ブログ記事737件
あの日から、御用邸のことが頭から離れなくなった。TsLOVEで日記を読み漁り、掲示板での体験談を見つけては、何度も読み返す。(みんな、楽しそう...)でも、一人で行く勇気はまだ出ない。DKMとは違って、御用邸はもっと大きな場所。知らない人ばかりの中に飛び込むのは、怖い。金曜日の夜、またDKMに来ていた。ラウンジで飲み物を飲みながら、周りの会話に耳を傾けている。「美香ちゃん、今度一緒に行かない?」突然声をかけられて、振り返る。先週、隣で御用邸の話をしていたカップルだった。女装子のさや
ひろしさんとの夜から、二週間が経った。あの夜の余韻は、まだ体の奥に残っていて、時々ふとした瞬間に蘇ってくる。(また、会いたいな...)金曜日の夜、DKMのラウンジでいつものようにソファーに座っていると、隣の女装さんと純男さんのカップルが楽しそうに話している。「浅草の御用邸、また行く?」「うん、来週行こうよ。あそこは本当に自由で楽しいいからさ」「気持ちいいことしよ!」(御用邸...?)聞きなれない言葉に、思わず耳が反応する。DKMは、女性として愛してもらえる場所。個室で二人きり、優
こんにちは、美香です💕いつもアメブロで「美香の日記」を読んでくださり、ありがとうございます!今日は大切なお知らせがあります。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━📢番外編⑦をnoteで公開しました━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━第45回「初めて最後まで」第46回「繰り返される金曜日」を読んでくださった皆さま、ありがとうございます😊実は、あの初夜には...もっと色々なことがありました。
10月から11月へ。金曜日の夜は、DKMに行く日になった。仕事を終えて、社宅に戻って、シャワーを浴びて、メイクをして、女装をする。そして新中野へ。この流れが、自然になっていく。ひろしさんとは、毎週のように会っていた。小部屋で愛し合って、ラウンジで少し話して、別れる。女性として愛される時間が、私の生活の一部になっていった。11月のある金曜日。いつものようにDKMに行くと、ひろしさんが待っていてくれた。「美香さん、今日も綺麗ですね」その言葉が嬉しくて、自然と笑顔になる。小部屋で、い
「美香」この名前を初めて名乗ったのは、2006年の春だった。横浜の社宅で女装を始めて1年。部屋の中だけだった私の世界が、Yahoo!チャットを通じて少しずつ広がっていた頃。画面越しに、知らない人と話す。カメラで姿を見せ合いながら、女装の話をする。最初は緊張したけれど、だんだん慣れてきた。でも、いつも困るのが名前だった。「お名前は?」そう聞かれるたびに、答えに詰まる。本名は言いたくない。でも、何と名乗ればいいのか分からない。「えっと...まだ決めてなくて」そう答えると、相手は優しく
DKMで初めてあった男性、ひろしさんと2回目…今回も個室に誘われた…彼のものが、ゆっくりと奥へと進んでいく。痛みがある。でも、それ以上に満たされていく感覚。「美香さん、大丈夫?」優しく聞かれて、頷く。(大丈夫...もっと、奥まで...いいよ...)少しずつ、少しずつ。そして——「入った...?…」完全に、奥まで入った感じ...。繋がった...。「ああ...」目がうるむ…涙…。痛みじゃない。嬉しくて、幸せ…私、初めて男性を受け入れた。彼がしばらく動かずに、私の体が慣れるのを
私の中に彼の指が、ゆっくりと入ってくる。最初は1本、少しずつ。「痛くない?」首を横に振る。(痛くない...むしろ、気持ちいいよ...)指が奥まで入って、中で動く。一番感じるとこを探すように、優しく。「あ...!、はん…」その場所(前立腺)に触れられた瞬間、体がビクンと跳ねる。「ここだね」彼が微笑んで、その場所を繰り返し刺激してくる。(すごい...こんな感覚...)自分でするより、きもちいい…もっと敏感…同時に、彼のもう片方の手がペニ〇〇を優しく撫でる。中からと外から、両
