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自分を置き換えるとしたら。例えば潤に浮気疑惑があったとして。あいつはそんな気はなくても何度も何度も言い寄られて、でもそれ以外は気も合うし、だから『友人』として仲良くしてて。その『友人』はとある理由で突き放すことは出来なくて。そんな相手と再度なんのかんのあり、でも何とか収まった。そんな相手と電話で喋ってる潤の姿を目の前で見る俺。…あ、無理だ。俺なら出来れば避けたい。潤のことは信用してるけど、それとこれとは別問題だ。「はい…」『翔ちゃん、ごめん』また謝罪の言葉で始まった。きっ
「どういうこと?」と、言われたら。「そういう事」と、しか答えられない。診察した医者から『次回から担当医が変わる』と説明したが、慎はやはり納得してなかったようだったと連絡があった。まあ、そうか。そうなるよな。慎の新しい担当医は先輩で俺よりも遥かに経験者であり、有能でとても信頼できる医者だ。誤診などの心配もなく、まず間違いなく診ることができる。その先輩から慎は「ストレス性の症状がある」と教えてもらった。きっと俺もその『ストレス』の原因の一つなのだろう。だが、それもどうしようもな
彼がどう言った気持ちでこれをプレゼントしてくれたのかは分からない。だけど俺たちにとっては最高の贈り物であることには違いない。その大切な作品は、翔君が使用しているピアノの部屋に保管している。本当はキチンと飾りたいのだが、どうしようか迷ってて。とりあえず空調がいつも効いてる場所にと、ここに保管したんだった。「何やってるかな。あの二人」「ついこの前まで海外に行ってたようだよ。日本の古典が終わったら海外でするって言ってたし。だけどこのご時世だから何箇所かに縮小されたみたいだね」せっかくの海
潤翔妄想です。BLです。裏はありません。ご理解のある方、それでもいいよと言う方のみどうぞ。Ssaid車を降り、スマホを手にする。画面には松潤の文字。何度かためらったあと、思い切ってタップした。「もしもし?翔さん?」すぐに聞こえる潤の声。聞けばすでに家にいるという。自分からかけたものの、何を話していいのかわからず言葉が出ない。傘に落ちる雨の音がやけに大きく聞こえる。「翔さん、どうかした?」潤が心配そうに聞いてくる。そうだ、この声だ。あの時と同じ、優しい潤の声。
『沢田の担当医を外れる』嬉しいけど、あいつが納得するだろうか?それによって、もっともっと具合が悪くなり、何度も翔君を呼ぶかもしれない。あいつは櫻井総合病院の特別棟の患者だ。特別棟とは政治家や著名人、芸能人など権力があり顔出しNGな層が診察する病棟。一般人とは違い、我儘な患者も多いだろう。沢田もその中の一人で、あいつの所属してる事務所はそりゃ大きくて、権力も絶大にある。「沢田、納得するかね」「あいつの診察は俺も多少関わる事になると思う。だけど通常の検査や今回みたいな呼び出しで現場に
今までもこれからも一番なのは翔君で。それは変わることはない。それと同じように俺も彼の一番であって欲しい。大切に思ってくれてのはわかってる。だけど時折、凄く不安になるんだよ。「お前って…まあ、そうだよな。その辺の考えは基本変わんねえよな」全てとは言わないけど、不安の原因も揉める要因も殆どが沢田だ。全ての縁を切ってくれとまでは言わないけど、でもこのままでいいって訳でもない。何かいい方法はないのだろうか?あいつだって付き合ってる奴がいるのにさ。今回のは立派な浮気になるんだけど、バレ
確かに御両親に会わせてくれたし、海外の友人達にも紹介された。これは、男同士の恋愛においてなかなか珍しいケースではあると思う。親友や一番近い親に『同性が好き』だなんて、かなりの覚悟を持たないと告白はできない。なのに翔君は俺が不安にならないようにと親御さんへ紹介してくれたんだ。翔君はお兄さんが亡くなってしまった為、櫻井家の一人息子だ。その唯一の息子に『孫の顔は見せてやれないよ』と告白させるのは、今思えばどんなに酷な事をさせたのだろうと思う。俺はと言えば、メンバーと極一部の事務所のスタッフ
