TBS系で2004年に放送された『オレンジデイズ』は、脚本・北川悦吏子、演出・生野慈朗、土井裕泰、今井夏木という布陣による青春群像劇。聴覚障害を持つヒロインと彼女を支える大学生たちの友情と恋愛を描いた作品であり、北川脚本特有の瑞々しい感情描写が光る。恋愛ドラマの王道的な構造を持ちながらも、聴覚障害をモチーフにすることで独自性を確立。加えて、大学生活の終盤という限られた時間軸を設定することで、登場人物たちの葛藤をより鋭く浮き彫りにする。全11話という尺の中で、主軸となる恋愛関係と友人間の絆をバラン