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『日本海軍はなぜ過ったか――海軍反省会四〇〇時間の証言より』(岩波現代文庫澤地久枝・半藤一利・戸高一成著)を読了しました。いろいろバタバタしており、ブログを書くゆとりがなく久しぶりの更新となりました。私は昭和史、なかでも昭和の戦前の状況について非常に強い興味を持っております。なぜ、勝算がないにもかかわらず日本はあの甚大な犠牲を生んだ戦争へ、戦争へと突き進んでいったのか。その答えは当然、最大の当事者である軍部、それも中枢にいたエリートたちの口から導き出す必要があります。
2014年に、内閣総理大臣(当時は安倍晋三)と当時の「内閣」に属する大臣たちが定期的にひらいているミィーティングで、「これからは、日本のアーミー(軍隊)も日本を守るだけでなく、海外の戦闘にも参加できるようにしよう」と国会などでの審議も経ないまま、自衛隊の方針を決めてしまいました。「集団的自衛権」の容認翌2015年には、自衛隊の海外派遣を円滑に進められるように、法律が新設されたり改正されたりします(注)。「安保法制」成立(注)この複数の(海外派兵のための)法律を、俗に「安保法制」と言い
著者澤地久枝🍀序竹橋事件(最近、ウィキペディアのリンクが貼れないので、文字色が変わっている所をクリックしてみてください。)火はわが胸中にあり:忘れられた近衛兵士の叛乱竹橋事件(岩波現代文庫社会173)Amazon(アマゾン)762〜3,509円🍀Ⅰ「青山北町四丁目五十九番地は、今なら東京都港区にふくまれるが、かつては東京市赤坂区であった。」よく迷子になるので、住所を覚えさせられた。笑私もよく迷子になる子供だったから、迷子センターでスタッフに、自宅の電話番号
2025/8/29(金)晴✍️手紙の続きから終戦から50年、今日の平和な世の中の一因とも言われております、あの悲惨なミッドウェー海戦から53年になります。実は、ミッドウェー海戦、加賀沈没50年忌法要が1992年6月5日、佐世保の旧海軍基地、加賀慰霊碑で行われ、西内さんも参拝されました。そして、私に、自分も探すがあなたも鹿児島県出身の山中末吉さんの出身地だけでも良いから、探して欲しいと言われていました。西内さんの元気なうちに探さないと、山中末吉三曹のお墓
2025/8/28(木)曇今日から、「戦友をさがして」の転載を、加筆削除を混じえながら始めたい。(人名は仮名)2012年9月記だから13年前の文章である。戦後80年、知られざる一戦友の絆の話を改めて思い返している。✍️電話の電子音が鳴り続ける。「もしもし川田さんのお宅でしょうか?」「あの、お中元を有難うございました。岡山の西内の娘です」「まあ、いつもありがとうございます。お父様はお元気ですか?」「あのう、父は6月30日の午前2時半に93歳で亡くなり
日本人の本性は、げす(下種・下衆・下司)である。わが国民は、江戸の昔から、げすな話題には目がない。ジャーナリズムにとって、そこは大衆への訴求ポイントである。雑誌を売ろうと思えば、大衆のげすな根性をくすぐるに限る。われわれだって、自らの欲望に抗するのは難しい。ジャーナリズムにとって、げすな記事を掲載したいという欲望は、それと似ている。どれほど上品ぶっても、その欲望は、ある意味で生存本能なのだ。ジャーナリズムに、そのような生存本能が内在しているのは、哀しいことであるが、現実だ。その哀
澤地さんの本はまったく読んだことが無かった。ミッドウェー海戦とか226事件とかを題材にした著作が有名で、そのあたりがド真ん中の俺はいずれにしろどこかで読まねばならない…、というかそろそろなんか読んでみるかと腕まくりをして待っていたところ。店頭で見つけてしまったのでしめしめと買ってみた。女性を題材にすることも多い澤地さんだが本書もまさにそれ。目次を見ると知っている女性は一人もいない。‘昭和の幕開きから21、22年頃までの昭和に区切って’取り上げられた彼女らは愛にもだえ、わが道を行き、無念