あれだけ頭の回る人が。言葉と巧みに操る人なのに。なのに、今は口を閉ざしたまま。『最優先している』とは、嘘でも誤魔化でも言えないのだろう。つまり図星ってわけだ。この人の最優先はやっぱり『嵐』で。その『嵐』の先に『松本潤』がいるのだ。彼にとっての『嵐』とは努力して叶えそうな矢先、目の前で脆くも砕かれたもの。彼が自ら選んだ道であるとはいえ、少しの後悔もないとは言えないとしら『嵐』はいわば彼の夢の結晶のままなのだ。じゃあ、俺は?俺はこの先もずっと彼の最優先にはなれないの?なんて考
信号待ち。後続車が鳴らしたクラクションでハッとして、慌ててアクセスを踏んだ。目の前に解決しなきゃいけない事があるのに、全く違う事を想像してしまうのは一種の現実逃避なのだろう。「…で、話は最初に戻るけど。俺って翔君にとってなんなの?」「一番大切な人であり、最愛の恋人」「恋人ねぇ…」「慎がどうしようが何をしようが、あいつがお前を超えることはない。だから心配も嫉妬もしなくても大丈夫なんだよ。そもそも俺らもいい歳なんだから…」「俺は嫉妬しちゃダメなわけ?大人とか子どもとかそんなの関係ないだ
「何って…」「公表することは反対。引っ越しにも消極的。おまけに仕事とはいえ浮気未遂の相手を処置してる姿を散々見せられてるし」「いや、最後のは違うだろ。あれはお前が楽屋にいるのを選んだんだから」「楽屋の外で想像してる方が嫌だったんだよ。沢田と全ての縁を切って欲しいとまでは言わない。だけど、俺の気持ちって考えたことある?」「考えてるつもり…だけど」処置とは言え、慎の身体に触れている俺を見るのは気分がいいものではなかったのだろう。だけど、それは俺にとっては仕事だ。患者の身体を触らずに何が
潤は何も言わない。俺にも慎にも。ただ傍観してるだけ。薬が効き、眠ってしまった慎。処置が終わる事、知らせを受けた慎の事務所の関係者が楽屋の中に入ってきた。その彼のすぐ側で見守ってる慎のマネージャーから連絡を受けたのだろう。彼らは楽屋に入ってすぐの椅子に座っている潤に驚いていた。そりゃそうだろ。楽屋には慎とマネージャーと医師である俺しかいないと思ってたところにあの『松本潤』だ。まさか彼がここにいるなんて、想像もしてないだろうし。「松本さん、お疲れ様です。あの…どうしたんですか?こ
潤翔妄想です。BLです。裏はありません。ご理解のある方、それでもいいよと言う方のみどうぞ。Ssaidあの日も雨だった。いつの間にか自分でも気づかないうちに、ストレスが溜まっていたのか。今日は、いつもなら気にならない周りの言葉に、いちいち反応する自分がいた。仕事終わり、マネージャーの運転する車の窓に、雨粒が落ちてきた。窓を流れる雨に、俺のモヤモヤするこの気持ちも洗い流してもらいたい、そんなことを考えていた。雨が降ると思い出す事がある。あの時もこんな気持ちを抱えていた。た
だけど。一番ムカついてるのは、自分自身にだ。警戒心なく、隙を見せてしまった。彼の為を思ったことでも、結果として裏目に出てしまった。どう足掻いても、複雑に絡んでしまう。俺に絡んでるのは、はたして糸なのかそれとも鎖なのだろうか?行動するのはもちろん必要だが、言葉は絶対必須。時に言葉は原動力となるからだ。なのにそんな簡単なことを忘れ、置き去りにしてしまった結果がこれに繋がったのだ。この感情を分かりやすく説明するならば、潤はLove以上で慎はlike以上。二人とも以上以上の、なんとも
顔色は相変わらずよくないが、目に力が戻ってきている。それでも早めの水分補給が必要だ。一番早いのは点滴だし、もっと言うと病院で詳しく検査をした方がいい。が、しかし。ぎゅっと握ってくる指は俺の掌に弧を描きはじめた。するすると触ってくる感触は優しく、まるで愛撫されてるよう。慎から伝わってくる体温は熱を帯びはじめ、何故だかすぐには振り解けなかった。その間にも動く指。これはさっきと違い、完全に意思を持ってる動作だ。「おまえ…」と、言いかけてやめた。幸いにも、この位置なら潤からは見えない
いたいいたい痛い。何が痛いって、視線が痛い。楽屋のドアをやや乱暴に開ける音。慎のマネージャーを跳ね除け、入ってきた人物はやはり潤だった。振り向かなくてもあの強い瞳から凝視されてるのが分かる。それこそ上から下まで舐めるように見てるのも。まずい。この前の件に続きこんな場面を見てしまったら、潤の心の傷が深くなってしまう。せっかく快方に向かいそうだったのに…今は慎を落ち着かせるしかないのだけど、どうにも無理そうだ。無理に引き離すか。それとも慎へ大声をあげるか。俺の予想に反して
