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さて、収差の塊である累進レンズの度数をどうやって測るのか?単焦点と同じようにレンズメーターのコロナを合わせても、そこは累進帯の途中であって基本度数(遠用度数)ではありません。もし、レンズの銘柄がわかるのならば、隠しマークを基準にしてチェックマークを再現し、それを元に指定された場所をレンズメーターに当てればいいし、PD(OCD)は隠しマークの中央にくる印を中心と考えて左右の幅を測ればいい。イラストにすればこういう事。フィッティングポイントにレンズメーターを当てるのはダメです
PSF:点像強度分布関数は、焦点の形と言えるかもしれません。そしてそれはグラフに表す事ができるわけです。前前回の記事で「空間周波数」について書きましたが、見えているものは「すべて単純な波に分解できる」という内容でした。例えば下のグラフ。これは矩形波と言う一種の波です。波なのでフーリエ変換を使えば単純な(サイン)波に分解できるわけです。ではどんな波が含まれているかというと・・・こんなふうに単純な波(サイン波)の足し合わせである事がわかります。これは
波面収差を解析できれば眼球がどのような焦点をむずぶのか?をシミュレーションする事ができます。例えば、理想的な「点」を見たときに、それが目の収差の影響を受けてどんなふうに変形してしまうのか?それが、「PSF(PointSpreadFunction):点像強度分布関数」のザックリとした考えです。例えばこんなふうな「理想的な点」を見て、網膜上にもバッチリと「理想的な点」が結像したとしましょう。これを左から右に向かって最も明るいところが「1」で最も暗いところが「0」というよう
もし収差がなければ、理論上きれいな焦点を結びます。しかし、収差があればそれに応じで焦点は歪んだ形になります。眼球の波面収差の解析では、網膜の中心の一点から光が目の外に出てきたとして、その波面の形状の歪みを解析したわけです。今度は逆に。その歪んだ光学系を光が通ればそれに応じて焦点は歪みます。それはそのままどれくらい細かいものを認識できるか?につながります。ではそれをどう数値化するか?そこに「空間周波数」というものが出てくるわけです。例えば規則正しい縞模様が
ちょっとまてよ?RMSをもう一回考えてみたんですでども、もしかしたらゼルニケ多項式で細分化された各収差の量もRMSなんじゃないのか?今日はお店が休みなのでデータが見れないんですけど、思いついた事をババババッと書き連ねておきます。そもそも「RMS」とは波形のエネルギー量という認識でいます。と言うのは波の最も強いところが「ピーク」なわけですが、それだけではエネルギーが強いとは言えません。なぜならばピークは一瞬でも、あっという間に減衰すれば、それはエネルーギーが強いとは言
収差の強さは波面の前後の長さです。で、複雑な波面をゼルニケ多項式を使い、回転対称で表現できる細かい収差に分解して、それぞれの強さを実際の「長さ」で表しています。じゃあ総合的な収差の強さはどう表現するのか?実際の波面収差の測定では、低次収差も含めた波面が出てくるわけですが、それじゃあ高次収差だけの強さはわかりません。結局、低次収差、高次収差と言っているのはそこに明確な線引きがあるわけではなく、ゼルニケ多項式での解析を行って仕分ける事で初めてわかるものです。で、バラバラ
複雑な波面を「ゼルニケ多項式」を利用すると比較的単純な波面に分解して、それぞれがどれくらい全体に影響しているか?を調べる事ができます。Zom-Baten.wikipedia,CC表示3.0,リンクによる一番上が無収差の状態。二段目は波面が平らなまま傾いている状態。これはつまり「プリズム」を表します。三段目の真ん中は焦点の前後ズレ、つまり近視や遠視に相当します。その両脇は非点収差、これは「乱視」に相当します。ここまでが低次収差で、単純なレンズで矯正ができる部分です。