DKMのラウンジで、女装さんたちと楽しく話している今。ふと、4年前の自分を思い出す。2004年の秋、大阪のあの夜。私は、まだ「美香」という名前すら持っていなかった。普通のサラリーマンとして、大阪で仕事をしていた日々。結婚して、子供もいて、表向きは何の変哲もない人生。それが、あのニューハーフヘルスでカスミさんに出会って、すべてが変わった。メイクをされて、女の子の服を着せられて、鏡を見た瞬間。(これが、私?…)そこにいたのは、見知らぬ女性だった。でも同時に、ずっと心の奥に隠していた、
個室の前に立つ。前回と同じ、あの部屋。ひろしさんがドアを開けて、先に中に入る。私も後に続く。ドアが閉まって、鍵がかかる音。前回は少し怖かったけれど、今日は違う。(ひろしさんなら、大丈夫)薄暗い照明の中、彼が振り向いて私を見つめる。「3週間、長かったね」その言葉に、胸が熱くなる。私だけじゃなかった。彼も、待っていてくれたんだ。「私も...すごく、会いたかったです」正直な気持ちを伝えると、彼が優しく微笑む。ベッドに並んで座った。前回もこうして座った。でも今日は、空気が違う。もっ
あの9月の夜から、3週間が過ぎた。ひろしさんとは、何度かメールのやり取りをしていた。仕事のこと、趣味のこと、たわいもない話。でもその度に、あの夜のことを思い出す。個室での優しいキス。体を撫でる温かい手。「綺麗だよ」と囁いてくれた言葉。(また会いたい...)その想いが、日に日に強くなっていく。10月最初の金曜日、ひろしさんからメールが来た。「来週の金曜日、DKM行きませんか?また美香さんに会いたいです」心臓が跳ねる。(会える...!)すぐに返信する。「行きます!楽しみにしてい
ラウンジのドアを開けると、柔らかい照明と音楽が迎えてくれた。そんなには広くない空間。ソファがいくつか置いてあって、何人かの女装子さんと、純男の方々が座っていた。(みんな普通に話してる)スタッフの女性が、空いているソファに案内してくれる。「何か飲まれますか?」と聞かれて、「ビールがいいかな...」と答える。ソファに座って、周りを見渡す。女装子さんは、みんな綺麗にメイクをしていて、素敵な服を着ている。純男の方々は、年齢も様々で、スーツを着た人もいれば、カジュアルな格好の人もいる
金曜日が近づくにつれて、緊張は高まっていった。水曜日の夜、部屋で何度もメイクの練習をした。ファンデーション、アイライン、チーク、リップ一つ一つ丁寧に、でも自然に。(綺麗になりたい)木曜日には、着ていく服を決めた。黒のワンピース、シンプルだけど女性らしいライン。ヒールは7センチのパンプス。アクセサリーは控えめに、ピアスとネックレスだけ。鏡の前で合わせてみる。「うん、これでいこう」そして金曜日の朝。会社に行く前、鏡を見ながら思う。今夜、私は新しい世界へ足を踏み入れる。
DKMについて、もっと詳しく知りたくて、TsLOVEで経験者にメッセージを送ってみた。「はじめまして。DKMに興味があるんですが、どんな感じか教えてもらえませんか?」何人かに送って、次の日には返事が来た。みんな親切で、詳しく教えてくれる。「ラウンジは明るくて、ソファがあって、普通のバーみたいな感じ。純男の人が何人かいて、女装子も何人かいる。お互いに話しかけて、気が合ったら個室に行く感じ…」「個室で何するかは二人次第だけど、大体みんなエッチな雰囲気になる…」「最初は緊張するけど、
さくらさんから教えてもらった「DKM」という場所。新中野にある、ハッテン場(ハプニングバー)らしい。女装子と純男が出会える場所。でも、ただ出会うだけじゃない。そこには、もっと深い世界があるという。TsLOVEで、DKMについて調べてみる。経験者の日記を読み漁る。「初めてのDKM、緊張したけど優しい人に出会えた」という体験談。「個室で、女の子として愛された」という言葉に、胸が高鳴る。でも、中には「強引な人に当たって、怖かった」「期待しすぎると、ガッカリすることもある」という失敗談
土曜日の朝、目が覚めたのは7時。約束の時間まで、あと7時間。シャワーを浴びて、丁寧にムダ毛を処理する。メイクは何度も経験してるけれど、今日は特に時間をかける❤ファンデーション、アイライン、チーク、リップ。鏡を見るたびに、ドキドキが止まらない。(綺麗になりたい…今日は特に)服は黒のワンピースにした。シンプルだけど、女性らしいライン。ヒールは7センチ。アクセサリーは控えめに。13時30分、家を出る。横浜駅西口まで、歩いて15分。早めに着いて、心を落ち着かせたかった。駅前の広場で待って
