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今回も相振り飛車の先手四間飛車(矢倉)と後手三間飛車(美濃)の将棋を見ていきます。視点としては後手目線で、先手陣の攻略を目指していきます。今回も前回の第二図(△42飛まで)からの分岐を考えていきます。(5)第二図から▲26銀(2-B)の▲33角成△同桂▲77角のような局面になった時の△25桂を消しています。また、次に▲35銀や▲37桂のような手が可能です。後手がそれを嫌うなら、すぐに△45歩と仕掛けるところです。▲同歩は△同銀▲同銀△77角成▲同桂△55角がありま
今回も相振り飛車の先手四間飛車(矢倉)と後手三間飛車(美濃)の将棋を見ていきます。視点としては後手目線で、先手陣の攻略を目指していきます。前回の第二図(△42飛まで)を再掲します。今回もこの第二図からの分岐を見ていきます。(4)第二図から▲39玉47に金が上がっても△46歩が当たりになる事もあり、負担になる事もあったので、玉を引いて後手の飛車の縦利きから逃れました。例えば、△45歩▲同歩に△77角成▲同桂△33桂▲66角(下図)に△45桂が利かないのが前回と
今回も相振り飛車の先手四間飛車(矢倉)と後手三間飛車(美濃)の将棋を見ていきます。視点としては後手目線で、先手陣の攻略を目指していきます。今回は▲65歩を早めに突くケースについて考えます。この「早めに」を具体的に言うと、後手が33に桂を跳ねるか角を上がるかする前にという意味です。目安としては、先手の角道が開いている時は△33角、閉じている時は△33桂を跳ねた方がいい傾向があるようです。また、先手の左銀の配置によっても変わってきます。前回の先手は▲65歩を保留していたので、後手
今回も相振り飛車の先手四間飛車(矢倉)と後手三間飛車(美濃)の将棋を見ていきます。前回の第一図(△43銀まで)を再掲します。前回も少し見てきましたが、第一図で先手には色々な指し方があります。すぐに▲65歩を突くのかどうか。銀は▲56銀と出るのか▲65歩を突いた後に▲66銀と出るのか、はたまた▲58銀と引くのか。玉はどの位置に置くか。47に金を上がるとして「左」の金矢倉が普通ですが「右」で土居矢倉風に指すのもあり得ます。細かいところで言えば、角を77に上がるかどうかとかもあります。
今回から、相振り飛車の先手四間飛車(矢倉)と後手三間飛車(美濃)の将棋を見ていきます。視点としては後手目線で、先手陣の攻略を目指していきます。このブログを書いているといつも想定局面が難しく、相振りは特にそうなのですが、今回もなかなか悩ましいところがありました。矢倉と一言で言っても指し方は色々あるわけで、ぶっちゃけ検討すればするほどわからない部分が出てくる始末でしたが、できるだけコンパクトにまとめていきたいと思います。では、愚痴はここまでとしてw局面の検討に移ります。基本図は下図
先手番で石田流を目指す場合、初形から▲76歩△34歩▲75歩と突きますが、その石田流対策の1つに、4手目に△54歩と突く手があります。この△54歩には、先手が▲78飛と振って後手が△88角成~△45角と打った時に、定番の▲76角が切り返しの手にならないようにした意味があります。よって、△54歩に▲66歩で角道を止めておくのが無難な対応になります。つまり、先手に角道を止めさせるのが、後手の真の狙いだったわけです。石田流プレイヤーの自分としてはそれが気に食わなかったので、△
今回は前回の続きで、後手が△54銀型を選んだケースを見てみます。(イ)△54銀▲66銀に△45歩▲同歩△36歩▲同歩△45銀で、△36銀や△46歩を狙う手には▲55銀が用意の受け。飛車の横利きが一気に通り、後手の攻めが切れています。また、△45歩に単に▲55銀と出ても受かります。△45歩に代えて△24歩は向かい飛車を目指した普通の手ですが、後手は注意が必要です。▲84歩△同歩▲同飛に△83歩と打ってしまうと、▲54飛△同歩▲23銀を喰らいます。こういった筋には、石
今回も前回と同様、先手が美濃、後手が金無双を選択したケースについて見ていきますが、今度の後手は角交換には応じず、石田流本組を目指してみます。アマチュアでは良くある指し方で、普通に有力です。基本図は下図(△33桂まで)です。ちなみに、基本図から▲38銀△13角に▲33角成△同飛▲25桂は、石田流本組に対して部分的にある筋ですが、以下、△32飛▲13桂成△同香▲68銀△42銀のように進んで、△13香型がやや悪形とはいえ、角と桂が持ち駒になったのは後手としては実戦的に大きい。普通に後手
