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こんばんは。今日は、四国・中国地方から関東甲信地方まで梅雨明けが発表されましたね。(気象庁HP2017年7月20日9時地上予想図より)今年の梅雨明け後の20日9時の予想図を見てみますと、どうも太平洋高気圧に日本列島が覆われるというものではなく、梅雨前線が衰退することによる梅雨明けのようです。四国沖には低気圧がみられますね。暖かく湿った空気が入り、大気の成層が不安定になりやすく、積乱雲の発達による、短時間強雨・落雷・突風が多い夏になりそうです。雷といえば、今日から気
こんばんは。今回で第47回試験・実技2の問題は最後となります。前回は仙台市東部の大雪注意報・大雪警報の発表基準に達すると予想される時間帯を考えてみました。今回はそれら以外にも他の注意報もしくは警報の発表が想定されます。さて何でしょう、というのが問題です。表の中にヒントがかくれていますよ。次回、一緒に考えてみたいと思います。問4(4)仙台市東部に対して大雪警報および大雪注意報以外に発表が想定される警報もしくは注意報の種類を答え,その根拠を20字程度で述べよ。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。問4(3)前回の3時間降雪量を求める問題の結果はこうなりました。この3時間降雪量の予想に基づいて、仙台市東部の大雪注意報(10cm/12時間)、大雪警報(20cm/12時間)のそれぞれの基準に達するとみられる時間帯を日付と一日の時間細分の用語で解答しなさい、というのが今回の問題です。大雪注意報・大雪警報とも12時間あたりの積雪量が基準となっていますので、いま3時間ごとに区切られている予想積雪量を4つ足して検討し
こんばんは。前回は与えられた雪水比を用いて、表の各降水量から降雪量を計算する問題でした。精神的に落ち着いている状況ですと、簡単な計算問題に感じても、試験の終盤の時間のない状況ですと慌ててしまいそうな、僕も受験時代に終盤のこんな感じの問題を経験しましたが、ちょっと「イラッ」としましたね。さて今回はその求めた各時間帯の予想降雪量に基づいて12時間降雪量を基準とする仙台市東部の大雪注意報・大雪警報に達すると予想される時間帯を日付と時間細分の用語で解答する問題です。問4(1)の復習も兼ねて一
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。問4(2)雪水比とは同じ地点で同じ期間に観測された降雪量の降水量に対する比率のことです。すなわち、雪水比=降雪量(cm)/降水量(mm)・・・①ということになります。ただ、雪水比は地上の気温によって変わってくるため、問題のように、-0.5℃~0.5℃で0.7、0.5℃~1℃で0.3として求めなさい、という指示になっています。問題では降雪量を求めますので、①式より降雪量(cm)=雪水比×降水量
こんばんは。今回は降水量の各時間帯の3時間降水量の予想から雪水比を用いて降雪量に換算する問題です。ここでは気温の幅によって異なる雪水比を用いて計算するという、言わば作業的な問題ですが、改めて「雪水比」とは何かということを含めて一緒に考えてみたいと思います。問4(2)仙台市東部における3時間ごとの降雪量(cm)を,小数第1位を四捨五入して整数値で見積もり,解答用紙の表の空欄に記入せよ。ただし,雪水比(cm/mm)は気温-0.5℃〜0.5℃で0.7,0.5℃〜1℃で0
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。問4(1)問題は表1から、仙台市東部の降水のピークの時間帯を1日の時間細分の用語で答えなさい、ということです。初期時刻は1月30日3時とあって、3時間降水量の最大はT=15~18の17mmですので、3時から15~18時間後の時間帯、すなわち18時~21時ということになります。(気象庁HP「1日の時間細分図(府県天気予報の場合)」より)この時間帯を一日の時間細分の用語で答えるわけなんですが、現在、天気予報で使用さ
