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あっという間に9月ですね。少し前のこと。今年は8月23日が七十二節気でいうところの綿柎開(わたのはなしべひらく)。綿の実がひらいて白い綿毛が顔をだす時期だそう。私のところでは数日遅れの8月末でした。綿の実がひらき始めると、終わりのみえない暑さも峠をこえて涼しさがおとずれはじめるとか。ほんとうにそのとおりで、朝夕の風に涼を感じるようになりました。各地の異常気象にただことでない焦りを感じながらも暦通りに季節が訪れるとやはりほっとします。綿栽培を振り返ると、春に
こちら我が家のガラ紡ふきん。(使い古しで失礼します)洗剤なしでお皿がきれいに洗えるというその機能性以上に、生地のぽこぽこしたあたたかい風合いが気に入っています。新疆ウイグル自治区の綿花栽培での強制労働はいまだ解決されたとはいえず綿花産業は苦い歴史、現実とともにあります。だからこそ種から生まれた命が布に織られるまでの気の遠くなる手仕事とできあがる喜びをそのままに描いていそうなたくさんのふしぎ5月号『種から布をつくる』がとても気になりました。折しもち
この作品が見られただけで満足…♡経糸に和綿の紡績糸(茶綿20%白綿40%洋綿40%)緯糸に7時間18分かけて手紡ぎした、手紡ぎの茶綿の糸とってもしなやかで柔らかかった…。着てみたい、纏ってみたい布。ロイヤルミルクティーのような茶綿の質感を活かした加飾表現は、図案に対して何枚もの型紙を彫り色を重ねていく更紗。更紗という型染めそのものが力強いものなので、やりすぎたら茶綿の質感が生きないし、その上で、型紙に紗張りせず、さらに文様が抜けてしまわないようにつなげるところと消す
第2回「カタコトの会〜型彫り、型染め、カタヤブリ!〜」へ!大まかにいってしまうと、染色の技法には浸染と捺染があります。ザブンと染料に浸けて染めるのが浸染(しんせん)。松原伸生さんの「長板中形」は浸染。※この日、ワタクシが着用している田中昭夫の藍染め小紋も浸染。染料が入った色糊をつかって染めるのが捺染。故藍田正雄さんの「江戸小紋」は捺染。菊地宏美さんの「江戸小紋」型紙を3枚つかい糊防染しては染め、マスキングしては染めと5工程で染めあげたもの。どちらも「型紙」をつ
レポが溜っておりますが、明日から再び旅にでますので、会期が短い展示会を優先してアップします♪左が和棉染織家の白井仁さん、右が和更紗染めの中野史朗さんお二人の作品展が、古民家ギャラリーしあんにて開催中です(〜26日まで)和棉は素材としての絶滅危惧種。今私たちの周りにある綿といわれる素材はほとんどが米綿といわれる長毛の繊維です。産業革命以降、量産化と効率化が求められ機械紡績が主流となったゆえに、それまで日本で栽培されていた短毛繊維である和棉(アジア棉)はつくられなくなってしまいまし
「カタコトの会」〜型彫り、型染め、カタヤブリ!〜が、江戸からかみ東京松屋ショールームにて開催中(〜6月4日まで)日本の型紙が海外へ流出し、西洋文化へさまざまな影響を与えていますが、それは日本には優れた和紙と切れ味の良い刃物ががあったから。そして型紙をつかった染織の技が発達しました。江戸小紋、長板中形、和更紗、秩父銘仙、和綿織×和更紗など、型紙をつかった染織、そして、道具が展示されています。「カタコトの会」は伊勢型紙をつくる人、つかう人、愛する人の会。元々は飲み会だったそ