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人類には早すぎる小説。結構初期の短篇集であり久しぶりに再読してみましたが、いま読んでもやっぱり凄かったです。全八篇、どれも悪魔の手先みたいな話ばかりでしたし長編並みの濃さを誇っていたと思います。世界設定が面白くて「オペラントの肖像」や「卵男」「怪物のような~」なんかは長編とまではいかずとも中編でも面白くなりそうな気がします。概してグロくて悪意で狂い果てていますが、その中でどの話もウィットに富んでいて、そして最後にはなにか虚無感めいたものが胸に去来するのもまた好きなところでした。一篇
みなさん、平山夢明のどの本がいちばん好きですか?私の周りには平山作品を好きな人があまりおらず、こういったことについて楽しく話せる相手も限られているんです。でも、「あのアイドルグループの中なら誰が好き?」とか「あの歌手のどの曲が好き?」とか、好きな人同士ではいちばん盛り上がる話題ではありませんか?そこで、このブログを読んでくださっているみなさまへ、「どの平山作品が好きか?」でアンケートをとりたいと思います。(メールアドレスの入力等は必要ありません)読み込んでいます…いったん小
『独白するユニバーサル横メルカトル』平山夢明(著)¥648光文社文庫(「BOOK」データベースより)タクシー運転手である主人に長年仕えた一冊の道路地図帖。彼が語る、主人とその息子のおぞましい所行を端正な文体で綴り、日本推理作家協会賞を受賞した表題作。学校でいじめられ、家庭では義父の暴力に晒される少女が、絶望の果てに連続殺人鬼に救いを求める「無垢の祈り」。限りなく残酷でいて、静謐な美しさを湛える、ホラー小説史に燦然と輝く奇跡の作品集。<こんな人に
ずっと気になっていた小説「独白するユニバーサル横メルカトル」。本屋で文庫を見つけて買いました。短編集です。表題作は、日本推理作家協会短編部門を受賞。本書はまた、「このミステリーがすごい!2007年版」でも年間ベストテン国内第一位。作者の平山夢明さんの本は、図書館で実話怪談系の「超怖い話」シリーズや、都市伝説系の「東京伝説」シリーズを読みあさったことはあります。まああ、本作も、実話怪談に負けずにおぞましい!!鬼畜アンド鬼畜、アンド鬼畜であります!!以下、核心には触れずに感想書きます。
『ダイナー』平山夢明【ヒロインのオオバカナコは危険なバイトに参加したのが原因で凄まじい拷問を受け、危うく殺されかけた挙げ句、ある会員制の定食屋(ダイナー)でウェイトレスとして働かされる。ボンベロという謎の男が経営するその店の客は、それぞれ奇抜な必殺技を持つプロの殺し屋ばかりだった……。(Amazon商品説明より抜粋)】平山夢明さんの小説を読むのは先日感想をアップした『独白するユニバーサル横メルカトル』に次いで2作目です。平山作品と言えば狂気と暴力というイメージなんですが今作ものっけから思い
『独白するユニバーサル横メルカトル』平山夢明【タクシー運転手である主人に長年仕えた一冊の道路地図帖。彼が語る、主人とその息子のおぞましい所行を端正な文体で綴り、日本推理作家協会賞を受賞した表題作。学校でいじめられ、家庭では義父の暴力に晒される少女が、絶望の果てに連続殺人鬼に救いを求める「無垢の祈り」。限りなく残酷でいて、静謐な美しさを湛える、ホラー小説史に燦然と輝く奇跡の作品集。(「BOOK」データベースより)】平野夢明さんの本は実録怪談集『「超」こわい話』シリーズは何冊か読んだ事あるん
平山夢明著、『独白するユニバーサル横メルカトル』を読みました。光文社文庫です。***今回の本のお供も、ダイソーさんで100円で買ったヌイグルミです。イルカさん。このイルカさんも、前回、前々回に載せたクジラとペンギンのヌイグルミ同様、今では私のオモチャではなく、我が家の猫族のオモチャです。何がそんなに気に入ったのかはわかりませんが、猫5号6号が、しょっ中ヌイグルミを咥えては走り回ってます。…なんか、猫っていうより、犬みたいな遊び方、してますよ。***平山夢明は、一部、グロ小説が
至福の読書タイム!!ずっとカフェインがダメで、大好きな珈琲が飲めなくて緑茶や紅茶も1杯をゆっくり飲んでたけど、同じくカフェイン苦手な主治医からの「飲み方アドバイス」を元に、今年になってから徐々に慣らしてる(^^)寝れなくなるから午前中までって決めてたけど、最近は午後も飲めるようになった♪本は、、、我孫子さんの初期作だったり、独白するユニバーサル横メルカトル!なるほどね。初の乙一作品読みました。普通。いや、、、16歳、、、やはり凄い。「優子」も合わせて読みやすかった
様々なジャンルの作品を描いている平山さんですが、今回は『異形のモノ』との関わりを描いた短編を紹介しようと思います。異形のモノとは、明らかに人間ではない何か。ちょっとしたSFとも言えるでしょうね。クトゥルフ神話にも微妙に近い、得体の知れない生き物たちとの交流が好きな人はぜひご覧になって下さい。①『Ωの聖餐』(『独白するユニバーサル横メルカトル』より)もとは人間だった、とは言え見た目は『腐りかけの象』のΩ(オメガ)。鼻も耳もなく(嗅いだり話したりは出来る模様)、まるで巨大な胎児のよう
唐突だし季節外れですが、すごろくです。平山作品のネタだけで作ってみたすごろくです。もちろん非公式。軽いノリで見てみてくださいね。【追記】なんだかスマホからすごろくを見たら文字が潰れてしまっていたので、改めてテキストでも載せておこうと思います。『※』以降をドラッグで解説が見れます。スタート↓サクにピーナッツバターを作ってもらう。2個進む※(『メルキオールの惨劇』より。主人公トゥエルブの命綱ですね)↓マラカイポの灯台で敵を瞬殺。ゴールへ飛ぶ※(『ヤギ
カナザワ映画祭で好評だった無垢の祈りが一般公開されます。これは楽しみ!http://www.uplink.co.jp/movie/2016/45567映像と音楽から追悼のざわめきフォロワーかな?