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なんとも内容が詳細でどれだけ調べたんだろうとびっくり特にダイヤモンド・プリンセス号を題材にした章はフィクションだと分かっていてもその臨場感にどきどきした自衛隊物はけっこう好き
読書日記2023-121まもれ最前線!陸海空自衛隊アンソロジー神家正成•山本賀代•福田和代[光文社2023年3月発行]✩✩✩✩あらすじ陸海空、それぞれの自衛隊を舞台に、知られざる現場での隊員の活躍を描く三作品で編む日本初の自衛隊お仕事小説アンソロジー!【陸上自衛隊】元自衛官の神家正成「迷彩の天使」。【海上自衛隊】旧日本海軍の祖父をもつ山本賀代「氷海」。【航空自衛隊】自衛隊の深い取材を続けてきた福田和代「空のプライド」を収録。感想題名を見た時、自衛隊好きの私と
先日は平安を堪能してきましたが、また戦国時代とエッセイへ。こちらは届いて一安心なんですが、佐藤亜紀さんの『喜べ、幸いなる魂よ』を注文してまして、まだ届かない(つд⊂)エーン佐藤さんの作品はベルリンが舞台なので、読むのを楽しみにしているんですが……。あと少しで『戦国アンソロジー風雲』が読み終わりそうなので、こちらを読み切ってからと思ってますけれども♪
正成さんの「深山の桜」を読む。深山の桜(宝島社文庫)Amazon(アマゾン)693円この作家さんの初読みが、「桜と日章」だった。これが、植木シリーズの三作目だったので、そこから、前へ前へと。植木という、オネエ言葉を操る男は、硬いイメージの自衛隊とは対照的で、イロモノ扱いなのかと、思ったのだが。後の作品では、名探偵役の植木礼三郎は、ここでは最後まで、主人公、亀尾のサポート役だった。三作目から読んだワタシとしては、始めから緊張、そして重い空気の中、物語
双葉文庫『赤い白球』神家正成自分は戦争の何を知っていたのだろう。どうして、あんな覚悟が持てるのだろう。どうして、あの決断が出来るのだろう。ましてや、偽りの祖国の為に。重く圧し掛かる民族の違い。でも、そこには白球があった、野球があった。キャッチボールをするだけで一つに成れた、分かり合えた。そこには民族も国家も無かった。祖国も無かった。あるのは、個と個であり、愛する家族であり、友人たちだった。ただ、自分だったらと思うと、この人生を幸せだったと言え
日本列島に停滞する前線の影響で雨が続いていてうんざりしますね。九州や中国地方など大雨の被害が出ている地域ではこれ以上被害が拡大しないことを祈るばかりです。こんな天候なので、お盆休みは読書をして過ごしました。たまたま本屋で手に取った「赤い白球」という作品。日韓併合時代の朝鮮の高校で二遊間コンビを組む朴龍雅と吉永龍弘の二人が主人公、甲子園を目指し白球を追った二人は、朴が少年飛行兵、吉永が陸軍士官学校に進み、軍人の道へ。戦局が厳しくなる中、朴は東南アジアの撃墜王とよばれるようになり、少尉となっ
七四(ナナヨン)(宝島社文庫『このミス』大賞シリーズ)Amazon(アマゾン)1〜4,156円一気に読ますスピード感、というか、強引さ、というか、パワーが、素晴らしい。
昨日は広島へ原子爆弾投下から74年経った日。テレビを通してですが黙祷させていただきました。そして、今日読了したのは初読み作家さんのこの本。赤い白球1,728円Amazonちょっと百田尚樹さんの『永遠の0』を思い起こさせるような最後でしたが現実で多くの方が経験なさったであろうことを一つ一つ忘れないでいるために戦後生まれの作家さんによってこういう本で語り継ぐ必要があると思いました。日韓併合時代、幼馴染として熱い友情で結ばれた二人の物語です。甲子園への道を共に目
