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「人間は虫と同じ」深沢七郎さんの言葉。私も二十歳頃、東京で一人暮らしをしていて、早朝アルバイトの牛乳配達に行くのに薄暗い道を歩いていて、「俺は俺は俺は俺は」と考え続け、そうか!考えているのは頭だ!頭も腕も胴体も足も尻もみんな「俺」なんだ!考えているのが頭なだけなんだ!俺は頭だけを「俺」だと思っていたのだ。違う!この体全体が「俺」なんだ!頭は俺の一部。そうだったのか。俺は虫と同じなんだ。犬も猫もミミズもゴキブリもアメーバーもみんな同じなんだ!深沢七郎さんは俺と同じことを言っている。私は仕
ひとつ前の当ブログで、日下部五朗さんが宮尾登美子さん原作「鬼龍院花子の生涯」を映画化しようと、OKを出さない岡田茂社長をいかに説得したかを書きました。「濡れ場」が多いと強調して説得し映画化に成功した日下部五朗さんには、同じようにハッタリで岡田社長のOKを勝ち取った例がもう一つあります。日下部さんは今村昌平監督と仕事をしたくて深沢七郎さん原作の『楢山節考』の企画を考えます。ところが、岡田茂さん(当時は東映社長です)「昔、木下恵介さんが作ったやろ。ええ加減なもん持ってくるな」とOKを出しません。
深沢七郎さんにお会いしたい。もちろんもう亡くなっています。埼玉県のラブミー牧場にいらっしゃった。いろいろな若者が会いに行ったそうです。深沢さんは人間嫌いだったみたいで、私が行っても無視されたでしょうが。質問もしません。ただ人物を拝見してみたかった。今の時代なら誰だろう?橋下徹さんかな。講演会が近くであれば行きますよ。
明日で72歳になります。私の義理の弟がこの間亡くなりました。75歳でした。私の尊敬する作家、深沢七郎さん、小田実さんも70代で亡くなっています。平均寿命は80何歳でも、70代は死ぬ年齢ですね。私の叔父叔母祖父祖母も多くが癌で亡くなっています。私の父も癌で他界しました。おまけに私は心臓病、脳疾患があります。癌にいつかかるかわかりません。平均寿命まで生き永らえるのは至難の技。あと10年生きたいと思うのですが、それも無意味な願望です。何か達成感を感じたい。それも欲でしかないのでしょう。
作家深沢七郎は昭和30年代初頭、日劇ミュージックホールでギター弾きとして舞台に立っていた。藝名・桃原青二(ももはらせいじ)。桃と青を熟語にすると、桃青(とうせい)。松尾芭蕉の別号である。「千秋楽」(ちくま文庫)をよみかえした。見開きページにギタリスト・深沢七郎の写真が載っている。双肌脱いだ踊り子さんの隣でギターを抱えている。まだ痩せていて、額は後退しているものの、髪型はオールバック、白の上下が決まっている。その瀟洒なすがたは、植木等をおもわせないでもない。そういえば昭和30年代の後半
埼玉県南埼玉郡菖蒲町(現久喜市)に作家の深沢七郎さんが1987年に他界するまで暮らしていました。その関係で久喜市には深沢七郎文学記念館があったり図書館には資料展示のコーナーがあります、やっと行けました菖蒲町はJR高崎線の桶川駅、もしくはJR宇都宮線の白岡や久喜駅からバスになるので意外と遠い…文学記念館は事前予約制なので諦めて、図書館へ菖蒲図書館|久喜市立図書館(kuki-lib.jp)深沢さんの住んでいた所は「ラブミー牧場」と呼ばれ、牧場だけど牛は居なくて、でも
手縄毛で、ワタチ的には、もうじき経済的に完全に行き詰まるのよね。ワタチの人生最悪の状況ざんす。とてもヤバい😱にゃにょで、こりからどう生きていけば良いか探るためにこの本をゲットしたよ。深沢七郎の「人間滅亡的人生案内」だよ。とてもオモチロイ本らしいね。まっ、探している答えに出会えるかはわからないけど興味深いね!、、、(^-^)/
