ブログ記事22件
漫画ベルセルクを読んでから概略でも知れたらと古代ギリシャ世界から現代社会までにおける悪魔の歴史種村季弘(スエヒロ)さんの【悪魔礼讃】西欧における悪魔のはじまりはギリシャ時代のお酒の神様だと言われているけどギリシャ当時にはソレ以降の悪魔がもってる陰湿で悍ましい感じはほぼ無いギリシャやローマの地域性だったとは言い難い主神ゼウスが特大級な多淫奔放なのが大きいのかもトップが何もかもやらかしながらも帝国全土に繁栄をもたらしている悪魔に頼る必要がほぼ無いでもキリスト教が
H.v.クライストの短編『チリの地震』読了。チリの地震---クライスト短篇集(KAWADEルネサンス/河出文庫)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}十七世紀、チリの首都サンチャゴで引き裂かれたままそれぞれ最後の時をむかえようとしていた男女がいた…絶後の名品「チリの地震」他、天災/人災を背景にした完璧な文体と構成による鏤骨の作品群、復活。正しく完璧な作品、というべきだろう。凡百の作家ならこれに余計な修飾や描写などをごてごてとつけそうだが
「ヨーロッパの文学的地平線は、十九世紀初頭の数十年間、しだいに暗黒に閉ざされはじめる。革命(※)の息吹は新世界と旧世界の頭上をともに過ぎさり、啓蒙主義の諸理論はその実効的な本質を問いただされていた。ブルジョアジーは社会的優位を闘い取ってはいたが、理想の女神の祭壇はすでに暗黒な血の色にそまっていた。いち早くみずからの新しい社会的経済的自由に適応した、この変革の主体たるブルジョアジーは、その権利をなかばしか享受していなかった。彼らは処理の権能において獲得したものを自己意識において失ったのである。
『雨の日はソファで散歩』(種村季弘/ちくま文庫/2010年7月10日初版)種村の遺著である。落穂拾い的な本ではなく、きちんと本人が編集した最後の著書という意味。単行本は2005年に出ているのだから、没後20年ほどになるわけだ。タイトルが種村らしくないし、クラフト・エヴィング商會のカバーも晩年の著者の作風とは違和感がある。心配しながら読みはじめたが、杞憂に終わったようだ。長短あわせて50編、どれをとってもどこかに発見があるエッセイで、しかも晩年様式の融通無碍の筆致ですすんで行くから、しだいに
昨日も休日でした☆海老名図書館までウォーキング🚶しました…今日は仕事です…主人は朝方から、サーフィン🏄旅行に出発しました☆ムスコは、オールで池袋🎳仕事終わって、本厚木駅ベローチェ☆面白い!知らなかった画家達…勿論、大好きなアーティストも続々…種村季弘さん、間違い無いです☆夜デザート☆
昨日、渋谷から戻ってきて地元の本屋に立ち寄ると、いつものように店の前のスペースにいくつもワゴンが並んでいた。ふだんは文具、おもちゃなどの小物類を販売しているのだけれど、この日そこにあったのは古本だった!もう夕刻で、直接照明があたらない暗がりのなか、書店からもれてくる光を頼りに、そこに並んだ古本を検分していくと、意外な収穫があった。ひとつは、野田昌宏の『愛しのワンダーランドスペース・オペラの読み方』(300円)。日本SF草創期から長く、海外SFの紹介、翻訳、創作活動を続け、膨大なア
今日から始まった新橋古書市。所用と兼ねて行ったのだが、あいにく小雨が降り続いている。テントを架けて、全面営業とはいかなかったが充分満足。用を足す前と足してからと二度足を運び、以下の書を購入。魔術的リアリズムーメランコリーの芸術種村季弘著パルコ出版フェリーニ「私は映画だ」フィルムアート社キャサリン・ヘプバーンアン・エドワーズ著文芸春秋ピカソ偽りの伝説上下アリアーナ・ハフィントン著草思社ジェイムズ・ジョイス若い芸術家の肖像丸谷才一集英社DVD戦争
ドイツ文学者にして國學院大学教授だった種村季弘は、マゾッホ侯爵やカリオストロをよくし、幻想怪奇に耽った稀代の評論家でもあった。60年代末、アングラ演劇と共に『吸血鬼幻想』は一世を風靡。暗闇のなかで奏でられるジャズ、黒テント、唐十郎や寺山修司・・・夜に咲く隠微な花は、血の匂いがする。本書は『血と薔薇』や『真紅の法悦』、『現代詩手帖』らに掲載された評論のアンソロジー。なかでも『吸血鬼論争』が面白い。吸血鬼がもっとも盛んに、そして大真面目に議論されたのは、18世紀と氏は説く。ベネディ
