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『いつ再開するの?仕事』なんて事、言われるまで気が付かなかった。仕事人間の俺がこうなるなんてな。一難去ってまた一難。今、思うと相当追い詰められてたのかもしれない。◆「なんでそんなの知ってんの?まさか…」「盗聴器なんて仕掛けてないよ」そう言われたが、それにしても知りすぎてる。いや、カマをかけられただけかもしれいけど。このニコニコとした表情はどっちも怪しくて、判断しづらい。こりゃ、一度持ち物を色々と検査した方が良いのかもしれないな。最後に告白的なものをされたのはいつだろう?
わざわざ公表する事はない。世間様に個人の恋愛感を敢えて教える必要性など、どこにもない。たとえそれが芸能人であっても、だ。それが、どうしてそれがわからないんだろ?前にも言われ、その都度反対してたのに。どうしてここまで公表したがるんだろ?俺の過去の一部には『嵐』が関わっている。発表したとしてだ。無責任なマスコミは面白おかしく書き立てるだろう。それこそ過去に事務所に在籍してた事を突き止められ、無責任な記事を載せられたこともある。大人になってから隠し撮りされた写真等も蒸し返し、嘘偽り
出会った頃の翔君は、それはそれはすごくキラキラしてて。凄く輝いてて眩しかった。真面目なんだけど、少しチャラいところもあって。口はちょい悪いんだけど、行儀は凄く良くて。デビューしたいって思うレッスン生が殆どの中、オーディションなんて全く受けない不思議な人だった。あの大勢の生徒の中、良くも悪くも目立ってた。少なくとも俺の目にはそう映ってた。俺たちのグループが苦戦してた時、その当時のスタッフが裏で『…櫻井がいたらな』って言ってた事、何度も聞いた。それくらいいろんな人たちに見込まれてた人
固まったまま動かない身体。じっと見つめてくる瞳の力が強い。唇に指を当てて考える仕草は、いつもと同じ。丸い頭の中で、どう返事をしたら俺を説得できるのか考えてるのだろうと思う。瞼を静かに数秒閉じ、しばらくして口を開いた。「…引っ越しの件は一旦置いといて……公表の件は前も言ってたよな。で、俺はその時なんて言ったか覚えてる?」「即反対した。だけどあれから数年経ってるし、状況も違うし」「何がどう違う?俺はいいんだよ。日本じゃなくてもその気になればどこでも働けるし。でも潤は…」「『人気商売な
◆話さなきゃいけないこといっぱいあるのに、いざとなると言葉にならない。だけど。それでも。顔を見る度に潤は嬉しそうに微笑んでて、こんなに想ってくれてる大切なひとを俺は裏切ったんだなと更に実感する。「じゅん…ごめんな」「しょうくん、謝ってばっかだね」ふふっと笑う声は、いつもと変わらない。背中から手を回し、ぎゅっと抱きしめてくる腕の強さに安心した。「もういいんだよ。他の奴に触られたのは心底嫌だけど、それを上回るほど翔君の身体に俺の跡を付けたから」好きな人がいても自ら進んで浮気をする
送迎車から飛び降りた。駐車場に彼の車があるのを横目で確認して、エレベーターへ駆け込む。車があるからと言って家にいるとは限らない。元来、フットワークの軽い翔君は公共の乗り物をスイスイと乗り継ぐなんてお手の物だし。上階専用のエレベーターだから早い方だけど、それでも着くまでがとてつもなく長く感じイライラした。玄関を開けリビングへ駆け込むも、誰もいない。付いてない照明。暗い部屋の中、開けっ放しの窓からひらひらと靡いてるカーテンは日常とかけ離れてる気がした。風呂や寝室を探すもいない。翔君
嫉妬深いのは自覚してる。それに付き合わせてるのも分かってる。だけどそれは相手が翔君だから。彼限定なんだよ。『自分自身を許して欲しい』この言葉にもちろん嘘はない。俺にビクビクしながら過ごしてる彼を見るのは、正直辛かった。伝えるタイミングを何度も失った俺は、毎晩彼を抱きしめることしかできなかった。このままじゃダメなのは分かってる。でも今は仕事がすごく忙しくて、どうしようもない。毎日そう自分に言い訳していた。その日。順調過ぎるほど順調で、予定より2時間近く早くロケが終わった。