今回は下図(▲38玉まで)を基本図とします。前回は相三間飛車のオープニングを検討して、先手だけが▲76飛を早く浮く事ができるために、▲28銀を指さなくても基本図のように▲38玉が指せる事を見ました。先手は美濃囲いを目指しますが、基本図から△34飛に▲28玉は、△36歩で「△55角」の筋を狙って後手十分。よって、先手は8筋を伸ばし、▲86飛型を目指します。そこまで指せると、△88角成▲同銀の時に、▲88銀に飛車のひもがつくので、△55角の筋が消えています。基本図から、△
今回も相三間飛車がテーマです。実はこの相三間飛車シリーズは、高崎先生著の「わかる!勝てる!!現代相振り飛車」を参考にしながらプロの流行の歴史を追っていたりします。#1「相金無双」と#2「高美濃vs金無双」では、どちらも先手が面白くないという結論に至りましたが、本当は「相金無双」の後に、「相高美濃」の時代があって、それは先手が指せるという見解だったようです。そして、先手の高美濃に対する対抗策として、#2で扱ったような後手の金無双の速攻が流行したようです。という事で、今度
前回は相金無双の将棋を検討しました。結論として、先手が千日手を打開するのが難しく、先手が違う指し方を模索するべきという事になりました。そこで今回は、後手の金無双に対して先手が高美濃を選ぶケースについて見ていきます。高崎先生著の「わかる!勝てる!!現代相振り飛車」を参考にしながら進めていきます。基本図は下図(▲46歩まで)です。この▲46歩を見た段階で、後手は先手が高美濃を目指す事を察する事ができます。ここで△88角成と角交換しに行くのが後手の有力策。先手の高美濃
今回から相三間飛車の将棋を検討していきます。アマチュアの場合、オープニングのどこかの段階でどちらかが我慢できず▲74歩(△36歩)を突いて乱戦の変化になる事もだいぶ多いので、乱戦の研究をやる方がいい可能性もあるのですが、今回はとりあえず相金無双の同型将棋を少し検討しようかなと思います。今回の基本図は下図(△32玉まで)です。基本図では互いに飛車先の歩を切る事ができないため、しょうがないので相振りの定番である向かい飛車への振り直しを行うのが定番です。もちろん、▲66歩のように
前回は、先手が▲86角型を早くに決めた場合を見てきました。そして▲86角型に対しては、後手は△32飛と引いて角成を受けておく手が有効でした。こうなってくると、△64歩+△54歩+△44銀型まで組んだら、早く△32飛と引いておくべきのようにも思えますが、本当にそうでしょうか?△32飛型は石田流の形ではないので、△33桂と跳ぶと飛車の縦利きが止まってしまいます。すると、下図のような▲75歩~▲76銀の動きが先手はやりやすくなるのです。上図から先手は▲65歩△同歩▲同銀△64歩
今回のスタートは下図(△71玉まで)です。後手が▲82歩の受けのために△71玉と指した局面です。前回、先手は▲86飛型を選びましたが、今回は8筋の歩交換の後、▲88飛と引いています。後手の△64歩を見た時点で、先手が「後手は高美濃や矢倉等の立体的な囲いを目指す」と判断した場合、引き飛車の方が攻め形を作りやすい面があります。上図以下、▲48玉△33銀▲58金左△63金▲38玉△44銀▲48金上△54歩と進んで下図です。この局面から▲86角を検討していきます。▲86飛型でな
前回は、△64歩+△55歩型での指し方を検討しました。今回はまず、この△64歩を突くタイミングについて、具体的に検討していきます。今回のスタートは下図(△35歩まで)です。相振りのオープニングの基本を確認しながら進めていきます。ここで▲88飛は少し危険な意味があり、△36歩▲同歩△同飛▲37歩△66飛というような筋が生じます。▲同角△同角で△57角成を▲68金と受けても、△44角と足されると先手は受けに窮します。先手が向かい飛車を目指す場合、▲88飛に代えて▲68
今回は△64歩+△55歩型で先手の駒組を制限する指し方について見ていきます。スタートは下図(△64歩まで)です。後手は△64歩を早めに突く事で、▲65歩を突きづらくしています。本当に▲65歩を突けないか、早めの△64歩を咎める手段はないのか、といった実際的な課題は後回しにして、とりあえずこの指し方の行き着く先を見てみます。△64歩以下、▲84歩△同歩▲同飛△83歩▲86飛△63金▲96歩△54歩▲38玉△44銀▲95歩△82玉▲75歩△55歩と進めて下図です。