う『ニセ札つかいの手記』(武田泰淳/中公文庫/2012.8.25初版)文庫オリジナル。以前取り上げた深沢七郎著『書かなければよかったのに日記』に次の一節があった。「こないだからアパートの私の部屋の表札が変わったので郵便屋さんやラーメン屋さんがまごついているそうである。『越すんですか』と管理人に声を掛けられて私の方もまごついた。いままでの『ジミー・川上』の表札が『丸木バレンチノ』に変ったのは私の愛称が変ったのである」相変わらず妙なことを言うオッサンだと思ったが、この丸木バレンチノ…武田泰淳
「神戸ニニンガ日誌」(第2,933号)○映画「ロストケア」。原作は葉真中顕の『ロスト・ケア』。松山ケンイチが働く介護所を巡り事件が起こる。長澤まさみ検事が担当するが、疑義が深まる。○センターが世話する老人の死亡率が高い。計41人が死亡した日は、ケンイチが休みの曜日に集中している。調べると「42人」と答える。煙草から作るニコチンを注射して毒殺した。第一の「殺人」は、父・柄本明に「殺してくれ」と頼まれて行った。○ケンイチは介護所一の献身的な介護士である。まさみは「殺人」と言うが、ケンイ
『書かなければよかったのに日記』(深沢七郎/中公文庫/2018.12.25初版)原本『流浪の手記』(1963年初版)を改題増補。世に言う「風流夢譚事件」の後を受けて、深沢七郎は全国放浪の生活に入る。本書収録の幾篇かには、その北海道時代のエピソードが書かれている。もともと奇抜で得体の知れない人物深沢の、これらはもっとも謎に満ちた書き物であろう。風流夢譚事件とは何か。1960年12月号「中央公論」に掲載された深沢七郎作『風流夢譚』という小説を読んで、世間は仰天した。日本に革命が起こったとい
本やテレビや映画や音楽やいろんな作品や作家から影響を受けて、今の自分がいます。感謝の気持ちもこめて、そんな人たちのこと、少しだけ、振り返ってみようと思いました。※内容等は、記憶をたどって書いているので、まちがいがあると思います。深沢七郎ーwiki何年か前に、夢中になった本の話になって、ボクが深沢七郎の名前を出したんです。そうしたら、「楢山節考」でしょ?内容が重たそうで読んでいないんです。という返事だったので、重
NHK「理想的本箱君だけのブックガイド」はEテレの本の紹介番組である。理想的本箱君だけのブックガイド静かな森の中にある、プライベート・ライブラリー「理想的本箱」。あなたの漠然とした不安や悩み、好奇心に答えてくれる一冊を、この世に存在する数えきれない本の中から見つけてくれる、小さな図書館です。これから長い人生を生きていくあなたに素敵なヒントを与えてくれる本を、あなたの心に寄り添って一緒に見つけてゆきます。さて……いまあなたの知りたいことは、何ですか…www.nhk.jp【番組
【バーゲン本】人間滅亡的人生案内[深沢七郎]楽天市場880円人間滅亡的人生案内(河出文庫)[深沢七郎]楽天市場715円楽天市場で詳細を見るAmazon(アマゾン)で詳細を見る…ここまでぶっ飛んだ人生相談はなかなか出版されていない気がしますでも、何故か読み終わると心が軽くなる。最近、よく見ている↓の「もう死にたいと思った時に読む本」で紹介されていたので、読んでみました。https://www.nhk.jp/p/ts/578Q5K3X59/
絶望ではない。滅亡である。作家深沢七郎が、悩めるひとびとの人生相談にのるQ&Aスタイルで構成されている「人間滅亡的人生案内」。深沢七郎といえば、名著「楢山節考」の作者なので、純文学作家というお堅いイメージがあったのだけど、この本を読むと、ずいぶん印象が変わる。1971年に刊行されているので、相談の内容に時代の隔たりをかんじるけれど、深沢七郎の回答に、経年感は微塵もない。むしろ、令和の時代に合っているような気がするので、当時は、相当色物扱いだったのかもしれない。帯に「も
子が親を捨てる話で,一つの型は年取った親を山に捨てるが,親が子の帰路を案じ木の枝を折って道しるべにしたことに感じ姥捨をやめる話。姥捨山とは-コトバンク百科事典マイペディア-姥捨山の用語解説-子が親を捨てる話で,一つの型は年取った親を山に捨てるが,親が子の帰路を案じ木の枝を折って道しるべにしたことに感じ姥捨をやめる話。長野県姨捨山(おばすてやま)の伝説が有名で《今昔物語集》にも見える。もう一つの型は棄老国(きろうこく...kotobank.jp亭主に先立たれた老婆おりんは、嫁に
