岐阜県瑞浪滞在二日目の昨年十二月十三日、ホテルで朝食を済ませた小生は路線バスに乗って郊外へ向かった。この日の最初の目的地としたのは小里(おり)城跡。小里城は、かつて美濃で有力な大名であった土岐氏の支流である小里家の当主小里光忠が天文元(1532)年頃に築き、以後小里家の居城となったと伝えられる。織田信長と武田信玄との抗争が激しくなった1570年代初頭には小里家は織田方に与し、元亀三(1572)年の合戦では光忠の嫡男光次が討死にしている。その翌々年、信玄の跡を継いだ武田勝頼が美濃地方へ進攻してきた