移動稽古が前半の中心だったことは昨日書きましたが、そこでは「突き」と「受け」の話になりました。しかし、他に「蹴り」も行なった、ということを書きましたが、その時の雰囲気はタイトルにあるように、ただひたすら蹴る、という感じでした。「移動蹴り(いどうげり)」だったからこそのイメージと言えないこともありませんが、全員がラインになって行なう様は、それなりの雰囲気になります。もちろん、武術の稽古ですから気合も入っており、全員のタイミングが揃うと、それだけで結構なパワーを感じ