こんばんは。実技2の問題も終盤になってきました。今回は府県天気予報で用いられている1日の時間細分の用語の問題です。ふだんの天気予報で「明け方」とか「昼過ぎ」などよく耳にする用語ですが、実は時間帯によって呼び方が決まっています。さてどのような時間細分になっているのか、問題を通して一緒に考えてみたいと思います。問4表1は30日3時を初期時刻とする仙台市東部の3時間ごとの気温と降水量を予想したガイダンス資料である。これを用いて以下の問いに答えよ。(1)
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。問3(2)前回の復習ですが、問3(1)の文を穴埋めを完成させますと、こうなりました。この事例では,寒冷前線の転移層を示す気温の逆転層が明瞭にみられることから,逆転層の上端が寒冷前線の転移層の上面に対応する。すなわち,3℃の等温線が示す逆転層の上端は(①900)hPa付近,6℃の等温線が示す逆転層の上端は(②925)hPa付近であることから,寒冷前線の転移層の上面はこれらの高さでそれぞれの等温線と交差する。
こんばんは。神戸関連のイベントをもう一つ、7月22日(土)・23日(日)に、神戸開港150年記念「海フェスタ神戸」のイベントで、あの海洋気象観測船「啓風丸」の一般公開があります。詳細はこちら→神戸開港150年記念「海フェスタ神戸」HP(2007年12月9日神戸ポートアイランド中埠頭での一般公開にて)啓風丸の一般公開は10年ほど前に一度見学したことがあって、それ以来一般公開があったかどうかは分かりませんが、多分10年ぶりと思います。なかなかない機会ですのでお出かけになられては
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。問3(1)まず、文の最初、「この事例では,寒冷前線の転移層を示す気温の逆転層が明瞭にみられることから,逆転層の上端が寒冷前線の転移層の上面に対応する。」とありますので、これに従って図9を見てみますと、3℃の等温線が示す逆転層の上端は下の枠内から選んで①(900)hPa付近、また6℃の等温線が示す逆転層の上端は同じく下の枠内から選んで②(925)hPa付近ということになります。この2点から、気温の逆転層の上端が示す寒冷
こんばんは。<2017年7月8日9時予想天気図(初期時刻2017年7月7日9時)気象庁天気図画像ファイル提供サービス(SUGDaSS)より>8日土曜日は九州北部地方・九州南部・中国地方では梅雨前線に伴う大雨が続く予想です。土砂災害や急な川の増水などによる被害がテレビで伝わってきていますが、これ以上被害が拡大しないことを願うばかりです。実は関西で50年前の昭和42年、六甲山系豪雨災害で神戸を中心に土砂災害などの大きな被害があった、ということをご存知でしょうか。その六
こんばんは。(気象庁HP防災情報より2017年7月5日20時50分)非常に心配しながら先ほどまでテレビで気象情報を視ていました。梅雨前線などの活発な停滞前線による猛烈な雨は、どこの地方、どこのお住まいの地域でも起こり得ます。僕も大雨特別警報が発表されるほどではありませんでしたが、ちょうど第42回試験の日だった2014年8月24日に住んでいる地域で猛烈な雨が続いて、大阪市内では弱い雨だったのになかなか家に帰れなかったことを思い出しました。幸い大事には至りませんでしたが、もしものと
こんばんは。僕の住む大阪では台風3号が通過していきましたが、みなさんのお住まいの地域は大丈夫でしたか?(気象庁HP2017年7月4日19時台風経路図より)これから接近・通過する地域では急に雨・風ともに強まりますので、低地の浸水や土砂災害、落雷、突風に警戒をお願いします。さて今回は850hPa気温および700hPa鉛直流の分布で2つの低気圧L1とL2の兆候が現れている、ということについて、850hPa気温分布と700hPa鉛直流分布に分けて一緒に考えてみたいと思いま
こんばんは。(気象庁HP2017年7月3日18時72時間台風経路図より)台風3号が4日の朝には九州地方にかなり接近して上陸する予想になっています。その後、中国・四国地方から近畿地方に進む見込みとなっています。また、台風からの非常に湿った空気により梅雨前線の活動も活発になると見込まれます。大雨による土砂災害や低い土地の浸水、川の増水、暴風、高波や落雷や竜巻などの突風に十分注意をお願いします。僕も明日は仕事なので、特に近畿ですと夕方に最接近する予想ですので、仕事が終わればまっすぐ帰宅
