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このところ文学に関する解説動画を観なくなった。以前までは用事の傍らに視聴するなど、知識を蓄えるに余念なかったものだが、文学に関する出来事、詩人や訳者の人名に至るまでいくつかの事実の誤認が気になりはじめたら、述べられている数々の事柄に『それって本当だろうか⁉』と自分のなかで疑念を差し挟むようになってきた。いわゆるただ愉しむだけの小説から一歩踏み込んで、文学という括りの小説に執心出来るようになったのは、この動画拝聴がきっかけとなったのは過言ではないが、素人の手づくり動画といえど視聴者の数に
「痴人の愛(1967)」「痴人の愛(1967)」予告編ナオミに扮する安田道代がエロい!「痴人の愛」の第3作。原作:谷崎潤一郎「痴人の愛」脚本:池田一朗監督:増村保造キャスト:河合譲治-小沢昭一ナオミ-安田道代浜田伸夫-田村正和熊谷政太郎-倉石功澄江-村瀬幸子阿部マリエ-紺野ユカ阿部正子-清川玉枝加山良平-三夏伸花村医師-内田朝雄花村保子-穂高のり子あらすじ:精油所の技師・河合譲治(小沢昭一
大楠道代という女優がいます。旧姓・安田道代として、大映の肉体派女優として存在感を発揮した名優です。この人の経歴をたどります。大楠道代(おおくすみちよ、1946年〈昭和21年〉2月27日-)は、日本の女優。中国天津市出身。旧姓は安田。現在79歳。来歴・人物武庫川学院高等学校を経て、武庫川学院短期大学国文科に進学した。1964年、大学在学中に日活にスカウトされ、在学のまま吉永小百合主演の映画『風と樹と空と』で本名の安田道代でデビュー。翌年、知人に勝新太郎を紹介
僕の大好きな『痴人の愛』を撮った井土紀州監督彼の新作映画が年明け1月23日(金)から公開されます内容はさておき、井土紀州監督の新作なので僕は、何はなくとも劇場に観に行きたいと思っていますただ、注意しなくちゃいけないのが僕をはじめ映画ファンの方々は、ついつい池袋シネマ・ロサでの公開だと思いがちですが実は同じ池袋でも、新文芸坐での公開だということです新文芸坐での封切りなんて、非常に珍しいですよねいや、ホントに僕もこうしてブログ記事として書くまで、シネマ・ロサでの公開だと思い込んで
昔から、有名作家の原作ものの映画化作品はあまたある特に、谷崎潤一郎とか江戸川乱歩の原作なんてそれこそ腐る程あるしかし、感心させてくれるような出来のものは皆無に等しい60近い人生で、個人的に気に入って、劇場に二度も足を運んだのは井土紀州監督、大西信満さん、奈月セナさんの『痴人の愛』(2024)くらいだとにかく「女の子のオッパイ見せときゃ、後は内容はどーでもいいんだろ?」的な志の低〜い作品が、あまりにも多過ぎる…【メーカー特典あり】放送局占拠Blu-rayBOX(スマホステッカ
今日のことば谷崎潤一郎さんの言葉物と物とのあいだにできる影にこそ美がある(作家)(著書『陰翳礼讃』引用)
なかなか読み応えある内容ある小説だった。非道徳的な内容に時代がついて行っていたのかどうか、僕の思い込みではあるが、その当時世の中に頒布されていたとは思えず不思議な感覚がした。最初から半ばまでナオミは河合譲治の手のひらで転がされていたようだったが、じつは河合がナオミの手のひらのうえでまんまと踊らされていたように見受けられた。生真面目なサラリーマンの河合はカフェで見初めたナオミを自分好みの女性に育て上げようとしていた。しかし、魔性の女ナオミは、なかなかコントロールできなかった。河合は、官能に溺
本(痴人の愛)谷崎潤一郎の代表作の1つであり、作者の耽美主義を象徴的に描いた作品ともいえます。私も学生の頃読み、再度読もうと思ったのは、学生の頃に傾倒した耽美主義を、再度整理してみようと考えたからでした。三島由紀夫の耽美主義とも異なるその作風は、改めて読んでみると、まさに日本に於ける耽美(美に耽る)主義の本家本元でないかと読みながら感じました。この作品もあまりに有名なので、内容のネタバレありの注釈はなしにしますが、主人公の譲治がカフェで知った15歳のナオミを引き取って、理想の女性に育て
