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【鉱物言葉集】稲葉真弓「石に映る影」より石に関する言葉石の愛称は「ニコ」私が名付けた。稲葉真弓「石に映る影」(『砂の肖像』所収、p. 7)主人公「私」は、石を集める趣味を持つ。集めるのは宝石ではなく、河原にあるようなありふれた石だ。ある日、その趣味を知る友人から「水入り瑪瑙」が届く。のちに、「私」はこの石に名前をつける。その名前は「ニコ」かつて出会ったKという女性が何気なく口にした名前だ。(ニコ:実在したモデル、歌手、女優。本名はクリスタ・バフゲン。)瑪
この夏は本をかなり読みました毎週、図書館で3〜5冊ほど借りてました読みたい本があるわけでもなく図書館で本のタイトルだけを見ながらこれ面白そう!と思ったのを手当たり次第に当然、ハズレもあるわけですが思わずステキな本に出会うことも先週借りた稲葉真弓さん著の「砂の肖像」もその一つ稲葉真弓さんがどのような作家なのかどんな本を書くのかまったく前知識なく最初の数行を読んだだけでなんか面白そう、と借りて読み始めたのですがまず、すの文章の美しさに感服しましたこういう品
4月27日、平塚八幡山の洋館にて、朗読TAMATE箱、無事に終了いたしました!稲葉葉です。会場の八幡山の洋館。バラは、まだ咲いていないものが多かったですが、新緑の中の洋館も、いいものです。準備中実は私、このとき、プロジェクターにうまく画像を送れなくて、めちゃくちゃ焦ってますいつもの切り株でお出迎え。GWの初日にもかかわらず、今回もたくさんのお客様に来ていただきましたまずは恒例の、2人読み今回は先日のリーディングライブでやった、三浦しをん作お江戸に咲
『猫に満ちる日』を読んで猫が亡くなった後、著者がどう生きられたのかが気になり、読んでみたいと思った本。著者、稲葉真弓さんの遺作でもあります。『少し湿った場所』(2014/10/20発行)2014年8月、著者は最期にあとがきをつづり、逝った。猫との暮らし、住んだ町、故郷、思い出の本、四季の手ざわり、そして、半島のこと…。その全人生をふりかえる単行本未収録エッセイ集。日本語がとても美しいと思いました。そのものに対しての、細やかで丁寧な観察力とでもいうの
11月の中頃でしたが、『猫に満ちる日』を読みました。(1998/7/25発行)これも、”猫の本”に魅せられた私にいかがですか?って、ネットからお誘いがきた本。男とは暮らせなかった女が猫だけをみつめいとおしみやすらぎの時を共有した7千日深夜、仕事から帰る私を、猫はいつも玄関の扉のところで待っていた。闇の中にひっそりとうずくまっている猫を見るたびに、私の心はしなびた袋から弾力のある柔らかな袋へと回復していく。夜気で冷えた体を抱けば、頬や首に触れる毛の1本1本から、
今日から二週間の読書週間が始まるけれど、この数年自分はその日の気分で面白かった本をあげていたけれど、今年は引っ越し準備やら何やらで今年するかどうか悩んだけれど、今年が最後になるかもしれないこともあって、とりあえず出きる範囲で…そのため今年は例年以上にあまり書けないと思う…そして毎年最初に書くことだけれども、選ぶ本はその日の気分で手元にあるもの、そしてライトノベルだけでなくアダルト系ライトノベル(ジュブナイルポルノ)からも選択する…さてさて今年最初はライトノベル特別枠つまりジュヴナイ
最近読んだ本です。「さよならのポスト」稲葉真弓平凡社稲葉さんの本を読むのは2冊目。こちらは絵入りで、子供向きのようです。さよならのポストAmazon(アマゾン)2,715〜12,000円
📩◾️『エンドレス・ワルツ』(稲葉真弓/河出書房新社)*なんの防具もない剥き出しの神経が世間に触れて、絶えずヒリヒリと震えている感覚の主人公の女性・鈴木いづみの姿体がリアルに描かれている。ある朝、公園のベンチに座る男と出会う。その時はまだ、彼が「破壊的な音を出す」今評判のジャズのアルトサックス🎷奏者であること、川崎で有名な不良であったこと、さらには、自分の将来の夫となることなどは、当然ながら、全く知らなかった。彼女は初めて彼と出会ったとき、こう思う。《私は太いズボンよりも細い👖
