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お目通しありがとうございますふと思ったので、書き留めます。私は緩和医療中心に今、携わっています。だから、緩和ケアにまつわる、関係のある内容がおおくなります。闘病中っていうけど、闘うばかりじゃない、と考える。時期も問わない。なぜって私は心から、緩和ケアはいつでも、誰にでも必要でだと考えているから。がん治療も大事です。戦うからこその時間もある。緩和ケアはがん治療の終わりを意味するわけではないことを、切に伝えたい。決して負担にならない伝え方を、医療者には頼みます。患者さん、家族には緩和ケ
🔵新連載がスタートしました🔵時事メディカルで内容はズバリ「緩和ケア」🔵タイトルは【「医」の最前線|緩和ケアが延ばす命】⭕第1回の内容は「緩和ケアとは?」をわかりやすく解説↓↓↓↓↓↓↓🌟QOL改善、延命も-緩和ケア〔1〕/「末期がん」だけではありません緩和ケアの担い手や専門家を志す医療者も続々増えています。皆さんのご理解と声が、さらに緩和ケアを普及させるのは間違いありません。その一助となるべく、情報を整理して書いていきたいと思います。よろしくお願いします!
アメブロの読者さん。最近はフォロワーと呼ぶようですね。本日(正確には昨日)、読者さんが5000人を超えました。ブログ開始後10年半。とうとうこの日が来ました。皆さん、今まで本当にありがとうございました。思えばたくさんの方が、読者登録して下さいました。病室で、外来で、何度「読んでいます」と声をかけて頂いたことか。その他、ペタや、メッセージ、いいね、様々な声が、継続の原動力になって参りました。皆さんのおかげで、このブログが存在します。
おすすめ記事トピックスで拝読。リプログさせて頂きます。(以下引用)先生も「内臓機能も問題ないし、主要な血液検査の数値も問題無いので、良いですね〜」先生から「何か症状ありますか?」と聞かれたので「患部だった胸と脇がチクチクします」「手がガチゴチします」と答えたら「痺れはありませんか?」と先生は執拗に聞いてきます。「イエありません!」と答えると「では問題無いです」と先生痺れ=脳障害=脳転移という事でしょうか?先生に聞けば良かったです。患部だった箇所のチクチクについて先生の反応
そしてこれからも、ですが。早期緩和ケア外来クリニック開院1年を迎えました。皆様、ありがとうございます。本日で、ブログ主が運営している早期緩和ケア大津秀一クリニックは開院1年を迎えましたことを、皆様にご報告いたします。世の中には緩和ケアを受けられていない方がたくさんいらっしゃることから、何とか少しでもそのような方々に緩和ケアを届けたいとの思いから、大学病院緩和ケアセンター長という清水の舞台から盛大に飛び降りて、1年前に開院しました。まだまだ力不足で、その存在を広く知って頂くには至っ
とにかく、自分が早期からの緩和ケアを推進しているので、宣伝でしょ?と思われるのがつらい(←大げさ)。早期からの緩和ケア、とても良いですよ。また○早期からの緩和ケアを受けられている○私のところではないにあてはまるおみみレモネードさんのブログ記事を見つけたのでシェアします。どんどん早期からの緩和ケアを求めましょう。万一どうやっても受けられないなんてことがあれば、その時は私が診ますから大丈夫です。
「食べたいものを食べればいいんですよ」「何でもバランス良く食べるのが大事なんです」でもこれって患者側にしてみたら「?」なことないですか?これは大変重要な視点ですね。私も患者さんの反応でしばしば感じます。本当はそういう気持ちで伝えていないのですが、「食べられるものだったら何でもいいじゃん」と言っているように、つまり「質より量」のように聞こえますし、なんだか「適当」なように聞こえることもあるかもしれません。あるいはスポ根的な「とにかく食べ~い」的な