こんばんは。今回は、L1とL2の2つの低気圧が初めの状況からそれぞれどのように推移して12時間後の状況になると予想されるんでしょうか、という問題を一緒に考えてみたいと思います、その後の推移とは何かについては括弧書きで「移動方向、発達・衰弱等」とありますが、必ずこの情報を含めて書きなさい、という指示でもありヒントと捉えることもできます。今この記事を書いているときに、雷雲が通過していて、気象庁HPの高解像度降水ナウキャストを見ながら、発達するんだろうか衰弱するんだろうか、どの方向に
こんばんは。さあ、阪神の連敗が止まって梅雨明け(?)したところで、早速考えてみたいと思います。問2(3)①まず、問題では30日18時とありますので、図8(下)のT=9とある9時間予想図からL1・L2それぞれの地上低気圧中心の直上に予想される850hPa気温を読み取ることになります。L1は6℃の太破線より1本南側の破線で示されている等温線が北側に凸となっているところに最も近いと判断できます。1℃ごとに等温線が引かれていますので、7℃ということになります。L2では3
こんばんは。今日で6月も終わりですが、明日からの後半いいことがありますように頑張りましょう!!さて今回からは12時間後で予想されている2つの低気圧についての問題を一緒に考えてみたいと思います。今回の①は地上低気圧の中心の直上にある850hPaの気温の読み取り、②は2つの低気圧が初期時刻ではどんな状況でその後どう推移していく予想か、③は初期時刻の850hPa気温・風と700hPaの鉛直流の図から2つの低気圧が予想される兆候が見られるが何か、という構成になっています。問2
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。問2(2)③まず、図5(上)より、500hPaの強風軸は北側を正渦度、南側を負の渦度とする渦度0線に対応していますので、この付近の等高度線の高さを読み取りますと、5460mであることがわかります。次に、低気圧が24時間後の31日9時にはすでに閉塞し始めていると予想されている理由を図4と図5を使って地上低気圧と500hPa強風軸の位置関係の観点から考えてみます。初期時刻に四国沖にある地上低気圧の中心は、図4では房
こんばんは。今回は低気圧が24時間後には閉塞すると予想される理由を低気圧の位置と強風軸との関連で解答する問題を一緒に考えてみたいと思います。問2(2)③低気圧は,31日9時にはすでに閉塞を開始していると予想される。その理由を,500hPa面の強風軸と関連づけて30字程度で述べよ。また,31日9時において,低気圧に関係する500hPa面の強風軸に最も近い等高度線の値を答えよ。※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの許可を頂いて
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。まず、今回の問題文に沿って解答へのポイントを整理してみます。①で選択した時間帯は前回に考察しました通り、イの30日21時~31日9時であることがわかりました。この時間帯に低気圧の急速な発達が予想される理由を述べるのですが、その際の条件としての一つ目は、「問2(1)で考察したトラフAもしくはトラフBと関連づけ、」とあることです。問2(1)で低気圧の発達に寄与すると予想されるのはトラフBであることが既にわかっていますので、
こんばんは。前回の問題では低気圧が12時間で最も発達した時間帯を明らかにしました。今回はその急発達すると予想される理由を、この結果と問2(1)の考察を踏まえて渦度の移流での観点と、温度の移流の観点の2点について述べなさい。という問題です。なかなかどのようにまとめたらいいか、実際の試験で解答に苦労された方が多かったのではないかと想像しますが、いかがだったでしょうか。一緒に考えてみたいと思います。問2(2)②①で選択した時間帯に低気圧の急速な発達が予想される理由を,問
