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先日,標記の映画を観てきたので,簡単にレポートしておきます。もともと欧米の人々に向けて,日本の近代国家の歴史と現状を紹介する趣旨で作られた作品のようである。しかし,と言うよりは,それゆえに,国家としての日本の姿が実に客観的に描かれていると感じた。私たちがすでに見慣れてしまった光景や言論も,こうやってスクリーンで改めて見せつけられると,民主主義国家としてはやはり未熟というか異様な姿と言わざるを得ない。フランスなど欧州からは,日本にいる私たちよりも,その異常さがよりはっきりと見えるのだろう。欧
明治維新から今日までに見られる日本人の天皇・憲法・戦争観は歴史的にどのように”熟成”されてきたのか。世界にナショナリズムの風が吹き荒れるなか、フランス在住の渡辺謙一が、国際関係史・地政学・の観点から国内外の論客によるインタビューを交えながら、日本社会を誘う政治の正体、日本人にとってのナショナリズムを問いかける。果たして、取り戻さなければならないものは何なのか。本当に知らなければいけないことは何か。日本社会を俯瞰することで見えてくるものとは……。