SNSを通じて、女装仲間が増えていった。ゆかりさん、さくらさん、まいさん、えりさん。それぞれに個性があって、それぞれの物語があった。メッセージのやり取りをするうちに、みんなの悩みや喜びが少しずつ見えてくる。ある土曜日、みんなで横浜のカフェに集まることになった。前回のバーでのオフ会も楽しかったけれど、今回はもっと落ち着いて話せる場所で。(また会えるのがうれしい!)集合場所の駅で、一人ずつ合流していく。「美香ちゃん!」「久しぶり!」画面越しでしか知らなかった人もいれば、前回会った人
あの夜、送信ボタンの前で固まってから、3日が過ぎていた。「ありがとうございます」まで打った返信メッセージ。そこから先が、どうしても書けない。パソコンを開くたびに、たけしさんからのメッセージが目に入る。「もし良かったら、カフェでお茶でもしませんか?」優しい言葉が、胸に響く。でも、返事を書こうとすると、指が震える。(これって、女性として男性と会うってこと?)火曜日の夜、また下書きを開く。何度目だろう。「ありがとうございます。でも、初めてなので少し緊張して…」いや、これじゃネガティ
数日前に、newhalf.netで知り合った、ゆかりさんから教えてもらった「TsLOVE」というサイトに、登録してみることにした。「TsLOVE」それは、女装専用のSNS。プロフィールを作って、写真を載せて、同じ趣味を持つ人たちと繋がれる場所。パソコンの前で、登録画面を見つめながら少し戸惑っていた。(顔写真も載せたほうがいいよね)(でも、B面の知り合いにバレたら…)ハンドルネームは「美香」。年齢、身長、体重、趣味。一つ一つ入力していく。プロフィール写真は、以前外出の時撮ってもらっ
※この話は、本編より少し時間が進んだ2010年以降の出来事です。しだいに、女装さんや男性とのお付き合いが広がり、女装(女性)としての自分が確立されてきた。しかし、平日の昼間は、別の顔を持っていた。スーツを着て、会社に通う。A面の私、美香ではなく、B面の私。男性としての名前で呼ばれて、男性として仕事をする。女装経験を重ねて数年、そんな日々の中で、不思議なことが起き始めていた。なぜか、モテるようになっていた。職場の女性たちが、気軽に話しかけてくるようになった。「今日、お昼一緒にどう?」
newhalf.netで知り合ったさくらさんから、メールが届いた。「今度、一緒に昼外出してみませんか?」画面を見つめて、心臓がドキドキと高鳴る。夜の外出は何度かしたけれど、女装仲間と昼一緒に歩くのは初めて。(どんな感じなんだろう)そして当日、待ち合わせは横浜駅の西口。土曜日の午後3時、私は30分前から駅の周辺をうろうろしていた。「美香ちゃん?」振り返ると、さくらさんが立っていた。30代前半くらい、綺麗にメイクをしていて、ワンピースがよく似合っている。「さくらさん!」二人で顔を見
もっと遠くへ行きたい。その想いが日に日に強くなっていた。女装友達とのオフ会、一人でのカフェやファミレス。色々な場所に行けるようになった。でも今夜は、一人でもっと遠くへ(冒険してみたい…)ある金曜日の深夜12時、私は決心した。社宅から歩いて30分くらいの距離まで行ってみよう。(これまでで一番遠い…)ヒールの音を響かせながら、夜道を歩いていく。街灯の光が道を照らしていて、時々すれ違う車のヘッドライトが眩しい。心臓がドキドキと鳴っているけれど、怖さよりも興奮の方が大きかった。駅に着くと、
コンビニに入れた。次は、もっと遠くへ…そう思った深夜の外出から、数ヶ月が過ぎていた。2007年の秋、横浜での生活は、仕事もプライベートも順調で、毎日が新鮮な驚きに満ちていた。平日は都心のオフィスで営業として働き、週末は美香として過ごす。この二つの顔を持つ生活が、不思議なほど心地よかった。(バランスが取れてる)金曜日の深夜1時、社宅の部屋で鏡を見る。メイクの腕も上がってきて、最初の頃のような厚塗り感もなくなった。ワンピースを選ぶセンスも、少しずつ磨かれている気がする。(かわいくなってきた
