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こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。第44回試験・専門知識(a)(阿保敏広2006『高層気象観測業務の解説(改訂版)』(財)気象業務支援センターより作成)対流圏界面の定義の理解が問われています。対流圏界面の定義は世界気象機関(WMO)により、「高度が500hPa以上の高さであり、ある面の気温減率が2.0℃/kmまたはそれ以下に下がりその面から2km高い範囲内のすべての気温減率が2℃/kmを超えない層の最下面。」と定義されています。つまり、気温減率が1kmに
こんばんは。今回の専門知識は、ラジオゾンデによる高層気象観測についての問題です。対流圏界面の定義、ジェット気流、気温の逆転の成因などについて次回、一緒に考えてみたいと思います。第44回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。20日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第44回試験・一般知識(a)災害対策基本法(発見者の通報義務等)第54条第1項災害が発生するおそれがある異常な現象を発見した者は、遅滞なく、その旨を市町村長又は警察官若しくは海上保安官に通報しなければならない。第2項何人も、前項の通報が最も迅速に到達するように協力しなければならない。第3項第1項の通報を受けた警察官又は海上保安官は、その旨をすみやかに市町村長に通報しなければならない。第4項第1項又は前項
こんばんは。今回の一般知識は、第44回試験・一般知識・問15から、気象庁以外の機関による災害対応についての問題です。いよいよ、試験まであと4日と、残された時間が少なくなりましたが、一般知識では特に15問中4問を占める気象法規、専門知識では、予報精度の評価や防災気象情報と確実に得点できるところの取りこぼしのないように何度も確認しましょう。また、猛暑の日が続いていますので体調にも気を付けて、あと少しです。最後までがんばりましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第44回試
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第44回試験・専門知識(気象庁HP:知識・解説>台風について>台風の強さと大きさより)(a)まず、台風の大きさは、表にありますように台風に伴う強風域のおおきさ、すなわち、本文にあります通り、平均風速が15m/s以上の領域の半径によって分類されます。また、地形の影響で平均風速15m/sの半径が非対称となる場合はその平均値で分類されます。したがって、本文の内容は正しいということになります。(b)次に、台風の大き
こんばんは。今回の専門知識は、防災気象情報から台風の強さと大きさについての問題です。専門知識の問題の範疇だけでなく、実技試験でもよく問われる内容ですので、試験前にしっかり整理しておきましょう。次回一緒に考えてみたいと思います。第44回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。15日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第40回試験・一般知識(a)(気象予報士に行わせなければならない業務)第19条の3第17条の規定により許可を受けた者は、当該予報業務のうち現象の予想については、気象予報士に行わせなければならない。(罰則)第46条次の各号の一に該当する者は、五十万円以下の罰金に処する。(中略)第4号第十九条の三の規定に違反して気象予報士以外の者に現象の予想を行わせた者予報業務の許可事業者が、気象予報士以外の者に現象の
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第44回試験・専門知識(三重大学・北海道大学・新潟大学2018「⽇本の異常気象が遠く南極に関係がある―北極振動と南極振動が⼀緒に変動していることを発⾒―」新潟大学HPより)(a)まず、北極振動とはどういう現象なのか、わかりやすい図が新潟大学HPにあったので挙げてみました。北極振動とは、下線部の通りですが、北極域と中緯度域の気圧の平年差が逆符号となる偏差パターンのことをいいます。つまり、図の左側のように、北極域で
こんばんは。今回の専門知識は長期予報から北極振動に関する問題です。北極振動とは何か、問題文にある下線部の正誤を検討しながら次回、一緒に考えてみたいと思います。第44回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。11日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回の専門知識は、予報精度の評価からの問題です。ある地域の1ヶ月間の、毎日の降水の有無に関する予報と実況をとりまとめた分割表に基づいて、「降水の有無」の適中率、「降水あり」の見逃し率、「降水あり」のスレットスコアの正しい気象組み合わせを求めてみましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第43回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。3日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第44回試験・一般知識まず、問題文中の「空気と水が平衡状態に達しており、」とはどういうことか考えてみます。平衡状態であるということは、一つは、空気の温度と水の温度が平衡である、すなわちバランスを取っている、同じであることを意味し、もう一つは空気が水蒸気で飽和している状態である、ということを意味しています。これを踏まえて、(a)から考えてみることにします。(a)水蒸気圧先ほど「空気が水蒸気で飽和している状態である。」と述