この間、早期からの緩和ケア外来が5分で終わってしまう!という質問がありました。もちろん最低30分からの当院の話ではありません。治療医から言われて患者さん「来ました」紹介された緩和ケア医「症状は?」患者さん「ありません」緩和ケア医「困っていることは?」患者さん「特にないです」緩和ケア医「・・・」患者さん「・・・」緩和ケア医「・・・ではまた」これでは、早期からの緩和ケア外来の意味が確かに乏しいですね。早期からの緩和ケア外来では・生活の仕方の助言・病気の疑問の解消
先日、Amebaトピックスを見ていると、「主治医と話して安心できた」というようなトピックのものがあり。どうもがんの骨転移の可能性がある方が続く腰痛で腫瘍内科医に相談した、そんな話でした。「ロキソニンはどうですか?」と担当医に尋ねると、「だるくなるから、他のが良いでしょう」と。結果として、ブログ主さんとしては「色々相談できて安心できた」との内容なのですが、………正直、どうなのでしょうね。やはり緩和ケアの格差は地域ご
早期緩和ケアクリニックの院長をしている大津です。私には悩みがあります。ちゃんと論文もお示しし、早期から緩和ケアを受けると長く生きられる可能性があると紹介しています。衝撃早期緩和ケアで全生存改善29%の死亡リスク減少【OR=0.71,95%CI0.51-0.99,P=0.04】があるのですよ。当然のことながら、末期になって命を延ばしてほしいと緩和ケアにかかってもこの効果は得られません(★もう有効な治療がない……となってからかかるのは、早期ではありません
私の祖母は薬剤師でしたが、オリジナル漢方が得意で、慢性病の患者さんが遠方より薬を求めて来られていました。私は医師家系育ちではないですが、祖母には影響を受けました。プラセボ効果もあるかもしれませんが、通って来られている方には効くと評判でした。実際、私も風邪を引くと祖母お手製の漢方を服用しましたが、よく治りました。それなので、たまに「先生、漢方出してもらって良いですか?」と少し遠慮気味に仰る患者さんはいますが、私漢方好きですので、遠
きまり文句のような「その人らしく生きる」支援。まず最初に謝っておきます。ごめんなさい。緩和ケア関連では、しばしば使われる言葉なのですよね。先日現場で、「その人らしくって言われるけれども……」……と仰る方の言葉に、確かに……と私は私で感じたのでした。元気な時は、別に「その人らしく」って意識しないですよね。おそらく病気になっても、比較的元気ならばそう。「その人らしく生きて」と言われても、「どう生きるの?それって」と一瞬戸惑って
来られているある方から「先生、もし自分が不合理なことを推し進めるようだったら、私の意見と異なっても、しっかり先生の見解を言ってくださいね」という様なことを伺いました。確かに「その方の意思」というものは非常に大切なのは事実です。とはいえ、「この方が希望したのだから」と、ちょっと前だったこともありますが、(ちゃんと説明したら絶対やらないだろう……)というような治療を「御本人の意思」(錦の御旗)として行う一部医療者を見てきた身からすると私は「その方の意思」至上主義で
忘れもしません。20年近く前。70代の男性の末期肝臓がんの患者さん。ずっとずっと「大丈夫です」そう涼しい顔で仰っていた彼が、ある晩食道静脈瘤破裂で吐血。「先生、苦しんです……」今まで見せたことがない悲痛な表情でかすれる声でおっしゃいました。今20年前に戻ったら、できることは山ほどあります。しかし標準的な一般病床で緩和ケアのかの字がなかった頃の話です。病気の治療しか知らないことを私は思い知りました。<彼の、この苦しみに、できることは……?>急いで考えら
京都アニメーション放火事件は許されざる犯罪です。今も大変な状況の方がいらっしゃるのが報じられており無事を強く祈りたいと思います。熱傷の症状緩和ケアにどのようなものがあるのか?海外では熱傷の緩和ケアも存在します。熱傷の痛みにはどんなものがあり、どう緩和するのか?下記で解説しています。↓↓↓↓↓↓↓やけど・熱傷・火傷の緩和ケアうつ病やPTSD、家族のケアも含まれます。