自分の部屋には途中で読むのを放置してる本もゴロゴロ転がってます。この本も、そんな中の一冊です。大体そういう本は読む本がなくて困ってる時に適当にみつくろって買った本だったりしますね。とは言え3分の2まで読んでいて違う本に飛びついたようで、なんの本に飛びついたかは覚えてません。前置き長いですね。それで再度読む本がなくなりあらゆる型にはまった主人公を見るのも気が進まず、それで久しぶりに手に取った本でした。……ちなみに「小説」ではないのであしからず。「小説」パートもありますけどね。~超雑なあらす
2021年9月26日(日)。天気曇り。涼しく過ごしやすい日でした。昨日、丹沢の鉱泉に行ったことに引き続き、本日は東京都内の鉱泉に行ってみます。「江戸東京<奇想>徘徊記」(種村季弘:著、朝日新聞社、2003年)には、「森ヶ崎鉱泉訪問記」という章があります。森ヶ崎へ行くには、大森、蒲田、川崎から京急バスに乗って、いずれも終点が「森ヶ崎」になります。海のドンツキになるのです。私は、蒲田駅東口から出発しました。蒲田で昼食をとりました。いったん、京急の「蒲田駅」近くまで行き、「蒲田八幡神社」に寄っ
購入した記憶も読んだ記憶もない本が書棚に並んでいるきっと娘が置いていったのだろう『澁澤さん家で午後五時にお茶を』種村季弘著澁澤龍彦1928-1987マルキ・ド・サドの作品を翻訳し幻想的な小説や評論を認め三島由紀夫とも親交のあった小説家,フランス文学者,評論家私は、澁澤龍彦の世界にそれほど興味がなかったので著書は数えるほどしか読んでいないまた、同様に種村季弘1933-2004の著書も評論を1-2冊読んだ程度・・であるが似ている
仙台の病院で亡くなられた日の朝、私はそれとは知らずに(中略)美術館に呼ばれてさほど多くない聴衆相手に絵の話をしていた。夜も遅くなって家に帰り着くと、玄関先から火のついたように電話が鳴っているのが聞こえた。受話器を取るとそれが訃報だった。(種村季弘「分身の話」田畑書店)
「阪神春の古書ノ市ー本と出合うー」@阪神梅田本店8階催場に行ってきました。種村季弘(1933-2004)の絶版本がまだ残っていてくれてうれしかった!出遅れたと諦めていたのです。ジョン・ロック(1632-1704)がこんなに面白いエッセイを書くとは思わなかったです。『知性の正しい導き方』(下川潔訳、ちくま学芸文庫)は立ち読みしながら笑いました。よって、即買い。「言葉というものは、何かを隠すためではなく何かを明言し示すためのものですが、教育者と称する人たちが言葉を
第4500回「「ドイツ怪談集」種村季弘著河出文庫」ドイツの古い街並みや深い森、それだけで怪談が成立するような気がします。その暗闇に、人々は自らの中に抑圧した狂気を投影するのでしょう。普段の生活の中で目を逸らしていた暗部が、ふと顔を出すのです。何かある、しかしそれが何かわからない・・・そうした状態が恐怖を倍加させていくのでしょう。この怪談集の書かれた1800年ごろのドイツから今の日本に目を向けてみると、暗闇はほとんどないですね。特に都会の夜。もはや、怪談は存在し得ないのかもしれませ
2020年5月17日に種村季弘編「ドイツ怪談集」を読了しました(*´∇`*)「ダークサイドミステリー」という番組で、メルヒェンが隠す恐ろしい事実を紹介していて、その中にグリム童話も登場。ということで、次はこの本を読むことにしました。が、私が期待していた「怪談」とは全然違って、怪奇ですらなく、奇怪なだけでした。うーん、残念。何だかよく分からない感じの作品が好きな人には、悪くない、かもです。
バタバタの毎日で、かなりストレスをためてます。明日もまた出かけなくてはいけないので、今夜中に洗濯とお風呂の掃除を済ませなくてはなりません。(早いんですね、出かけるのが)そんな状態で、本日は「孔明のヨメ。」を連載しているまんがホームを買いに本屋さんへ。(本当に、真面目に、これ一冊のはずでした)そこで、注文していた「白い闇」と「ドイツ怪談集」が未整理状態であるのを見つけ、田辺青蛙さんの「人魚の石」を見つけ、入らないだろうし、いいかと思っていたミラン・クンデラの「邂逅」を見つけた私…