こんばんは。今回の一般知識は、大気の熱力学から、密閉した3つの断熱容器内の水蒸気圧、露点温度、混合比を比較する内容の問題です。この問題を解くヒントは「空気と水が平衡状態に達している」ということです。各要素の大小関係はどう導かれるか、次回一緒に考えてみたいと思います。第44回試験・一般知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。8月1日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第44回試験・専門知識今回は、発達中の温帯低気圧の時間経過に伴う構造の変化について、ある日の12時、21時、翌日の6時における気象衛星赤外画像、850hPa気温解析図、500hPa高度解析図が与えられいて、その中で21時に該当する組み合わせはどれかという内容です。気象衛星赤外画像、850hPa気温解析図、500hPa高度解析図の順に見てみましょう。(気象衛星赤外画像)発達中の低気圧における主な着目点は「バルジ」と「フ
こんばんは。今回の専門知識は、温帯低気圧から、発達中の温帯低気圧の時間経過に伴う構造の変化についての問題です。ある日の12時、21時、翌日の6時における気象衛星赤外画像、850hPa気温解析図、500hPa高度解析図が与えられその中で21時に該当する組み合わせはどれかという内容です。次回一緒に考えてみたいと思います。第44回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。26日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第44回試験・一般知識まず、(a)、(b)、(c)の図の中で、一番わかりやすいのは、相対的に極域の気温が最も高い(c)でこの半球が夏であることを示していると考えられます。そこで、選択肢を見ますと、この中で夏は「北半球の7月」しかありませんので、(c)は「北半球の7月」ということになり、この時点で①か③に絞られることになります。あとの(a)、(b)が北・南いずれかの冬半球の気温分布の特徴を表わしているわけですが、(b)の極
こんばんは。今回の一般知識は、中層大気の運動から、成層圏における夏冬の月平均気温分布についての問題です。(a)~(c)の3つの気温分布のパターンから北半球の1月、北半球の7月、南半球の7月のどれが当てはまるか、それぞれの特徴に着目しながら、次回一緒に考えてみたいと思います。第44回試験・一般知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。24日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第44回試験・専門知識(気象庁HP:報道発表令和元年12月以降の高温と少雪の状況について(速報)地球環境・海洋部2020.01.24より)(a)「北極振動」とは、海面気圧の平年値からの差(偏差)に見られる大規模なパターンの一つで、北極域と中緯度域の間が逆符号となるほぼ同心円状の偏差パターンのことをいいます。北極域の海面気圧が平年より低く、中緯度域の海面気圧が平年より高い場合を「正の北極振動」(上図の左
こんばんは。今回の専門知識は長期予報から北極振動の問題です。問題では北極振動の内容について述べた文中の下線部の正誤について問われているのですが、日本付近の天候にどんな影響を及ぼすか、問題を解きながら次回一緒に考えてみたいと思います。第44回試験・専門知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。25日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第44回試験・一般知識設問では、一般気象学p128の「全球平均した地球のエネルギー収支」の図を図示されていませんが、入射する太陽放射342Wm-2を100%とした場合、どこにどの程度反射して、どこにどの程度吸収されるか、その内訳についての理解が問われています。(a)(b)(a)は雲・エーロゾル・大気による反射と散乱により宇宙空間に戻る、となっており、(b)では地表面における反射により宇宙空間に戻る、とあります。地球に入射する太
こんばんは。今回の一般知識は大気における放射から、地球に入射した太陽放射エネルギーの反射と吸収に関する問題です。一般気象学p128の図において、地球に入射する太陽放射がどこへどれだけ反射や吸収されていくのかその行方の割合の理解が求められています。次回一緒に考えてみたいと思います。第44回試験・一般知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。23日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第44回試験・一般知識【気象衛星赤外画像】まず、赤外画像から検討してみます。低気圧が発達する過程において、着目すべき点は、低気圧に伴う雲域の北縁にあるバルジの曲率、もう一つは中心付近に見られる寒気に伴う雲の2点です。バルジとは、対流圏下層で南から暖かく湿った空気が大量に流れ込んで、それが上昇することによって形成される極側に膨らんだ厚い雲域の状態のことで、曲率が大きくなるほど低気圧が発達していることを示唆します。
こんばんは。今回は、専門知識の問題より、低気圧が発達する経過についてある日の12時・21時・翌日6時の気象衛星赤外画像・850hPa気温解析図・500hPa高度解析図が3枚ずつあり、このうち21時にあたるものの組み合わせを求める設問について、次回一緒に考えてみたいと思います。第44回試験・一般知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。12日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第44回試験・専門知識(a)問題文にあります通り、朝鮮半島の東岸から山陰沖を経て北陸に達する帯状の雲域に着目します。さらに本文では、「この帯状の雲域は積雲や積乱雲からできていて、西高東低の冬型の気圧配置の時に発生し」とあります。このように、冬型の気圧配置が強まったときに、日本海上に北西季節風が収束して、積雲や積乱雲から構成される帯状の雲域となって現れる収束帯のことを、「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」とよんでいます
こんばんは。今回は、気象衛星画像から1月のある日に観測された可視画像に見られる、朝鮮半島の東岸から山陰沖を経て北陸に達する帯状の特徴的な雲域についての穴埋めしていく問題を次回一緒に考えてみたいと思います。第44回試験・専門知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの許可を頂いて使用しています。11日分の考察編は次回更新の予定です。