額に首筋に汗が滲んでいる。室内用のスリッパは履いておらず、携帯を左手に握りしめた状態。眉間に皺を寄せてるもんだから、濃い顔がより濃くなっていた。「えっえ?どうした?」「何度連絡しても電話に出ないし、既読にもならなし。急いで帰ったら部屋真っ暗で電気ついてないし、カーテンも窓も開けっ放しだし」今、何時?と聞くのは野暮のような気がした。潤は映画の撮影とドラマの前準備で今かなり忙しく、連日帰ってくるのは早くて21時。つまりその時間はとっくに超えてるって事だ。「…あーごめん。久々でつい夢
監禁。軟禁。謹慎。自粛。今の状態がどれに当てはまるかはわからないけど、上二つじゃない事は確かだ。何故なら。テーブルに置いてあるマンションと車のキー。財布だってカードだってもちろん没収されてない。服だって潤のを含めたら選びたい放題だ。つまり、いつでもここを出れる状態で。物理的には強制的に閉じ込められてる訳ではない。出るも出ないも俺次第って訳だ。潤は1日2回スマホのチェックは欠かさない。ざっと確認するだけで潤は何も言わないけど。多分…慎があるのかどうかだけ確かめて
潤は優しい。そりゃキツいことをはっきり言うことも多いし、多少の気分屋でもある。しかし、俺に対してはそれは殆どない。むしろかなりの気遣いの人で、それがさりげなく出来る奴。そりゃ軽口を言ってきたり、揶揄ったりされる事はもちろんあるけど。「やっと起きた」負い目から、潤の顔を真正面から見れなくて、俯いてしまい「あ、ああ。うん。ごめん」と言うのがやっとだった。昨夜、身体を散々弄られ。触られてないとこも、キスされてないところもないんじゃないかってほど、何度も何度も愛撫された。疲れて意識を飛
窓から青い空が見える。今年の梅雨は降るようで降らないようで。しかも局地的に天候が全く違うから、同じ都内であっても天気が読めない。今日は外でロケって言ってたけど、あいつ撮影進んでんのかな?壁掛けの時計で時間を確認した。潤こだわりのそれは、大好きな和物でも黒いシックなものでもなく北欧調のシルバーと濃い青で覆われた時計。その時計はさっきから5分程度しか進んでないことを教えてくれ、肩を落とした。まじかよ…そんな時間経たねえの?「あとは…何しようかなあ…」誰もいないとわかってても、声に
潤翔妄想です。BLです。裏はありません。ご理解のある方、それでもいいよと言う方のみどうぞ。潤くん、誕生日おめでとうございます。体に気をつけて、大河の撮影を乗り切ってください。Jsaidあと5分で誕生日を迎える。誕生日が嬉しいっていう歳でもないけれど、愛しい人と過ごしたいって思うのはいくつになっても変わらない。30日の夜は取材が入ってて会えないそう告げられた1週間前。お互い、忙しい日々を過ごしているから、そんなのは覚悟していた。でも少しだけ期待していたのも否めない。
潤翔妄想です。BLです。裏はありません。ご理解のある方、それでもいいよと言う方のみどうぞ。前回のお話からだいぶ間があいてしまいました。前回のお話の後の二人って感じです。短いですが読んでやってください(^^)Ssaid車の中からなんとなく感じていたけど、家に着いてもそれは変わらなかった。潤の機嫌が悪い俺、なんかした?いや、心当たりはない。若干、居心地悪く感じながら上着を脱げば、後ろから抱きしめられた。「嬉しかった?」「は?」「一緒に寝ようかって言われて、
「…えっ…嘘」「ごめん」「それって…」それって、本当のこと?いや。こんな事で嘘をつく人ではない。ましてや俺を試すような人でもない。だからこれは紛れもない真実で、『行ってない』と言った沢田の方が嘘をついたって事。この場合、沢田を信じて翔君のことを疑いたかったんだけど…さっきまでキラキラと昂ってた気持ちは、一瞬で吹き飛んだ。やっと会えたのに。やっとこの手で愛しい人を存分に抱きしめられると思ったのに。テーブルを挟んでソファに座り、淡々と話す翔君はどこか違う人のようで。この手を
テレビ局を出てすぐに相葉君にお礼のラインを入れた。あいつ結構落ち込んでたけど、この後の収録大丈夫だろうか?だが慎もプロだし、その辺は割り切って出来るはず…だと信じたい。それよりも潤だ。機種変したばかりのスマホを前にため息がでた。俺の今の行動を知ってか知らずか、潤から着信が数軒入っている。おそらく検査結果が知りたいのだと思う。これを教えてしまうと、当然ながら潤は会いたいと言うだろう。そりゃもちろん俺だって会いたい。しかしだ。どうすればいいのだろうか?意識がなくとも彼を裏切った