Yahooニュースより転載。「戦争する政治家選ばないで」澤地さん、講演で訴え10/22(火)18:23東京都多摩市で講演する澤地久枝さん=22日午後「九条の会」呼びかけ人の一人で、ノンフィクション作家澤地久枝さん(94)が22日、東京都多摩市で講演した。自らの戦争体験や日米の戦死者遺族らを取材した経験を振り返り、「私たちは平和であるために一生懸命でなければいけない」と強調。27日投開票の衆院選を念頭に「戦争をするような政治家は選ばないで」とも呼びかけた。【写真】不明パイロ
ひとつ前の当ブログで、「日本被団協」がノーベル平和賞を受賞したことは、たとえ「小さな声」でもそれが持続し、集積することで「大きな声」となって世界の人々に届くという点で、僕たちに勇気を与えてくれるものだと書きました。この「ノーベル平和賞」受賞を見ることなく亡くなられた被爆者の方々も多いのは残念ですが、差別や偏見の中でもあきらめずに「核廃絶の声」をあげ続けたからこそ、このような素晴らしい結果になったのです。いや、まだ結果ではありませんね。これからも「被爆の記憶」「人々の思い」を語り継ぎ、本当に「核
退職後は本を買わないという自戒を持っていたつもりが、少々破り始めている(笑)。アマゾンルートで古本業者から二冊の本を矢継ぎ早に買った。どちらも、300円前後の安値だったため、手を出した。一冊は、昨日、コンビニ決済で支払った。澤地久枝さんの『火はわが胸中にあり』という、竹橋事件を追った歴史ドキュメントである。遅まきながら、『妻たちの二二六事件』で初めて澤地さんの著作に接したのが、ついしばらく前で、これが二冊目となる。『妻たちの・・』を超える大作らしい。もう一冊は、今日、注
8月は、多くの日本人にとって鎮魂の月であり、二度と戦争をしないという誓いの月でしょう。前回、戦争映画のジャンルに入る「サロン・キティ」の紹介記事に"戦争映画はあまり観ない"と書きましたが、8月にちょうどよいテーマのように思えたので、もう少し詳しく書いてみます。戦争の是非については今でも議論がわかれます。憲法で国際紛争の解決手段としての戦争を永久に放棄すると定めている我が国でも、戦争はよいことではないが、敵(どこ?)に攻撃されれば反撃せざるを得ない、いや攻撃されそうになったら先手を撃つべきだ、
2020年代の新聞切抜きシリーズの第5回目。今回は今野典彦、村中直人、種村弘、後藤正文、加藤登紀子、澤地久江、アリストテレス各氏に関する記事を紹介する。
内藤陳さんの「読まずに死ねるか!」という名作エッセイがありました。内藤さんがお勧め本を解説している本。これ、絶版なんですよねえ・・・。Kindle化もされていない。古本では出回っているのですが。私は、今、心から「読まずに死ねるか!」と思っています。会社務めを辞めたら、時間ができるだろうから、読もうと思っていた本をたくさん読もう~。そう思っていましたが。会社務めを辞めても、確保できる読書時間は少ない!シニア愛犬のケアに時間がかかるってこともあるのですが、あと韓国ドラマを見すぎ
https://x.com/nhk_Etoku/status/1787253155857871021今週の#ETV特集「汚名#沖縄密約事件ある家族の50年」沖縄返還時の日米密約に迫り、逮捕された#西山太吉記者。裁判では国の問題が、男女関係が絡むスキャンダルへと塗り替えられた。妻・啓子が綴った日記から、夫婦の葛藤を読み解く。出演#澤地久枝語り#山根基世情報源を守らなかった、そして守れなかった報道機関と日本ジャーナリズムの最大の汚名だと思うぞ最低と言っても過言ではないそし
