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和歌山線のうち、王寺―五条間は1980(昭和55)年に、五条―和歌山間は1984(昭和59)年に電化されました。ただし、前者が一般的な「シンプルカテナリー式」で電化されたのに対し、後者ではごく一部の区間を除き、「トロリ線」のみを吊した「直接吊架(ちょうか)式」が採用されました。「直接吊架式」のメリットは、設置費用が安くて済むことです。財政が悪化していた国鉄末期に電化されたことが、そのことを物語っています。ただし、安価な反面、速度に制限を受けるという問題があります。「シンプルカテナリー式」で
関西本線のうち、JR西日本の非電化区間である亀山―加茂間は全長61.0kmと、全線の3分の1以上を占めています。運行系統も独立しており、昼間時は1~2両編成のキハ120形気動車が毎時1本往復するだけになっています。急行「かすが」の廃止以来、優等列車の設定はありません。全線電化を求める声も上がっていますが、非電化区間の途中駅でもっとも乗降人員の多い伊賀上野でも1日1,312人であり、積極的な投資を行える状況にはありません。そもそも、名古屋―JR難波間直通の優等列車を運転したところで並行す