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BDSM文学の世界史上に残る大傑作といえば“O嬢の物語”(1954)であることは論を待たない。ただし当時はまだその種文学には偏見が残っている時代であり、作者であるドミニク・オーリー(画像上・1907-1998本名アンヌ・デクロ)はポーリーヌ・レアージュの偽名で発表し、後にフランス文壇の重鎮となる彼女が作者であるとカミングアウト?したのは1994年のことであった。日本に本格的に紹介されたのは1973年の澁澤龍彦訳(画像上)が最初であり、また1975年にはジュスト・ジャカン監督により映画
こんにちは、アオです。私はパートの保育士なので、園の子ども達より遅く出勤したり早く帰ったりの毎日です。だから子ども達から「おはよう!(今来たのね)」「バイバイ、またね!(おつかれ!)」って声がかかります。職員である大人も子どもも同じ『生活する仲間』って感じです。ずーっと昔から私が保育園での保育士の仕事が好きな理由の1つです。『ぞうのババール』作ジャン・ド・ブリュノフ訳やがわすみこ(矢川澄子)出版評論社大きな森で生まれたぞうのババール。お母さんから愛情いっぱいで育てられ
こんにちは、アオです。年末年始、大して動き回った訳でもないのに少し疲れが溜まっているようです。私の新年は年齢に抗わず、ゆっくり始動です。『つるにょうぼう』再話矢川澄子画赤羽末吉出版福音館書店雪深い山里に、貧しい若者が一人で暮らしていました。ある日、翼に矢を受け苦しんでいる一羽の鶴を助け、丁寧に介抱してやりました。その晩、若者の元へ一人の娘が現れます。娘は織物を織らせてほしい、そして織っている間は決して中を覗かないよう頼みました。娘が織り上げる織物は素晴らしく、たいそうな値
メアリ・ド・モーガンの二冊目の童話集、読了。1880年、メアリ30歳の作品。挿絵はウォルター・クレイン。フィオリモンド姫の首かざりまたとない美しいフィオリモンド姫は、実は性悪で悪い魔女からまじないを教わり美しさを手に入れていた。姫も年頃になり、王は結婚相手の王子を連れてくるが、結婚したくない姫は魔女の魔法で求婚者達を次々に首飾りの玉に!フィオリモンド姫の性悪ぶりが痛快なくらい!これは語ったら楽しい(´艸`)魅力的な悪女は物語を盛り上げる✨大好き!!さすらいのア
読み終えた本来週までに読む本昨日は我が家での読書会の日でした。課題本はメアリ・ド・モーガンの「風の妖精たち」風の妖精たち(岩波少年文庫)Amazon(アマゾン)私の借りた本は古い版のものでした。古い版だと、今は使ってはいけない言葉が含まれています。新装版が2007年ごろに販売されていますが、その部分は改訳されています。天性のお話じょうずといわれたモーガンが,自分の家に集まってくる子どもたちを夢
本日5/31(金),BS朝日夜10:30~「高見沢俊彦の美味しい音楽美しいメシ」に映画『ゴジラ−1.0』の山崎貴監督が出演されます!必見ですね!高見沢俊彦の美味しい音楽美しいメシ|BS朝日BS朝日「高見沢俊彦の美味しい音楽美しいメシ」の番組サイト。www.bs-asahi.co.jpSNSでもTHEALFEEのグッズ(お菓子やアクステ)の話題でバズっているせいか?THEALFEEのコンサートに行ってみたい!という投稿をよく目にするようになりました。THEA
AdieuRomantiqueNo.579『HereComeTheLedies』【クラシック編②】前回の『HereComeTheGirls』【クラシック編】の続きを。前回は写真が発明され、ポートレイトが撮られるようになった遥か昔から1940年代終わり頃までのことを書いたので(時