読みました!深山の桜(宝島社文庫)[神家正成]756円楽天日本から約一万二千キロ、アフリカ大陸。国際連合南スーダン派遣団の第五次派遣施設隊内では盗難が相次いでいた。定年間近の自衛官・亀尾准陸尉と部下の杉村陸士長が調査に乗り出すが、さらに不可解な事件が連続して発生する。果たして相次ぐ事件は何を意味するのか。日本から特別派遣されてきたオネエの警務官・も植木一等陸尉調査に加わり、事件の謎に挑む。『このミス』大賞優秀賞受賞作!これって自衛隊に所属したことある人しかここまでリアルに書けな
No.169読了日2018年6月15日内容はけっこう良かったでも話のテンポが悪かったと思うページ数501読みやすさ2/3展開/テンポの良さ1/3私個人の好み1/5合計4
No.143読了日2018年2月1日物語の序盤は少し辛抱が必要ですが中盤、後半とストーリー展開の読みごたえありですラストのシーンはちょっと、心がつらいなーページ数471読みやすさ2/3展開/テンポの良さ3/3私個人の好み2/5合計7
読了。「深山の桜」もいいですよ。
No.0192018.3.1(木)幕末暗殺!/谷津矢車、早見俊、新美健、鈴木英治、誉田龍一、秋山香乃、神家正成/中央公論新社/2018.1.25第1刷1600+8%明治維新に繋がる異常な興奮と狂気に満たされていた“幕末”。血刀を引っさげ京を駈け巡る嵐。日本中に内戦へと駆り立てた“暗殺”は、どこへどういう論理に導かれていたのかを、操觚の会に集う七人の作家がそれぞれ解き放った共作。暗殺だけをテーマにした共作はいままで例を見ない。それだけに、各々が真剣に事件と向き合った真摯な作品集に
歴史小説家集団・操觚の会初のアンソロジー。テーマは「幕末」そして「暗殺」です。何がいいってね、短編ひとつひとつのクオリティが高い。これもっと読みたい!って思う作品もあって買ってよかったなーと。以下、各作品の感想を。竹とんぼの群青八津矢車桜田門外の変に至るまでの物語。ひとつの短銃からこんなドラマを生み出すなんて……とまずは驚きから入った。水戸藩士の黒澤忠三郎と菅原彦右衛門を軸に話は進む。安政の大獄を境に攘夷の念に絡め取られていく忠三郎と、コルト銃の複製のために西
【『幕末暗殺!』トーク&サイン会】中央公論新社(文芸)@chuko_bungei『幕末暗殺!』トークイベント始まりました。八重洲ブックセンター熱気に溢れてます。https://t.co/1tOqEu4JLF2018年02月14日19:10八重洲ブックセンター本館で開催された、こちらのイベントにお邪魔して参りました。なんと今回は『幕末暗殺!』の執筆者七名、谷津矢車先生早見俊先生新美健先生鈴木英治先生誉田龍一先生秋山香乃先生神家正成先生が全員登場され、皆様の作品に
こんばんは、ひろむです(*^-^*)訪問ありがとうございます。1月19日発売となりました中央公論新社「幕末暗殺!」なんと、7名の時代小説家さんが幕末に起こった暗殺事件をもとに書かれた小説アンソロジーです+.゚(´▽`人)゚+書店で買おうと思ったのですが…なんと1月21日に京都で開催された文学フリーマーケットというイベントにて鈴木英治先生&秋山香乃先生が参加、そしてこちらの本を購入した方に資料設定(創作のための設計図)なるものを無料配布します!との事で(*つ▽`)イベ
第13回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞受賞作の文庫版。南スーダンの自衛隊宿営地を舞台にしたミステリです。宿営地内で連続する盗難事件を調査するよう命じられた、退官間近の亀尾准陸尉と部下である杉村陸士長。しかし、事態は予想のつかない方向に転がり始ていくというストーリー。序盤、登場人物の多さと自衛隊宿営地という特殊な空間と独特の言葉回しに苦戦。これ誰だった?と止まることもしばしば。人間関係のギスギスさも相まって、これはちょっと読者を選ぶなぁ……と率直に思う。話が動き出すのは現
