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<だいしょや>3月24日(日)開催の第132回「高槻市民寄席」(定例会Vol.347)での潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さんの演目。人間国宝の故・桂米朝師匠の師匠にあたる故・四代目桂米団治師匠の創作落語で、今も多くの噺家さんが演じる上方ではポピュラーな噺。字の書けない男が、就職するための履歴書を書いてもらいに、代書屋を訪れる。ところが、男は代書屋の質問にトンチンカンな答えを連発し、代書屋を困らせる。本来のサゲは差別的な表現になっているので、最近では途中まで終わ
<みかんや>2月18日(日)開催の第205回「駅前寄席」での潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さんの演目。日頃ブラブラと仕事もしていなかった男が、親戚の行商のみかん屋を手伝うことになる。教えられたことを律義に守って商売に出るのだが、肝心なところで勘違いをしてしまい、儲け損なう。もう一度、商売の仕方を教えてもらい、同じ長屋を訪れるのだが・・・。昔は、野菜や果物や魚介類は、行商から買うことが多かったようで、この噺は、そういった時代の長屋のほのぼのとした雰囲気が楽しめる。
<しょたいねんぶつ>1月21日(日)開催の「噺の会じゅげむ」の定例会(Vol.345)になる第131回「高槻市民寄席(吉例顔見世大興行)」での潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さんの演目。「世帯」と書いて「しょたい」と読む。江戸落語では「小言念仏」というタイトルで演じられる。最初から最後まで、念仏を唱えるだけという風変わりな落語だ。昔は、世帯主が仏壇に念仏を唱えるのが、日常の風習だった。ところが、この噺の主人公は念仏に集中できずに念仏を唱えながら、家族に対して小言を言
<やくはらい>12月17日(日)開催の第204回「駅前寄席」での潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さんの演目。上方落語のまさに師走の旬のネタと言える。昔の年末の風物詩とも言える「厄払い」がテーマ。江戸時代は、家の災厄などを払う「厄払い」という商売があったようだ。特に商家では縁起を担いで厄払いを呼び、これまた、昔から決まった文句を言ってもらい厄を払っていたのだが、この厄払いもいい加減な奴が多かったような・・・。にわか仕立ての厄払いの男が厄払いの文句(セリフ)もろくに覚
11月19日(日)開催の「噺の会じゅげむ」定例会(Vol.343)の第130回「高槻市民寄席」における潮吹亭くじらさんの演目。聴き慣れない落語のタイトルだが、これは、今は亡き夢路いとし喜味こいし師匠の漫才を素材にして、くじらさんがオリジナルの落語に仕立て上げたもの。ジンギスカン鍋の作り方を一から説明するという何でもないストーリーなのだが、その手順にことごとく素朴な質問をするので、事がややこしくなってしまう。元々、洗練されたネタなのだが、落語仕立てにすると、古典落語を思わせる
<きもつぶし>10月15日(日)開催の第203回「駅前寄席」での潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さんの演目。夢で見た女性に恋いこがれて病気になってしまった男の友人が、何とかその病を治してやろうとする。ここまでは、すごくいい話なのだが、その後がちょっと怖い展開に。夢の恋わずらいを治すには、生まれた年月日時が揃った女の生き肝を煎じて飲ませたら、たちどころに全快すると聞いて、その友人が考えてみると、自分の妹が該当することに気づく。世話になった友人の命を救うため、夜、妹が寝
<きょうのちゃづけ>9月24日(日)開催の第129回「高槻市民寄席」での潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さんの演目。今はどうか分からないが、京都のあるある伝説では、お客が帰りかけると、「ちょっと茶漬でも」と愛想言葉を言うのが風習になっているとのこと。そこで、ある男が、どうしてもこの茶漬を食べてやろうと京都の知人の家に押しかけ四苦八苦する。その「茶漬食べたい攻撃」を巧妙にかわす女房が見ものだ。当会の落語知識の生き字引、潮吹亭くじらさん。★★★★★★★