今回は世界文化社から刊行された「世界の詩とメルヘン」というシリーズより「メルヘンの世界から」をご紹介します。「メルヘンの部屋3メルヘンの世界から矢川澄子(文)と12人の画家」(世界文化社刊)「親指姫」「いばら姫」「シンデレラ」「青い鳥」など有名な童話をテーマに12人の画家が描いた小さな絵本です。人魚姫の絵は東逸子。東逸子は人魚姫の挿絵をいくつも手掛けていますが、この絵は背中から尻尾までの背びれが特徴的です。以前にご紹介した世界文化社のワンダー名作ランドのシリーズでも人魚姫の挿絵は
荻浦茹先炊(じょせんすい)徘徊師さんのプロフィールページhttps://profile.ameba.jp/me澁澤龍彦や三島由紀夫が、サドを『自由への哲学…の文学的大潮流の源泉』のような持ち上げ方をしている。サドのあの饒舌や膨大な文章や、自分の求める全てに対する巨大な欲求、数や量への執着、自分の性癖の正当化、相手の感情への無頓着さ……初めて澁澤訳で読んだ時…なんて退屈な…ダラダラと饒舌なだけの面白くも無い、ましてや微かに期待していた『興奮』とは程遠い…澁澤龍彦は……もしかしたら………途
たまのお歳暮’95パンフより最後の行は私の手書きです。印刷ミスで、抜けちゃってたんです。たま通信にて訂正が入りましたが、ファンクラブ以外の人はきっと変だなと思いつつも、最後の行があることに気づかないまま。
AdieuRomantiqueNo.551『GirlyPhotographyforInnocence』僕らの子供の頃には。まだガーリー【Girly】っていう言葉は使われていなかった(海外ではどうだったのかは僕は知らない)。僕の記憶が正しければ、多分。ガーリーっていう言葉が日本で使われるようになったのは、1990年代に入ってからだったんじゃないだろうか。それまでは、そういう言
矢川澄子さんに初めて会ったのは、新宿二丁目のナジャというバアだった。四谷シモン展覧会カタログに書く文章のことで(中略)相談をしていたところ、扉を開けて小柄な女性が入ってきた。やあ、矢川さん、とシモンが挨拶し、わたしを紹介した。(四方田犬彦「わたしの神聖なる女友だち」「青春と読書9月号」集英社)
再話/矢川澄子絵/赤羽末吉発行日/1979年10月25日発行元/福音館書店定価1200円(税別)ドリルの問題に「鶴の恩返し」のお話しが出てきて、そういや我が子に読んだことないなーと思い、借りました。タイトル、「鶴の恩返し」じゃないんだーと改めて知りましたつるにょうぼう(日本傑作絵本シリーズ)[矢川澄子]楽天市場1,320円
2001年1月28日柳原さん脱退後、オリジナルメンバーだけでコツコツと実績を重ねてきたバンド、しょぼたまのアルバムが完成しました。フルアルバムというより、中アルバムという感じ。たまはアコースティック・バンドの仲間には入れてもらえませんが、しょぼたまは完全なアコースティックです。たまの時ですら音数が少ないと言われていたのに、もっと音の少ない形態になってしまうなんて、痛快ですね。「ドラムのいない3人形態は結構大変」と最近NH&Kを始めた葉加瀬太郎さんが仰っていました。たまの
『兎とよばれた女』矢川澄子女性の目線や感情が女性っぽく?書かれているという時点で逆に作者の男性的な強さを感じたし、男性に従う、みたいなことが書かれているけど、1980年代に女性男性のテーマについて考えて本にも書いているくらいだから、結局自分のあり方に男性はあまり関係ないんだろうなという印象を受けたし、作家じゃなくても自分から何か差し出すことができる人(そんな仕事をしている人も含む)って、どんなに支離滅裂で病んでいても根は強い人だという価値観があるので、デフォルメしたり脚色したりして書いた童