谷崎潤一郎さん谷崎潤一郎(たにざきじゅんいちろう)1886年7月24日生まれ、1965年7月30日、満79歳没。東京市日本橋区蛎殻町二丁目14番地(現・東京都中央区日本橋人形町一丁目7番10号)生まれの小説家。長編小説『痴人の愛』1924年3月~6月、大阪朝日新聞に連載し、いったん中断後に、1924年11月~1925年7月、雑誌『女性』11月号から翌1925年(大正13年)7月号まで掲載、1925年7月、改造社より単行本刊行。数回映画化されている。19
サマセット・モーム「人間の絆(中)」(行方昭夫訳、岩波文庫、2001年)を読んだ。上巻は図書館で借りてきて読んだのだが、ぼくは読書をするときは「お菓子と麦酒」のドリッフィールド(≒モーム?)と同じで、鉛筆をもって傍線を引いたり書き込みをしたりしながらでないと読んだ気になれない。当初は「人間の絆」を読み通す自信がなかったので、まずは図書館から借りた本で試し読みをしたのだが、意外に面白くてどんどん(さくさくと)読むことができた。そこで借りてきた数種の翻訳のなかで一番しっくり感じた行方訳を買
「痴人の愛(1949)」「痴人の愛(1949)」プレビュー京マチ子は、日本初の「肉体派ヴァンプ」といわれている。「ヴァンプ」とは、男を惑わす女、または、妖婦という意味の英語(vamp)である。京マチ子は、谷崎潤一郎原作の「痴人の愛」「鍵」「細雪」などに出演したが、その中で最も典型的な「ヴァンプ」役は、「痴人の愛」のナオミである。日本が終戦後に求めた「肉体の開放」を先取りした女優こそ、京マチ子だったのだ!理想の女性を夢見て精魂を灼きつくす男、肉体
人間誰でも、満50歳をこえるあたりでうっすらと「自分も死ななければならないこと」を実感したり子育てをしてる人にとっては、子育ての終了を実感したり「自分の人生がすでに終盤戦に入っている」ことに気づきます。自分のことしか考えていない人は別として子育てをしている人は、往々にして人生自体が「子供のため」になってしまっているものですが、そういう段階になって「自分自身の人生を生きてこなかったじゃん」と気づきます。人間は幸せを希求するようにプログラムされていますから「限られた
来る4月8日は、サイレント期の伝説の映画女優メアリー・ピックフォードの生誕133周年です。(1892年4月8日-1979年5月29日)それを記念して、彼女の作品をご紹介しています。■メアリー・ピックフォード/MaryPickfordカナダ/オンタリオ州トロント生まれ7歳より子役として活躍していたが、NYに移りブロードウェイの舞台に立つ。1909年グリフィスに認められて映画デビュー。1916年プロダクション「メアリー・ピックフォード・カンパニー」を設立。1919年
レスリー・ハワードさんレスリー・ハワード(LeslieHoward)本名:LeslieHowardStainer1893年4月3日生まれ、1943年6月1日、満50歳没。イギリスロンドン南東、アッパー・ノーウッド(現在のサザーク区南端)生まれの俳優、プロデューサー、監督。典型的なイギリス紳士役を得意とした。息子:ロナルド・ハワード(俳優)1933年のロマンティック・コメディ『バークレー・スクエア』では、アカデミー賞に初ノミネート。1934年の『痴人の愛』
先日から谷崎潤一郎作の「細雪」TV版の放送がありました。おそらく中山美穂さんを偲んでの放送だったのかも知れませんね。私は映画の「細雪」が元々大好きで以前のHDD内蔵型のTVに録画何度も観ていました。その頃は調度DVDデッキが故障していましてダビングしていなくてTV故障と共にHDDに録画していた貴重な録画番組を観れなくなりました(泣)TVが古かったのでTV故障したらTVもDVDデッキも買い直す予定にはしていて大抵はメルカリなどで残したい映画DV
