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これもやはりオットに勧められて読むことになった。タイトルの第四間氷期って何だろうと思った。氷河期と氷河期の間の、気温の高い時期で、今は第四間氷期のようである。この小説は、その時期の終末期を未来として想定した一種のSFである。安部公房は科学者的小説家なのだ。すごい内容なのでメモる。主人公の勝見博士は予言機械を開発している。ソビエトでは既に開発されており、世界的に物議をかもしている。日本では、それが政治問題に結びつかぬよう、私的な一人間の未来の予言をすることとなり、博士と助手はモデルを探し
新潟今時書店ブックオーナーの本の森です。お立ち寄りいただきありがとうございます^_^第四間氷期安部公房本の旅をしている気分です。今時書店、中村家の書棚さんがもうすぐの卒業なので、中村家さんの書棚から一冊購入しました。正直、お父さんの書棚で古びた本の趣き満載で、普通なら買わなかったと思う。ページをめぐる毎に、驚くほど紙が茶色いわけです。綺麗好きな潔癖症の人は、ここまで古びた本は読まんでしょうな。私は結構、平気。でもねこれが面白い。DXやらAIやらの今の時代にピッタリ。
<小松左京、スピレイン、安部公房>682.「果しなき流れの果に」小松左京長編石川喬司:解説早川文庫巨大な剣竜や爬虫類がいた六千万年も前の中生代の岩層から、奇妙な砂時計が発見された。その砂は、いくら落ちても減らず、上から下へ間断なく砂がこぼれおちて、四次元の不思議な世界を作り出していた。常識では考えられない超科学的現象……!さらに不可解な事件が起きた。この出土品の発見場所の古墳へ出向いていた関係者が、次々と行方不明となり、変死を遂げて
2020-4-27(月)おはようございます。新しい週の始まりです。薄曇りですが暖かです。。洗濯中。。今日はそのに干しましょう。淡々と、日々を過ごす。。このブログも。どこか葛藤みたいなものあるのだけれど。朝、せっせと弾き語りサイトヘの楽曲報告。。リストから選ぶだけなのでそれほど苦ではないのですが時々困ることが。洋楽を日本人が邦題で唄っている場合、その原曲のタイトルを探し出すのに苦労。渚
進化はすばらしい。突然変異と適応淘汰。しかし進化において突然などあろうか。進化は、数万年、数百万年のスパンで成り立つ自然現象だ。百万年など、まだまだ淘汰の初期と言える。ヒトも、まだまだこれから進化する。行ってみれば今のヒトは、突然変異の真っ最中だ。淘汰されるか、生き延びるのか。また大絶滅も来るだろう。しかし、その様相は、粗解っている。それに対応すれば生き残れる。「第四間氷期」で安部公房も書いている。さあ、みんなで突然変異しよう!大絶滅の後の、ニッチは天国なのだ。
未来を予測するという「予言機械」予言機械を巡って起こる事件の数々そして、予言機械は現在と断絶した未来を語り始める第四間氷期(1959)◆作者安部公房(1924~1993)◆出版新潮文庫(1970)第四間氷期最初に「予言機械」というものが出てきます。これは電子計算機(コンピューター)のプログラムに様々なデータを与えることによって、未来を予測しようとするものです。ソ連ではすでに予言機「モスクワ1号」と「モスクワ2号」が作られており、天気予報から始めて、