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シアーシャ・ローナン、26歳、アイルランド人・・・彼女はまちがいなく、今を代表する女優の一人でしょう。最新式のコミュニケーションの演技法を自由自在に使いこなし、その魅力あふれる演技のディテールは、彼女が演じる架空の人物がまるで実際に我々の目の前に存在しているかのように感じさせます。そんなシアーシャ主演の2018年の映画『ふたりの女王メアリーとエリザベス』をアマプラで遅ればせながら見ました。この映画はシアーシャと、『アイ、トーニャ史上最大のスキャンダル』などで衝撃的
先日たまたまテレビをつけたらBSで映画『グラン・トリノ』をやっていて、ついついそのままラストまで見ちゃって落涙・・・やっぱいい映画や。『グラン・トリノ』は2008年の公開当時、クリント・イーストウッドの俳優引退作!として話題になった映画です。もちろん皆さんご存じのようにその10年後、彼は『運び屋』でしれっと俳優復帰するのですが(笑)。映画が始まって最初の葬式のシーン、そこで我々が見たものは「ぐるるーっ」と犬のように唸るクリント・イーストウッドの姿でした。衝撃・・・そう、彼
みなさんこんにちは。曇天、いかがお過ごしでしょうか。アニマルエクササイズ。動物の行動、仕草、好み、意識、特徴などを観察して、それを模写することで俳優の身体をトレーニングしたり、役作りに活かす方法だそうです。メソッド演技から端を発し、アクターズ・スタジオなどで実践されているらしい。なかなか身体のトレーニングをするのって難しいなと日々苦戦しています。僕の中で俳優を組み立てる大きな3つの柱は「身体」「声」「精神」だと思っているのですが、身体についてどうトレーニングすべきか?闇雲に筋
自粛生活中、読み返してみましたー。📚世界で最も有名な演技理論家の一人、コンスタンチン・スタニスラフスキーの本彼が1911年に開拓した俳優養成法”スタニスラフスキー・システム"は今もなお世界に多大に影響を与え続けています。🌏この本の中の言葉でいくつかいいなと思ったので今日は1つシェアします。”他の人の考えてることや感じることに自然に反応し、受け答えしたり判断を下したりと言った能力こそ芸術の根本だ"また、
ミネアポリスで起きた黒人男性が警察官に窒息死させられた事件・・・あのあまりにもショッキングなニュース映像を見て、ボクは真っ先に1989年の映画『ドゥ・ザ・ライト・シング』のクライマックスシーンを思い出しました。うわあ、当時と何も変わってないんだなアメリカって、いや世界って。なぜこのような対立や差別が起きるのか?この映画『ドゥ・ザ・ライト・シング』は人種間の対立や差別意識が発生してゆく過程を詳細に描写しています。この映画ほどそれをリアルに映像で描き切った作品はないと思います。この映
みなさんこんにちは。午前中は少し晴れ間もあったんですけれど、午後から雨がパラパラ降ってますね。いかがお過ごしでしょうか。窓辺に机があるんですけど、そこで本を読んだりしているとふわっと雨の匂いがしてきました。昔から雨の匂い好きなんですよね。前に雨音が好きだって話をしたんですけど、匂いも好きです。あんまり強く降ってると匂いを感じないんですけど(慣れちゃうからかな?)、降り始めに香る匂いがなんでしょう、落ち着くんですよね。みなさんはどうですか?今日は窓辺で台本を読んでいたんですけど、冒
みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。今日は日中暑かったですけれど、夕方になると風も涼しくて過ごしやすいですね。今日は「思い出」に関するあれこれを。台本を読んでいて登場人物が過去の思い出を語るシーンがあったんですけど、ちょっと引っかかってしまいまして。なんでここで急に昔の話をした、てゆうかなぜ昔のことを思い出したんだ、、、あれこれ調べたり思い返したり、考えたりしながらなんとなくこんな考えになりましたので、今日のおしゃべりはたぶん色々飛びます、すみません、、、そもそもなん
東京は、この1週間、本当に肌寒くて、肌寒くて夜の就寝時が寒くてたまらないです。涙1週間前の土日がとても暖かだったので、羽毛布団を圧縮収納してしまったあと、この寒さ・・・。熱いお風呂につかって体調を整えています。あなたは、いかがお過ごしですか?体が寒さで緊張すると、「心も固く」なりがちですよね。体の柔軟体操や、ストレッチは「心を柔らかくする」ことにも役立ちますよ!おはようございます。こんにちは。(※わざと2種類です♪)声と心