「神戸ニニンガ日誌」(第2,765号)○映画「PLAN75」。75歳で生死が選べるという新しい権利。倍賞千恵子は、78歳の独居老人。職を失い、プランを検討する。○申請すると、担当女子からの電話。一日15分話すことができる。最期の日、センターに入所し、薬をのむ。○現法では自殺幇助は罪だ。西部邁が多摩川で自死した際には二人が逮捕されている。PLAN75は国が幇助する。安楽死や尊厳死などとも違うPLAN75。75歳は、後期高齢者、女性の健康寿命とも重なる。○深沢七郎の『楢山節考』で
このブログに会いにきてくださり、ありがとうございます。本題に入る前に…「個人浄化6/16分」と「zention6/23,24分」のお申込みを受け付けておりましたが、予約で埋まりましたのでお知らせします。6月分の「個人浄化」と「zention」の受付は、これにて終了となります。ありがとうございます。お申込み希望の方は、恐れ入りますが次回の募集期間までお待ちください。では、本題に入ります。みなさんは、親に言われたネガティブなことを憶え
昨年の9月9日に初孫が生まれ、出産したばかりの娘に“重陽の節句”が誕生日の子だと褒めてやると、わが娘は“重陽の節句”をまったく知りませんでした…。それに比べると、3月3日の“桃の節句”や5月5日の“端午の節句”は実にポピュラーにイベント化している印象があります。それぞれに人形を贈る風習もいまだに生きているのは、国内の人形メーカーの営業努力だけではない面もあるように思います。ジジとババが暮らすだけのわが家も、“桃の節句”にはいまだに娘が貰った雛飾りの「内裏雛」だけは座敷
2022(28)2022/2/9観:WOWOW放送『楢山節考(ならやまぶしこう)』1958年日本映画98分原作/福澤七郎監督・脚本/木下恵介製作/小梶正治撮影/楠田浩之美術/伊藤憙朔×梅田千代夫長唄/杵屋六左衛門浄瑠璃/野沢松之輔編集/杉原よし衣装/杉山利和【キャスト】※1983年版と並記おりん(元気だが「お山入り」を決意する)/田中絹代×坂本スミ子辰平(おりんの長男)/高橋貞二×緒形拳玉やん(辰平の後妻、気立てが良い)/望月優子×あき竹城けさ吉(辰平と
深沢さんが、まさか亡くなるとは思わなかった。(中略)凄い人が皆さん居なくなってしまう。箸にも棒にもかからない私をかわいがってくれた先輩も、おおかたこの世に居ない。私は自分がチンピラの位置に居ないとどうもおちつかない男で、この世の未練がだんだん失せてくる。(色川武大「深沢さんと自然の理」ちくま文庫)
スニーカーミドルがスニーカー老人になって久しいが……と、書いたところで思うのですが、それは何時からのことなのだろう?電通か博報堂の造語だったスニーカーミドルとは、ミドルエイジになってもスニーカーを履いている世代の登場した社会状況・文化状況を指すコトバでした。1980年代の半ば頃、団塊の世代が40代にさしかかる頃です。スニーカーは若者のもので、40歳は中年(若くない)という理解が前提でした。ところがスニーカー老人はどうでしょうか。団塊が老人になったのは何時か?2000年代半ば?2007年問題
誰もが個人的"似て非なるモノ"を持っていると思う。私にとってのラグビー。観戦のお目当ては、がっちりスクラムを組むフォワード陣。もはや彼らは恋愛対象。比較的スリムなメンバーで構成された7人制では盛り上がりに欠ける。つまり、トキメキ&興奮度において圧倒的な差がある。あるいは、カレー。ここ数年、頼りにしているカレー粉。魚や肉をソテーするにも、なかなか素敵な働きをしてくれる。香り豊か、複雑な味わい。なぜだかやたらと喉が渇き、そのくせ妙に物足りない市販のルーとは全くの別物。つまり、満