熱は治りました御心配いただいた方、ありがとうございました「痴人の愛」を読みました一言で言うとなんだろ?あえて今風に言ってみると元祖いただき女子ナオミちゃんとリベラル小金持ち男子の事件簿?みたいな😁で今回は細かい感想というよりはあらすじと、考察を書いてみます時代は大正なんですが町には、カフエエ(←この表記がたまらん)があったり、活動写真と呼ばれていた映画館では西洋人の映画が上映されていたり、生活に西洋のものがたくさん入ってき始めていた時代です主人公は28才の独身男で
4月5日のベティ・デイヴィスの生誕117周年を記念して、彼女の作品を紹介します。(1908年4月5日生誕-1989年10月6日死没)■ベティ・デイヴィスは、AFI(アメリカ映画協会)の女優ランキングの第2位の女優です。(1位は、キャサリン・ヘップバーン)冷酷そうに見える容貌もあり、残念ながら日本では人気は高くありません。AFI’s100YEARS…100STARSAFI's100Years...100Starsisalistofthe50greate
前回に引き続き、娘の中学校の卒業記念に寄贈する、保護者による推薦図書について書く。他の保護者が推薦している本は、実にさまざまであった。そのリストを眺めているだけで楽しかった。谷崎潤一郎の『痴人の愛』を勧めている人がいた。思い切った選書である。わたしも、中高生のころ、『痴人の愛』『春琴抄』など、ちょっと罪悪感を感じながら、こっそりと読んだ。まだ知らない大人の世界をのぞき見するようで面白かったが、自分の子どもに読ませようとは、決して思わない種類の本である。むしろ
一度行ってみたいと思っていた住吉川そばの倚松庵に行ってきました戦前谷崎潤一郎が住んでいた家ですここで細雪を書き始めたそうです瀟洒な風情のある家ですこの倚松庵の文字は谷崎の3番目の奥さん松子さんの字です我といふ人の心はたゝひとりわれより外に知る人はなし初版本も展示してありました痴人の愛が大正時代に書かれたってびっくり、斬新な小説です本や資料もあり、ゆっくりできます庭には梅や桜水仙が咲き落ち着いた素敵
①映画「痴人の愛」主演28歳女優、美肌すかした赤ガウンに「とても芸術的」「超素敵」「美しすぎて感動した」と絶賛の声:「おっ!」でつながる地元密着のスポーツ応援メディア西スポWEBOTTO!モデルで女優の奈月セナ(28)が自身のインスタグラムを更新。写真集の撮影ショットを掲載した。172センチ抜群のスタイルと美肌際立たせる奈月のインスタグラムnatsuki_se...nishispo.nishinippon.co.jp②ヌードも求められる魔性の女役に。気まぐれで小悪魔なナオミと自
賢者の愛-Wikipediaもう10年ほど前の作品です。最近、亡くなった中山美穂さんが主演されているドラマです。原作は山田詠美による長編小説。谷崎潤一郎の『痴人の愛』の本歌取り_って感じでしょうか。主人公の高中真由子は鎌倉の丘の上にある美しい家に住む裕福な少女。母は医師、父は高名な編集者。そんな彼女の家の隣に成金の一家が越してくる。真由子とは育ちも品性も違う少女:百合は真由子を激しく羨望している。百合が持っていない素敵なお父さん、憧れの人、それらを真由子から奪うことで同化し
1月19日は『痴人の愛』大西信満さんの舞台挨拶があるということで、名古屋シネマスコーレに行ってきました。『痴人の愛』は、谷崎潤一郎の有名な小説ですが、それを現代に置き換えてのお話でした。恋と書けないシナリオの間で揺れ動き、葛藤する男の悲哀、変わり続ける状況の中で、変わらない男を見事に大西信満さんが演じていました。目の奥から滲み出る感情、微細な表情が素晴らしかった。土井志央梨さん、村田雄浩さん、中島ひろ子さん、芳本美代子さん、川瀬陽太さん、吉岡睦雄さん等、素晴らしい俳優陣も☆上映後のは舞
阿刀田高『谷崎潤一郎を知っていますか愛と美の巨人を読む』(新潮文庫)新年にふさわしく、和装の似合う谷崎潤一郎に関する本を紹介したいと思います。文庫裏に「公私共に異常に乱れた巨匠の文学世界を徹底解説」との普通ではないPR文があり、少し驚かされます。しかしその生涯の歩み、特に男女関係のことからすればまさにその通りなのかもしれません。谷崎潤一郎は1886(明治19)年東京に生まれ、東京帝国大学国文科を中退していますが、在学中に和辻哲郎と第二次「新思潮」を創刊。1910(明治43)年に小説