みなさんこんにちは。今日寒いっすね、季節が逆戻り、いかがお過ごしですか。関西では緊急事態宣言が解除されるということで、関東圏はもう一歩というところでしょうか。早く日常が戻って欲しいと思う日々ですが、もうちょっとですね。今日は1/fゆらぎ(えふぶんのいちゆらぎ)について。たぶん今日のおしゃべりはいろいろ話が飛びます笑。耳馴染みのない言葉ですよね、台本を読みながらいろいろ調べてるうちに出会った言葉です。よくドラマとか映画とかで、人物が本音を語るシーンてあるじゃないですか。ふと思ったんで
みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。今日は一日中曇りですね、時々雨も降ってるし。晴れ晴れした感じにはならないのですが、こういう時はのんびりと過ごしています。ちょっぴり俳優の話。前にレッスンで俳優の仕事のいいところは、他人の人生の追体験ができる、と言われたことがあります。なるほど、頭ではそうだよなって思うところもあるんですが、イマイチまだ実感がなかった。ただ、最近はその意味をちょっぴり理解できるようになりました。追体験というほど、まだしっかりとしたものでは無いのだけれど
みなさんこんにちは。今日は日差しも強いですね。東京は30℃近くにまで上がるみたいですので、熱中症にも気をつけなきゃですね。窓を開けて、外の空気をいっぱい吸って。今日は少し細かい話になりそうです。昨日は母の日でしたけれども、全く偶然に昨夜読んでいた台本で、登場人物が感謝するシーンがあったんです。画家さんが物を観察してデッサンをするように、俳優も描き出す人物がより正確になるように一つ一つの行動を観察してデッサンするのは有効なトレーニングだと思っています。なので、「感謝する」というアク
みなさんこんにちは。今日は本当に綺麗な青空ですね。その割にそれほど暑くもないので、窓を開けていると心地よい風が部屋の中に入ってきます。僕の住んでいるところの近くには川と林があるので、外の空気が好きなんです。あとで散歩にも行こっと。今日は俳優のことについて。僕は未熟ですが俳優を生業にしていますので、このことについては早いうちにしゃべろうと思ってました。最近は演技理論の書物を読みながら、自分なりに演技を分析・考察して、演技の理論を組み立ててみようと、少し頭を使ったアプローチをしています
びっくりの大雪でしたねー!4月19日(日)の18時〜22時の4時間、都内某所にて。少人数公募での「小林でび☆演技ワークショップ」をひっそりと開催しようかと思っています。テーマは『欲望をさがして、演じる』「ラーメン食べたーい!」「早く家に帰って…寝たい」「好きな人達ともっとお喋りしていたい☆」・・・人間の欲望ってライトなものからヘビーなものまで様々です。でも演技ワークショップ講師をやっていてたまに思うのは、「欲望」を演じるのって意外と俳優さんて苦手なのでは?ということです。ブレ
映画・ドラマの演技の最前線に関して演出家/千村利光監督と、演技トレーナー/小林でび監督があーだこーだ話す対談動画シリーズ「お芝居について考える会」第7弾、予告通りアップしました!今回のテーマは「なぜアメコミ映画は大人の演技なのか?」。ウルトラマンや仮面ライダーや戦隊モノなど、日本のヒーロー物が子供向けの演技なのに対して、MCUやバットマン・シリーズなどのハリウッドのアメコミ映画の演技が大人向けなのはどうしてなのか!?ボクは日本の特撮ヒーロー物はスポンサーが玩具メーカーなので、メ
演技の最前線に関して演出家/千村利光監督と、演技トレーナー/小林でび監督があーだこーだ話す対談動画シリーズ「お芝居について考える会」第6弾、アップしました!今回のテーマは「アメコミ映画のお芝居(演出編)」。アメコミ映画が大好きで、ご自身も特撮ヒーロー物の番組の演出をなさったりもする千村利光監督が、現場の演出家ならではの視点で語ってくださいました。それではお楽しみください!(↓の画像をクリックするとYouTubeに跳びます)いかがでしたか?映画『パシフィック・リム』が
【演技ワークショップやり〼】もうすぐ春ですね・・・今年最初の演技WSのお知らせです!2月24日(月・祝)の18時〜22時の4時間、都内某所にて。比較的少人数で公募しての「小林でび☆演技ワークショップ」を開催します。すみません急でw。今日急にやりたくなって会場押さえましたw。やる気は満々です。今回のWSテーマは『役の人になる、とは?』です。「役の人になれてる!」っていう瞬間ってあるじゃないですか。「わかった!」っていう。もう自由自在にその人として行動することが出来るぞ!
