ブログ記事188件
『ロケット』ロケットであの世へ行こうと笑い合うクドリャフカにはなれない僕ら『梅』梅味のキャンディを買う好きだって言わない事を決めた初恋『ええねん』どうだってええねんあんたが笑うことよりも大事なことはないねん『相』運命の相手だったね私たちいつも互いの邪魔ばかりして『ルール』ラーラリーリルールあなたを苦しめるものは全たて破って海に行こうよ二度と戻らない嘘でした。
『ムーン』せめてもの慰めとして齧りつくムーンライトはあまりに柔い『異端児』異端児として生きている白米にピザソースをかけて生きている『マクドナルド』正体のわからぬ肉を頬張つて君は「ごちそうさま」と笑つた『ミント』一日に三度命を食らう罪またチョコミントアイスを選ぶ『自由詠』性欲に愛を混ぜたらひとさじの食欲を添えキスをしましょう食べ方と生き方は近しい、とか。
プライドの高い女で寒椿首からぼとり墜ちてもをんな昨夏に死んだ祖父の肉と同じ早さで湯冷めしてゆく身体気だるさに押し潰されて冬至の日明るいだけがしあわせですかゆっくりと劣化していく身体なら年の夜にふくれる希死念慮結局は死にそびれているだけだと笑って命を喰う冬の果て言わなかった言葉。
『許』殺したい程に愛した人がいて出刃包丁を撫でる許して『踊』常識という名の焼けた鉄の靴履いて踊れよ死ぬまで踊れ『九』生きるのも死ぬのも罪なら大罪は九つだろう林檎を齧る『列』苦しくて飛び込んだ海水面へと向かう泡沫だけが葬列『白銀』白銀を荒らす愉悦を罪と知る大人になるってそういうことだ贖罪とは娯楽である。
『入』わたくしの悲しみを抱き入水した小石を未だ追えずに生きる『ごちそうさま』「ごちそうさまでした」綺麗に飾られたパフェによく似た女性でしたね『二』あの時に踏んでしまった二の足に未だに爪先を踏まれてる『心』心にもない事ばかり言っているうちに無くなるこころ「だいすき」『きっと』きっともう生きてはいないあの夏にすくった金魚と見捨てたあの子後悔とは麻薬である。
生ぬるい右手が握り締めている氷柱が溶け出すまでの殺意情けなど知らぬ顔して凍蝶がただ片翅を持ち上げて居る人の世の儚さに似た短日に恨みが溶けているアフォガード揺らめいているだけの狐火として嘘の代わりにキスをください天狼や誰からも愛されるとは誰にも愛されないと同じ使わない試供品。
『向』走光性光に向かう本能に傷つけられて尚ひた走る『故郷』美しい場面ばかりがよみがえり時折首を締めるふるさと『自由詠』蛾であった走光性の蛾であった貴方が好きで仕方なかった『罠』罠だって気付いていたよ蜘蛛の巣は雨に濡れたらきらきらひかる『光』焼かれると知りつつも尚追いかけてしまう愛したあなたはひかりそれでも、わたしは。
『カシオペア』押し込めた感情はカシオペア座の形になって夜空に還る『リズム』心臓と雨のリズムは呼応して私も朝には死ぬのでしょうか『藍』藍色をした哀しみが爪の先からわたくしを喰らう真夜中『ビール』炭酸が抜けてるビールあの夜がずっと続くと信じていたの『ラッコ』手を繋ぐ仲間も掴む海藻もなくて揺蕩う東京は海変わりゆくものを。
いたずらに待ちぼうけては雪迎え同情ならば有り余っているくだらないルーチンワークが広がって薄まってゆく冬隣の日新雪は何度でも踏み荒らしたい優しいだけの愛はいらない着ぶくれた身は重たくて何もかも棄ててひとりでただ道を往く諦めは悪くてもいい帰り花ならば一等華やかに咲け積み上がった雑誌。
『茎』美しい花は花のままで落ちて茎だけ残る茎だけ腐る『治』治りかけた傷に何度も爪を立て痛いからこそ生きていられる『々』花々に括られたとてその華は何も言わずにぼとりと落ちる『蟒蛇』役立たぬ自尊心なら蟒蛇に喰わせて土を這う土を這う『杭』両足に真っ直ぐ杭を打ち付けて私は此処で生きてゆくのだ咲け。
『結論』結論として告げられたさよならに異論がありますお願い、待って『筋肉』亡骸を抱えた筋肉だけがまだ泣いてる様に痛み続ける『俄』俄には信じられないお別れが突き刺す様に突然の雨『バス』忘れ霜あの日あなたを待っていたバス停をただ通過している『立』立ち上る陽炎がまた人形をしている君を忘れたくない泣けば良かった。
この肉の器はきっと欠けていて夜食のカップラーメンは罪「死にたい」を宵闇に隠して眠る夢の中まで迫る寂寞穴窓ひお前も帰る場所がないならば一緒に土に還ろう眠剤をコーヒーに溶かして夜長生きたくもない死にたくもない弱いから甘えられないうそ寒に芽生えた情がただただ重い切れかけた電球。
『った』言っちゃった言っちゃいけない事だって知っていたのに言っちゃった、ふふ『肉』そのあつい唇に吸い込まれてく死肉さえうらやましいの、すき『うち』てふてふのうちはどろどろみどりいろあなたのうちはなにいろだろう『カレー』お野菜をルーと一緒に煮込みます。すこし残った死肉も入れて。『ダメ』ダメだって言われるほどに気になって赤いトンボの中はなにいろ?ねえ、あそびましょ?