昨日のよいお天気とは一転。私の住む地域では小雨ふる朝となっています。霧も出ていて、外はすっかり乳白色の世界です。そんな中で咲く桜を、さきほど散歩がてら眺めてきました。薄いピンク色が滲むように見えて幻想的でした。こういう日の桜もまた、美しいですね。散歩といえば・・・。と、話は突然飛びますが。本好きなので、本屋さんや図書館などは私の散歩コースに入っています。中古本が置いてあるお店もよく覗きます。懐かしい本や、心惹かれる本に思いがけずに出会えたりすると嬉しくなってしまい、
2月になると思うこと。東北出身の私としては、寒い日に、雪を擬人化しているため息が出るほど美しい小説を読んだこと。一つは、宮沢賢治の「水仙月の四日」。美しく、愛らしい。オススメです。もう一つ。ポール・ギャリコの「雪のひとひら」。ギャリコ版「女の一生」こちらは、矢川澄子・訳でぜひ。藤谷
某動画サイトに、井上鑑さんが司会を務めている音楽番組にTHEALFEEが出演している動画を見つけました。THEALFEEと関わりの深い方なので、井上鑑さんのお名前は知っているのにお顔は知らなかったのですが、親族だけあって、矢川澄子さんと目元など、どことなく似ていることに驚きました。※こちらの動画にはTHEALFEEは登場しません。↓ユリイカの矢川澄子特集には、矢川さんの甥っ子としての井上鑑さんがところどころに登場します。ユリイカ2002年10月臨時増刊号総特集=
店主10代の頃に読み、好きな本。久しぶりに紹介です。『雪のひとひら』ポール・ギャリコ矢川澄子訳(新潮文庫)350円にしてます。.....自分は、いつ、どのようにして生まれたのか?....もとはどこにいて、どんな姿だったのだろう?....どこからきてどこへいくのだろう?.....というような問いかけから始まる、雪のひとひらの一生の物語。人は....、いや、人に限らずすべての生きものはけっきょく孤独なのだなと思わせられたりするけれど、なんともいえない深い安ら
寒い冬にこそ読みたい絵本表紙の挿絵をなんて美しいんだろうと眺めています。挿絵は赤羽末吉さん。文は再話矢川澄子さんとあります。矢川澄子さんの魅力は清水真砂子さんの御本で再確認でき愛おしいハイジの訳が矢川澄子さんと知りました。アニメのハイジの台詞も矢川澄子さんの訳が美しいので胸に響くのですね。多くの人がアニメのハイジを通して矢川澄子さんに出会っているのです。こちらの御本も清水真砂子さんのロックな魂を冒頭から感じられます。この御本の中で最初に紹介されて
わかりましたそれにしてももっとからだをだいじにしなくては自分の願い事が叶わなかったとしても相手の都合もきちんと受け入れられる相手の体調を気にかけてあげられるそのような気遣いそのような心を持てるようになりたいですババールとサンタクロース(評論社の児童図書館・絵本の部屋―ぞうのババール5)Amazon(アマゾン)30〜4,901円ババールとサンタクロース(児童図書館・絵本の部屋―グランド・アルバム・ぞうのババール)ぞうのくにで子供たちが人間の
今日は久しぶりの雨ですしかも急に冷え込んできました。新調したホットカーペットをONにして、Zoom読書会に参加。今回は、『ハイジ』(ヨハンナ・シュピリ作上田真而子訳岩波少年文庫)。テキストを一本化するため、今回は岩波少年文庫で読みましたが、『ハイジ』(ヨハンナ・シュピーリ作/矢川澄子訳/パウル・ハイ画福音館書店)も合わせて読まれた参加者もいらっしゃいました。登場人物で誰が好きか、心に残ったセリフや場面
今日は新月です。真っ暗です。とはいえ、今の世は電灯があって、昔のように、提灯やランプを持って歩かなくても大丈夫ですが・・・。昔は真っ暗で、人にぶつかるなんてこともあったようです。そこで、今日紹介するのは、『月はどうしてできたか』(ジェームズ・リーブズ文エドワード・アーディゾーニ絵矢川澄子訳評論社)“月はどうしてできたんでしょう。むかしは月なんてなかったのです”から始まります。タイトルの前に「グリム童話より」と書かれていますから、昔話の