今年最後の人魚の物語、何にしようか考えましたが、先日実話怪談集をご紹介したこともあり、今回は創作怪談集の中から選んでみました。こちらのアンソロジーに収められている、小田仁二郎の「鯉の巴」という短編です。「日本怪談集奇妙な場所」種村季弘:編(河出書房新社2019年3月刊)小説については普段はなるべくネタバレしないようにご紹介しているのですが、このお話は最後まで明かさないとどこが人魚なの?と思われてしまいそうなので結末までご紹介します。******
1979年にサンシャイン劇場で上演した「ドラキュラ、その愛」のパンフより、現•松本白鸚30代の頃。若い。カッコいい✨大変セクシーで、愛のために死んでいくドラキュラでした💕パンフがすごい。手塚治虫、落合恵子、半村良、石上三登志、種村季弘の寄稿、吸血鬼映画の紹介でリーとルゴシの写真も。この年はドラキュライヤーで、手塚先生も「ドン•ドラキュラ」の連載をされていて、吸血鬼映画もフランク•ランジェラ、ジョージ•ハミルトン、イザベラ.•アジャーニと三本くらい公開されました。吸血鬼は好きなので、ドラ
アール・デコの挿絵本を購入しました。届くのが楽しみです。本としてはいままでで一番高い買い物かも。。。アール・デコの挿絵本については、荒俣宏さんの著書で知ったのが最初。稀書自慢紙の極楽(中公文庫)Amazonあんなに可愛らしくて綺麗な挿絵本なのに、復刻版はないのか、目にしたことがないです。一部は荒俣宏さんや鹿島茂さんが著書の中で紹介されているし、画集も沢山出版されているけれど。。。アール・デコの<挿絵本>:ブックデザインの誕生(ToBisel
初めて、錬金術というものを知ったのは。小学5年生か6年生の時。敬愛する澁澤龍彦さんの著書でした。「秘密結社の手帖」「毒薬の手帖」「黒魔術の手帖」手帖三部作でした。また、もう少し年齢を重ねた頃に。またまた敬愛する作家の一人である種村季弘さんの本に行き当たり。お二人の著書にはまっていました。憧れたのは。錬金術師の部屋でした。銅を金に換える。ホムンクルスを作り出すとか言われています
いつのまにか。どんどん増えていく本^^;5つある本棚を眺めてみると。こんなにたくさん読んだものだなあと。自分で不思議に思ってしまいます。積読がたまっているので。読み終わった本の並び替えをし。積読の置き場所を作りました。澁澤龍彦さんや、矢川澄子さん。種村季弘さん、稲垣足穂さん、中井英夫さん、夢野久作さん、小栗虫太郎さんは特等席に移動しました^^偏愛する作家さん達は特別なのです。
最近の仕事での移動は、専ら地下鉄である。待ち時間四~五分、乗ってる時間十分前後。多くの人はスマホに興じているが、私は貴重な読書時間に充てている。長編をじっくり、というよりは短編が合っている。たまたまみつけた第一法規「法律トリビア大集合」は、法律専門出版社だけあって雑学を超えた大人のチョイスと解説。こういう本も出すんだ、と驚いたが売れているのだろうか。他社からならベストセラーになりそうな出来映えであった。ちくま文庫「贋物漫遊記」。種村季弘先生の軽妙酒脱なエッセイ。ふるあめりかに袖は濡らさじの岩
★今日のベビメタ本日11月17日は、過去BABYMETAL関連で大きなイベントのなかった日DEATH。6.オカルト/ルーン文字サブカルチャーの中でも古い歴史を持ち、奥深い分野なのでぼくの手に余るが、BABYMETALのギミック=BABYMETAL神話を語るときに、オカルト文学やその知識を外すわけにはいかない。オカルトの語源はラテン語のocculta=隠されたものという意味であり、こっちのほうがBABYMETALのライブでよく使われるApocrypha=外典より「秘儀」の意味が強い。
オカルト、大好きです。超能力、超常現象、UFO、UMA、心霊、妖怪、予言、世紀末、陰謀論、魔術…。いわゆる「ムー」的な話題!「わー不思議だ!怖い!」と楽しむ。いろいろな論をまとめている本も読むのも大好きだ。そう言うのは「検証エンターテイメント」として、実在の人物が安楽椅子探偵となって謎に挑む、ほぼ9割9部9厘フィクションものとして楽しんでいる。「ダビンチコード」や今度映画が公開される「インフェルノ」みたいなものだ。そういったものを素直に信じ込んで、徒党を組んでしまうと、何かとんで