「お前さ…」ごめん、ごめん、とうわ言のように繰り返す慎に、俺の声は届かない。楽屋に向かう途中、慎のマネージャーから「すみません。私も病院へ連れて行こうとしたんですが、ずっと櫻井さんの名前を呼んでて…」とは言われていたのだが。慎のチーフマネージャーはもしかしたら薄々は感づいてるかもしれない。しかしこの現場マネージャーの中での俺の立場は[慎の高校の元校医で、今は主治医であり友人]って関係で通ってるはずだ。「分かったから離して。これじゃあ診れないだろ?」あれから僅か数週間。その間にこんな
潤翔妄想です。BLです。裏はありません。ご理解のある方、それでもいいよと言う方のみどうぞ。Ssaid「翔さん、何あれ」帰ってくるなり潤が言った。「…あ、れ、とは?」心当たりありありだけど。「噓ばっかりじゃん」「ばっかりではないだろ?ちょっと変えただけじゃん」「わざわざ変えてまでインスタに載せなくても…」隣にボスっと座った潤。チラッと見れば、怒っているわけではなさそうだ。デビュー記念日に上げたインスタ。電話でってなってるけど。実際は、一緒にいてワインで乾杯なん
こうなった原因は…どっちもだ。しがみついてる慎に気づかれないよう、細く長く息を吐いた。◆とりあえずの接近禁止令は出したが、もし慎から声がかかるとしたら、きっと体調の事だろうとは思ってた。ここ最近の検査結果のデータを見る限り、彼の体調は多少の波はあるとはいえ、安定していた。ただあいつは精神が不安定になるのと比例してそれが体調に現れる。とは言え禁止令を出してまだ数週間。そんなに早くはないだろと思ってた時にスマホが電話が鳴った。潤じゃない。仕事関係でも友人でもない、登録されてない番号
あいつ全く懲りてない。あんなに弱ってる状態でもこんなに目がギラついてる。確かに顔色は凄く悪いし、具合が良くないのは嘘ではないだろう。身体の不調なのか、精神的なものなのかは分からないけど。だけど、よく考えたら急に悪くなったわけでもないだろうし、普通に病院へ行けばいいだけの話だ。主治医とはいえ休みに入ってる翔君を個別にわざわざここまで呼び出す必要なんてないはすだ。「お前!」沢田の元へ行く為に掴まれてる腕を振り解こうとして逆にグッと力を入れられ、そして引っ張られた。「翔君、離して!」
1.イタズラはキス(翔潤)SideS毎年全国各地でハロウィンは祭り状態だ。ちっとも興味が無い俺にとってどうでもよかった。だが、ただの俺に興味を持ってくれた恋人となったから興味というかは感謝の日ではある。「しょおくん?」「うん、今年は赤ずきんか?」「そう、可愛いでしょ?」「もちろん、可愛いけど…そのままの潤も可愛い」「ありがと、でも、コスプレするなら可愛い方がいいでしょ?僕、まだ子供だからね♡」うん、そう、俺だってまだ未成年だ。もう少ししたら成人だけど。潤はもうすぐ
二人に近づく。もちろん彼らを引き離すためだ。病人だかなんだか知らないけど、奴の体勢は診てもらおうとする態度ではない。カツンカツンと響く靴音の荒さに気がついた翔君は、俺に右の掌を見せストップと言わんばかりのジェスチャーをした。そして沢田の腕を取り、やや強引に彼をソファへ横たわらせた。「翔ちゃん…」「顔色が悪いな。お前ちゃんと食べてる?っか水分取ってる?」「あんまり腹が減らなくて…水分は…飲んでると思うけど」「ただでさえ暑いのに、さっきまで外のロケだったんだろ?どっちも意識してとらな
『抱きつく』よりも『縋り付く』と、表現した方がいいのかもしれない。ともすれば神聖に見える光景。ただそれは俺にとっては、翔君でなければの話だけど。翔君は腰に腕を回し、翔君のお腹に顔を埋めてる沢田。縋り付いてる奴の顔は、ここからだとよく見えない。顔色が確認できないから具合が悪いのかどうか素人の俺には分からない。ただ、Tシャツの下から伸びてる腕は頼りなく見え、身体も前よりは幾分細くなってる気はした。「翔ちゃん…ごめん」「もういいから。ちゃんと仰向けになって。じゃないと正確に診れな
