「胡土児(コトジ)はこれから沙(さ)谷津(こくしん)に向かうだろう。金(きん)国(こく)の侵攻(しんこう)に抗(あらが)うには経験豊富な旧梁山泊(りょうざんぱく)の兵と指揮官が必要だ。先の大戦の後、梁山泊兵は西域の交易の商隊の警護、南宋(なんそう)の岳家(がくか)軍、故郷の冀州(きしゅう)に帰ったものと散らばっているが、すぐ招集(しょうしゅう)できそうなのは商隊の警護に当たっている五千程で、軍での生活を望んだ精兵たちだ。当初は胡土児に率(ひき)いてもらうつもりだったが、胡土児には玄旗隊(げんきた