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相次ぐ不思議な現象が、私の妄想でないことが証明されます。大規模校、そして私が二教科担当なので、もう一人美術教師をお願いしました。ほどなく、彼は青い顔をして言います。「風も吹かないのに、清掃用具入れのロッカーが開いて、バタンと音を立てて閉まった。」授業中の出来事で、一瞬沈黙が流れたと。また、授業中、流し場の蛇口から水が勝手に流れ出した…これは部活動中、私もしばしば経験しました。左から2番目。しっかり絞めても、突然流れ出ます。ある時、私が美術準備室の流しで、電動回転砥石で彫刻刀を研
とうとう、うちの魔窟(私の美術準備室兼アトリエ兼作品倉庫)の大整理をした。小さいほうのスチールラック。大きいほうのスチールラック。キャスターを履かせているので、模様替えで物を載せたまま動かしたら、重過ぎてキャスターが潰れた。全部物を出して、ラックをひっくり返してもっと重量に耐えられるキャスターに取り替えた。どっちのラックも大地震がきたらやばそう…。私は、凹版画(エッチングやコラグラフ)の刷りには、ドイツのハーネミューレ紙を使っているのだが、これまでにできた裁ち落としの
学校には不思議な現象が起こります。昔いた生徒、校舎建築の時の事故、そして校舎ができる前の場所の由来。広い用地取得にはそれなりの理由があります。当時赴任したてのその学校は、荒れていることで知られていました。美術の授業中も目が離せません。美術準備室に入られると、何が起こるか分かりません。ある時、確かに、体育着を着た、男子生徒が、準備室に入るのを見ました。急ぎの個別指導をし終わり、準備室から出そうと中に入りました。が、誰もいません。一瞬、ゾッとします。恐る恐る、移動棚の裏を覗い
走りだしたけど、それに「なんとかする」とは言ったものの、僕はなにをすべきかわかっていなかった。ただ、ひとつだけわかってることがあった。それは頭の悪い人間はそのぶん身体を動かすべきということだ。いろいろ考えて時間を浪費するより、足を使った方がうまくいく場合が多い。かつて真昼ちゃんが言っていたように「考えてるだけでなにもしないより、考えなしで動いた方がまだマシ」なのだ。足は学園へ向かっていた。僕は希望を捨てていなかった。絶望は足を鈍らせる。望みを失いそうなときこ
~15:朝~なんとなくひなたが目を覚ますと、時刻は朝の五時半。ベッドから降りてカーテンを開けると朱鷺色になりかけた東の空に、窓の外は紫色の世界が広がっていて――。「いっちにぃ、さぁんし、ごぉろく、しっちはち」そんな世界の片隅で、微かに聞こえる元気な声に気がついて、ひなたが芝生敷きの裏庭――その片隅には、春休みに弟のひかるが持ってきてくれた母の日和からの春を伝えるプレゼントのクリスマスローズが植えられている――を見ると、そこで入念なストレッチに励むま
〜1:転入生〜天高く馬肥ゆる秋――。そんな言葉が良く似合う、遠い星空さえ透けて見えてしまいそうなスカイブルーの空の下。「おはよー!日向さん!月嶋さん!」「あ、南さん!おはよう♪」「まことぉ、おはよぉ〜♪」今日から衣替えで長袖の制服姿に戻った彼女〜日向ひなたは、久しぶりに感じる、不思議でくすぐったい長袖の感覚を楽しみながら、夢の台の駅の方から手を振りながらと駆け寄ってくる、同級生の南まことに手を振り返す。「さっすが、まこと!夏女だねぇ♪
「そう――」と言って、真希は笑った。「あなたは、すごく、心の、寛い、人だって、思う、けどな」「そうかな?」今も僕は偏へん狭きょうな人間だと言われる(主に温佳からだ)。自分としてはそういう自覚もないけど、まあ、たぶん偏狭な方なのだろう。ただ、真希は心の寛い人と言ってくれた。だったらそうなりたいと思ったものだ。人間の性格なんてそう簡単には変えられないのだろうけど(そして、実際にも僕の偏狭さは変わらなかったわけだけど)、努力はできる。真希にもっと近づけるなら、その努力をしてもい
最近、私は夜、夢はみるのだけど、朝目が覚めるといつも内容を思い出せない。久しぶりに昨夜は、リアルに思い出せる夢を見た。夢の中でなぜか夫と中古住宅の物件を見に行っていて、場所は松山市郊外。なかなか雰囲気のある家で夫はすっかり気に入ったようで今住んでいる所を売ってこの家を買う、松山に永住だとか言ってる。私は、松山永住はいいが、今住んでいる所を売ってもこの家を買うのには金額が足りないであろう、それにこの家は狭すぎて我家の物、特に私の美術関係の持ち物が収まりきらない