『誤字』「らしいね」と言われた誤字を塗り潰す私は強く生きねばならない『折り紙』折り紙を裏紙にする生き方をぐしゃり丸めてごみの日に出す『スカート』スカートを履くのは私に陰茎が無かったからではない裾に血が『クローク』クロークに預けた仮面がいつの間にすり替わってる私は誰だ『晴』ごくたまに悲劇のヒロインぶってみたい時に限って快晴ほらねお前の定義はお前が決めろ。
傘越しに見る雨の月幸せは自分で決めるからほっといて消えた人憎んでもただ天高し汚そうと伸ばした手が墜ちる涙など枯れて泣けない泣きたくもない夜なのに地虫が鳴いて優しさは夜に似ている醜さを包む無月に死んだ黒猫生きるとは他の誰かを殺すこといずれ死人花の咲く岸で挟んだままの栞。
昨日お取り寄せしていた本が届きました。大学生の人気ユーチューバー、ベテランちこと青松輝さんの短歌集。時々ユーチューブを見ていますが、小さい頃からの面白ろエピソードやグループでのトークに惹き込まれます。面白いけど誰も傷つけない、愛があるユーチューバー。頭の良い学生さんの感性に触れてみたくて読んでいます。4[青松輝]楽天市場1,870円
『武器』涙など武器にするかよ赤色の爪で殴ってヒールで蹴って『怨恨』怨恨は声に出すには軽すぎて吊り上げた唇は赤色『猛』猛犬は口輪の下に血の色のルージュを引いてしずかに座る『マリモ』これだって命だマリモを白い手に乗せて真っ赤な爪で嬲って『緑』緑色はやさしい色と言う人がおもむろにさす赤い口紅刃は赤い。
『犬』軽蔑と好意は近い尻尾振るワンコみたいなきみが好きだよ『ままごと』ままごとの手付きで君の首を落とす夫婦の役が良かったのにな『メダカ』メダカにも序列があって幼子を閉じ込めた教室は水槽『茎』もし君が花なら茎をゆっくりと素手で千切って花瓶に挿すわ『地域猫』地域猫そう呼ぶ時の優しさと少しの傲慢君は恋人心から尊敬する対象を「可愛い」と評する事が出来るか?