波面収差を比較的単純なレンズや鏡で修正できる部分を「低次収差」、より複雑な部分を「高次収差」と呼んでいますが、この「高次収差」とはどんな形をしているのか?僕は専門家ではないので、数式を展開して説明なんてできません。でも、どんなことが起きているのか?は段々と、なんとなくイメージできるようになってきたと思っています。なので、そんな「イメージ」でのお話です。黄斑部中心窩のど真ん中なら光が目の外に出てきたとしたら、その波面は目の角膜や水晶体や硝子体、そして瞳孔などの光が通って来た
理想的な波面からのズレを、波面収差と呼んでいるわけですが、それは「近視」や「遠視」も表す事ができるし、「乱視」も表す事ができます。黄斑部中心窩のど真ん中から光が出てきたとして、その波面は「近視」であれば凸レンズのような波面だし、「遠視」であれば凹レンズのような波面になる。「乱視」であればプリングルスのポテトチップスみたいな波面になります。ここまでは眼鏡レンズを組み合わせたら(大雑把に言えば)波面を理想的な形に直す事ができます。これはつまり眼鏡レンズで(大雑把に言えば)完全に矯正
もし、完璧な凸レンズがあったなら、光は非常に小さい「焦点」になります。しかし人の目は柔らかく、そんな精密機器のような精密さを持っていません。つまり多少歪んでいるわけです。その歪みに影響されて光は完全な焦「点」にはならずに、歪みに影響された歪んだ形の焦点になってしまう事が予想できます。焦点の形は当然見え方の質に影響します。もし目のレンズを含めた光の通路の歪みを知る事ができたら「焦点」の形を予測でき、見え方の質を評価する事ができます。光を「波面」として考えた場合、
3年半ほど前に、左目を網膜剥離させました。顔面殴られたわけでなく、突然に剥がれました。その前に黄斑円孔という病気になって、手術をして、その1ヶ月後くらいでした。原因は不明ですが、数日前からなにか見え方がおかしいな・・・・と、思ってはいたのですが。ちょうど、術後の経過観察の日が翌週だったので、そのときでいいかと呑気に構えていたら。左目の視界の中に泡が見え出し、やがて下からどんどん視野が黒くなって、黒い幕に覆われたようになっていきました。この状況、いま思い出した
VIOROUの中でもこのテンプル、私個人的にも大好きなのです。ブルーのカラーが爽やかでしょ!上得意様の美容師K様のご紹介で倉敷からご来店くださってお取り寄せもしてみたり、最終的にこちらをお選びくださいました。眼鏡がワンポイント、お洒落感半端ないですよ。眼鏡生活のお役に立ててとても嬉しいです。皆様の評判もまたお聞かせくださいね。
サクランボの実が沢山美味しいサクランボにな~れ今回は凄く大切な事を書くので、ちょっとホッコリした写真からさて。皆さん、メガネを作る時にどんな明るさの部屋でいつ(時間帯)どこを見る何を見るどんな姿勢でどんな大きさのどんな文字をどう見たいここまで聞いてもらえてますか?伝えてますか?ま、聞かれないと話せなかったりもしますがこれ、とてもとても大切な事です!メガネ屋さんの明るさが、家や職場と同じとは限らないメガネ屋さんで合わせた時の姿勢で、色んなモノを見てますかス
岡山眼鏡店赤い眼鏡検索!なかなか無くて、と言われてて、インスタで当店を見つけてくださいました!東の方からお時間かけて初来店。嬉しいです。JFREYトランクショーでビビッと❣️素敵な眼鏡に一目惚れ!🍀赤い、そしてラウンド(8角形も同類)何しろ可愛い❤️笑顔いっぱいの喜び感をいただきました。この瞬間がふれあいの一番の幸せな瞬間です。感謝です。またオーバーホールにお立ち寄り下さいネ。
レスサンヒューマンを今何本目?お持ちのN様!昨日ファクトリー900をUPさせて頂きましたが、同時にレスサンヒューマンも2組レンズ交換を承りました!嬉しいです。いつかN様のためにもレスサンヒューマンのトランクショー開催したいです!