それにしてもAmebaトピックス等「あなたにおすすめ」的なそんな記事を読んでいると・・(そういう記事が私の閲覧傾向に呼応してチョイスされているのでしょうが)「緩和ケア受けたほうが良いでしょう?」というケースばかり。ご家族のブログも結構ありますね。妻が痛がっていて・・夫が吐いていて・・「何がしてあげられるんだろう?」というところにいやそれは緩和ケアでしよ!と私とともに鋭く突っ込みを入れられる皆さんは大丈夫です。でもなぜ、こんなに知られていないのでしょう?痛くて苦し
がん難民前回も取り上げました。私的な定義で失礼しますが、高度進行期~終末期になっても、主担当医と言うべき存在がおらず、有事に入院する病院がないと……実質的ながん難民になります。難民という言葉を考えた人はなかなかですね。難民は「国」を失っているわけです。「母国」があれば難民にならないのは、がん難民も一緒です。この場合の母国とは、トータルに診療してくれる主担当医・主たる病院です(★”トータルに診療してくれる”という所がポイントなので、少し厳しいこと
「先生、緩和ケア病棟に面談に行ったら、『ずっとはいれません。悪くなったら退院か転院です』と言われました」最近そのように話す方が増えていますね。このブログ等をご覧の皆さんはもう釈迦に説法だと思いますが、それにはある原因があります。2回にわけてYahoo!で取り上げます。この問題は非常に重要です。ぜひご覧になって頂ければ幸いです。また知っておくと、いざ現状当事者になった際に、いろいろと腑に落ちるところがあるでしょう。↓↓↓↓↓↓↓がんの末期なのに緩和ケア病棟やホスピスを出される?(1
ひまわり先生のブログ。大変役立つまとめです。先生のいらっしゃる地域の患者さんは緩和ケアに関して幸せだろうと思いました。緩和ケアのフルコースが揃っており、いろいろな状況で受けられます。先生の提供しておられる緩和ケア外来の内容はこちら。○入院前の面談困ってる症状などをきき、何ができるか、これからの方針をお話します。緩和ケア病棟に入院する際に確認しておきたいこともあるのでこの面談でお話します。○緩和ケア(外来でフォローする患者さん)仕事をしたり、日常生活を送りながら通院で緩和
ジャニー喜多川さんがくも膜下出血に罹患したと話題になっていますね。くも膜下出血に緩和ケアはあるでしょうか?残念ながら、現状、日本ではくも膜下出血や脳梗塞・脳出血などの脳卒中疾患と緩和ケアが結びついて論じられることは稀です。しかし世界の状況を文献から探ってみると、やはり脳卒中にも緩和ケアがあるわけですね。ただ、症状緩和よりもメインは◯◯◯◯◯◯でした。ということで、◯◯◯◯◯◯も含めて下記で解説しました。↓↓↓↓↓↓↓くも膜下出血・脳卒中(脳梗塞・脳出血)の緩和ケ
総じて、緩和ケア外来はそう簡単にかかれるわけではありません。そのため、私が運営しているような外来サービスが必要と思って設立しました。今、うまく緩和ケア外来に通っている方は、2パターンです。①恵まれているケース②リプログした記事のasamiさんのようにしっかり動かれたケース①のようなラッキーなケースもあります。医療者から提案があったり、あるいは「かかりたい」と言ったら医師がすんなりOK「うちの病院にあるから、だったらかかりましょう」等とスムースなケースで
MYU(みゅう)さんのブログより。緩和ケアと鎮静と安楽死以下引用させて頂きます。幸いにして私がお願いしようと考えている病院の緩和病棟では、「現在は」それほど待つことなく入院できるようです。(…まぁ田舎だからですかね。。?)そして、もうひとつ気になる質問をしました。「当該緩和ケア病棟には30日入院の縛りがあるのですか?」回答は、当該緩和ケア病棟には「ありません。」とのことでした。良かったです。流れとしては、まずは一般病棟に入院して、そこから時期をみて緩和病棟に。。。というこ
