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本(真夏の死)(敬称略)三島由紀夫の自選短編集で、最も長い表題作を始め11編の短編が収録されています。短編集を読むのは「ラディゲの死」に次いで2作目で、巻末には三島自身と作家の津村記久子の両方の解説が掲載されており、比較して読むと興味深いものがあります。短編なので物語のオチがキモになると思いますが、この短編集でも各作品で、様々な結末が用意されています。それは遺作となった長編「豊饒の海」などの代表作とはまた違った、作者の側面を垣間見ることができますし、こうした洒脱な小作品も描けるのだと、改め
真夏の死数年前、私の郷里での出来事だ。ある夏の日、知人女性が家族と胡瓜の収穫作業をしていた。作業中にめまいを覚えた彼女は、少し木陰で休むことにした。以前から貧血もあり、ちょっと休めばよくなるからと彼女は言い、一緒に作業していた家族もそれを信じた。木陰で横たわった彼女は目を閉じ、それきり目を覚まさなかった。胡瓜畑の濃い緑と、木陰の深い緑の中を吹き抜ける風の中で、彼女は静かに逝ってしまった。残された家族の悲嘆を無視するならば、なんて贅沢な逝き方だろうと少し羨む気
↑↑↑「ヴァージニア・ムーン」って、お店かなんかの名前かと思っておりましたら、月に例えて擬人化した「あなた」のことらしい。呼びかけている感じかな。inとかatを付けて、場所の名前にしたほうが素敵なのにね。多くの子ども達が夏休みに入った今日、水の事故があちこちにあって、悲しいですわね~~~。漠然とですが、三島由紀夫の「真夏の死」を思い出します。イギリスの国防相が、英国はアマゾンじゃないと言ったら、ゼレンスキーが、(アマゾンだったら)毎朝感謝出来ると言ったウィットを不健
<三島由紀夫、安部公房>1150「真夏の死」三島由紀夫短編集三島由紀夫:解説新潮文庫収録作品1.煙草2.春子3.サーカス4.翼5.離宮の松6.クロスワード・パズル7.真夏の死8.花火9.貴顕10.葡萄パン11.雨のなかの噴水著者自選による第二短編集。伊豆今井浜で実際に起った水死事故を下敷きに、苛酷な宿命とそれを克服した後にやってくる虚しさの意味を作品化した『真夏の死』をはじめ、文壇へのデビュー作ともいうべき『煙草』、
やってしまいました。持っている本を買ってしまいました。父上はよくやっていたようです。これは、わざとじゃなくて、表紙やタイトルに惹かれて、買ってしまって。あ、読んでた。ってパターン。電車通勤のサラリーマンをしていたのは、もう7年も前。三島由紀夫はその頃読み漁っていました。読んでみると。あれ?おぼえていない。ならば雨読と致しましょう。獣医さんのイタい恋Amazon(アマゾン)790〜4,908円この本もヨロシク
🌸花見ラン🌸えっ?えっ?花見ラン?花見ランってほとんど走ってませ〜ん笑1月から3月の間に身内が3人も他界し,なかなか走ることが出来なかった子供たちも進学して,一人暮らしやら入寮やらで・・・自宅の荷物も減っていき,寂しく感じる自分の手元から離れていくのは嬉しいようで寂しいもの。これからは,各々夢に向かって努力してもらいたい。いつまでも親は応援しているよ私はというと,少し落ち着いてきたので,ジョギングの再開をしようと思う。本日,5.29km自分の時間のもう一つの
タイトル真夏の死著者名三島由紀夫出版社新潮文庫昭和45年7月15日発行登場人物生田朝子三児の母清雄長男啓子長女克雄次男生田勝朝子の夫商社マン安枝勝の妹1、ストーリー伊豆半島で生田朝子は三人の子供、安枝と海水浴に来ていた。朝子が昼寝をしている間に水難事故が起こり、三人の子供が水死する、、、。2、感想・解説三島由紀夫による短編集です。伊豆今井浜で実際に起きた水死事