ここまでこのテーマで後手目線で向かい飛車対策を検討してきて、なかなか有力な仕掛けを発見する事ができませんでした。今回は少し趣向を変えて、先手の飛車の位置を変えながら、この戦型の理解度を高める事に重きをおき、次の構想を考えていきます。具体的な局面としては、下図のようにすぐに△44銀と出てあえて飛車の横利きを止め、先手の▲84歩を誘った局面から始めてみます。以下、▲84歩△同歩▲同飛△83歩に対する先手の飛車の引き場所ごとに、後手はどういう指し方が適しているかを検討していきたい
今回は、後手が棒銀を目指す指し方について見ていきます。棒銀という事で△24飛+△35銀型から仕掛けたいわけですが、飛車と銀の力だけでは2筋を突破する事はできません。金無双相手に、2筋を数の力で突破するには、角交換後に△54角のように打って力を足さねばなりません。下図が後手の思い描く理想図の1つで、ここまで行けば後手十分でしょう。後手は角交換する必要があるため、先手の▲65歩を見てから、後手は行動を開始するのが筋です。スタートは下図(▲65歩まで)とします。後手は一
今回はまず、先手が早々に腰掛け銀の形を作ってきたケースについて見ていきます。この手はやや疑問手で、▲65歩を突くとこの銀は左辺にいけなくなりますし、▲86飛型を選んだ場合、飛車の横利きが通らなくなります。ただ、早めの腰掛け銀にも一応メリットはあって、前回まで扱ったような後手の△64歩からの仕掛けは、後手が△55銀と出れないため成立しません。また、先手が▲56銀+▲66歩型の状態で△64歩を突くと、▲65歩△同歩▲同銀が一応あるため、後手は△64歩を突きづらくなっています。中
△64歩からの仕掛けについて、今回も見ていきます。前回の第一図を再掲します。前回、この△64歩を先手は▲同歩と取りましたが、今回は▲56銀と出ます。後手の△65歩に先手は手が広いので分岐を考えていきます。(1)▲65同銀後手は△55銀と出て、次に△66銀と出たいところ。先手がそれを防ぐなら、▲75歩で横利きを通しますが、△36歩と合わせていきます。▲同歩なら△66銀と出る事ができます。△66銀に▲同角は△36飛で十字飛車です。△36歩に▲48金上なら△64銀
今回から、向かい飛車(金無双)と三間飛車(美濃)の相振り飛車の将棋を検討していきます。相振り飛車はそもそも課題局面を想定しづらいので扱いづらいのですが、とりあえず典型的な形から始めて、この戦型の特徴を少しずつ理解を深めたいなと思っています。ただ、今回のテーマはなかなか大変というか、これを書いている段階では明確な解決策がわからないので、これまで以上に試行錯誤しながらの道になると思います。さて、自分は相振りでは三間に振って美濃に囲う事は決めていますので、三間目線からの金無双志向の向かい飛
開始日時:2024/03/0320:36:41終了日時:2024/03/0321:50:13棋戦:24R対局持ち時間15分先手:相手(1655)後手:1番アカ(1683)▲7六歩△3四歩▲7五歩△1四歩▲1六歩△5四歩▲6六歩△4二銀▲6八銀△5三銀▲6七銀△3三角▲7八飛△2二飛*相手の早石田に対して相振り向かい飛車。***これからは必要に応じて相振り飛車を戦術に取り入れたい▲
開始日時:2024/02/2314:54:30棋戦:24R対局持ち時間15分先手:相手(1467)後手:5番アカ(1533)▲7六歩△3四歩▲7五歩△1四歩*先日、早石田に対して左美濃をやりぼろ負けしたので*今回は相振りを採用することに。**実は以前やっていたのだが、エルモ右四間や△6三金銀冠などがでてきたので居飛車でも戦えるということで*やめてしまったのだ。▲1六歩△5四歩▲6六歩△4二銀▲7八飛△5三銀
おはようございます!!将棋界の神童、将棋界のナチュラルボーンクラッシャーのYUUKIです。王将戦七番勝負第4局の戦型が決まったよ!!17手まで進んで、王将戦七番勝負第4局はYUUKIの向かい飛車、挑戦者の三間飛車の相振り飛車になったよ!!この局面で定跡手が終わって、本格的な戦いに入ったよ!!自分の勝利に繋ぐ将棋を全うして、挑戦者の将棋を殲滅して、絶対に勝って王将位9連覇達成できるように頑張ります!!
