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9月に入り、支柱立てを始めました。いよいよ海苔漁期の始まりです。8月末の大雨の影響による有明海への油の流入や流木等のゴミが心配されましたが、ゴミはともかく、油の方は確認できました。漁期が始まる前に海の一斉清掃を行い、今ではいつもの海の状況に戻ったようです。さて、毎年9月に入ってから行われる支柱立て。支柱は何のために立てるのかというと、海苔を養殖するための海苔網を支えるためです。有明海では水深が浅いため、海底に支柱を突き刺し、潮の干満の差を利用して海苔を育てます。あの
18日から始めた冷凍網作業も今日で終わりました。冷凍網とは、二期作目の海苔網のことです。有明海の海苔養殖は二期作です。でも、種付けは年に1度だけです。つまり、種付けは二期作分行うんです。最初の一期作目は秋芽網と呼ばれ、そのまま海に残した海苔網で収穫を行いますが、二期作目は秋芽網の初収穫を行う前に陸揚げし、乾燥してから冷凍保存し海苔を冬眠状態にした網で行います。海苔は乾燥に強いだけでなく、冷凍しても死なないんです。適切に解凍すれば、海苔はまた成長します。夜明
海苔の種付けから3週間が経ちました。およそ2週間経った頃、遠目にも分かるくらい黒い部分が出てきました。それが、今では元の網の色がわからないくらいです。1センチ以上はあります。先週、海苔網の展開作業を行いました。種付けから先日までは15枚~30枚に重ねていた海苔網。海苔網を何枚も重ねていたのは、種付けの効率がよく、手が行き届くためです。まだまだ赤ちゃんの頃は手がかかりますが、目にもはっきり見えるくらいに成長した今は、ある程度
今日で種付け(採苗日)から10日目。海苔の赤ちゃんはかろうじて肉眼視できるくらいまで成長しました。まだ1mmあるかないかくらいですが、これからは日に日に成長していきます。種付け日から毎日海へ行っています。落下傘(海苔のタネを入れたビニール袋)を落とした後は、海苔網に付いて成長を始めた海苔の赤ちゃんがしっかり育つのを助ける作業が待っています。種付けから数日も経つと、海苔網が汚れてきます。海苔網が汚れると、海苔が成長しにくくなります。そのため、海苔網に干出(かん
種付けから2日目の26日に、海苔網に取り付けた落下傘を落としました。落下傘とは、海苔網に取り付けた海苔のたねが詰まったカキ殻を入れるビニール袋の通称です。潮が引くと、落下傘は宙吊りになった海苔網にぶら下がっています。種付けの日から数日は、海苔網の網糸を切ってきて、顕微鏡で海苔のたね(胞子)の付き具合をチェックします。たねの付き具合を芽付きと呼び、適度な芽付きと具合と判断したら、落下傘を外します。外したラッカサンは持ち帰り、ビニールと牡蠣殻と分
本日10月25日、今年の海苔の種付け日でした。有明海の場合、海苔は毎年漁期が始まってから種付け日が決められます。その日に一斉に種付けを行います。種付け前日、海苔のたねとなる胞子がたくさん詰まった牡蠣殻を海苔網に取り付けたビニール袋に入れていきます。そして全ての海苔網に牡蠣殻を入れ終えたら、船に積み込みます。摘み終えたのはもう19時過ぎていました。そして翌朝、夜明け前から出港です。全ての海苔網を漁場に張り終えたの
台風や風続きでなかなか捗らなかった支柱立ても、残すところあと250本あまりになりました。あとおよそ2日分です。それでも予定通り進まない作業に焦りを感じていましたが、その気持ちを忘れさせてくれる夕焼けに出会えました。支柱を立てたら終わりではなく、まだまだそれから漁場の準備はあります。25日の海苔の種付けに向けて、残りの準備を頑張ります。
本日から支柱立て作業を始めました。支柱は、文字通り海苔漁場の柱です。この支柱が海苔漁場を支えます。昨日、支柱置き場で支柱の準備、整理を行い、船に積み込みました。そして早朝、目的の漁場へ向かいました。先月の漁場割で立てた基点に支柱を立て、そこから専用の尺で測り、ある程度整然と立てます。船の上から人力で海底に刺すので、技術を要します。今日は体馴らしにおよそ80本立てました。
台風の影響が心配でしたが、昨日今日で無事漁場割が終わりました。漁場割とは、海苔漁場の目印となる基点に支柱を立てる作業です。毎年海苔シーズンが始まる前に組合ごとに行います。漁港の桟橋から、基点用のオレンジ色の支柱を船に積み込みます。そして、専用のロープを使って長さを測り、基点となる場所に支柱を立てます。海苔漁場の支柱はずっと立てたままだと楽なのですが、いろいろと問題があり、毎年シーズン前にこの支柱を立て、
先日、子供を連れて佐賀県立美術館・博物館へ行ってきました。目的は美術館の方で開催中の「グググッ!!グリコ展」だったのですが、隣の博物館で開催中だった「すごいぞ!ボクの土木展」にも足を運びました。その展示で見つけた、この柄。何のデザインかわかりますか?実は、空から見た海苔漁場をデザイン化したものです。飛行機から見下ろした有明海の海苔漁場はこんな感じです。このシャツ欲しい!と思ったけど、販売はしていないようで
先週から、初摘みを終えて二回摘みを始めました。初摘みが終わっても、同じ海苔網の海苔が成長すると再び収穫します。2回摘み、3回摘みと、摘み採った後の海苔が成長する度に繰り返し海苔摘みを行います。今年の海苔は、水温が低いため伸びは遅いですが、じっくり伸びているためうまみ成分が詰まっています。そして、水温が低いことが幸いして、病害も大した被害はありません。潮が引いた時間帯の海苔網。病害対策のため、潮が引いた時に海苔網が吊り上がる水
昨日今日と、大川漁協の海苔漁師で漁場割に行きました。漁場割とは、海苔養殖の漁場を作るための目印となる支柱を海に立てることです。まず、海に立てる目印用の支柱を船に載せて持っていきます。海では、ロープの尺で長さを測り、位置を確認しながら支柱を立てていきます。凪の日はいいのですが、風の日はなかなかうまく立ちません。この支柱を目印に、海苔漁場を作ります。いよいよ来月から海苔養殖の漁場作りが始まります。