2021年1月22日に三島由紀夫「真夏の死」を読了しました(*´∇`*)「やばい文豪」を読んで興味を持った作品シリーズから逸れて、「文豪ナビ」で気になった作品シリーズへ。と言っても、今となっては理由が分からないけど、読みたいリストに入れていたので(⌒-⌒;)これも自選短編集で、11の短編が収録されています。「煙草」はボーイズラブを思わせる感じで、なんだかちょっと甘酸っぱい。それに引き換え「春子」はレズビアンものの走りだそうだけど、男の子も誘惑するし、ちょっと生々しくて、私はイマイ
真夏の死著者三島由紀夫自作自註の短編集解説も本人この解説も興味深いこの短編集を読み始めた時最初は『煙草』から入るのだが、とにかく文章が凝っていて言葉が繊細で難解でサラサラ読めない。作風に自分が慣れるのに時間がかかった。読み終えることができるか心配した。が、少しで慣れてあとは面白いのでグイグイ引き込まれて行きました。印象に残った作品『煙草』『春子』『真夏の死』『花火』以下本人の解説を参考にまとめたネタバレありなのでご注意ください『
梅田芸術劇場主催公演三島由紀夫没後50周年企画『MISHIMA2020』2020年9月26日(土)・27日(日)日生劇場原作:三島由紀夫美術:杉山至照明:笠原俊幸音響:長野朋美映像:山田晋平衣裳:鈴木成実「真夏の死」、原まさみ「班女」ヘアメイク:国府田圭演出助手:加藤由紀子舞台監督:齋藤英明制作:藤田早苗制作助手:伊藤宏実「真夏の死(summerremind)」作・演出:加藤拓也出演:中村ゆり(生田朝子)平原テツ(生田勝/息
三島由紀夫没後50周年企画の後半はこの2作品の上演。今回は配信で観ました。「真夏の死」(「summerremind」)作・演出加藤拓也中村ゆり/平原テツ初出は1952年。ある夏の日、朝子は3人の幼子と義妹とで伊豆の海岸に遊びに行き、午睡している間に2人の子供と義妹を水難事故で失う。家族を失った悲しみを抱え、同時に責任の重さを感じて自分を攻めるが、秋の訪れと共に事件や子供の記憶は薄れていく。そのあとに襲ってくる空虚を耐え凌ぎ、消えかける子供の記憶を探そうと焦り、自分はまだ悲しみか
配信で見ましたが、スリリングな展開、白を基調とした映像を駆使した舞台にドキドキしました。三島由紀夫「近代能楽集」といえば、何しろ麻実れいファンですので、ターコさん出演の作品は何ひとつ見逃すまじの気迫でおりますので、ずっと以前、今は無きベニサンピットで、デビットルボー演出「葵上」見ましたね。扇風機と金盥かなんかでヨットのシーンが演出されていまして、面食らったことを思い出しました。なので、どんな展開でも、受け止めようとの姿勢で、今回の「班女」、パソコンの前で身構えました。案の
“花ざかりの森・憂国”に次ぐ三島由紀夫自選第二短編集。*真夏の死三島由紀夫著新潮文庫朝子の三児清雄・啓子・克雄と夫の妹安枝の5人で訪れた海水浴場。和気あいあいと楽しんでいたが…安枝が突然倒れ、清雄と啓子も波に攫われてしまう。順風満帆だった夫婦に急襲した他に例えようのない悲劇。このどん底から長い月日をかけて少しずつ傷を癒してかつての日常を取り戻してゆく…表題作〈真夏の死〉まず三島由紀夫の想定外で乱高下する発想に嘆息。エリートの夫勝と朝子が送る幸せな日々が突然崩れ落ちて
真夏の死―自選短編集(新潮文庫)/新潮社¥637Amazon.co.jp再読。どの作品も切れ味抜群で印象的。短編集はその作家の均一なトーンがあるけれど、本書は色彩豊かで、三島由紀夫はこんな作品も書けるのかと改めて彼の天才的な才能を感じました。素晴らしい。メルヘンチックな雰囲気のある「翼」、モダンな男女の駆け引きを描いた「クロスワード・パズル」、その時代の若者達を取り巻く風俗を映した「葡萄パン」、オチに思わず笑ってしまう「雨のなかの噴水」などが新鮮に感じてお気に入りです。表題作の「真夏の死
本屋さんへ。「赤へ」井上荒野「真夏の死」三島由紀夫「音楽」三島由紀夫なんだろう、最近は三島由紀夫ブームになってます。やっぱりこの人の作品、好きだなぁ。井上荒野さんは初読み作家さんです。読書メーターで気になってたので買ってみました。どんな作風なのか、読むのが楽しみです☆さて、これから読書タイム〜♪