前回は、一直線中飛車左穴熊に対して、藤井システム風に対抗する駒組をご紹介しました。この左穴熊に対する仕掛けは、基本的には中飛車側が一直線に穴熊を目指した場合に発動できるものです。よって、この筋を警戒しながら中飛車が駒組した場合は、仕掛けを回避して左穴熊を組む事ができるかもしれません。ただ、アマチュアの場合、結構、一直線に潜りに来る方が多い印象ですので、後手にとって知っておいて損はない仕掛けのように感じます。また、当たり前ですが、「一直線」でなくとも、この筋が消えないような
今回は、相振り飛車の「中飛車左穴熊」がテーマです。先手を中飛車、後手を三間飛車として、後手の目線で対策を検討していきます。中飛車左穴熊は、5筋の位を取る事で、後手の角道を止めたり左銀の進出を止めたりして、後手の穴熊に対する速攻を封じつつ、安全に穴熊に囲ってしまおうという作戦です。ちなみに、なぜ「左」なのかと言うと、相振り飛車での右穴熊は、飛角の位置関係上、後手が比較的簡単に端攻めの理想形を組めるため、かなり攻め込まれやすいためだと思われます。(例として、藤森先生の「藤森流中飛車左
自分は初手を▲76歩で固定化していて、2手目△34歩には▲75歩で石田流を目指します。この出だしの場合、次の4手目が結構分岐点で、後手からは様々な対応が考えられます。△88角成:手っ取り早く、角道を止める石田流を封じる△14歩:先手が端を受けるか受けないかで、後手が戦型を決める意図△44歩:角道クローズタイプの相振り模様△84歩:居飛車宣言△35歩:相三間模様△62銀:右四間飛車っぽい?△32金:力戦っぽい?というように、この4手目の時点で色々な分岐があります。石田流党は大変で
相振り飛車におけるノーマル四間飛車対策の第二回です。前回は、四間飛車側が美濃囲いを選び、端を受けてきたケースについて見てみました。今回は、端を受けなかったケースについて見てみます。(3)△71玉型+端を受けない前回の基本図から、△52金左▲96歩△33角▲95歩△32銀と進めます。先手は端を詰めるために手を使っており、後手の△33角△32銀が間に合いましたので、▲26飛や▲55角、▲66角などの筋は緩和されています。さすがに、端を受けたケースよりは隙が少ないので、▲
今回は、相振り飛車において、相手がノーマル四間飛車で美濃囲いを選んだ場合の形を扱ってみます。相振りには不向きとされるノーマル四間飛車ですが、実際の初段周辺のアマチュアでは結構多い印象です。自分は相振り飛車ではほぼ全て三間に振りますので、三間側からの視点で検討していきます。美濃に対しての対策はシンプルで、「(可能な限り)速攻で端攻めをして潰す」です。普通に石田流本組に組んでも、三間飛車側にメリットが多いのですが、アマチュアレベルでは端攻めが有効なケースが多いため、明快な気はしま
角交換相振り飛車の将棋になりました。