【演技ワークショップやり〼】年末の気配びんびんの毎日いかがお過ごしですか?・・・お知らせです!12月22日(日)の18時〜22時の4時間、都内某所にて。参加者をちょっと広めに公募しての「小林でび☆演技ワークショップ」を開催します。今回のWSテーマは『反応して、輝く』です。かつては演技というのは「観客に向かって演じて見せる」ものでした。感情表現の方法はおもに「その感情に見える表情を作る」か「感情の記憶などを使って心の中で気持ちを作り練り上げる」の2種類が長いこと主流だったんで
こんにちは。今日は、日本の現代劇について書いていきたいと思います。現在「必要とされる演技」について考えるために。日本の現代劇、つまり、能や狂言、歌舞伎ではない「登場人物が普通にしゃべってる」感じの演劇は、今からだいたい100年前に始まります。新たな演劇の流れなので、「新劇」といいます。「今から100年前」それは、前回書いたスタニスラフスキーが活躍した若干後の時代です。西洋の演劇の影響を受けて、日本でも「リアルに、そこに生き
毎朝、NHKの天気予報を見ながら朝食代わりのバターコーヒーを入れて、8時からそれを飲みながら朝ドラ『スカーレット』を見るのが最近のボクの至福の時間でして・・・見終わると「はあ~っ」ため息が出ちゃうんですよね。朝からいいもの見せてもらった~ってw。いや『スカーレット』のラストカット、毎朝マジで最高なんですよ。主人公の喜美子(戸田恵梨香さん)の無言のアップの表情で終わる回が多いんですけど、それが毎回すごく味わい深いんですよねー。切ない。いやコレってなかなか成立することじゃないと思う
こんにちは。今日は、演技の歴史についてもう少し書いていきます。前回は言ってみれば、「演技の歴史」が始まる前の話、と言ってもいいかもしれません。もちろん2500年前から演技は存在していましたが、演技について具体的な方法論が残っているわけではありません。今日は、世界で初めて体系的に演技法をまとめた人について書きたいと思います。その人は、スタニスラフスキーという人でした。ロシア人です。1800年代末頃から、1900年代頭に活躍しました。
こんばんは。今日から、演技の歴史について書いていきます。僕らが現代に目指すべき演技を考える時、歴史を参考にすることがとても有効だからです。演技の歴史と言っても、映像に残っているのはせいぜいこの100年のものですし、後で書きますが演技理論が始まったのは今から約100年くらい前ですので、演技の歴史はだいたいこの100年の歴史、ということになります。しかしその100年のことを考える前に、その前の2500年くらいの演劇を書いていきたいと思います。
【アクティングコーチであることの充実感と焦燥感】【アクティングコーチであることの喜び】第11回東京WSのべ45人の参加者3名の見学者、スタッフの皆さまありがとうございました!第11回東京ワークショップ無事終わりました!参加者たちから東京の教え子たちの活躍の様子を聞くことができた。東京国際映画祭に出品された作品の感想。話題の新作映画の感想や舞台挨拶の様子。どちらにもワークショップの常連が主演、または、非常に重要な役どころで出演している。また、どちらも役作りのお手伝い
「おー!キムタクが帰ってきた!」それが『グランメゾン東京』の第1話を観た時の最初の感想でした。以来毎週なんだか夢中で見てしまってます。日本のドラマにしては登場人物同士の気持ちのやり取りがしっかり&さりげなく描かれてる。しかもそれが台詞とか脚本上の仕掛けではなく、目線や空気のやり取りとか・・・ちゃんと演技の方で。そう、キムタクはこの「気持ちのやり取りの演技」の達人だったんですよねー。最近あまりやってくれてなかったんだけど、今回はひさびさにガッツリやってくれてる。てゆーかこのドラマ、ど
