大阪松竹座のさよなら公演から夜の部の『盛綱陣屋』をNHK-Eテレで観ました。仁左衛門が度々演じてきた演目を感謝を込めて松竹座のさよなら公演に選んだようです。鎌倉方と京方の敵味方に別れた兄弟の悲劇を軸に、偽の首実検、弟を案じる兄、子を犠牲にして再起を図る弟、兄弟のわが子の板挟みで苦悩する母、父のため自決する子ども、それぞれの本音が明らかになり戦いの為に引き裂かれた武士の家族の不条理を描いた重厚な作品です。最後は戦場で決着をつけようと見栄を切る京方の和田兵衛と鎌倉方の盛綱の見栄で終りました。背景は徳