令和5年8月、久しく休止していたブログを再開しました。近況報告も兼ねて、今自分がどんな表現に興味が強いのかを書いてみたいと思います。楽しんでいるコンテンツは、マンガ、ライトノベル、アニメソングを含むアニメです。最近楽しんでいるのは、マンガならアプリ連載のもの、異世界系が多いです。コミックなら「プリニウス」、ラノベは「Re:ゼロから始まる異世界生活」、「7つの魔剣が支配する」シリーズ、アニメは「ガンダム水星の魔女」「青のオーケストラ」「七つの魔剣が支配する」などです。アニメは数ヶ月見て
『意』意外にも真白の指が血の色の林檎を選ぶ「おそろしい、ね」『ムカデ』首筋のムカデはやがて肋骨に成る猛毒にご注意ください『鎖』迸る熱き血潮をひた隠し浮き出た鎖骨は余りに白い『レース』雌蜘蛛の巣なのでせうか真つ白な素肌を黒のレヱスが覆ふ『内』身の内に蝶々を一羽飼っている裂けば緑が溢れる虫を極彩色の血で。
何もかも死に絶えている炎昼に焔を上げるわたくしの影熱帯夜愛と情とが煮詰まってどろどろになるまで抱いていて火蛾が舞うただ火蛾が舞う火蛾が舞う生きるとは死に至る大病愛憎の間を挟む一枚の古い写真を紙魚が消してく性愛の終わりにも似て夏の果て続ける程の恋じゃないだろ3つ残したダース。
『忘』忘れたくない事ばかり詰まってるアルバムならば燃やして、行こう『痛快』痛快な一撃でしたサヨナラの痛みを忘れる程の平手『リセット』リセットだ今日までの私はここに殺しておこう明日には他人『令和五年の抱負』明日などあると思うないつだって今日が命日だとして生きる『雨』雨が降る昨日全てを失った私の上に雨が降る、降るはじめまして、新しいわたし。
『夏』吹き出てる汗と溽暑があの夏の記憶と混ざる溺れてしまう『蚊』蚊を打った手に赤い血が付いていて私いのちを奪ったようだ『スイカ』あえて目を隠して叩くまん丸のスイカ飛び散る赤、赤、赤、あか『運』運だけはいい人でしたねこの地獄を見ないで死んでしまえるなんて『身』身から出た錆と汗とが混ざり合う血に似た臭い夏に死にたい夏は燃える。
登山道交互に足を踏み出して自己満足でわたしは生きる其処でしか生きられぬ命が燃えて金魚玉ならゆらゆら揺れる言の葉を紡ぐことさえ諦めた僕はいらない蚕蛾は飛べない沈黙を染め上げていく蝉時雨言いたいことはなんにもないよ憎らしくただ二人を隔てている肌が溶け出す短夜に酔う揃わない靴下。
「一握の砂」って何…⁉「一握の砂」は、知っての通り石川啄木が残した有名な短歌集です。普通は「いちあくのすな」と言われています。1908年から1910年までに詠まれた短歌のうち、551首を選び収録した第一歌集のことです。石川啄木は、岩手県出身で、北海道で暮らしたこともあります。しかし、1908年に上京しているから、すべて東京で書かれた作品です。内容は故郷や北海道での生活を回想したものと、東京生活の哀歓をうたったものとに大別されます。とりわけ後者は、幸徳(大逆事件)前後の時代閉塞の状況下、自
『ボケ』冬ざれに立ち尽くして居る足元を木瓜の花なら静かに燃やす『自動詞』雨が咲くやうに花が降つていて眩暈が起きる火が点いてしまふ『なのに』咲くことを諦めなければ花なのに蕾にすらも成らず腐るな『題『文』を文語で』あゝ文を火にくべて焼きたりしかばまどふ我が身を火蛾とぞ思ふ『藤』白藤が圧倒的な生または死として君に覆い被さる咲けば散るのが運命とて。
『残業』十二時を越えても続く残業の様だ泣いてる君にキスする『薬湯』薬湯でも落ち葉は腐る誰にでも優しい君が嫌いだったよ『ない』そこにないならないですよ愛なんて消耗品だ売り切れ御免『寒くない』寒くないふりをしていた横にいるのが好きじゃない人だったから『変』変わらない事と変わってゆく事を秤にかけて選ぶサヨナラ何時だって被害者の方が正しい、でしょう?
大喀血によって肺を患い、病気療養中に新保弼彬さんが詠まれた短歌、私も心臓を患っていてとても励まされます。そんな短歌の一句を紹介します。幸(さち)と禍(まが)ない交ぜ成れり人生は糸を紡ぐは主のみ手の業(わざ)ーいのちのメッセージ「天を目指して」キリス信仰者の病床短歌集ー新保弼彬さんがこの詩を詠んだ時のコメントです。自分の人生を振り返ると、走馬灯のように順境の人逆境の日が脳裏を駆け巡ります。しかし、神様はキリストにあるものの人生を見事な作品に織り上げていてくださることに
風光る希望を持てと責められているような日に着る黒い服苦笑いして夏隣君のそばどちらか先に死ぬと知ってる押し殺しても疼き出す激情を芒種を言い訳にして埋めるしあわせな当たり障りのない日々よ迎え梅雨にならば濡れている悪いこと起こる気がして半夏生たったひとりで立つ橋の上冷蔵庫のプリン。