『大寒』の昨夜は我が江東区内で、しかも富岡八幡さんで殺傷事件!友人からも心配の声をいただき、詳細が分かるまでは緊張しておりました^^;なぜって、昨日は割と近いエリアにいたのです。(江東区内ですから既に近いんですけど、さらに、です)富岡八幡さんから歩いて10分くらい?清澄白河の『深川江戸資料館』。ここで、歴史時代小説家の皆様がいろんな切り口で『赤穂事件』つまり忠臣蔵の実態を語る講演会がありました。題して『テロリストか?借金ニートか?歴史・時代小説家が語る赤穂事件』
LiveWireレポ2回目は神家正成先生編。テーマはズバリ、新人賞の取り方。ご自身の投稿経験を基に話してくださいました。①各新人賞の調査②自己分析(自身の強みを知るための棚卸し)③書くジャンル、応募先の選定④執筆天野先生の話でもあったけどどの新人賞に投稿するかって大事だよなあ。最近歴史ジャンルの新人賞は減ってしまっているし、逆にミステリ系は多い。ラノベで言えば電撃の競争率……毎年5000とか来るし……。後は自己分析。神家先生は元自衛官。その経験を活かしつつ+αを組み合わ
歴史大好き、歴史小説大好きな私。現役作家さんの創作のコツがぜひ知りたい!という訳で作家集団「操觚の会」主催のLiveWireというトークイベントに行ってきました。今回のLiveWireのテーマは「歴史・時代小説の創り方」です。右から谷津矢車先生、天野純希先生、神家正成先生です。写真には写っていませんが、司会は誉田龍一先生、他にも操觚の会のメンバーが何人か来場していらっしゃいました。最初は天野純希先生。デビュー作「桃山ビート・ドライブ」の創作過程をメインに話してくださいました。桃
皆さんこんばんは。恒例の夜中の本紹介。「深山の桜」神家正成第13回このミステリーがすごい!大賞優秀賞受賞作。苦手な戦争モノ。この本もこのミス大賞シリーズでなければ絶対読んでない一冊。物語の舞台は南スーダンの自衛隊宿営地。そこで毎日何かしらの物が無くなる事件が発生。初めは何気ない物だったんですが、遂に拳銃や弾まで!その謎を解いてくと、大きな戦闘に巻き込まれていきます。果たしてその謎とは?と言う内容。はい、やはり苦手でした
No.0972017.7.31(月)七四(ナナヨン)/神家正成/宝島社/2016.10.8第1刷1700+8%2015年に東アフリカの南スーダンの国際連合平和維持活動(PKO)として、自衛隊が派遣され“駆付け警護”の問題を深く捉えた「深山の桜」でデビュー。第二作が本書。舞台は日本。富士駐屯地で起きた“自死事案”は、自殺ではなく“殺人事件”という内部告発が出る。警務隊の甲斐和美三等陸尉は、命令により単独で富士に向かい解明を図る。事件現場は密室とも取れる「七四式戦車」の中。鍵の掛
七四(ナナヨン)(『このミス』大賞シリーズ)著者:神家正成宝島社発売日:2016-09-24ブクログでレビューを見る»自衛隊富士駐屯地で、密室と思われた七四式戦車内から遺体が発見される。当初自殺と思われたが、他殺であるとの内部告発を受け、中央警務隊の甲斐和美が事件解明に派遣される。同時に、元自衛隊員で、自衛隊向けのソフトウェア開発を行っていた坂本は、突然取引停止を告げられる。2人は富士駐屯地で出会い、そして真相解明へと突き進むが・・・自衛隊に関する階級、昇進、訓練などに関し
No.0822015.5.28(火)深山の桜/神家正成/宝島社/2015.3.20第4刷1500円+税この終章は必要だったのだろうか。何度も、この章を読み返し、読み返し、吟味し、確かめる。それでも「この終章は、必要だったのだろうか」という質問への答えは見つからなかった。確かに、主人公の心の屈託への説明は成されている。物語の根幹を成す“背骨”が、ここに秘められていた事が理解できる。だからこそ。この“最後の説明”は、絶対に必要だったのうだろうか。もしかすると、「永遠の0」のラスト