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。問2(2)①図4地上気圧・降水量・風12時間予想図(中)実線:気圧(hPa),破線:予想時刻前12時間降水量(mm)矢羽:風向・風速(ノット)(短矢羽:5ノット,長矢羽:10ノット,旗矢羽:50ノット)図5地上気圧・降水量・風24時間予想図(中)実線:気圧(hPa),破線:予想時刻前12時間降水量(mm)矢羽:風向・風速(ノット)(短矢羽:5ノット,長矢羽:10ノット,旗矢羽:50ノット
こんばんは。今回は48時間後までに急発達することが予想される低気圧について、選択肢に示されている各時間帯で最も急発達する時間帯を選んで、その気圧降下量を解答する問題です。各図の中心気圧を読み取っていけばわかる作業的な問題ですが、解答の際の注意点があります。わかりますか?次回、一緒に考えてみたいと思います。問2(2)図7(中)で北海道の東海上に予想される発達した低気圧について,以下の問いに答えよ。①低気圧の発達が最も急速に進む時間帯を,次のア〜エから一つ選び
こんばんは。今回の問題は初期時刻に日本海にある1016hPaの低気圧に対するトラフBの位置関係の変化を、初期時刻~12時間後と12時間後~24時間後に時間帯を分けて、かつトラフの低気圧の発達への寄与の有無を答えなさい。という前回のトラフAのときよりも複雑な設問になっています。例えば、僕が実技の勉強を始めたばかりの頃はこのような設問でも一つ一つに対応することで精いっぱいで時間もかかってました。しかも答えが全然違ったりして。でも、だんだん勉強量が充実して問題の演習に慣れてきます
こんばんは。前回はトラフAについて四国沖の低気圧に対して位置関係がどう変化して、低気圧の発達に寄与するかどうかを考えました。今回は、トラフBについて日本海にある低気圧に対して位置関係がどう変化する予想なのかを、初期時刻~12時間後と12時間後~24時間後に分け、またそれぞれの時間帯にトラフが低気圧の発達に寄与するかどうか、という問題です。少し前回より複雑な設問ですが、今回も一緒に考えてみたいと思います。問2(1)③初期時刻から24時間後にかけて日本海に存在す
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。問2(1)②まず、初期時刻の四国沖の低気圧とトラフAとの位置関係を見てみます。トラフAの位置は低気圧の少し西、瀬戸内海から日向灘付近にあることがわかります。初期時刻の状況と、前回の①の解答を頭において、今度は図4の(上)と(中)を見てみます。低気圧の中心位置は、房総半島の沖のL1と三陸沖のL2であるのに対して、①の解答より、トラフAはその東側に位置していることがわかります。つまり、この12時間の間に、
こんばんは。今日から、第48回気象予報士試験の受験申請が始まりました。期間は7月7日(金)、つまり七夕までと覚えておきますと、出し忘れはないと思います。さあ、申請期間に入りますと気合が入ってきたのではないでしょうか。がんばっていきましょう!!さて今回は、前回のAとBのトラフそれぞれの12時間後の位置を求めた問題の結果を受け、このうちのトラフAについて、初期時刻で四国沖にある低気圧との位置関係の変化と、低気圧の発達への寄与があるのでしょうか、ないのでしょうか。という問題について一
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。(1)①(トラフA)まず、初期時刻の図2(上)を見てみます。500hPa高度・渦度解析図または予想図の等高度線の間隔は実線は60mごと、太実線は300mごとに引かれていることを踏まえますと、トラフAの北端は5520m付近、南端は5640mより少し南まで引かれています。またこの付近には最大+85×10-6/sの正渦度の極大を伴っています。ただ、初期時刻の時点でトラフの曲率は小さく、今後さらにトラフが浅まるかもしれない場合にこ
こんばんは。今回からは初期時刻(1月30日9時)の500hPa高度・渦度解析図に記されているAとBの2つのトラフが12時間後の予想でどこへ移動しているかという推移と、その次に2つのトラフの推移が四国沖の低気圧の発達にどのように関わっていくのかという問題について一緒に考えていきたいと思います。まず最初は、2つのトラフの12時間後の推移について考えてみましょう。問2図4〜図7は30日9時を初期時刻とする12,24,36,48時間予想資料,図8は同じ初期時刻の