潤翔妄想です。BLです。裏はありません。ご理解のある方、それでもいいよと言う方のみどうぞ。Jsaid「もしもし?翔さん?」「ごめん、遅くに。」「いや、大丈夫だけど、どうかした?」「……」黙り込む翔さん。「翔…さん?」「今は家?」「うん、今、帰ってきたとこ。」「そっか…」いつになく歯切れの悪い翔さん。それに携帯から聞こえる感じでは家ではなさそう。「翔さんはどこにいるの?」「……の公園」「えっ?」それは俺のマンションのすぐ裏の公園。「…会いたくて
…主治医って、まさか。いや、まさかじゃない。彼の主治医は翔君だ。翔君が親父さんの病院へ移ったと聞いた沢田は、即診察に来たらしいし。今の世の中、定期検査は後回しにされがちだが、沢田の検査の日程は色々と考慮してなるべく優遇をしてるのだと、そう翔君から聞いたのはそんなに前じゃない。俺らのことを知らない芸人さんは、そのことを悪びれもせず教えてくれた。動揺しすぎて彼とどんな会話をしたのか覚えてない。しばらくして撮影スタッフから沢田がいないシーンから撮影を続行すると声を掛けられ、その芸人さんと
撮影場所が被ってる。広い敷地だし、あり得ることではある。撮影場所が被るとか、出演番組が何処かで同じになるとか。そんなのいつか来るだろうとは思ってたけど、こんなに早いとはな。……仕事が最優先だ。集中したいから、撮影の合間に話をしに行くつもりはない。ただ、俺の方が先に終るのであれば、出向こうかと。そうは考えていた。今日の共演者はかなりの演技派の俳優陣で、当然NGもミスも少ない。アドリブも多く、かなり良いものが撮れ、予定通りの時間に今日の撮影は終わることになった。撮影所
題名の通り超短編のお話しが纏まっていますm(*__)m1については最近の日常なので例の件について。2は日々の仕事での疲れなのか例の件なのかはどう捉えても問題ないですm(*__)mまぁ酔っている翔くんだから甘くなるか?と願って甘い甘いです。3は秋ということで秋についてです。次のお話は?あれをお話というのか、ぶちまけているような語っているような感じですが。それについてはアメ限にしますm(*__)mあの思いは人それぞれなので。ーーーーーーーーー1.ここ最近の日常(リアル
潤翔妄想です。BLです。裏はありません。ご理解のある方、それでもいいよと言う方のみどうぞ。Jsaidそれからの俺たちの関係はというと、特に変わりなかった。翔さんにいたっては、すぐにいつものワーカーホリックに戻り、忙しそうに飛び回っていた。俺の告白は、本気には取られなかったのだろう。慰めのひとつと取られたのかもしれない。そりゃ、そうか。男からの告白を本気にしろっていう方が無理があるよな。雨の中を走る車。窓に写る自分に、少しは強くなれたのだろうかと問う。あの時、翔さんを守
潤翔妄想です。BLです。裏はありません。ご理解のある方、それでもいいよと言う方のみどうぞ。Jsaidあの日も雨だった「お疲れ様です。ご自宅でよろしいですか?」仕事終りに車に乗り込むと、マネージャーが聞いてきた。「うん、よろしく。」今日は特に予定もない。誰かを呼び出す気も起きず、家でDVDでも見ようか。今朝から降り続いている雨はやむ気配もなく、車の窓にいく筋もの跡をつける。やがては変わる時代を流していくよう。雨の日は、あの日のことを思い出す。あの日。俺が翔さんに想
そう言えば、あいつの連絡先を知らなかった。調べようと思えば出来るけど。教えてくれるやつなんてごまんといるしね。ただ、知ったところで一度だけ電話するだけで、自分の携帯に登録するつもりはないけど。不安要素は徹底的に排除する。そう何度も思ったはずなのに、同じ人を好きになった心情で、あの時最後まで追い詰めることはできなかった。だけど、今回ばかりはどうやっても許せない。いくら好きだと言っても、意識がない相手にどうしてそんな事が出来るのか?……まあ,出来るかな。相手はずっと片想いしてた翔君
今はまだ遠くに行けなくて。海外はもちろん、国内旅行ですらお預け状態。だからと言って、ずっとマンションにいるのはそろそろ限界。身体心も不健康になるよ。近場でもいいから出かけて気分転換してみたら?そう言うと、一瞬大きな目を更に見開き、すっと元の表情へ戻った。これこれ。たまに見るこの表情。これがどんな意味を指すのか、俺は未だに理解できてない。彼のことは大概わかってるつもりだったが、まだまだな部分もあるんだ。「それと、仕事はいつから再開する予定?」と聞くと「あ、…あ,まだ決まってな