「痛みが良くならない」そういう方は少なくないですよね。①治療が合っていないという場合もあれば、②治療は合っているが痛みが手強いという場合もあります。①か②の見極めが大事!医師との関係がしっくりいっていないと、本当は②でも①と思いがち。そこで治療を変えると、解決が遠のきます。痛みの専門家は、良好な患者医師関係を構築するようにして、余計な因子を軽減し、①なのか②なのか見極めていきます。
乳房切除で乳がんは予防できるか手術が保険適用検討へ乳がんは遺伝する?という記事を書きました。一生涯に女性の11人に1人は罹患するという女性最多の乳がん。昨日厚生労働省が予防的乳房切除の保険適用検討と報道が。その効果は?新薬や他のがんとも関係が?解説しました。↓↓↓↓↓↓↓予防的乳房切除でどれくらい乳癌の発症率が下がるのか?真剣に長生きするつもりならば最初に読んでください。後から読むと効果が薄いです(この本も早期からがベストです)。↓↓↓↓↓↓↓1分でも長
皆さん、緩和ケアという言葉と一緒に「老人」という言葉で検索されているようですね。高齢者の緩和ケアを気にされている方もおられるのだと思います。それに応えようと、解説しました。はっきり言って、知っておいたほうが良いです。親御さんのことで急に決断が迫られたり……ということがありますしね。↓↓↓↓↓↓↓高齢者の緩和ケアを専門医が解説真剣に長生きするつもりならば最初に読んでください。後から読むと効果が薄いです(この本も早期からがベストです)。↓↓↓↓↓↓↓
便秘の新薬が次々に出ていますね。ちゃんと使い分けられることが重要です。合わない薬剤だと大変ですよ。吐き気が出たり、腹痛が出たり。そうならないようにチョイスすることが大切なのです。臨床家としての経験と勘をフルに働かせます。なお緩和ケア医は便秘薬に詳しいですよ。がん及びその治療は便秘や下痢が多い病態ですから、治療に手慣れており、熟練の緩和ケア医が得意とする分野です。昨年上げた記事をもう少し各薬の違いがわかるように加筆修正しました。↓↓↓↓↓↓↓アミ
「抗がん剤でだるいんです…」良く聞く症状ですね。「なぜか数日後に強くて…」そう、それには理由がありますね。「先生、良い薬ないんですか?」答えは……下記で解説です。↓↓↓↓↓↓↓抗がん剤治療中の副作用のだるさの時期と改善法真剣に長生きするつもりならば最初に読んでください。後から読むと効果が薄いです(この本も早期からがベストです)。↓↓↓↓↓↓↓1分でも長生きする健康術2000人の終末期患者を診療した医師が教える1,404円Amaz
「メタストロンって薬が使えなくなったみたいですね!」「ええ、そうですね」「先生、大丈夫なんですか?」「大丈夫?」「私、骨転移があるじゃないですか。メタストロンって骨転移に効くんですよね?なくなってしまったらどうしたら良いか……」「いや……大丈夫でしょうね」「えっ?」下記で解説しました。↓↓↓↓↓↓↓メタストロンなき後、骨転移痛をいかに緩和するか真剣に長生きするつもりならば最初に読んでください。後から読むと効果が薄いです(この本も早期か
本日11時メルマガを発行します。まだご登録されていらっしゃらない方はぜひご登録ください。★下記で登録をお待ちしております。メルマガでしか読めない情報を含みます。↓↓↓↓↓↓メルマガ登録はこちらからまたYahoo!で最新記事を書きました。実は潜在的なケースも含めれば年間100万人近い方に関係しているのではないかという「鎮静」について記しています。↓↓↓↓↓↓専門家すら抱える、緩和ケアが不十分だから「鎮静」が必要になるという誤解
リムパーザ。昨年発売された卵巣がんと乳がんに対する薬です。PARP阻害薬と言います。使っておられる方も多く拝見しており、ブログでも何度か取り上げています。オラパリブ(リムパーザ)・ルカパリブ・ニラパリブの効果リムパーザの副作用対策だるい・吐き気・下痢・胃痛副作用もあるのですが、意外にちゃんと対策されていないケースがあることは何度か紹介しています。さて今月。そのリムパーザが、膵臓癌にも奏効する可能性があるとの論文が出ました。遺伝子異常で薬が選