<ちかてつ>7月23日(日)開催の第128回「高槻市民寄席」(噺の会じゅげむ定例会Vol.339)での潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さんの演目。私はこの噺は聴いたことがないので、演じるご本人にあらすじだけを教えてもらった。「三代目林家染語楼師作の昭和30年代の創作落語。当時地下鉄1号線(御堂筋線)は、梅田から阿倍野区の西田辺まで。その西田辺から梅田まで恋人との再会物語を駅名ダジャレでつづる小品。現在では主に、桂吉朝師門下で上方落語会きっての鉄道マニア、
<じゃがんそう>6月18日(日)開催の第201回「駅前寄席」での潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さんの演目。餅大好きの食いしん坊の男が、訪問先で大量の餅(餅箱入り!?)の完食に挑戦する。次々と餅を食べる方と餅を食べさせる方、双方の意地がぶつかりあってのフードバトルに発展する。様々な餅の曲喰いの妙技を披露しながら、次々と餅箱の餅を食い尽くして行くのだが、結局、わずかの餅を残してギブアップ。苦しくてうつむいて履き物を探すことさえ出来なくなり、この後、腹を減らす妙案を
<よにんぐせ>5月21日(日)の第127回「高槻市民寄席」での潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さんの演目。人には「無くて七くせ」と言い、いろんな「くせ」があるもの。その「くせ」をお互いに直そうと四人の男が大いに苦労する噺。①人差し指で鼻の下をこする②両手で目をこする③着物の袖口を引っ張る④むやみに手をたたくどのくせを直すことができるのかがお楽しみ!?落語知識の生き字引、潮吹亭くじらさん。★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★第12
<こいぬすっと>4月30日(日)開催の第200回「駅前寄席」での潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さんの演目。ある川魚料理の店に侵入した泥棒とその店の主人が戦うという落語だ。戦うと行っても腕力の戦いではない。プロの料理人とプロの泥棒とがそれぞれのプライドをかけて対決するのだ。小品ながら、料理の仕草もあり、二人の心理の変化などが微妙で、結構、趣のある噺だと思う。落語知識の生き字引、潮吹亭くじらさん。↓今月の定例会は、駅前寄席200回記念公演です↓★★★★
<ねこ>2月19日(日)開催の第199回「駅前寄席」での潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さんの演目。猫が突然にしゃべり出すという何とも摩訶不思議な展開になっている。主人公の男性に拾われた元・捨て猫の五郎ちゃん、人間に対する不満を爆発させるのだ。猫と人間との間で繰り広げられる会話が何とも人間くさくて大いに笑える落語になっている。猫がしゃべれるようになったと思っていた主人公だが、実のところは・・・。故・桂枝雀師匠の「SR(ショート落語)」が元ネタ。落語知識
<やくはらい>12月18日(日)開催の第198回「駅前寄席」での潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さんの演目。昔の年末の風物詩とも言えるのが「厄払い」だろう。江戸時代は、家の災厄などを払う「厄払い」という商売があった。特に商家では縁起を担いでこの時期に「厄払い」を呼び、これまた昔から決まった文句を「厄払い」に言ってもらい厄を払っていたそうだが、この「厄払い」もいい加減な奴が多かったような。にわか仕立ての「厄払い」の男が「厄払い」の文句(セリフ)もろくに覚えないで仕事に出
<えどあらもの>11月20日(日)開催の第124回「高槻市民寄席」での歩鱈小酔(ほたら・こよう)さんの演目。主人公が荒物屋を開業するについて、江戸っ子の言葉で商売すれば、格好がいいと思い込み、甚兵衛さんに江戸弁を教えてもらうのだが、中途半端な江戸弁なので、せっかく客が来ても言葉が通じず、全く商売にならない・・・という噺。当会きっての正統派上方落語の歩鱈小酔さん。ということで、小酔さんが出演の予定だったが、都合により、休演することになり、急きょ、潮吹亭くじら(しおふ
<いちもんぶえ>10月16日(日)開催の第197回「駅前寄席」での潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さんの演目。人間国宝の故・桂米朝師匠の作。名人技を持つスリの噺だ。そのスリは、堅気になった兄貴の所へ行った帰りに、近所の貧乏な子供のために盗んだ一文笛を与える。ところが、その子供に盗みの疑いがかけられ、子供は井戸に飛び込み生死の境ををさまようことになる。そして、医薬のお金がないのだ。その話を聞いたスリは、自分の愚かさに気づき、自ら右手の指を切断する。そんな状態でも、その