『特別』とか『次元が違う』とか。もしかしたらそんな区分けは慎には意味がないのかもしれない。だってほら、今だって聞いてるが頭に入ってない様子だし。「…お前さ、なんで途中でやめたの?やろうと思えばやれたよな?」自分が魅力的とはとても思わないが、それでも男の気持ちはわかる。途中で止めるってよほど理性が働かないと難しい気がした。「だって…名前呼ぶから」「……」「『潤』ってさ。しかも何度も。触ることに松本さんの名前呼ぶから心も身体も萎えちゃって、手も足も出なかったんだよ。翔ちゃんって意
ゆっくりとソファに座る慎。落ちた肩がなんとも寂しくてこちらまで辛くなる。調子に乗って少し言いすぎたな。「あの…慎?」「…別に嘘をつこうと思ったわけじゃない。だけど、あの日の翔ちゃんは俺のものと思っちゃって。これからもそう思いたかった」……なんともよく分からない。慎は恋愛に関しては結構ロマンチストだ。どちらかと言えばリアリストの俺は、ぼんやりとしか理解できない部分があるんだけど、いまがまさにその状態。いや、分からないからそれ以下か。同じくロマンチスト側の潤が聞けば彼の言い分を理解
椅子に座ったまま、側で突っ立ってる慎を見上げる慎は、さっきより幾分冷静さを取り戻しつつあるように思えた。でも大丈夫。それも想定内。「意識を失ってた…ってより多分寝てたんだろうけど。俺をベットに連れて行った。とか言ってたけど、それほんと?」「そこ疑う?もちろん本当だよ」別に本気で疑ってるわけではない。自分でベッドに行った記憶もないし、ここで慎が嘘をつく必要もないだろうし。たいして重要でもない質問をいくつかしてから、一番知りたい事を訊ねる方が口を割りやすいと以前知人から聞いたことがある
「こんにチワワ」「あ、えっ?なんで?」ドアを開けた瞬間、閉め出されないように素早く中に入った。ウチから鍵をかけ唖然としてる彼ににこやかに「今日の仕事場はこのテレビ局だってとある人物から聴いたんだよ」ど告げた。「…ここ、テレビ局。関係者以外入れなくない?どうやって?」「やり方は色々あるんだよ」警備が厳しいが、医者なら比較的簡単だ。しかもそのバックにいるのがかなりの重鎮なら尚更。今回はこのテレビ局で帯で司会をしてるAを利用させてもらった。彼は大物俳優であり、芸能界で長く活躍している
すごくよく晴れた早朝。数日ぶりに気持ちよく目覚めた。もはや日課になってる検温は平熱に戻っている。4日ぶりの見慣れた数字を確認できてほっとした。3日前の月曜日、重たい身体を引きずって検査を受けた。結果から言うと、流行りのアレではなかった。検査結果は1年前とは違い、わかるのも随分と早くはなっているが、それでも数時間はかかる。自宅に帰り、3時間半後に検査機関から「陰性」と連絡があった時は安堵した。もしそうだとしたら慎はもちろん、直接は会ってないが家の中に入った潤に感染させてる可能性はな
俺、おかしなところなかったかな。いつものように自然に喋れたかな。潤からの電話を切り、携帯をしばらく眺めていた。嘘をつくって疲れる…スマホは別に不調ではない。それどころか俺とは逆に絶好調だ。でも潤にああ言った以上、機種変をしないとマズイ。ひとつ嘘をつけば、それを隠そうとしてまた誤魔化し嘘をついてしまう。嘘で嘘を塗り固めてしまう状態にはしたくない。こっちに向かってると聞いて焦ってしまったが、でもやっと声が聞けた。俺だって会いたい。だけど直接会ってしまったら、愛しい人に触れられた
自分のせいだとはいえ、後味の悪い仕事になっちゃったな…あの後、共演者達は挨拶以外の声をかけてこなかった。唯一、スタジオの外にいた司会者だけとは少し話をしたが。重い足を引き立って送迎車に乗り込み、期待せずに鞄から取り出した携帯を確認した。「あっ」と、思わず声が漏れ、マネージャーから「何か?」と聞かれた。「いや、何でもない!」本当は何でもなくはないけど。何故なら、なんと翔君から連絡が入ってたのだ。しかも着信とラインのダブルで。とりあえずラインをと内容を読んでると、マネージャーから「
