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美術で楽しく知る西洋占星術今回は獅子座満月にちなんで、ライオンの棘を抜く聖ヒエロニムス🖼️今回の作品『ライオンの棘を抜く聖ヒエロニムス』リベラーレ・ダ・ヴェローナ作15【作品について】聖ヒエロニムスとライオンお話は・・・「ある夕方、ヒエロニムスが修道士たちと聖書の朗読をしていると、一頭のライオンがが足を引きずりながら修道院に入ってきた。修道士たちは驚いて皆逃げ出したが、ヒエロニムスだけはまるで客人を迎えるようにライオンに近づいた。ライオンの足には茨のとげが突き刺さって
左がカラッチ作、右が弟子のドメニキーノ作あまりにもそっくりなのであまりにもそっくりなので、ドメニキーノのライバルの画家ランフランコは盗作であると訴えたそうです。確かによく似ていて盗作であるとするのも然りです。このような盗作事件はよくあったようですね。アゴスティーノカラッチ作ドメニキーノの師であるアゴスティーノカラッチ作はボローニャ国立絵画館にありますカラッチの弟子ドメニキーノ作ドメニキーノ作はヴァチカン博物館にありますボローニャ派を代表する画家カラッチもドメニキ
アメリカのクリーヴランドにあるリーメンシュナイダー作の「聖ヒエロニムスとライオン」について,引き続き『TilmanRIemenschneiderMasterSculptoroftheLastMiddleAges』に沿って読んでいく。材質はアラバスター。サイズは37.8×28.1×15.9cm。小型の作品。彩色や金メッキの跡が残っている。顔に斜めに断層がある。来歴:エアフルトの聖ペテロのベネディクト修道院教会から来たと言われている。1856年まではエアフルトにあった。その後パ
『リーメンシュナイダーとその工房』(イーリス・カルデン・ローゼンフェルト著,溝井高志訳,阪南大学翻訳叢書23,文理閣,2012)より現在アメリカのオハイオ州クリーヴランド美術館にある獅子を伴った聖ヒエロニムス像は,ミュンナーシュタットのマグダレーナ祭壇の福音史家ルカとマルコの像と緊密な関係を持っているという。Tilmanriemenschneider,sangirolamoeilleone,alabastro,1495caphotobySailkoCreativ
夜景版画:レンブラントと暗い諧調の追求』(Nocturnesinprint:Rembrandtandthequestfordarktonalities,ErikHinterding,「レンブラント光の探求/闇の誘惑」,2011国立西洋美術館p41-60)ドライポイント《病人たちを癒すキリスト》の構図左側が輪郭線だけで人物を表しているので,未完成だという議論があったらしいが,ヒンテルディングによれば,「後にも,レンブラントは,影のつけられた非常に精緻な細部描写と
「レンブラント光の探求/闇の誘惑」,2011国立西洋美術館のカタログを見ていたら,さらなるヒエロニムスがあった。まずヤン・ファン・フリートの《祈りを捧げるヒエロニムス》1631年エッチング・エングレーヴィング35.2cm×28.6cmこれはレンブラントの原画を複製したもの。ルーベンスが自分の油彩画を腕の良い版画家に複製させて売り出したように、レンブラントも自作を版画に複製させようとしたらしい。※ルーベンスと版画家の関係について1月に書いた。『ルーベンスと版画家フォルステル
レンブラントの聖ヒエロニムスの構図は,明らかにデューラーの作品から影響を受けていると思うが,クラナッハの作品も(この作品自体デューラーからの影響だろうが)これに加わるかもしれない。SaintJeromeinhisStudyデューラー1514年エングレーヴィング24.0cm×18.4cm片側の窓から差し込む光の下,書斎で書見台の上の書物を読んでいる。天井の梁,頭蓋骨,十字架像なども共通。ただレンブラントは,なぜヒエロニムスにつきものであるライオンを描かなかった
夜景版画:レンブラントと暗い諧調の追求』(Nocturnesinprint:Rembrandtandthequestfordarktonalities,ErikHinterding,「レンブラント光の探求/闇の誘惑」,2011国立西洋美術館p41-60)ドライポイントエッチングとドライポイントを併せて使った技法で,意のままに使える明暗の諧調を手に入れたレンブラントが,その技法を可能性の限界まで試した作品。《暗い室内の聖ヒエロニムス》St.Jeromein