こんにちは今日は雨たくさん降ってますね。なのでお年をめした方は足元が悪いので眼科に来院しません。不要に外出しないので雨大歓迎です。うちの眼科に来る患者さんは真面目な方が多く1ヶ月に一度は眼圧と視力の経過に来院します。患者さん同士待ち合わせて眼科で会う人もいます。さすがにコロナ感染が拡大している今はお薬だけにしたいと電話で確認する方が多くなりました。いま、状態に変化がない方はできるだけ外出しないほうがいいと思います。緑内障で眼圧が心配な方は先生に眼圧はかってもらって『心配』というス
今回はお気に入りのファクトリー900のレクサスコラボ眼鏡!😊パープルのグラデーションがお顔に映えます。眼鏡で変身する、を常に意識されていて、限定品も沢山お持ちです。🕶👓年末とお盆のみご来店。何本かをオーバーホールさせていただき、新しい眼鏡もゲットしてくださる。いつもの注文はオーナーとの電話でのやりとりですが、来店するとついつい、。ですねー。感謝です!
普通、眼鏡を正確に作る場合、顔の左右非対称性に合わせて違和感無く調整し、その後目の高さに左右差があればそれに応じてレンズのフィッティングポイントを左右で変る。今更「常用眼鏡は+2mm」「近用眼鏡は±0mm」「遠近両用は+4mm」と、固定値で作っていたとしたら、それはもう技術でもなんでなく、ただの「習慣」で、しかも根拠の理解も間違っている。その辺の幾何光学的な理屈は置いておいて、今日考えているのは左右でアイポイントを変えた場合のこと。顔の左右は非対称なのは当たり前。左右で目の高さが違
馴染みのないほとんど降りたことの無い駅。眼鏡の検査にメガネスーパー本店に。使用中の眼鏡が合わず、ずっと不快で眼科も含めて3ヶ所ほど…検査すると、ほぼ合っていると言われ💦ずっと悩んでいましたがとある冊子にメガネスーパーの実用視力検査、とやらが載っていて問い合わせ、期待を込めて…有料のプレミアム検査を。かなり時間もかかり疲れましたがとりあえず違う結果が出たので作り直す事に👍まだ出来上がっていませんが快適なものになるといいなと祈るばかり。メガネチェーン
遠視の遠点(焦点)の位置は「眼後有限の距離」という普通に考えたらわけのわからない事を幾何光学的に説明したのが先回の記事。ちょっと難しい。わかりにくくしている理由はおそらく「平行光線」を基準に考えるからではないかと思うのです。そしそうだとしたら、近視の遠点の説明に「平行光線」は出てきません。焦点から広がって目に入った光が網膜で焦点を結ぶこれが近視の図であって、ここには平行光線はどこにもでてきません。だから遠視の焦点も平行光線を考えてはいけないのです。理解の助けは・
遠視とは「無調節状態において眼内に入射した平行光線が網膜の後方に焦点を結ぶ」と定義されていて、焦点距離は「眼後有限距離にある」といわれます。で、目の事を勉強しているとぶち当たるのが、この「遠視の眼後有限距離」の理解がスッキリしないという事。その原因は「近視がわかりやすい」からで、そのときに「焦点」というものを逆に理解していることが原因なんじゃないか?と僕は思うのです。「焦点を逆に理解する・・・?」では、遠視の理解の前に近視についてもう一度おさらいしましょう。近視とは「無
こんにちは!この記事はプロフェッショナル向けです。AC/A比について。AC/A比とは調節力を1D使ったときに起きる調節性輻輳の量です。それを測定する方法に2種類が知られています。1つはグラジエント法、40cmで視標を見せて斜位を測り、そこに1D加入して斜位を再測定して起きた斜位量の差がAC/Aになります。もう一つはヘテロフォリア法、遠方の斜位を測定し、近方の斜位を測定し、その差から計算によって導き出す方法です。ヘテロフォリア法でAC/Aを計算する場合、老視の影響