9月18日(日)開催の第123回「高槻市民寄席」での潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さんの演目。お葬式の弔問客の風景描写の落語である。この風景は今も昔もあまり変わらないようで、おくやみの言葉を上手に言える人はあまりいないようだ。しゃべりのプロの落語家でも葬式のおくやみで失敗することがあるそうな。この日もご隠居さんのお葬式で、世話になったいろんな人がおくやみにやって来るのだが、まともなおくやみはひとつも無い。おくやみそっちのけで、のろけを言う人、店の宣伝ばかりする人等
「ワムワムらくご」恒例の「素人前座」私個人としては、昨年12月に続いて2度目そして今回は、このチラシの通り「露の瑞」さんとの夢の競演であります!12時35分ごろ、会場の「ローズWAM」に到着地下2階のホール前でしばらく瑞さんと待機ちょっとした落語談議を・・・楽屋は今回舞台袖へ通されました。前回は3階でしたが・・・12時40分ころからリハーサル・・・ところどころ、ネタが・・・「第171回・ワムワムらくご」茨木市立男女共生センターローズWAM地下2階WAMホー
<れいぞうこえれじー>6月12日(日)開催の第195回「駅前寄席」での潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さんの演目。桂小春団治師の創作落語。さる家庭の冷蔵庫の中の人間模様ならぬ食品模様。「プッチンプリン」や「ハーゲンダッツ」たちが会話をするという摩訶不思議な設定になっている。でも、聴く方は自然と食品たちに感情移入してしまい、冷蔵庫の中の恋物語を存分に楽しめることだろう。擬人化の落語の傑作。落語知識の生き字引、潮吹亭くじらさん。★★★★★★★★★★★★★★★
<じんぎすかん>4月17日開催の第194回「駅前寄席」での潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さんの演目。聴き慣れない落語のタイトルだが、これは、亡くなられた夢路いとし喜味こいし師匠の漫才を素材にして、くじらさんがオリジナルの落語に仕立て上げたものである。ジンギスカン鍋の作り方を一から説明するという何でもないストーリーなのだが、その手順にことごとく素朴な質問をするので、事がややこしくなってしまう。元々、洗練されたネタなのだが、落語仕立てにすると、古典落語を思わせる展開にな
<ふどうぼう>3月27日(日)開催の第121回「高槻市民寄席」での潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さんの演目。講釈師の不動坊火焔が巡業先で亡くなり、旅先での借金や葬式代などを、残された妻・お滝が支払わなければならなくなり、長屋の家主さんが中に入って、その借金を肩代わりすることを条件に、お滝さんを金貸しの利吉の妻になるよう事を運ぶ。利吉もお滝さんのことを普段から悪くは思っていなかったので、二つ返事で承諾する。ところが、利吉が浮かれ気分になり、風呂屋で、長屋の他のヤモメたちの
<もちつき>12月19日(日)開催の第193回「駅前寄席」(定例会Vol.322)での潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さんの演目。昔の年末の風物詩の餅つきがテーマの落語。「尻餅」という演目でも演られるが、ネタバレするので、「餅つき」の方がいい。餅つきをするお金のない夫婦が近所に見栄を張って餅をつくふりをするのだが、その方法が奇抜なのだ。何と、女房のお尻を餅に見立てて、それを叩いて、ペッタンペッタンと音を響かせようというのである。馬鹿げているが、音だけを聞くと餅つき
プロの落語会だが、前座はアマチュアが努めるとのこと。ということで、当会(噺の会じゅげむ)の古参メンバーの潮吹亭くじらさんが応募し、来月の出演が決定!!落語のことをもっと知りたい方は→「噺の会じゅげむ」のHP
月1回原則第2日曜に開催露の都師がお世話をされている落語会木戸銭500円と超お得、そしてこの会ならではのユニークなシステムが・・・「第162回・ワムワムらくご」11月14日(日)午後2時開演茨木市立男女共生センターローズWAM(阪急茨木市・JR茨木)「七度狐」都亭おたべこの会は前座を素人が務めます。原則は都師匠が講師をされている教室の生徒さん。このおたべさんはなんと今回で7度目のご出演。見るからに上品なマダムで、舞台度胸もなかなかです。「狸の賽」露の都ある事