エリカ・ラングミュアの「風景画」から。1400年代から,広々とした風景の前景に肖像を配するようになっており,ネーデルラントのメムリンクやイタリアのピエロ・デッラ・フランチェスカなどが最も早くそうした肖像画を描いた。「その後彼らは,現在ルーブル美術館にある,空想的なパノラマを見渡す非常に高いバルコニーに座って不思議な微笑を浮かべる女性の,すべての中でもっとも有名な肖像画《モナリザ》を制作したレオナルド・ダ・ヴィンチに凌駕されてしまう。」(p20)前回《モナリザ》の復元画像も載せた。「レオナ
先日大阪のあべのハルカス美術館でカラヴァッジョ展を見に行きました。以前このブログでメメントモリについて書かせていただきました。https://ameblo.jp/dorje1127/entry-12567578416.html西洋絵画において生の儚さを表現する時に花、頭蓋骨、時計、朽ちた果物などをシンボルとして描くそうです。美術館などで何度か見たことがあるのですが、具体的な作品名が浮かびませんでした。カラヴァッジョ展の「執筆する聖ヒエロニムス」はそのような作品です。
久し振りに美術展に行ってきました~。有名ながら、あまり見る機会のない作家、カラヴァッジョ展が開催されているということで、あべのハルカス美術館で開催中の【カラヴァッジョ展】を鑑賞しました。今回の巡回は、札幌、名古屋、大阪です。どういうトラブルが発生したのか分かりませんが、当初来日するはずの絵画が変更になるという珍事があったものの、お目当てはなんといっても<法悦のマグダラのマリア>です。タロットを操るALMAとしましては、やはりマグダのマリアは外せない主人公です。マグダラのマリアと言えば、
ダ・ヴィンチ没後500年「夢の実現」展(入場無料)が代官山ヒルサイドフォーラムで始まりました。ダヴィンチの絵画や彫刻作品、発明品を復元しようというこの企画。東京造形大学・池上英洋先生と学生さんたちの綿密な研究の上に立脚しており、深く見れば見るほど興味深いです。たとえばこちらの「ジネヴラ・デ・ベンチ」。左はわたしがワシントンで見て撮影したもの。正方形だったのですが、なんと切断された後の形だったのです。それを元通りに再現すると、こうなる、というのが展覧会で展示
広場のトリトン噴水の脇を通りヴァレッタのメインストリートであるリパブリック通りを進みますやがて右手に見えてくるのが聖ヨハネ大聖堂です。中央のバルコニーから、騎士団長が挨拶や演説をしたそうです聖ヨハネ大聖堂の歴史をたどるとオスマン帝国によってエルサレムやロードス島を追われた騎士団は、キリスト教勢力の防衛線としてマルタ島を与えられます。1565年オスマン帝国の攻撃を退けた騎士団は、一時
9月30日生まれ【受胎予測期】12/24~1/07・出生宮=天秤座(LIBRA)【可能な職業】受胎宮=山羊座・★弁護士★政治家【向いている職業】★文学者★作詞家【相性の善い人】★話好き★サッパリした異性★宴会好きな上司★天秤座のB型【相性の悪い人】★悲観的★感情的な男性★とっつきにくい上司★蠍座のB型【守護聖人】★『聖①ヒエロニムス(Saint-Jerome)』342~420。東欧で生まれ、18歳で洗礼を受け、374年頃から隠棲修道士生活を経て司祭となる。
続/ルネッサンスの真の意味2回目です。前回の記事①続/ルネッサンスの真の意味~聖会話SacraConverszioneはこちらからどうぞなお、今回は複数あるギルランダイオの聖会話の絵に焦点を当てますが、説明などは特にせず、主にWIKIのリンクを貼る程度にします。ドメニコ・ギルランダイオ(1449-1494)モンティチェッリの聖会話1483年ウフィッツ
ルネッサンスの真の意味25回目です。それ以前のルネッサンスの真の意味全てはこちらからどうぞ。今日は前回の24~ルネッサンスの真の意味~問いかける謎・マンテーニャにも出てきた聖ヒエロニムスについてクローズアップしてみます。前回と同様に、見る人によってそれぞれ受け止めるメッセージが違うと思いますので、各自で考えてながら楽しんで頂き、主に作者名、年代などのデータを箇条書き程度に、それと私の思ったことを少しだけ書くことにします。『聖ヒエロニムス(ジローラモ)と2人の女性聖者と三位一体』