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大阪の方、見に行かれる方いらっしゃいますか?天王寺の大阪市立美術館で9月25日(日)までです。<フェルメールと17世紀オランダ絵画展>「フェルメール《窓辺で手紙を読む女》修復後」の世界初公開です。ヨハネス・フェルメールの《窓辺で手紙を読む女》、窓から差し込む光、室内で手紙を読む女性像など、フェルメール初期の傑作で、フェルメールらしい絵と思われましたが・・・この絵は,はじめレンブラントの絵として購入されたそうです。雰囲気がレンブラントの絵と似ているのでしょうか??その後フェルメー
こんにちは、事務員の岡本です先日「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」に行ってきました。天王寺公園内にある「大阪市立美術館」で、9/25まで開催されています。土日祝日は、日時予約制となっていますが、結構混み合っていました。今回の目玉作品は、フェルメールの「窓辺で手紙を読む女」です1979年のX線調査で判明した、塗りつぶされた画中画。その後修復され、何もなかった壁面にキューピッドが現れた、と話題になりましたね。フェルメール自身が消したとおも
いつもご訪問ありがとうございます。(社)日本色育推進会長野色育会代表感動の扉プロデュースM・H・ハーモニー*みゆ山本深雪*です。スケジュール/講師ご依頼/感動の扉/お問合せフォーム/Facebook覗き見〜ってワクワクしませんか〜(笑)色育のお仲間に…絵画の覗き見を教えていただきました^^講師は…イロマルシェの琴美ゆりさん《美術史学修士)です。https://ameblo.jp/iromarche/entry-12621761868.html『【オ
フェルメールの『窓辺で手紙を読む女』は以前から、X線で見ればキューピッドの画中画とワイングラスがカーテンと壁の下に描かれていることは知られていました。『もっと知りたいフェルメール生涯と作品改訂版』小林頼子著東京美術こちらは、とても読みやすく解説されていてオススメの書籍です。上記書籍の26ページにもX線の記事があります。先日5/9のニュースによれば、キューピッドは、1979年にX線の調査で判明していたが、今回の調査で天使と壁が描かれた時期に数十年の差があることが新たに判ったそうで
17世紀にオランダを旅した旅行者はこんな証言を残している。「オランダでは絵画が至る所にある。普通の商人で絵を家に飾ってない者などほとんどいない」(小林頼子、『もっと知りたいフェルメール生涯と作品改訂版』、東京美術、2017年、p.XII)確かに、フェルメールの作品のいくつかにも、そして他のオランダ人画家の室内画を見ても、壁に絵が飾られていることがある。主題も海を描いた風景画やら静物画やら、様々だ。昨日ご紹介した、この<手紙を書く女>でも、暗くてやや見えにくいが、大
皆さまーっ本日、ご紹介いたしますのはですねっ…現在、東京、上野は上野の森美術館にて絶賛開催中の、フェルメール展の、の、の、の、のーっNoーーーーーゥっ大阪会場のみ、で展示される作品となります…あたくし、もも、もしかしましたらっこの作品に会いに、大阪まで行ってしまうやもっ…しれませんです…絵や作品に言の葉を添えます楽しい絵画鑑賞のお話、させて頂きます「繪の葉」
「恋文」●サインがあります。Mの上にI、その後にeerのサインです。※rの下がLのように長いタイプ。●X線の情報がないので、とりあえず下の絵はないものと考えます。●この絵は、構図に特徴があります。手前の空間から、奥の部屋にいる婦人と召使を見る視点になっています。この構図に似た他の画家の作品をみてみましょう。ニコラース・マースの「立ち聞きする女」。奥の部屋の女性は誰かと話しているようですが、トロンプルイユのカーテンで相手は隠されています。召使がこちら側の部屋から、絵を見る
フェルメール当時のオランダの風俗画の作品には、絵の中に絵が飾られている”画中画”や、地図を壁に飾ったものが多いのですが、フェルメールの作品においては、”画中画”と”地図”は、彼独自の描き方があります。①画中画の意味をイメージ的に減らす画中画は、意味が込められているものがあります。その画中画の意味をイメージ的に減らすとはどういうことかというと、下のキューピッドの絵を例にしてみましょう。額縁まで100%描き込まれていた時、画中画の意味合いが100%とすると、右側のように画中画の一部しか描
4.「紳士とワインを飲む女」●サインはありません。●横長の作品。●X線の情報がないので、とりあえず下の絵はないものと考えます。●デカンタ(ワインの壺)は、白です。(この作品以降、デカンタは白のみになります)●ワインで誘惑する男性とワインを飲む女性。●画中画は、「風景画」で全体が入り、大きさも普通。窓のステンドグラスの「節制」の寓意が強く、画中画の風景画の存在が弱い。以下、青文字部分はウィキペディアの『フェルメールの作品』より部分抜粋したものです。『紳士とワインを飲む女』邦題
3.「中断された音楽の稽古」●サインはありません。●横長の作品。●画中画は「キューピッド」で全体が入り、大きさも普通。恋愛に関する意味です。●X線の情報がないので、とりあえず下の絵はないものと考えます。●女性は男性に楽器を習っていたのでしょう。男性から差し出された紙を手に持っています。譜面は細かく音符が描かれています。紙には文面はありませんが手紙でしょう。●デカンタ(ワインの壺)は、「取り持ち女」と似ていて青と白模様。●女性の視線がこちらを向いています。「取り持ち女
フェルメールが制作年代を作品に残したのは「取り持ち女(1656年)」「天文学者(1668年)」「地理学者(1669年」の3作品になります。他の作品の制作年代は様々な研究者によるものですので、研究者によって当然差異はあります。これから記事にしていく制作順は、「信仰の寓意」と「絵画芸術」の解釈によって得た「はじめと終わりの描き方→X線で見える下の絵」と「サインの書体」・「画中画・地図の描き方の変化」、「作品と作品との関連性」などを見ながら、迷ったところは「勘」という、ブログ筆者の解釈から