<やどやまち>11月21日(日)開催の第119回「高槻市民寄席」の潮吹亭くじらさんの演目。上方落語の「東の旅」シリーズの一つで、「矢橋船」・「宿屋町」・「こぶ弁慶」と続く。宿屋の女御衆(おなごし)さんが、旅人を何とか自分の宿に引き込もうとする風景描写は、昔の旅の道中が目に浮かぶようだ。また、当会では珍しくハメ(お囃子)が入る。それにより、客引きと旅人のやりとりを非常に楽しい雰囲気にしてくれる。古き良き時代の旅の風情がほのぼのと感じられる噺。※※※※※※※※※※※※※※
<こめあげいかき>9月26日(日)開催の第118回「高槻市民寄席」での潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さんの演目。「米揚げ」とは、米を研いで水切りすること。「いかき」とは、今でいうところの「ザル」のこと。主人公の男は、この「いかき」を行商で売ることになったのだが、普段、仕事もせずにブラブラしている男なので、なかなか思うように商売することができない。ところが、堂島の米の相場師の主人に売り声の「米をあげる」という売り言葉を気に入られ、商売がとんとん拍子に進んで行く。ゲンを気
<にうりや>7月25日(日)開催の第117回「高槻市民寄席」での潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さんの演目。「煮売屋」は、上方落語の旅ネタの王道!?「東の旅(伊勢参宮神乃賑)」シリーズの中のひとつのエピソードだ。「東の旅」は、「発端(旅立ち)」から始まり「奈良名所」、「野辺」、そして「煮売屋」に続く。煮魚や煮豆や煮染など、すぐに食べられる惣菜を売っている店のことで、茶屋を兼業して煮売茶屋とも呼ばれていたそうな。この落語に登場する煮売屋は、お酒なども出す今の居酒屋に
<はないかだ>11月15日(日)開催の第115回「高槻市民寄席」での潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さんの演目。病気の大関・花筏にそっくりというだけで、替え玉に仕立て上げられた提灯屋の徳さん。高砂へ地方巡業にやってくる。格好だけで相撲は取らないという約束だったが、身から出たサビという奴で、千秋楽の結びの一番に地元の強豪・千鳥ヶ浜と取り組むハメになる。逃げだそうとするニセ花筏の徳さん、妙案を授けられ、とりあえず、土俵に上がることに。一方、対戦相手の千鳥ヶ浜は、父親から
<ねこ>18日(日)開催の第189回「駅前寄席」での潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さんの演目。猫が突然にしゃべり出すという何とも摩訶不思議な展開になっている。主人公の男性に拾われた元・捨て猫の五郎ちゃん、人間に対する不満を爆発させるのだ。猫と人間との間で繰り広げられる会話が何とも人間くさくて大いに笑える落語になっている。猫がしゃべれるようになったと思っていた主人公だが、実のところは・・・。☆再開決定!!★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
大阪の落語の定席「天満天神繁昌亭」が、今日から再開された。ソーシャルディスタンスを保つため、客席には一つ置きにサポーターの等身大パネルが置かれている。で、ニュースを見てびっくり。うちの会の潮吹亭くじらさんのパネルが最前列に陣取っている!!デイリーニュース↓https://news.yahoo.co.jp/articles/f5c5606b724377631c160f4da664c05d18a4c9c1とはいえ、くじらさんは上方落語全般にわたる最強のサポーターだ
コロナ収束の目途が立たず、当会(噺の会じゅげむ)の公演再開もいつになるか分かりません。ということで、当会メンバーの高座をYouTubeで配信しています。今回は、潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さんの「堺飛脚」です。2020年1月26日の第113回「高槻市民寄席」(吉例顔見世大興行)での高座です。★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★第114回高槻市民寄席日時5月17日(日)午後2時開演場所高槻市立生涯学習センタ