あそこでてりつづけているのですみんなが手の届かない場所にぶら下がってしまった月でした便利な生活の元も騒ぎの元も全ては月のおかげですが便利なものも使い方を誤ると周囲に迷惑がかかってしまいますね名刀は使い手を選びますね月はどうしてできたか―グリム童話より(評論社の児童図書館・絵本の部屋)Amazon(アマゾン)996〜5,642円昔は月はなく夜はどこもかもまっくらでした夜に出かければたがいにごつんこですなので夜はあきらめてさっさとねていましたところ
むぎばたけアリソン・アトリー片山健絵矢川澄子訳1989年7月福音館書店発行「ムギのゆれるのをながめて、この音をきく。それだけでいいんだよ」ブログテーマ一覧はこちらですclickしていただけると励みになります*☽:゚おすすめ*☽:゚Amazon(アマゾン)魂手形三島屋変調百物語七之続1,760円大好きなシリーズの最新刊です!百物語で語り手が変わるため、この作品から読んでも楽しめます。Amazon(アマゾン)ツバメノートノートA6横罫72枚
トミー・ウンゲラーはフランス生まれで,ナチ占領下のフランスで少年時代を過ごし,その後おもにアメリカで活躍したイラストレーターですが,日本では絵本作家として知られています.「すてきな三にんぐみ」や「へびのクリクター」などの作品が有名ですが,僕が好きなのは「キスなんてだいきらい」という作品です.この作品の主人公は猫の男の子パイパー・ポーですが,これが大変な悪ガキで,かなり裕福な家の一人っ子なのですが,親に反抗して悪いことばかりしています.母親が彼を溺愛しており,何かというとキスをするのが嫌でたまらな
はてないわだつみうねりあわだちてんまでとどけあめのが振り水が流れて海に辿り着きその後の素敵な表現でした日本語では、わだつみ海の神→海という意味だそうですが英語ではどのように表現されていたのか気になりましたあめのひ(世界傑作絵本シリーズ・アメリカの絵本)Amazon(アマゾン)2,216〜15,759円雨が降った日街にも山にも丘にも草にも池にも雨は降る今自分の見ている景色だけではなく様々な所でも雨が降る世界は存在する当たり前のことですが想像の
真藤順丈松本健太朗読『宝島』audibleで聞いて、正解だったと思う。戦後の沖縄を生きる3人の若者の物語で、沖縄ネイティブによる朗読が素晴らしかった。沖縄と若者の熱・疾走感や、エイサーの掛け声の迫力、そして予想できないストーリー展開に引き込まれた。パワーあふれる小説・朗読だった。ちょうど、6月23日は、慰霊の日だった・・・矢川澄子早川茉莉編『矢川澄子ベスト・エッセイ妹たちへ』矢川澄子というと、私には『ぞうのババール』の翻訳者だった
福音館書店編集部『なぞなぞの本』絵/石川勇装丁/栃折久美子出版社/福音館書店作者訳者/内田莉莎子千野栄一中川李枝子西江雅之松岡享子矢川澄子山口智子山内清子渡部翠他■本文より■1野をどこまでもかけめぐり/木の切り株にひとつのこらず/白い帽子をかぶせていく(イギリス)…131正月すんで春すんで/花の都を立ちのいて/塩水あびて日なたぼっこするもの(日本・香川)…なぞなぞがやさしすぎてはいけないから、/そうしてあるだけじゃよあーちゃま(義母)から届いた
連休だと、本をゆっくり読む心の余裕があっていいなあ。今日もいいお天気で、朝から昼までうぐいすの鳴き声がのどかに聞こえてきて庭の上を燕らしき小鳥が飛び回っていて、白い寝室でグダグダ寝転がりつつ本を読んでると、現実世界で色々と役立たずな自分を忘れる・・・・というわけにもいかずちょっとモヤモヤしつつも色々読み散らかしている。夜想山尾悠子特集を読んでいたら、懐かしい作家の名前が続々出てきて・・・・脳内が飽和状態に夜想#山尾悠子Amazon(アマゾン)2,300〜7,65