琵琶丸

一休さん第171話この話で出た、琵琶法師なんか見たような…と思い記憶を探したら、ありました。手塚治虫先生の琵琶丸懐かしい…↓押してくれたら嬉しいです↓にほんブログ村

ブラックジャックにこんな話があった。腕の良い盲目の鍼師。琵琶丸というらしい。今知った。彼は無償で病気の人々を治す。やっ！と刺すと、みんな即座に元気になってしまう。人びとは彼に感謝し、彼もまた自信満々。けれどある時、小さな女の子を治そうといつも通りやっ！と刺したら症状が悪化。「何故だ！？」その子は鍼恐怖症だった為、ショック症状が出てしまった。という話。ブラックジャックに治してもらい、少女は無事良くなる。琵琶丸は「完璧な治療なんて無

ブラックジャックっていう漫画がありまして、手塚治虫の不朽の名作なんですが、その中に鍼師が出てくるんですね。名前は琵琶丸。盲目の鍼の天才であります。この人はある理由でブラックジャックに借りを作ったので、その返礼として鍼を打つんですね。場所は足の太衝穴。間違いありません。琵琶丸は「おまえさんは腸が弱そうと感じたんでね、これで一生腸は大丈夫だよ」と行って去って行くんですね。しかし太衝と言えば足の厥陰肝経。胃腸とは特に関係なさそうに思えるのだが…とワタシは長年思っていたのです。で、ある日テレビのCMでそ

父親が鬼神と約定を交した業を息子の多宝丸が背負って息を引き取りました。母も寿海もそれぞれに背負ったものの償いを果たすべく共に炎に散り。そして全ての元凶であった父親は、人間としての人生全てで贖わなければならない。いつしか百鬼丸が帰る場所。それをどろろは用意して待ち続けるのでしょうね。ささやかな幸せがそこにあることを願います。

ついに血を分けた兄弟の、お互いどちらかを倒せばならぬ戦いが始まってしまいました。弟は鬼神と約定を結び、兄は鬼神に身を堕とすやもしれず。それぞれの思いで城に向かう、母とどろろ。そして寿海。何を見ることになるのでしょうか。

鬼神と化した白馬と一体化している百鬼丸。約定を引き継ぐべく身を鬼神に預けてしまった、兵庫と陸奥と多宝丸。縫の方は領主の妻であることを選んだと言いながら、どろろを逃がすだけでなく自分も館を出てしまいました。ただ母親としてこれから最も辛いものを見なければならなくなるのでしょう。共に鬼神に身を貶した兄弟の戦いが始まりましたね。

朝倉との戦を間近に控えた醍醐の国に百鬼丸が戻ってくる。鬼神との約定を果たすためには生きていてもらっては困る命が。己の体だったものを取り返すために戻ってくる。自国のために討ち果たさんとする多宝丸も、何かに憑かれたかのようで。琵琶丸はこの業の行方、見据えるつもりなのでしょうね。

鬼神と鬼神に魅入られた人間（だった者）。しかし倒しても百鬼丸の体は戻ってこない。結局、産まれ落ちたときの因果を精算するしかないのですね。再び醍醐の地に戻ろうとする2人。琵琶丸も因果の果てを見届けることになるのでしょう。この物語の最後の語り手は琵琶丸なのでしょうが。何をどう語ることになるのでしょうね。

鬼神との約定で豊かさを約束された鯖目の領地。しかもその約定に村人全てが関わっていた。誰かが犠牲になる、そのうえでの豊かさ。鯖目に実の父親と同じものを感じとった百鬼丸。鬼神を打ち体の一分を取り戻すも、約定を失った領地と領主は凄惨なさまに。もとより人として結んではいけない約定なのでしょうが。飢えと命を無下に奪われる世界で、約定を結んで何が悪いのか。琵琶丸は人の脆さを知り尽くし、百鬼丸はただ鬼神を斬ることしか頭になく、どろろはどうしてよいものか分からない。この道行き、不穏なものしかな

醍醐の郷だけではなく治める地のために鬼神と約束を交した領主が他にもいるとは。渡る世間の因果深し。鬼神を全て倒した後どうするのか。百鬼丸もどろろも考えが及ばないようですし。琵琶丸が言ったように醍醐景光の鬼神との盟約を反故にするということは、醍醐の地も民も滅びるということ。鯖目の領地も、鬼神が倒されたらどうなるのか。次回結果を見ることになるのでしょうね。

醍醐領を離れて、一族の因果とは暫し離れた旅。とはいえ百鬼丸の心に落ちる影が晴れることはないのでしょう。闇雲に化け物を斬っても体が戻らない。約定した鬼神と出会うことが難しくなっているのでしょうかね。今度の白面不動も仏師の怨念故でしたし。どろろも女の子なのに男の子を装っているだけではなく、まだ他に秘密があるのですよね。どろろの因果もいつかは晴れるのでしょうか。

ようやく因果の輪が繋がってそれぞれが己の因果を知ることになりましたね。誰か1人の犠牲で国が栄えるものならばその犠牲を納得するしかないのでしょうか。家族全員が修羅の道を歩むことになりそうな。

どろろがえらく景気のいい国があると言っていたのは他ならぬ醍醐の国。鬼神との取り引きで束の間の繁栄が約束された国。我が身を取り引きに使われたとはまだ知らぬ百鬼丸と醍醐景光がついに顔合わせ。そして多宝丸も真実に近付いて。母親、縫の方の嘆きはいかに。

百鬼丸が初めて鬼神の如き勢いで人を斬った。斬られても仕方のないことをした男どもでしたけれど。百鬼丸を鬼神にしちゃいけない。止めたどろろも切ないですね。琵琶丸とはまた何処かで交錯することになるのでしょう。醍醐景光と縫の方、二人の秘密権力と引き換えに犠牲になった我が子。何も知らされていない多宝丸の我が母の気持ちが自分以外に向けられているとの気付きも切ないものがありますね。

生まれてこのかた聴覚を持ちえなかった百鬼丸。突然の音の洪水に弱ってしまうのですね。唯一、癒しの唄を歌う少女未央。夜に手伝いに行く方が駄賃がいいから、との説明で予想はつきましたが。無残に死ぬのも地獄なら、生きる糧を漁りながら生きるも地獄。あれだけの幼い子どもを抱えて売れるものといえばそういうこと。また鬼神を倒した百鬼丸。ふと思ったのですが、なまじ視覚を取り戻したらかえって戦いが困難になりそうな。そして未央と子ども達はどうなるのでしょうね。

百鬼丸が嬰児のまま、川舟で流されたその後。拾った男も、己の人生中には濯がれないほどの業を背負った男でした。川に沈めて間引きをすることも初めてなどではない産婆も、死なせるのを躊躇った生きる力に満ちた赤子。鬼神とただならぬ縁があると気がついて、してやれるだけのことをして送り出した少年。今、盲目の法師とどろろと共に道行きを続けることになった百鬼丸の明日は何処に。ですね。