(「僕は『可愛い犬』でもあり、奈月セナさんみたいに『カッコいい犬』でもあるのです」とビーグル犬まろさんオス10歳)現在公開中の映画「痴人の愛」を見てきました。(映画『痴人の愛』公式サイト-レジェンドピクチャーズ)この映画、谷崎潤一郎の「痴人の愛」をベースにして、登場人物の設定を変えたりしながら現代によみがえらせているというものです。この映画の主人公である「河合譲治」は大西信満さん、この映画ではアルバイトをしながらシナリオ講座に通って脚本家を目指す中年の男。講師の椿(村田雄浩
井土紀州監督『痴人の愛』の上映池袋シネマ・ロサに行ってまいりました上映最終日ということで井土監督と主演の奈月セナさんの舞台挨拶がありました井土監督ってこんなに優しい人だったっけ?というくらい、非常に穏やかな物腰でした奈月さん、背が高くてスタイルが抜群映画撮影時は、よりセクシーに見せるために増量(!?)したそうです減量で苦しむ人が多い中で、ビックリですナオミは悪女であるという単純な見方を払拭するような、素晴らしい演技だったと思いますたまたま、うちの休演日でラッキー♪Robot
主人公のナオミは女性解放運動の象徴。今まで女性が無償の労働である家事をしていたが、有償にしていく先駆け。ジョージが直美を自分の妻として育てようと立派な女として育てていくという結婚の約束をしているが、ナオミは約束の履行を迫っている。そして男の女に対する欲望を担保にして契約をより高度なものへと発展していく人類史の男女不平等を暴露していた小説。
全体6冊目/週内3冊目最初はほのぼのとした恋人同士の話なのかと思って読み進めましたが、だんだんナオミが崩れていってしまいました。にしてもあまりにも奔放になりすぎたので、もっと早い段階でなんとか食い止めることはできなかったのかなぁ、と思いました。とはいえ、若さもあり、一度暴走を始めると自分でも止められないというのが現実なのでしょうか。自分は主人公に感情移入しかけていたので、後半でナオミを追い出したところでは、なんだか少しホッとしたような部分もあったのですが、まさかそこからまたズルズルと引き
シナリオコンクールの受賞歴はあるものの、いまだプロデビューできずにいる脚本家志望の河合譲治はある日、寂れたバーで美しい女性ナオミと出会うナオミは、店で働きながら俳優を目指しているという別の日、譲治はシナリオ講座の講師から、谷崎潤一郎の「痴人の愛」を原作とした映画の脚本を、自分の代わりに書いてみないかと誘われる譲治は今度こそ成功してみせると意気込むが、脚本執筆に苦戦するそんな中、譲治はナオミと再会し、2人は急速に距離を縮めていくが…これまで多くの映画人の手により映像化されてきた谷崎潤
痴人の愛これまで幾度も映像化されてきた谷崎潤一郎の小説「痴人の愛」を、同じく谷崎原作の『卍』も手掛けた井土紀州が新たな解釈で映画化したものです。脚本家を目指しながらもプロデビューできずにいる男が、ある女性との出会いによって人生を狂わされていく。私の名前は、エロマン星人です。ブログのタイトル通り、エロティックで、ロマンティックな映画が大好きです。だから、この作品は、俺の必見リストのトップに置きました。ということで、公開初日に、池袋シネマ・ロサまで足を運びました。
もうすでに、いくつもでたらめな英語字幕を見てきたたけど、いい加減にもほどがある。「ちょっと出てこい、おら!」と言いたくなる。恥ずかしいと思わへんねやろか?そんな訳では話に矛盾すると思えば、調べて確認するはず。調べないし、確認もしない。無視しようとしても見えてしまうから、「え?」と思って動画を停止することになる。「痴人の愛」見終えんのに何時間もかかったんや…。見逃した個所もあるはずやから、以下がすべてであるはない。*****飲み屋:hotel山林:threepeople(「三人」と聞き間