衝撃的な映画でした・・・正直ショックから立ち直るのに時間がかかりましたw。前情報で、ジョーカー誕生秘話というか『ジョーカー・ビギニング』みたいな内容だと聞いていたので、なるほど普通の人間がどのように狂気をまとっていってジョーカーと化していくのかを描く映画なんだろうなーと思っていたんですが・・・観たら全然違いましたね、映画『ジョーカー』。主人公アーサー(=ジョーカー)役のホアキン・フェニックスは「狂気」をまったく演じていませんでしたね。彼が一貫して演じていたのは「10歳の少年の無垢なハート
【演技ワークショップやり〼】ようやく秋の気配って感じですね・・・お知らせです!10月27日(日)の18時〜22時、都内某所にて。参加者をひろく公募しての「小林でび☆演技ワークショップ」を開催します。今回のWSテーマは『見せる演技/見る演技』です。←clickかつては演技というのは「観客に向かって演じて見せる」ものだったのですが、ここ数年の世界の演技のトレンドは「演じて見せる」タイプの演技から、コミュニケーションの中で自らを表現してゆく「見て反応する」タイプの演技にシフト
おはようございます!フリー役者・ざきです!!さて、今回はあなたが声優として業界にいるために、絶対に必要になる要素を身につけるための秘訣を書いていきます!!あなたは、普段はどこかで声優としての勉強をされていますか?ワークショップや、専門学校や、養成所などなど。この記事を読んでくださったあなたは、非常にラッキーです。なぜなら、それらの機関やワークショップでは、これから書く内容をまるで教えていないんですから。
おはようございます!フリー役者・ざきです!さて、みなさんは「ポケットモンスター」ってゲームをプレイしたことありますか?プレイはしたことがないにしても、名前は聞いたことありますよね(*^^*)はい、世界的に有名な作品です。ぼくもこの間行ってきました、日本橋のポケモンカフェ(笑)コースターもらったり、イーブイのマグカップ買っちゃいました(笑)かわいい!(*^^*)ま、それはさておき・・・(笑)本題に入ります
おはようございます!フリー役者・ざきです!!マイク前だったり、台本を読む時に言われたりしたことがありますか?「動きのない声をしているね」「躍動感がない」そんなこと言ったって、マイク前だと立っているしかできないんだから、仕方ないじゃない!💦なんてことありませんか?マイク前の表現というのは難しいですよね。なにせ、物音も立てられないし、実際に動けるわけでもない。ものがあるということもありません。全て、想像力で声にのせて表現をしな
おはようございます!フリー役者・ざきです!!今回は、プロの俳優、声優を目指している方にとって、また、何よりも現在、仕事をしている人が非常に陥りやすい危険な落とし穴のお話をしたいと思います。以前、舞台に出ていたぼくはこんな役者と出会ったことがありました。その役者は20代後半の女の子で、累計で舞台に50本出たということでした。それくらいのキャリアを積んで、舞台活動を続けていたのでした。彼女は非常にストイックで、舞台上で台詞をトチ
TikTok。友達同士で教室で撮ったダンス動画とか、まぁ~可愛らしいですよね。いや、そこいらの芸能人なんかより全然可愛らしく見えたりするんですよ。彼ら彼女らを見慣れると、TVCMに出てくる美少女とか逆に「表情硬いな~」とか思うようになりますからねw。普通の中高生なのに・・・なぜ?今回のテーマは『動画で魅力的に映るコツ!』です。いきなり俳優アルアルなんですが、「飲みの席では最高に輝いてるのに、舞台や撮影の本番ではなぜか輝かない俳優さん問題」ってのがありましてw