朝ドラ「「エール」もミュージカルスターが出たので楽しみでしたが主人公は軍歌を多数戦後は長崎の鐘と、同年生まれの鶴彬と対比、批判しています。その話は又。https://natalie.mu/music/news/565358中納良恵~主題歌「ハッピー☆ブギ」を歌うEGO-WRAPPIN'のシンガーが語る「ブギウギ」(松永良平)・服部隆之~劇伴と主題歌を手がけた作曲家が語る「ブギウギ」と祖父=服部良一のこと(鈴木啓之)・足立紳~「ブギウギ」脚本に込めた登場人物たちの素
以下、新聞で知った集会情報をお知らせします。今日3月20日午後1時から代々木公園で「さようなら原発・全国集会」をルポライターの鎌田慧さんが開催するそうです。内容は、「テレビで会えない芸人」松元比呂さんの一人コント30分。それに落合恵子さん、澤地久枝さん、鎌田慧さんの発言。加えて福島・女川・志賀・東海原発の住民の皆さんの発言。若者の環境団体の発言。だそうです。それだけ取り急ぎ情報共有でしたっ
今日、図書館近くまで行く予定があるので、昨夜のうちに中村哲さんの「人は愛するに足り、真心は信ずるに足る」(澤地久枝<聞き手>)を読み切りました(´-`).。oO『図書館で「人は愛するに足り、真心は信ずるに足る」を借りてきました。』図書館に用事があったので、中村哲さんの「図書館で人は愛するに足り、真心は信ずるに足る」(澤地久枝<聞き手>)を借りてきました。人は愛するに足り,真心は信ず…ameblo.jp巻末に中村哲医師の著書の一覧が掲載されていました。返却ついでに、この中から何か借
図書館に用事があったので、中村哲さんの「人は愛するに足り、真心は信ずるに足るアフガンとの約束」(澤地久枝<聞き手>)を借りてきました。人は愛するに足り,真心は信ずるに足る:アフガンとの約束(岩波現代文庫社会328)Amazon(アマゾン)978〜8,919円${EVENT_LABEL_01_TEXT}借りたのは2010年発行の単行本です。↑これは2021年発行の文庫本。さっそく読み始めました。図書館で借りると期限があるので先延ばしにできない、というメリットがあり
#新たな戦前。戦後が戦前にならないために。
こんにちは、古布リメイク・デザイナーあきやま幾代です。澤地久枝著「妻たちの二・二六事件」第4冊目を読み終えました。小さな文字の文庫本だった事だけでなく、この本に書かれている妻たちの一言一言を噛みしめ、心情に寄り添おうと読んでいくと長い時間が掛かりました。特に草柳太蔵氏の解説文にはその一言一言と澤地久枝氏の想いをくみ取って非常に丁寧な言葉で賞賛している事にもこころを揺さぶられました。縁あって長年溜めて来た想いが繋がって、朗読の会に参加して何度か小説の件(くだ
こんにちは、古布リメイク・デザイナーあきやま幾代です。「澤地久枝著「心たより」第1冊目「敗戦記念日」が近付き、TVで澤地久枝さんの話を聴くことがあった。ーー澤地さんは日本のノンフィクション作家、社会運動家。東京都港区青山出身。編集者を経て『妻たちの二・二六事件』で作家に。綿密な取材で、真実に迫る作品を執筆。作品に『火はわが胸中にあり』ーーーボンヤリとしか知らなかったので、著書を読んでみる事にした。エッセイ集の初めの「子守唄」では、♬ねんねん、ころりよ、おこ
まだ今日は外に出てない連休初日♪ひさしぶりに読書♪先日、何気に見ていたNHKの特集で澤地久枝さんの言葉が残ったので即、購入♪キリのいいとこまで読んだらそろそろ外に出ましょうかね♪
なぜ今、太平洋戦争の転機となったミッドウエー海戦を歴史に学ぶのか。タイトルの「滄海(うみ)よ眠れ」副題「ミッドウエー海戦の生と死」の作家澤地久枝さんをNHKETV特集が取り上げた。この本に感動して他のミッドウエー海戦に関する図書を読みあさった。太平洋戦争開始の昭和16年12月からわずか半年の昭和17年6月に日本連合艦隊の誇る空母4隻と大量の飛行機を失い制海権を奪われ敗戦に向かった。このミッドウエー海戦のあとなぜ日本は講和に向かえなかったのかを歴史に学ぶ。