こうなると後には引けない。外野がどう勘ぐろうと関係ない。俺にとっては沢田が翔君の家何しに行ったのか?行ったとしたら何故隠すのかの方が重要なのだから。睨みつけるような表情をしている沢田。一触即発の状態は、意外なところから破られた。「うん。行ったよ」と実にのんびりした声を後ろからかけられたのだ。「「えっ?」」振り向くと、そこに居たのはほんの数ヶ月前まで常に隣にいたメンバーの1人だった。「翔ちゃんの家でしょ?俺、さっき行ったよん」「相葉君…」にこっと笑い、両手で俺たちの肩に軽くぽん
特番のコーナー撮りを終え、別のスタジオに向かう。ゲストの為、自分の収録時間は長くても1時間程度。そこまで拘束時間は長くはない。既に昼過ぎからの撮りを始めていたクイズの回答者やレギュラー陣は、長丁場にややお疲れのように見えた。回答者の中に俺と同じくゲストである奴を見つけた。彼はカメラが回ってると元気だったが、休憩時にカットがかかると途端にげんなりした表情になった。沢田は基本的に役者の仕事が多いから、バラエティーの収録は不慣れなはず。分配が分からず、余計に体力を消耗してるのだろう。沢
出ない。次の日も電話したが、やなり出ない。既読にもならない。ロケの合間にちょこちょこスマホを確認するのだが、欲しい人からの返事は全くなかった。「…なんかあったのかな」いくら忙しいとは言え、日曜だし今日は休みのはず。まさか仕事なの?それでも朝にはスマホのチェックをする時間位はあると思うんだけど…スタッフから声がかかり、指示された場所へ移動した。今日は早朝からのロケだ。何歳になっても朝が弱くてシンドイが、現場に入ってしまえば楽しいしやりがいもある。カットの声がかかり、時間を確認
クリーニングを出し、食事はテイクアウトをしようと店に入る。しかし、さっきまであった食欲が特に湧かない。家出る頃には減っていた腹。空きすぎて一旦治ったのかもしれない。それでもこのまま何も食べないってわけにもいかないしと、適当にセレクトすることにした。家に帰り冷蔵庫へ入れようと中を見て、昨日も食材をたんまり買ってた事を思い出した。「ん?俺、これ買ったっけ?」昨夜はこの店に行ってないから、俺ではないと断言できる。って事は慎が昨夜うちに来るときに、買ってきたのだろうか?「…いや、でもこ
慎を見送って、どれくらい経っただろうか?覚えてないほど時間が過ぎたのか、それとも5分程度だったのか。よく分からない。ただ、このまま呆然としてても仕方ないことだけは明白だ。少し重く感じる身体を引きずって、シャワーを浴びることにした。熱いお湯と冷水を頭から交互に浴びたおかげで少しスッキリした。髪をタオルで拭きながらリビングに入る。「…きったねえ部屋だな…」潤がいた頃とは大違いだ。これあいつが見たら呆れるだろうな…「どうしよう。もし慎だったら、潤になんて説明しよう…」したのか、し
上半身は何も着ておらず、下はボクサーパンツだけ。慎は男だし、俺も男。だから通常なら、問題はない。ないとは思うんだけど、腹とか太ももとかに小さいアザのようなものを見つけ絶望的な気持ちになる。…いや待てよ。決めつけるには早すぎる。打身かもしれないし、寝てる時に無意識に掻きむしった跡かもしれないし。それに、それに…10時間以上寝たせいか、頭が余計回らない。それに、なんだか身体が怠い。まさか。まさかね。「…お前さ…俺になんもしてないよ、ね?」枕元に立ってる慎に問いかけた。「…
誰かが俺を呼ぶ声がする。やっと時間を気にせず寝れる日が来たんだから、起こさないで。まだほっといて欲しいと無視を決め込んだ。身体がふわりと浮かんだ気がした。雲の上にゆったり乗せられて、そのままふわりふわりと流されるような感覚。なんだかとっても気持ちよくて、どうしても目を開けることは出来なかった。どのくらい時間が経ったのか。やっと目を覚ましたのは、お天道さまが真上にいる頃。「えっ?あ、もう13時過ぎ?…俺何時間寝てたんだろ?」「…多分、10時間以上じゃない?」隣から呆れたような声
潤翔妄想です。BLです。裏はありません。ご理解のある方、それでもいいよと言う方のみどうぞ。潤翔というか、お山というか。山の日は過ぎちゃいましたが、お山の二人です。でも潤翔です。Osaid「智くん、何見てるの?」「あっ、翔くん。うん?YouTube見てたらさ、山の日だっからか、おいらたちの動画があがってきてんだよ。」「へえ〜あっ、これ、懐かしいね〜」画面には若い頃のおいらたちが映ってる。しばらく、映像を見ながらその頃の話を懐かしく話していたら、『そろそろ寝よ