先日視覚情報処理の検査にいらっしゃった中学生の子供さんの眼鏡の検査を改めて行いました。視線のずれが大きく、ピント合わせを補うようにプリズムレンズで補正した眼鏡でご家庭でビジョントレーニングを行って頂く事に!子どもさんだけではなく、ご家族で楽しみながら日課にして頂ければ嬉しいです。
マニアック度4位?視線が常に合っていない、外見からして両目が同じ方向を向いていない状態「恒常性斜視」通常、両目で同時にモノを見る事はないと考えられています。しかし、ある一定の条件では両目で同時に見ることも、立体感を感じる「立体視」が起きていることがあります。それは、「近視の内斜視」もちろん程度にもよります。僕のブログを読んでいただいている方は以前から調節と輻輳の関連性ばかりを取り上げているようにおもわれているかもしれません。書いている僕がそう思っています
マニア度3.5/5くらい?よく左右の度数差(視力じゃないよ)が1.50D以上を不同視というようですが、その不同視を矯正する問題はなんでしょうか?それは、左右で見えるモノの大きさが異なって融像(左右の像を一つにまとめる事)が難しくなる事と、視線をレンズの中心からズラした時に起きるプリズム誤差(左右の視線の向きがずれる)です。メガネは近視の場合度数が強くなればなるほどモノが小さく見え、遠視の場合は大きく見えます。そして、近視も遠視も度数が強くなればなるほどわずかに目を動かしただけで視
プラオプの内装工事が始まりました。14坪の面積のうち3.5坪を検査室だけのために使う。今時珍しい面積配分だと思います。普通に「メガネの販売店」で沢山の商品をおいて、売り場スペースを最優先にするならば方法はいくらでもある今の時代。最近行われたメガネの総合展示会において、ついには立ったままの検査機が登場しました。いかに省スペースに・・・座るスペースさえ無駄だというのでしょうか?ここからは多分に私見が入っております。我がプラオプは6m×1.7mの検査スペースを用意します
雪の季節になりました。さむーい外で雪かきをした後に玄関に入るとか、さむーい外で順番待ちをした後のラーメン屋さんとか・・・ファッ!っとレンズが曇ります。メガネを服で拭きたくないし、レンズに直接触りたくないし、メガネ外せば見えないし、かといってこのままだったら見えないし・・・となにかと困るレンズのくもり。その原因とくもり止めの仕組みをプラオプにアップしました!https://priority-opt.jp/faq/cloudy/マスクもつけなきゃいけないとなると、ほん
県外から大きい眼鏡の下見にいらして下さったお客様。いくつもの大きいサイズの眼鏡を着けて・・・「楽だ~」と喜んで頂きました(◠‿◠)次回は検査のご予約のお電話を頂いた上でご来店の予定♪
「プラオプ」のページも開店までに充実させていかなきゃねって思いながら、固定ページにするとなるとある程度長持ちするように写真とかイラストとかに凝ってしまいます。だんだんイラストも味がでてきて最初のころとどんどんテイストがかわってってしまいますね。実はサイトデザインも昨日かえました!ちょっとスタイリッシュになった!そんなわけで「Q&A」ページに「調節昨日」について書きました。https://priority-opt.jp/faq/accommodation/内容は調節
「指先」と「舌」と「目」微細運動といって繊細な動きをする部位です。ところが「目」だけはそれが正しく働いているのかを確認するすべがありません。というのは指先はまさに目でその動きを確認でき、舌は口の中の感触で確認ができなます。しかし自分の「目」を「見る」ことはできないわけです。「目」は運動や作業で安定した視界を作る為に常に細かく動いています。そして、正確な視界を得る為にはそれが正確に動いている必要があります。正しい「視覚」を得られて空間での自分の存在位置が認識できる。高度