知らない事はたーくさん、たくさんあって、でも今出合ったコトの意味は深いだろう。つくばラベンダー摘みとり図書館で、「人は愛するに足り、真心は信ずるに足る」岩波書店本を借りて読み始めている。古い本で、2010年出版の本。先日、「荒野に希望の灯りを灯す」という映画を見て、涙が落ちるのを止められなかった。中村哲さん、アフガニスタンで襲われて、凶弾で亡くなった、という位の知識だった。その奥に拡がる、一人の生きた道、人生観に打ちのめされた。そもそも、アフ
先月末に第二次世界大戦時、米軍が零戦を攻略する大きな手がかりとなったアクタン・ゼロがアリューシャン列島の戦いで奪われた事を知り、長らくショックを引きずっていた上に、6月は昭和を生きた前世でも、戦国時代の過去世でも色々あった月なので恐る恐る過ごしていました。でもこの番組で南雲中将の判断とミッドウェイの敗因に触れられていたので、ミッドウェイについては少し溜飲が下がったように思います。「少し」と書いたのは、私と彼の間で「本当の敗因は別のところにあるよね」と話がまとまっていたから。でもそこは誰も触
6月10日の第1部は見たのに、翌週17日の第2部は寝落ちして見逃しました・・・・ETV特集「ミッドウェー海戦3418人の命を悼む」作家の澤地久枝さん(92歳)が40年前に日米で行った調査と、現在の話です。エピソード-ETV特集「ETV特集」のこれまでのエピソード一覧ですwww.nhk.jpミッドウェー海戦3418人の命を悼む第一部「命の重さ」初回放送日:2023年6月10日「私が突き止めたかったのは“命の重さ”だった」。40年前、日本とア
今夜23時〜第二部が放送される。興味ある方は是非👍
前回紹介したパンフレット「憲法九条,未来をひらく」の巻末には「九条の会」アピールの文章が載っている。大江健三郎の訃報を機に読み直してみたのだが,そこに示されている懸念がほとんど全て現実のものになっていることに驚かされた。このアピールは「九条の会」が発足した2004年に発表されたものだが,その後の教育基本法の改悪,集団的自衛権の行使容認,武器輸出禁止の形骸化など,軍事大国化へのシナリオをすべて先取りして懸念を表明しているのである。このアピール文を起草したであろう「九条の会」呼びかけ人たちの危機認
ここ一年、過去の戦争に関する本を多く読んできました。戦争のことをとりあげるなら、どうしてもこの本は避けて通れません。『戦争は女の顔をしていない』(スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ著、三浦みどり訳、岩波書店)戦争は女の顔をしていない(岩波現代文庫)[スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ]楽天市場1,540円この本、コミックスにもなったのでご存じの方も多いかと思います。第二次世界大戦、ソ連では百万人をこえる女性が従軍。兵士としても戦いました。しかし、戦後彼女ら
西山太吉が先日(2023年2月24日)亡くなった。場所は北九市内の介護施設、死因は心不全とのことだ。そのニュースが流れると共に、実は僕のブログに異変が起こった。僕のブログは、訪れる人も少ない、閑古鳥の鳴くようなサイトなのだが、2月25日から26日にかけて、通常の10倍以上のアクセスがあったのだ。「はた!炎上か」と思いきや、アクセス解析をみるとそのほとんどが『密約外務省機密漏洩事件:澤地久枝』の記事をご覧になっているようだ。2016年8月に書いたものだ。その中で、僕は3人のジャ