第11回から第30回まで、私は大きく変わりました。部屋の中で一人きりで女装していた私が、少しずつ、外の世界と繋がっていく。その過程を、振り返ってみたいと思います。◆画面越しの出会い(第11-15回)2005年、Yahooチャットとの出会いが、私の世界を変えました。女装専門のチャットルームで、画面越しに話す人たち。同じ悩みを持つ仲間、そして私を理解してくれる優しい男性たち。特にタカシさんとの出会いは、特別なものでした。画面越しに「可愛いね」「女の子みたいだね」と言ってもらえる喜び。初め
夜、一人部屋で美香になった時。体の感じ方が、全然違うことに気づいた。女装していない時と、女装している時では、感覚が変わる。鏡の前に座って、メイクをして、スカートを履いて。その瞬間から、体が女性の体になったような気がする。触れる場所も、感じる場所も、全部変わってくる。女装している時は、ペニスがペニスじゃなくなる。それはクリトリスみたいに感じられて。先端を優しく撫でると、女の子がクリトリスを触っているような感覚になる。(気持ちいい…)そっと触れて、指先で円を描くように。ゆっくりと、焦らすよう
掲示板を読み進めていくと、「A面」「B面」という言葉の説明が見つかった。A面——女装している状態のこと。美香としての私。メイクをして、スカートを履いて、ヒールを鳴らして歩く。女性として生きている時間。B面——男性としての状態のこと。普通の会社員としての私。スーツを着て、仕事をして、誰も私の秘密を知らない。ああ、そうか。私には、二つの顔がある。平日の昼間、会社では男性として働いている。上司も同僚も、私が週末に何をしているか知らない。スーツを着て、短髪で、普通の男として生きている。それがB面
オフ会の翌日、部屋でパソコンに向かっていた。昨日の楽しい時間を思い出しながら、newhalf.netの掲示板を見ていると、色々な投稿で気になる言葉が目に入ってくる。「純男の方と会いました」「純女さんと仲良くなりました」「A面で外出」「B面の時は普通の会社員」オフ会でも、みんなが当たり前のように使っていた言葉たち。でも、その正確な意味は知らなくて…(気になる…)ある投稿に、丁寧な説明があった。純男(すみお)——女装をしていない、普通の男性のこと。女装者を好きになってくれる、理解し
土曜日の夜7時、横浜駅西口のバーの前に立った。ガラス越しに店内を見ると、カウンター席に女性が一人座っている。メールで交換していた写真に似ている。さくらさんだ。深呼吸をして、扉を開けた。「美香さん?」カウンター席から、さくらさんが手を振ってくれた。近づくと、笑顔で握手を求めてくれる。「初めまして。やっと会えましたね」その手の温かさに、緊張が少しほぐれた。実在する、リアルな人。画面越しではない、本物の仲間。「初めまして。緊張してます」正直に言うと、さくらさんは優しく笑った。「私も
掲示板での繋がりが、3ヶ月ほど続いた頃。いつもメール交換をしているさくらさんから、「会いませんか」という件名のメッセージが届いた。「美香さん、今度オフ会しませんか?横浜で、何人かで会いたいなって」画面を見つめて、心臓がドキドキした。(会う?リアルで?)画面越しでは話せても、実際に会うのは別。顔を見せる、声を聞かせる。メイクが下手だったら、声が男っぽかったら。色々な不安が頭をよぎった。でも、同時に期待もあった。本当に、実際に、女装仲間と会える。そんな時間が持てるなんて。何
掲示板でのやり取りが続いていくうちに、気づいたことがあった。みんな、同じような悩みを抱えている。外出する時の恐怖、家族にバレないかという不安、女性として認められたいという願望。そして、「心は女性なのに、身体は男性」というジレンマ。誰にも話せなかった想いが、ここでは自由に語られていた。ある人は、こう書いていた。「昼間は普通のサラリーマン。でも夜になると、女性になりたくてたまらない。この気持ち、誰にも理解されない」その言葉を読んだ時、うんうん、私と同じ。(私だけじゃなかった)別の人
Yahooチャットでの繋がりは続いていたけれど、もっと広い世界を知りたくなった。ある日、検索していて見つけたのが「newhalf.net」というサイトだった。女装者やニューハーフのための掲示板、コミュニティ。画面を見ながら、心臓が高鳴った。(こんな場所があるんだ)Yahooチャットはリアルタイムでのやり取りだったけれど、こちらは掲示板形式。書き込みを読むだけでも、様々な人たちの存在を感じられた。「初めまして」「メイクのコツを教えてください」「外出できるようになりました」そんな投