最近、図書館で借りてきた本で、最後まで読む気にならないものが多い。昔は、途中まで読むと、もう少し読み進めば面白くなるかもしれないと思って読むことが多かったのですが、それで面白くなるのはごくわずか、と経験して、最近は途中でさっさと辞めることにしています。私の場合、読書の魅力はストーリーよりも文体であることが多いので、文章に引っかかると、読み続ける気がしないことが多い。この本はそんな心配は全くなく、文章の手練れてという感じでした。「猫に満ちる日」稲葉真弓講談社知らない名前だったので、若
2月1日水曜日〜その46時から7時まで二度寝。『ひとびとの精神史第5巻万博と沖縄返還−1970年前後』〜1「三島由紀夫−魂を失った未来への反乱」を読む。P34、三島事件について、鈴木邦男さんは思いの丈を記しておられる。(写真)地下資料室の棚に有る『三島由紀夫の家』撮影−篠山紀信(H7年11月10日美術出版社)。その奥付には、翌年の2月10日付、産経新聞・朝刊の書評「稲葉真弓が読む」を貼っています。
今日は、朗読ユニット「ことばうむ」主催の朗読会にゲスト出演させていただきました場所は、平塚の八幡山の洋館ここは、旧横浜ゴム平塚製造所記念館。色とりどりのバラの花が咲いている庭園にピンク色の洋館がそびえ立ち、とても夢のある建物でした春には、もっと沢山のバラが咲き、カメラを片手にいらっしゃる方も多いのではないかと思います。今日は、この素敵な洋館で朗読させていただきました❣️読んだお話は稲葉真弓・作「おばあさんの桜餅」これは、医療系の雑誌に掲載されていた短編18話を1冊に
空の青さは、今ここを離れて天空に生きる人の息遣いを感じます。試論集『十三人の詩徒』(七月堂)より、12人目の詩徒、詩人の生と言葉へ思いをはせます。稲葉真弓、「ひとひらの姿」をご紹介。▶稲葉真弓(いなばまゆみ/1950~2014)愛知県生まれ。詩人、小説家。初期の代表作、サックス奏者の阿部薫と、作家、鈴木いづみの半生をモチーフとした『エンドレスワルツ』は映画化され、話題になりました。小説世界の充実と共に、生前最後の出版となった詩集『連作・志摩ひ
こんにちは♪久しぶりに本を読みました。「ミーのいない朝」なぜか父親が貸してくれました。この表紙とタイトルだけで内容が想像できてしまい、なかなか読み始めることができませんでしたその想像通り、作者である稲葉真弓さんと飼い猫ミーの20年近くにおよぶ出会いと別れを書いた作品です。回想しながら書かれているので、途中からもう涙腺が緩んでしまい・・・・最後は号泣でした本の中のミーは武蔵野の自然豊かな土地で暮らし、自由に外と家の中を行き来して暮らしていた時期があ
2020年8月12日、倉田悠子『黒猫館・続黒猫館』(星海社)を読み終えた。元はといえば、新聞記事で知った情報である。1980~90年代に「くりいむレモン」という美少女アニメシリーズが人気を博したという。その内の一つ、「黒猫館」は倉田悠子氏によりノベライズされた(富士見書房から)。アニメ作品の小説化の初期事例とされるようだ。「倉田悠子」というのは作家・稲葉真弓氏(1950~2014)の別名義である。死の直前に「倉田悠子」だったことを公表したようだ。その『黒猫館』が星海社F
鈴木いづみ作品にふれて、若松孝二監督の「エンドレス・ワルツ」を思い出し、原作本が読みたくなり、稲葉真弓さんの著書を初めて読んだ。稲葉さんの作品にもっと触れたいと思い目についたのがこの本である。猫に満ちる日Amazon(アマゾン)295,018〜298,258円たまらなく猫が愛おしくなる!自分がこれまでに飼ったり、出会った猫たちを思い出してしまう😢私は猫の気持ちなど、何もわかっていなかったことに気が付かされる。今は9才の雌猫と同居している。稲葉さ
ドリアン助川「新宿の猫」を読み、新宿ゴールデン街にたくさんの猫がいたことが、懐かしく思いだし、散歩道を都電が走っていた時代を映す、寺山修司監督作品「書を捨てよ街に出よう」が観たくなり、女医役で出演している鈴木いづみ作品が読みたくなる。鈴木いづみセカンド・コレクション〈2〉SF集ぜったい退屈Amazon(アマゾン)405〜6,636円絶筆となった作品が読みたく購入してあった本を読む。鈴木いづみ追悼写真集を読み直す。絶縁している私の実兄は当時、漫画家であったが
今日はクリスマスでしたが今年は平日ですしケーキも買わず特別なことはしませんでした。お正月も特に予定もなく…猫たちとおうちでぬくぬく過ごす予定です。ここ数年読書というものをほとんどしてなかったのですが最近少し本を読んだりしています。たまたま図書館で目に入った稲葉真弓さんの「ミィのいない朝」偶然助けた子猫と作者の20年間の生活を綴ったエッセイ。猫飼いエピソードのたくさん詰まった一冊でとても共感しながら読ませていただきました。改めて我が家の猫たちと日々もっと触れ
