大谷さんに最初にお会いしたのは1993年5月7日でした。骨髄バンクキャンペーンのための自転車ラリー「ツール・ド・空海」の松山市通過に日を合わせて同地で開かれた啓発講演会を聴きに行ってのこと。その日、自分でダビングしてこしらえた「岡村孝子ベストセレクション」のカセットテープを「プレゼントです」と言ってお渡ししたのが縁の始まり。「お二人は年齢も同じだから、たぶん大谷さんは岡村さんの歌には親しんでいるに違いない」と見当をつけていたのです。あとで「闘病中も岡村さんの歌には励まされていました」とうかがって