去年の夏、正宗白鳥先生の軽井沢のお宅へ遊びに行った時だった。(中略)朝、ゴハンを食べる前に山道を散歩した。散歩と云っても二里も歩くのでびっくりした。正宗先生は足が達者で一緒に歩いていても私は時々小跳びになって追いつかなければならない程速く歩くのだ。(深沢七郎「言わなければよかったのに日記」中公文庫)
昨日この本を読了しました。深沢七郎の「言わなければよかったのに日記」です。著者が「楢山節考」を書いて文壇に登場した直後の出来事などを全く飾らない言葉で書かれています。昔々「楢山節考」と「笛吹川」を読んでその力強い文章に魅せられたものだったので、エッセイではどんなことを書いているのか、とかなり興味があったんですが、内容はちょっと意外、というか飾らなすぎ(^^;巻末の解説を書いた人が著者に初めて会った時、「楢山節考」の作者がどんな人か?と思ったら商店の親父さんみたいな人がゴムゾーリ履いて
K子が出かけたので、午後買物に行っただけで、ほとんどの時間ウッドデッキで読書していた。今日も暑くも寒くもなく、もっとも午後遅い時間になると寒くなってきたけれども、気持ちよく読書が進んだ。『徒然草』と深沢七郎の『みちのくの人形たち』を読む。スズメたちの鳴き声がひっきりなしにする。スズメとシジュウカラの諍い。蝶が花の蜜を吸う。カッコウが場所を移動しながら鳴いている。
朝9時の気温は16度だった。起きてすぐK子を駅まで送らねばならなかったので今朝はチャンスを逃したが、庭で野鳥たちとアカゲラのドラミングを聞きながら朝食を食べられる日々が続くだろう。そのうちカッコウの鳴き声も聞かれるだろう。午後は文学講座で「楢山節考」を読むことになっているので、同作者の『庶民列伝』から「おくまの嘘歌」を読んだ。深沢七郎流「純な心」(フロベール作)か。このような作品を読んでいると、人間の心理を細密化したり掘り下げようとする小説が嘘っぽくなる。小説は畢竟虚構なのだから嘘っぽいの
今日も冷たい風が吹いていた。仕事へ行くK子を長坂駅まで送り、コンビニに寄って昼食に食べようとレトルトカレーを買う帰宅後、午後1時からズーム会議があるので、少しでもカメラ散歩をしようと近所を歩く。山吹の花が咲き始めた。風はいつの間にか弱くなっている。若葉の明るい緑が目立ち始めた。深沢七郎の「秘戯」を読んでいると携帯に電話がある。女性の声で21日の文学講座申し込みできますかいう。とくに申し込みは必要ありません、自由に参加してくださいと応える。昨日も女性から電話があった。男性からの問い合わせ
ときどき小雨の降る気温の低い一日だった。気勢はあがらず、天候が不安定のせいで頭は重く、体も心もだるかった。ペルゴレージやチマローザなどの甘美なフルート協奏曲を流しながら読書。薄田泣菫は音楽に合ったが、再読になる深沢七郎の「みちのくの人形たち」は恐ろしく、音楽が遠のいた。昼食は昨夜からスロークッカーで煮た豚バラ肉のブロックを食べた。味がよくしみ、箸で切れるほど柔らかくなった。午後4時過ぎ、ずっと家に引きこもっていたのでコーヒーを飲みに行こうということになった。甲斐大泉のカ
不安定な天候の一日だった。曇り空から陽が差したり雨が降ったり、寒かったり暖かだったり、ちょっと梅雨の頃のようだった。午後確定申告の書類を出しに甲府へ行くことにした。税務署が甲府駅の北口にあるのである。わざわざ出かけなくとも郵送すればすむことなのだが、気分転換ということもあったし、昨日『楢山節考』を探しに行くつもりが途中で諦めてしまったので、今日こそはだったのである。わが家から甲府駅まで車で一時間余り。これは高速を利用しないからであるが、利用しないのは高速代をケチるためであるものの、茅ヶ
おはようございますここのところ常に本を読んでおります今は三冊持ち歩いてその時に読みたいモノを読むというスタイルですお元気ですかワタクシ今朝も元気でおりますありがたや人類の叡知に感謝読書の話の続きですが小説と哲学書と指南書的書物を一冊ずつ鞄に入れて持ち歩いております小説が一番読む頻度が高いやはり物語を読むのが好きなんだなぁと自分を再発見しておりますが全て単行本です文庫本は軽くて良いけど老眼のせいで読むのがしんどいのよぉあその他に舞