映画監督のジョエル・シュマッカーの訃報が届いた。わたしが見たこの人の映画は「フラットライナーズ」「フォーリング・ダウン」「依頼人」「評決のとき」「ヴェロニカ・ゲリン」「オペラ座の怪人」などである。作品歴を見てもわかる通り、医療もの、犯罪もの、法廷もの、人間ドラマ、ミュージカル映画と実に様々なジャンルの映画をそつなく作った監督である。節操ないと言えば節操がないのかもしれないが、映画監督とはまずは映画作りの職人であり、その監督ならではの作家性などは二の次であると考えるなら、シュマッカーはまさに筋金入