昨夜、発刊されたばかりの詩人の聲叢書、第8巻、菊田守詩集『生きるよろこびの聲』を手にしました。ページを開くと、「かなかな…」と柔らかな菊田さんの聲が響いてきます。夏の空を見上げながら、遺された詩のことばを、ひとつひとつ辿っています。・詩人の聲叢書第6巻稲葉真弓選詩集『さようならは、やめときましょう』(響文社、定価1000円税別)・詩人の聲叢書第8巻菊田守詩集『生きるよろこびの聲』(響文社、定価1000円税別)☆お買い求めは下記より、どうぞ宜しくお願い致します☆
暦の上では立秋を迎えましたが、まだまだ太陽がまぶしい季節です。今日は、新たなお知らせです。ProjetLaVoixdesPoètes詩人の聲叢書、第6巻として、稲葉真弓選詩集『さようならは、やめときましょう』(響文社本体価格1,000円/税込み価格1,080円)が刊行されました。稲葉さんが天へ旅立ったのは、2014年8月30日。5年の歳月が流れ、まもなく命日が訪れます。第一詩集『ほろびの音』(七月堂)、第二詩集『夜明けの桃』(河出書房新社)、第
昨日3月11日、この日付を再び瞳に刻みました。震災から8年。瞬く間の月日の流れを見つめると、一瞬に、永遠を見た詩人の詩と聲を思い出します。2014年8月30日に天へ旅立った、詩人で作家の稲葉真弓さん。お誕生日は、3月8日。その三日後の震える日々を、稲葉さんは、真摯に詩のことばとして綴りました。まもなく、ProjetLaVoixdesPoètes詩人の聲叢書、第6巻として、選詩集『さようならは、やめときましょう』(響文社)が刊行されます。私は、詩人の聲叢
亡き家猫『ミーちゃん』と同じ名前に興味を持ち選んだ本最初に出会った場所から亡くなるまでの猫との関わりが書かれている。作家であり詩人の目から見るとそう見えるんだ・・・・と感心しながら見た。読みながら最後のだんだん弱っていくところは亡きミーちゃんを思い出して涙があふれた。意外な接点があり驚いている。稲葉真弓さんは2014年に肝臓癌で逝去されている。代表作に『エンドレスワルツ』があるがこれは女優鈴木いずみとサックス奏者阿部薫の実名小
著作権の申請はいつも気が重くなりますが、今年も早々に申請してたのが2件ありました。それが意外に長引き、お天気でいうと曇り状態がずっと続いていました☁️しかし、やっと晴れマークになりホッとしています。☀️そのうちの1件を紹介させてください。今月20日(火)国際芸術連盟主催で「ティアラこうとう小ホール」で、稲葉真弓さんの「おばあさんの桜餅」を朗読します。稲葉真弓さんは、4年前64歳で亡くなられていますが、心に響く作品を沢山残しています。猫が大好きで猫との出会いから別れを書いた
名古屋市東区の文化のみち「二葉館」にて大正ロマンを堪能しているはもたろう2階の洋館部分には4つの部屋があって、郷土ゆかりの文学資料が展示されているそうだよはもたろう「これは一体誰の書斎なんだ?」ハモさんは、城山三郎さんって知ってるかなはもたろう「『男子の本懐』城山さんって、名古屋出身だったんのか!?」同じ名古屋市の市政資料館では「官僚たちの夏」のロケが行われたそうだよはもたろう「俺はこの人の硬派な感じが、キライじゃないぜ」ハモさんって、ホント年齢不詳だよね
明日10月18日(火)、横浜美術館レクチャーホールで開催される朗読会に出演いたします。今回、お話しをいただき急遽出演させていただくことになりました作品は、稲葉真弓の「唇に小さな春を」を朗読します初めて読む作品ですが、胸がキュンとするお話しです少年は走り続けます。おばあちゃんの為に・・・そして、おばあちゃんの大切な物を届けますが・・・少年のひたむきさや、おばあちゃんの大事なものが届けられたとき、キュンとしてしまいます。その、少年の気持ちや、お母さんの気持ちをうまく伝
1995年の日本映画です。監督は若松孝二さん。原作は第31回女流文学賞を受賞した稲葉真弓先生の同名小説で、実話です。わずか29歳で逝去した実在の天才的サックスプレイヤー阿部薫と、ポルノ女優でありエキセントリックな小説で一部の熱狂的な支持を得ていた鈴木いづみの過激な愛憎を描いた作品です。学生運動の盛んな70年代の新宿ゴールデン街のバー。サックスの天才を自称する薫(町田町蔵、現在は町田康)は、いづみ(広田玲央名)に一目惚れ。強引にいづみのアパートに転がり込んで来てしまう。二人は酒とクス